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フェアレディZの安全性能を確認!先進安全技術は搭載?

フェアレディZの安全性能を確認!先進安全技術は搭載?
フェアレディZの安全性能を確認!先進安全技術は搭載?

出典:日産「フェアレディZ」外観・内装

安全運転はすべてのドライバーに課せられた義務ですが、どんなに安全運転を心掛けていても事故の危険を100%避けることはできません。思わぬ外的要因やトラブルによる事故もあり得ます。そのため、車の安全性は車選びの際に必ず確認しておきたい重要なポイントといえるでしょう。

ここでは、日産のFRスポーツカー「フェアレディZ」の安全性能について紹介します。

この記事のPOINT

  • フェアレディZには衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術は搭載されていない
  • サイドエアバッグやカーテンエアバッグは全車に標準装備されている
  • フェアレディZは「サポカー」の認定を受けていない

フェアレディZの安全性能の特徴

近年は、車両や歩行者などを検知して危険があればシステムがブレーキ制御を行う衝突被害軽減ブレーキや、発進時のペダル操作ミス時の急発進や急加速を防止するペダル踏み間違い急発進抑制装置などの先進安全技術が多く登場しています。

2017年から国土交通省や経済産業省が高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、こうした先進安全技術を搭載した車を「セーフティ・サポートカー(通称サポカー)」と名付け、普及啓発に取り組んでいることもあり、車の先進安全技術は今では一般的なものになりつつあります。

かつてはシートベルトやエアバッグなどの衝突安全が車の安全技術の中心でしたが、現在は衝突被害軽減ブレーキをはじめとする予防安全がより重要視されているといえるでしょう。各メーカーが先進安全技術の開発に力を入れていることもあり、年々新しい機能が登場することに加え、既存の機能もレベルアップしています。

また、2021年11月以降に販売される新型国産車には基準を満たした性能を有する衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されるため、最低限の先進安全技術はシートベルト同様車にあって当然のものとなり、車の安全に対する人々の意識もこれからどんどん高まっていくことは明らかです。

しかし、フェアレディZには、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術はグレードを問わず採用されていません。フェアレディZはサーキット走行も可能なピュアスポーツカーであるため、状況によっては衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術が邪魔になるシーンもあることを想定しての非搭載であり、一般的な車とは立ち位置が異なるという見方もできるでしょう。

フェアレディZに搭載される安全技術

ここからは、フェアレディZにはどんな安全技術が搭載されているのかを見ていきましょう。

バックビューモニター(「フェアレディZ」を除くグレードに標準装備、「フェアレディZ」にメーカーセットオプション)

バックビューモニター(「フェアレディZ」を除くグレードに標準装備、「フェアレディZ」にメーカーセットオプション)出典:日産「フェアレディZ」環境・安全・品質

シフトを「R」に入れると自動で車両後方の映像をモニターに表示し、後方の安全確認をサポートしてくれる機能です。車幅や距離などを計測し予想進路線を表示してくれる機能もあるため、バックでの駐車時も安心でしょう。

EBD+ABS+ブレーキアシスト

EBD+ABS+ブレーキアシスト出典:日産「フェアレディZ」環境・安全・品質

急ブレーキ時などのタイヤロックを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)に、走行状態に応じて各車輪に最適な駆動力を配分するEBS(電子制御制動力配分システム)と急ブレーキ時のブレーキ補助を行って制動力を高めるブレーキアシストを組み合わせ、急ブレーキをかけざるをえない危険な状況において効果的な制動力が得られるように配慮されています

予防安全技術の一種といえる機能です。

VDC

VDC(ビークルダイナミクスコントロール)は、各種センサーによって車両の横滑りを検知すると、各車輪のブレーキ力やエンジン出力を自動で制御して車両安定性を向上させる機能です。

エアバッグ

エアバッグ出典:日産「フェアレディZ」環境・安全・品質

フェアレディZでは、運転席・助手席のエアバッグに加え、乗員の胸部や腹部、腰部の衝撃をやわらげるサイドエアバッグ、側面衝突時に頭部を保護するカーテンエアバッグが全車に標準装備されています。

アクティブヘッドレスト(「フェアレディZ」「フェアレディZ NISMO」を除くグレードに標準装備)

アクティブヘッドレスト(「フェアレディZ」「フェアレディZ NISMO」を除くグレードに標準装備)出典:日産「フェアレディZ」環境・安全・品質

衝突時にヘッドレストが前方に移動することによって、乗員の頭部が過度に後ろへ傾くことを防ぎ、首にかかる負担の軽減を図ります

 

先進安全技術の採用が待たれるフェアレディZ

フェアレディZは衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術を採用していません。また、今では車種によっては衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置の後付けが可能なものもありますが、フェアレディZにはそういったものも用意されておらず、今時の車としては、安全性能は物足りないといえるでしょう。なお、フェアレディZは「サポカー」の認定を受けていません。

フェアレディZは間もなくフルモデルチェンジすることが発表されています。2021年11月以降に登場する国産新型車には基準を満たした衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務付けられたため、そのタイミングで先進安全技術が採用されることになるでしょう。

 

よくある質問

Q1:フェアレディZに先進安全技術は採用されているの?

A:いいえ、フェアレディZには衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置などの先進安全技術は採用されていません。

Q2:フェアレディZにはどのような安全技術が搭載されているの?

A:走行状態に応じて最適な駆動力を各車輪に配分するEBS(電子制御制動力配分システム)とブレーキアシストを組み合わせたABS(アンチロックブレーキシステム)、横滑りを防止して車両挙動を安定させるVDC(ビークルダイナミクスコントロール)に加え、衝突安全性を高めるサイドエアバッグやカーテンエアバッグなどが搭載されています。

Q3:グレードによって安全性能に差がある?

A:はい、あります。後方の安全確認を支援する「バックビューモニター」はベースグレードの「フェアレディZ」では標準装備ではなく、オプション設定となっています。なお、衝撃時の首への負担を軽減する「アクティブヘッドレスト」は「フェアレディZ」「フェアレディZ NISMO」には搭載されません。

Q4:フェアレディZはどの「サポカー」に該当するの?

A:フェアレディZには先進安全技術が搭載されていないため、全車「サポカー」の認定を受けていません。

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※記事の内容は2021年9月時点の情報で執筆しています。

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