車検費用が50万円と聞いたら、さすがに驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、車の状態や種類、整備の内容などによっては高額な見積もりが出ることはあり得ます。そこで、車検の見積もりが高額になる理由や一般的な車検費用相場と併せて、おすすめの代替案もご紹介します。
この記事のPOINT
- 車検費用が高額になるのは損傷箇所が多く大規模な修理が必要な車
- 車検費用が高額な車は車検に通っても維持費が高くつく可能性がある
- 買い替えをするなら初期費用0円で新車に乗れるカーリースがおすすめ
車検費用が50万円になる理由は?
車検費用が50万円になるケースはそれほど多くはありませんが、数十万円という高額な見積もりを提示されてどのように対応すればいいのか焦ってしまうことは少なくありません。
高額な見積もりが出るのには、車の状態や種類、整備内容など、いくつか理由があります。どのような理由が考えられるのか、ケース別にそれぞれ見ていきましょう。
年式が古い車や走行距離が多い車
新車登録から10年以上経過している年式の古い車や、走行距離が10万kmを超えているような車は、車検の費用が高額になる場合があります。
このような車は整備が必要な箇所が増える上、タイミングベルトやドライブシャフトなど、費用が高い部品の交換も多くなってしまいがちです。また、車の年式が古くなると必要な部品が手に入りにくくなることもあり、これも費用が高くなる一因となります。
大規模な修理が必要
修理しなければならない箇所が多いことに加えて、そのいくつかが重症な場合には、車検の費用が高額になることが多いでしょう。特にエンジンやブレーキなど、車の根幹となる部分に大規模な修理が必要な場合、部品代だけでなく修理にかかる費用も高くなってしまいます。
また、このような場合には修理に時間がかかるケースも多いため、代車が必要となる方は別途代車費用もかかってしまい、さらなる出費が必要になることもあります。
高い部品を使用している
ディーラーに車検を依頼する場合に多いのが、部品代が高くついて、その分車検費用が高額になるケースです。
カー用品店などでは比較的安いメーカーの部品を使用するのに対して、ディーラーではメーカー純正の部品を使用して修理を行うため、車検費用が高くなる傾向があります。
このように車検を依頼する業者によって使用する部品が異なるので、車検の費用を抑えたい方は注意したほうがいいでしょう。
検査項目以外の整備が含まれている
車検の検査項目は全部で56項目ありますが、整備をしなくても車検に通る箇所の部品交換などが見積もりに含まれていて、車検費用が高くなっている場合があります。
もちろん、それだけ充実した整備がされるので決して悪いことではありません。ただし、費用を抑えたい場合には、車検に必要な箇所の部品交換や整備のみを希望することを、あらかじめ業者に伝えるようにしましょう。
悪質な業者による法外な見積もりも
悪質な業者に実情に合わないような見積もりを出されている可能性もないとはいえません。整備基本料を過剰に高く請求されていたり、本来なら必要のない部品交換が入っていたりして金額が膨らんでいることも考えられます。
不当に高い見積もりを見抜くためには、他社との相見積もりをとるなど、車検費用の相場自体を知っておく必要があるでしょう。
外車や輸入車
外車や輸入車は国産車と比べて、車検費用が高い傾向があります。これまで国産車に乗ってきた方が外車を購入し、初めての車検費用を見て驚いてしまうといったケースも少なくありません。
特に国内であまり流通していない車種の場合は、専門のディーラーに依頼しなければならないので、より高額になってしまいがちです。また、部品は輸入して取り寄せなければならないことも多く、そういった場合には輸送コストなども追加されて部品自体の単価も高くなります。
車検費用の相場はどのくらい?
車検費用が高くなってしまう理由はさまざまですが、一般的に車検費用はいくらくらいかかるものなのでしょうか。
車検費用は、排気量や車の規格によって異なるため、ここではひとつの目安として、ディーラーで車検を行った場合の排気量1,500cc以下のコンパクトカー、排気量660㏄以下の軽自動車の相場を見てみましょう。
なお、排気量1,500ccクラスの車は、重量1~1.5トンで、5ナンバーサイズの車が中心となります。
〈車検費用の相場価格(コンパクトカー(1,500cc以下)、軽自動車(660cc以下)の場合)〉
コンパクトカー (1,500cc以下) | 軽自動車 (660cc以下) |
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法定費用 | 自動車重量税 | 24,600円 | 6,600円 |
自賠責保険料 (24ヵ月契約) | 20,010円 | 19,730 円 | |
印紙代 | 2,100円 | 1,800円 | |
車検基本料 | 約50,000円 | 約35,000円 | |
合計 | 約10万円 | 約65,000円 |
※自動車重量税はエコカー以外の13年未満車
※印紙代は認証工場の場合の金額
車検費用には、表中にある法定費用と車検基本料に加えて、部品交換費用が含まれることになります。
それぞれについて見てみましょう。
法定費用
法定費用とは、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代の3つを指します。法律によって支払いが義務づけられている費用で、ディーラーやガソリンスタンドなど、どこで車検を受けても料金は一律になります。自動車重量税は車の重量に対して課せられる税金で、登録後の年数、エコカー減税適用の有無などによっても金額が異なります。
自賠責保険は必ず加入しなければならない自動車保険で、料金は車種と保険期間によって決められています。印紙代は車検を行うための検査料で、認証工場で受けるか指定工場で受けるかによって若干料金が異なります。
車検基本料
車検基本料は、車の点検と整備にかかる費用に、車検業者が車の所有者の代わりに運輸支局で車検証の更新手続きを行う代行手数料を加えた料金です。法定費用と違って法律で料金が決められているものではないので、車検業者によって金額が異なります。
部品交換費用
車検には、法定費用と車検基本料に加えて、部品交換費用がかかります。整備を行う際に必要となる部品や消耗品、油脂類の料金のことで、必要な部品は車の状態によって大きく異なります。
代表的な部品や油脂類の交換費用は、エンジンオイルが2,000〜4,000円程度、オイルフィルターが2,000円程度、バッテリーが5,000〜20,000円程度、ブレーキパッド(4輪) が15,000円程度となります。
ただし、修理や交換の必要な箇所が多かったり、エンジンなど車の根幹にあたる部分に大きな問題があったりすると、この費用がかなり高額になる可能性があります。
車検費用は業者によっても異なる
車検費用の項目には法定費用、車検基本料、部品交換費用の3つがありますが、車検基本料は同じ車であっても、依頼する業者によってそのほかの料金は変わってくるため注意が必要です。
車検を依頼できる業者には、主にディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店、車検専門店、整備工場の5つがあります。それぞれの車検基本料の相場を見てみましょう。
ディーラーの車検基本料相場
ディーラーの車検基本料の相場は、35,000円~10万円程度となりますが、整備内容によっては10万円以上かかることも珍しくありません。
車検業者の中で最も費用が高くなる傾向がありますが、メーカーの正規販売店としてサービスを提供しているため、高品質で丁寧な車検を受けられるのがメリットです。部品交換には純正品を使用し、車検の定期点検項目以外の箇所についても点検や整備をしっかり行ってくれます。無料で代車を貸し出してくれるなど、サービスも充実しています。
ガソリンスタンドの車検基本料相場
ガソリンスタンドの車検基本料の相場は、15,000~35,000円程度と安く抑えられる傾向があります。行き慣れたお店に給油で立ち寄った際などに気軽に頼める上、24時間営業の店舗もあるので、忙しい方にとっては利便性が高いといえます。
一方で、車検はガソリンスタンド内で行うのではなく提携している整備工場などで行うため、車検終了までに時間がかかったり、整備のクオリティーに差が出たりすることがある点に注意が必要です。
カー用品店の車検基本料相場
カー用品店の車検基本料の相場は、10,000~45,000円程度と比較的安くなっています。ガソリンスタンドと同様、行き慣れたお店で気軽に頼める上、営業時間も比較的長くて足を運びやすいのがメリットです。
大手のチェーン店なら部品の品揃えも充実しているので、予算に応じて中古部品を使ってくれるなど、ニーズに合わせた対応をしてもらえる点も特徴です。ただし、店舗によって整備の技術レベルにばらつきがある可能性があります。
車検専門店の車検基本料相場
車検専門店の車検基本料の相場は、10,000~30,000円程度です。基本的に車検に合格できる最低限の整備や点検を行うので、費用を安く抑えることができます。ただし、それ以外のメンテナンスは別途行う必要がある点に注意が必要です。
なお、早くて1時間、遅くとも数時間で車検を終えることができるので、車検が切れる直前などで急いでいるときにも便利です。フランチャイズの店舗なら、どこでも均一のサービスを受けることができ、価格もわかりやすいので、安心感があるでしょう。
整備工場の車検基本料相場
整備工場の車検基本料の相場は、20,000~65,000円程度です。ディーラーと比べると割安な料金で、質の高い点検・整備を受けられることが多いですが、整備工場によって規模の大きさや技術の差、サービス内容はさまざまなので、信頼できるところを選ぶ必要があります。
週末が休みの整備工場もあるので利便性が高いとはいえませんが、メーカーや車種を問わずに車検を依頼できるという点はメリットでしょう。
車検の更新か買い替えか、迷ったときはどうすればいい?
車検費用に含まれる項目と一般的な相場を見てきましたが、車の年式が古かったり問題のある箇所が多かったりして、修理や部品交換にかかる費用が膨らむと、場合によっては50万円など高額な見積もりを出されることになってしまいます。
そのような場合に出てくる選択肢のひとつに車の買い替えがあります。しかし、車検の更新と買い替えのどちらがお得なのか迷ってしまうことも少なくありません。ここでは、車検の更新か買い替えか迷ったときに、確認すべきポイントをご紹介します。
見積もりの内容を確認する
まず、業者から渡された見積もりの内容を吟味してみましょう。車検の合格に必要な検査項目以外の項目が含まれていないかを確認し、もし含まれていたら最低限の整備にしてほしい旨を伝えます。
ディーラーに依頼している場合には、メーカー純正品を使用して部品代が高くなっている可能性もあります。ディーラー以外の価格の安い業者にもあたって、相見積もりをとってみるのもいいでしょう。
それでもまだ見積もりが高額だったら、これ以上金額は削れない可能性があり、つまりそれだけ車の状態が悪いということが考えられます。
車検費用だけでなく、その後の維持費も考慮する
見積もりの金額を支払ってそのまま乗り続けるか、思い切って新しい車を買ってしまうか悩んだときには、どちらがお得か、それぞれの金額を比べることになります。その際には車検の見積もり額だけでなく、車検をクリアしたあとの維持費も含めて検討することが大切です。
もし50万円支払って車検に通ったとしても、その後も頻繁に修理や部品交換が必要になるようなら、維持費が膨らんでさらなる出費に悩まされることになります。
車検の際には問題にならなかった部分がすでに劣化していて、後から交換しなければならなくなるケースもあるため、車検費用プラスその後の維持費も考えて、買い替えにかかる費用と比べるようにしましょう。
乗用車の平均使用年数も参考にする
一般財団法人自動車検査登録情報協会「わが国の自動車保有動向」によると、令和2年3月末時点における乗用車の平均使用年数は13.51年となっています。
13.51年という年数を車検の回数で考えると、自家用車の場合、新車登録から最初の車検までは3年間、それ以降は2年ごとに車検を受けることになります。つまり、13.51年という使用年数は6 回目の車検が済んだ後くらいの年数です。このようなデータも、車を買い替えるタイミングのひとつの目安になります。
車は一般的に長く乗るほど整備が必要な箇所が増えていくため、車検費用もその分高額になってしまいがちです。あまり車検の回数を重ねることなく買い替えをしたほうが、故障の心配も少なくて安心できるでしょう。
買い替えるなら初期費用0円のカーリースも検討しよう
50万円などの高額な費用をかけて車検を更新するよりも、新しい車に買い替えたほうがベターという決断をしたら、カーリースも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
カーリースは、毎月定額の料金を支払うことでリース会社が保有する新車を利用できる、車のサブスクリプションサービスです。ここでは、快適なカーライフが送れる魅力がたっぷりのカーリースについてご紹介します。
毎月の定額料金だけで好きな車に乗れる
カーリースは、初期費用0円で気軽に車に乗り始められる点が魅力です。その後も毎月定額の料金を支払うことで車に乗り続けられます。月額料金には契約期間中の各種税金や自賠責保険料も含まれているので、急な出費を気にすることなく、毎月フラットな支払いで家計の管理も楽になるでしょう。
また、レンタカーやカーシェアリングのように、すでに用意された車の中から選ぶのではなく、新車を購入するときと同じように自分が乗りたい車を選ぶことができるため、自宅のガレージや近所の月極駐車場などで管理しながら、マイカー感覚で乗ることができます。
車検費用も定額料金に含められる
多くのリース会社では、オプションでメンテナンスプランが用意されており、定期的なメンテナンス費用も月額料金に含めることが可能です。車検費用をはじめ、消耗品の交換費用、故障や不具合による修理費をカバーできるので、車検や修理などにかかる出費を心配する必要がありません。
このようなプランを活用し、費用を抑えながらまめにメンテナンスを行うことで、車を良好な状態に維持しながら快適なカーライフを送ることができるでしょう。
車検費用も月々の定額料金にコミコミにできる!業界最安水準*のカーリース
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ここでは、メリット満載の定額カルモくんの魅力についてご紹介します。
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車検の費用が高額なら乗り換えも検討しよう
車検に50万円のような高額な費用がかかる車は、損傷箇所が多かったり、大規模な修理が必要だったりする可能性が高いといえます。たとえ車検に通ったとしても、その後に故障や部品交換が必要になることも考えると、思い切って乗り換えたほうが安心といえるかもしれません。
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よくある質問
Q1:車検費用が50万円のような高額になる理由は?
A:年式が古かったり走行距離が長かったりして、損傷箇所が多いことや大規模な修理が必要なことが考えられます。また、車検の検査項目以外の整備が含まれていたり、純正の部品を使用していて部品代が高かったりすることも車検費用が高くなる理由になります。また国産車よりも外車のほうが車検費用は高額になりがちです。
Q2:車検の更新か買い替えか、迷ったときの判断ポイントは?
A:車検にかかる費用だけでなく、車検が通った後、車を維持するのにかかる費用も併せて考えたほうがいいでしょう。長く乗っている車であれば、部品交換や故障が頻繁に発生することも十分に考えられます。なお、日本における乗用車の平均使用年数は約13.5年なので、こちらもひとつの目安になるでしょう。
Q3:負担なく新しい車に乗り換えるならどんな方法がおすすめ?
A:カーリースを検討するのがおすすめです。カーリースなら頭金なしで車に乗り始められる上、毎月手頃な料金を支払うことで、好きな新車をマイカーのように使うことができます。定額カルモくんなら車検費用などもカバーできるメンテナンスプランに加入してもなおリーズナブルな料金で新車に乗れるため、おすすめです。
※この記事の情報は2021年11月時点の情報で制作しています