車選びは車種を決めたら終わりではありません。車はグレードによって搭載している装備が異なるため、欲しい装備の優先度を見極め、最適なグレードを選ぶことが満足度の高いカーライフを送ることにつながります。そのため車選びの際にはその車種のグレード構成や、グレードごとに異なる仕様を確認することが大切です。
ここでは、トヨタ「ヴェルファイア」のグレードや装備内容について詳しく紹介します。
この記事のPOINT
- ヴェルファイアのグレードは「GOLDEN EYES II」のみ
- パワートレインは2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと2.5Lエンジン+モーターのハイブリッド車の2種類
- 高級ミニバンならではの快適装備が搭載されている
ヴェルファイアのグレード構成
ヴェルファイアは、2002年に販売が開始された大型高級ミニバン「アルファード」のうち、トヨタビスタ店(後のネッツ店)で販売されていた「アルファードV」が2008年に2代目に移行するタイミングでアルファードから分割され、別車種ヴェルファイアとして登場した、という経緯があります。
そのためアルファードとヴェルファイアは内外装のキャラクターは異なりますが、基本コンポーネントは共通である兄弟車です。
アルファードとヴェルファイアは国産大型ミニバン市場を代表するといっても過言ではない存在で、2車種ともに豊富なグレードが用意されていましたが、トヨタは2019年4月に販売チャネル制度を廃止し、全店で全車種を取り扱うようになりました。その影響によりヴェルファイアはグレード整理の対象となり、現在では「GOLDEN EYES II」のみのモノグレードとなっています。
なお、パワートレインも整理されており、従来設定のあった3.5LV6エンジンは廃止され、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッド車というラインナップになりました。
ヴェルファイアの装備内容
ここでは、ヴェルファイアに搭載される装備内容を見ていきましょう。ヴェルファイアではガソリン車とハイブリッド車のあいだにそれほど大きな装備の差はありません。
なお、内装、安全性能については別記事で詳しく紹介します。
エクステリア・足回り
ヴェルファイアのエクステリアは、兄弟車であるアルファードが洗練や高級さを追求しているのに対し、力強さや先進性を表現しているのが特徴です。
ヘッドランプは、初代モデルから踏襲されている上下2分割されたデザインによってシャープな雰囲気を演出。現行型では3眼タイプを採用していることに加え、ターンランプには流れるように点灯するシーケンシャルタイプを取り入れ、先進性を際立たせています。
フロントグリルやボンネットフードモール、LEDフロントフォグランプモールには漆黒メッキをあしらい、アルファードとはまったく異なる男性的で力強いフロントフェイスとなっています。
足回りはハイブリッド車とガソリン車で異なり、ハイブリッド車はハイパークロームメタリック塗装の17インチアルミホイールです。
ガソリン車はハイブリッド車よりもインチアップした高輝度塗装の18インチアルミホイールが装着されています。
なお、ガソリン2WD車ではハイブリッド車と同じタイプ、4WD車では16インチアルミホイールに変更することも可能です。
快適装備
ヴェルファイアでは、高級ミニバンらしくさまざまな快適装備が搭載されています。キー操作なしでドアの解錠・施錠やエンジンンの始動ができるスマートエントリー+プッシュスタートシステムはもちろん搭載。スマートキーにはゴールドメッキ加飾が施されます。
また、スマートキーを身につけていればドアハンドルのスイッチにふれるだけでドアが自動オープンするワンタッチスイッチ付きデュアルパワースライドドアを標準装備。挟み込み防止機能や半ドア状態までドアを閉めると後は自動で全閉してくれるイージークローザーも搭載されています。
さらに、あらかじめスマートキーで予約しておくと、スライドドアに近付くだけでドアが自動オープンする「ウェルカムパワースライドドア機能」や、スライドドアが閉まりきる前にドアハンドルのセンサーにふれておくとドアロックが予約できる機能もあるため、ドアが全閉するのを待つ必要もありません。
空調はフルオートエアコンに加え、肌や髪に優しい弱酸性の「ナノイー」によって車内の空気を爽やかに導く機能も搭載されています。ナノイーの吹き出し口は前席だけでなく後席にも設置されているので、どこに座っても快適に過ごせるでしょう。
インパネ中央部には、オーディオ機能とスマートフォン連携機能を搭載したディスプレイオーディオが設置されています。いつもスマートフォンで使用している使い慣れたアプリをディスプレイ上で操作できる優れものです。
さらにオプションで、「T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム」にグレードアップすることも可能。オーディオ機能やスマートフォン連携機能はもちろん、SDナビゲーションシステム、ETC2.0ユニット、コネクティッドサービスの利用も可能な多機能ナビゲーションシステムです。
17スピーカーを搭載するJBLプレミアムサウンドシステムも搭載されているため、車内で音楽を楽しみたい方にはうれしいオプションでしょう。なお、ヴェルファイアでは13.3インチディスプレイを備えたリアシートエンターテインメントシステムの追加も可能です。
カーリースならヴェルファイアも夢じゃない
ヴェルファイアに新車で乗るには、車両本体価格のほか、法定費用や各種手数料などの初期費用が必要です。初期費用は本体価格の1~2割ほどになることが多く、カーローンには含められないケースでは現金で支払わなければなりません。
また、カーローンを利用する場合は、頭金としてまとまった金額を用意することも考えられます。
車は人生最大の買い物のひとつともいわれるほど高価な買い物だけに、カーローンの借入可能額や予算によっては、希望する車種をあきらめなければならないこともあるでしょう。
しかしカーリースであれば、頭金も初期費用も用意する必要がないため、貯金を切り崩すこともなく、憧れのヴェルファイアを手にすることが可能になります。
カーリースで憧れのヴェルファイアが手にできるワケ
カーリースは、リース会社が所有権を持つ車を、定額料金を支払うことでマイカーのように利用できる車のサブスクリプションサービスです。
月々のリース料には法定費用や各種手数料が含まれているため、頭金も初期費用も別途支払うことなく、定額料金だけで車に乗り始めることができます。
リース料は、本体価格から契約満了時の想定残価を引き、契約期間で割って算出されます。そのため、本体価格が購入よりも安くなる上、契約期間が長いほど月々のリース料を安くできます。購入費用を借入れるカーローンとは違い、金利という概念もありません。
ヴェルファイアのグレードは「GOLDEN EYES II」のみ
ヴェルファイアのグレードは「GOLDEN EYES II」のみなので、パワートレイン、駆動方式を選ぶだけです。高級車ならではのラグジュアリーさを追求するのであれば、オプションの追加も検討するといいでしょう。
燃費と価格のバランスを考慮して、最適なヴェルファイアを選んでください。
よくある質問
Q1:ヴェルファイアのグレード構成は?
A:ヴェルファイアは、大人気を博しているトヨタの高級ミニバン「アルファード」から派生した兄弟車で、アルファードとともに多彩なグレードを用意していましたが、2019年4月の販売チャネル制度廃止に伴いグレードが整理され、現在は「GOLDEN EYES II」のみのモノグレードとなっています。
Q2:ヴェルファイアのエクステリアは?
A:ヴェルファイアのエクステリアは力強さや先進性を表現しており、上下2分割されたヘッドランプのデザイン、3眼LEDヘッドランプ、シーケンシャルターンランプなどを採用しています。またフロントグリルやボンネットフードモールには漆黒メッキをあしらい、シャープさを際立たせているのが特徴です。
Q3:ヴェルファイアの快適装備は?
A:前席と後席に吹き出し口を設置した「ナノイー」や、スマートフォン連携機能を搭載したディスプレイオーディオなどが搭載されています。なお、ディスプレイオーディオは「T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム」にグレードアップすることも可能です。
※記事の内容は2021年9月時点の情報で執筆しています。