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中古車のホンダ「グレイス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のホンダ「グレイス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖|中古車ならカルモマガジン
中古車のホンダ「グレイス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖|中古車ならカルモマガジン

5ナンバーサイズの扱いやすいボディに上級セダン並みの居住スペースが与えられたホンダ「グレイス」。パワートレインは1モーターのハイブリッドシステムである「スポーツハイブリッドi-DCD」を搭載。合わせてガソリンモデルも用意されました。日本ではセダンへの注目度が低いものの、利便性に優れた車です。中古車の流通量は多いとは言えず、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のグレイスなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のホンダ「グレイス」は2015年式ハイブリッドLX
  • 新車時の半額となる100万円付近で走行5万km程度の中古車が見つかる

中古車のグレイス、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2015年式ハイブリッドLX」を100万円で買う!

中古車のグレイス、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2015年式ハイブリッドLX」を100万円で買う!

グレイスは2014年12月から2020年7月まで生産されたモデルで、フルモデルチェンジは行われていません。中古車は220台ほど流通していて、相場は60万〜280万円となっています。その中から筆者が選ぶのは、ハイブリッドモデルの中間グレードであるハイブリッドLXです。

デビュー直後のものだと100万円以下のものがかなり見つけやすくなっていて、車両本体価格100万円付近には走行5万km程度のものもあります。3度目の車検を迎える前のものが新車時の半額、100万円安く買えるのはお得度がかなり高く感じました。

グレイスの中古車で最も流通量が多いのはトップグレードのハイブリッドEX。ハイブリッドEXの中古車も車両本体価格100万円付近で見つかるものの、走行距離がハイブリッドLXよりも1万〜2万kmほど多い印象です。

グレイスは中間グレードのハイブリッドLXにも本革ステアリングが備わりますし、クルーズコントロールもついています。安全装備は低速域での衝突軽減ブレーキと誤発進抑制機能、サイド&カーテンエアバッグがセットになった「あんしんパッケージ」がハイブリッドEXでは標準装備となるのに対し、ハイブリッドLXではオプション設定でした。ただ、現在のホンダ車が搭載するホンダセンシングに比べると性能面では劣るので、今回はそこまでこだわらなくてもいいかなと判断しました。

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のグレイス

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のグレイス

イチオシモデルとして紹介した前期モデルのハイブリッドLX以外にも、グレイスはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。装備にこだわるなら上級グレードのハイブリッドEXを。ハイブリッドEXにはパドルシフトもつくので、スポーティーな走りを楽しみたい人にもぴったりです。ハイブリッドが好みでない人ならガソリンモデルのLXも用意されています。先進安全装備にこだわるなら後期型で採用されたホンダセンシングを搭載するハイブリッドモデルがおすすめです。

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

2009年5月から2014年3月まで販売された、トヨタプリウスのライバルモデルである5ナンバーサイズのハイブリッドカー・インサイト。車名は違いますが、グレイスはインサイトがなくなったことであいた穴を埋めるような形でデビューしました。

2代目インサイトが5ナンバーサイズにこだわったように、グレイスも5ナンバーサイズで登場。ただし、サイズにこだわって室内空間を犠牲にするのではなく、上位クラスのミドルセダンに匹敵する室内空間が与えられているのが特徴です。その上で、取り回しのしやすいサイズ感を実現したコンパクトセダンです。

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

なぜコンパクトなボディなのに広い室内を実現できたのか。その秘密は2,600mmというグレイスのホイールベースにあります。一般的なコンパクトセダンよりホイールベースを長くとり、リアシートを最大限後ろに下げたことでアコードハイブリッドに匹敵するリア席足元のスペースを生み出しました。

この手法はコンパクトミニバンのモビリオやフリードで採用されたもので、2シーターモデルであるモビリオスパイク&フリードスパイクはコンパクトなのに車中泊を楽しむ人たちから支持されるほど広い室内を実現したモデルでした。

リアドアの開口部も大きくとられているので、スムーズな乗り降りが可能になっています。

限られたボディサイズで室内空間が最大限確保されたので、その分トランクが狭くなっていると感じる人もいるでしょう。ところがグレイスはゴルフバッグが3つ積めるだけのトランク容量を確保。さらにリアシートにトランクスルー機構を設けたことで、多くの荷物を積めるようになっています。

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧2

外観はプラチナメッキを使ったグリルとLEDヘッドライトできらびやかな雰囲気に。インテリアもソフトパッドを使ったり、インパネにメタル調の加飾を施したりしたことで上質なイメージが与えられています。

パワートレインは1.5L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジンにコンパクトで高出力なモーターを内蔵した7速DCTを組み合わせた“SPORT HYBRID i-DCD”を採用。

このシステムは走行状況に応じてモーターのみで走行する“EVモード”、エンジンとモーター両方の駆動力で走行する“ハイブリッドモード”、高速巡航などでエンジンのみの力で走行する“エンジンモード”があり、どれが最も効率よく走れるかをシステムが判断し、自動選択します。

これにより当時のハイブリッドセダンナンバーワンとなる34.4km/L(JC08モード)の低燃費を達成しました。また、グレイスにはハイブリッドセダンで初めて4WDも設定されています。

2015年6月にはハイブリッドに加え、ガソリンモデルを追加。選択の幅が広がります。搭載エンジンは1.5L DOHC i-VTECでトランスミッションはCVTに。グレードはLXのみの設定で、駆動方式はFFと4WDが用意されました。

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧3

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧4

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧5

グレイスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧6

2017年7月のマイナーチェンジでは内外装に手が加えられています。スポーティーなイメージを高めるためにグリルやヘッドライト、前後のバンパーデザインなどを変更。インテリアはシート表皮が上質なものになり、フロントのマップランプやルームランプがLEDタイプに変わっています。

このマイナーチェンジを機にハイブリッドEXとハイブリッドLXに、ホンダの先進運転支援システムパッケージであるホンダセンシングを搭載。それぞれグレード名がハイブリッドEXホンダセンシング、ハイブリッドLXホンダセンシングに変更されています。

ホンダセンシングには、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、アダプティブクルーズコントロールなど8つの機能がパッケージされています。そしてオートハイビームも搭載されました。

こちらもおすすめ!タイプ別にグレイスの中古車を選ぶなら

●先進安全装備を含め、とことん快適に運転を楽しむなら「後期モデルのハイブリッドEXホンダセンシング」 中古車の相場150万〜280万円

先進安全装備を含め、とことん快適に運転を楽しむなら「後期モデルのハイブリッドEXホンダセンシング」 中古車の相場150万〜280万円

最新の安全装備にこだわるなら、2007年7月のマイナーチェンジ以降のハイブリッドLXかハイブリッドEXを。このグレードではホンダの先進運転支援システムパッケージ“ホンダセンシング”が標準装備に。ホンダセンシングが搭載されているものはグレード名に“ホンダセンシング”と表記されるのでわかりやすいです。

さらにハイブリッドEXなら運転席と助手席のシートヒーター、撥水&ヒーテッドドアミラー、遮音性の高いフロントガラスなどの快適装備が備わります。

後期型グレイスの流通量は少なめですが、ハイブリッドEXホンダセンシングなら40台ほど流通しているので探しやすいはず。

セダンでも4WDが必要で価格にもこだわるなら「前期モデルの4WD」 中古車の相場80万〜150万円

セダンでも4WDが必要で価格にもこだわるなら「前期モデルの4WD」 中古車の相場80万〜150万円

グレイスはハイブリッドでも4WDが選べるのが特徴。今の新車ではハイブリッドで4WDが設定されているモデルも珍しくないですが、グレイスが出た当時は希少な存在でした。地域によってはセダンでも4WDがマストという人もいるでしょう。そんな人にグレイスはぴったりの存在です。

グレイスの4WDは前期モデルなら100万円以下の中古車を探すことも可能。予算を車両本体価格で120万円くらいまで増やせばかなり探しやすくなります。

あえてガソリンモデルを選びたいなら「LX」 中古車の相場60万〜170万円

あえてガソリンモデルを選びたいなら「LX」 中古車の相場60万〜170万円

グレイスのガソリンモデルはデビューから半年後に設定され、生産が終了するまで設定されました。装備はハイブリッドの中間グレードであるLXに準じていますが、後期型ではホンダセンシングは装備されません。もちろんFFだけでなく4WDも設定されています。

人によってはEVドライブやモーターアシストなどの感覚が好きではなくあえてハイブリッドを中古車購入の候補から外している人もいるでしょう。そんな場合もグレイスなら候補に入れることができます。

中古車のグレイスならではのチェックポイントはココ

中古車のグレイスならではのチェックポイントはココ

まずは先進安全装備が欲しいかを考えて選ぶ

グレイスの中古車を選ぶ上で大きなポイントになるのは、先進安全装備であるホンダセンシングが欲しいかどうか。まずはそこを考えてから予算などを決めていきましょう。

ホンダセンシングが欲しいなら後期型のハイブリッドLXかハイブリッドEX、およびこれらをベースにした特別仕様車が候補になります。ハイブリッドセンシング搭載車が見つかるのは130万円からに。

逆に必要ないのであれば価格にこだわって前期モデルを探してみましょう。

低価格帯はインテリアの状態チェックを忘れずに

低価格帯にあるグレイスの中古車は走行距離が延びているものが多くなります。年式を考えれば機関系で過度な心配をする必要はありませんが、距離を走った分、シートやステアリングには使用感が出ている可能性もあります。

実車を見る際は使用感に納得できるかをよく確認しましょう。運転席周りだけでなく後部座席やトランクルーム内を見ることも忘れずに。

車とともにお店の雰囲気もよく見てみる

中古車は買って終わりというものではなく、購入後に車検や定期点検、車にトラブルがあったときの整備などでお店との付き合いは続きます。ですから、最後まできちんと面倒を見てくれるお店かどうか、お店のスタッフとは長く付き合えるかが大切なポイントになります。

2014年12月デビューのグレイスはまだそこまで古いモデルではないので機関系の状態を不安視する必要はありません。その代わり、車のチェックとともにお店の雰囲気も見ておきましょう。あまりいい印象が持てなかった場合は、どれだけ車が良くても別のお店に行くことをおすすめします。

グレイスの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

コンパクトセダンのロングセラーモデル「トヨタ2代目カローラアクシオ」

コンパクトセダンのロングセラーモデル「トヨタ2代目カローラアクシオ」

1974年の誕生以来、運転しやすいコンパクトセダンとして世界中で愛されるカローラ。ステーションワゴンやハッチバックなどの派生モデルも多く登場しています。カローラは2006年に登場した10代目で全幅が1,700mmを超えて3ナンバーサイズに。そのためこのモデルは日本で発売されず、日本用に5ナンバーサイズのカローラアクシオが登場しました。

2代目アクシオは2012年5月に登場。バリエーションは1.3Lと1.5Lのガソリンエンジン、1.5L+モーターのハイブリッドが用意されました。2015年3月のマイナーチェンジで先進安全装備パッケージであるToyota Safety Sense Cが設定されています。

2代目カローラアクシオの価格帯は40万〜180万円となっています。

最新のプラットフォームを採用したハイブリッドの代表車種「トヨタ4代目プリウス」

最新のプラットフォームを採用したハイブリッドの代表車種「トヨタ4代目プリウス」

現行型プリウスは流通量が多いこともあり、グレイスと同程度の予算で中古車を探すことができます。カテゴリー的には5ドアハッチバックになるものの、室内は広くセダン感覚で使うことが可能。ボディサイズはグレイスより一回り大きいこともあり、後部座席も横方向の余裕があります。

トヨタの新しい車づくりの指針であるTNGAを採用したモデルで、乗り味がしっとりしているのが特徴。グレイスとの比較だとプリウスは2018年11月までの前期型がターゲットに。前期型の価格帯は70万〜300万円となっています。前期型はデザインがアバンギャルドなので好みに合うかよく見て選びましょう。

水平対向エンジン+4WDをコンパクトセダンで味わえる「スバル初代インプレッサG4」

水平対向エンジン+4WDをコンパクトセダンで味わえる「スバル初代インプレッサG4」

2011年12月に登場したインプレッサは、5ドアハッチバックのスポーツとセダンのG4を設定。搭載エンジンは水平対向エンジンの1.6Lと2Lを用意。駆動方式はFFと4WDです。スバルは伝統的に4WDの人気が高く、初代G4も流通している中古車の8割が4WD に。ハイブリッドの設定はなく、ボディサイズはグレイスより全幅が一回り大きい1740mmです。

スバルの先進安全システムであるアイサイト搭載車は2Lモデルに設定。2014年11月のマイナーチェンジでカメラがカラー化されたアイサイトver.3を搭載。2015年10月の一部改良で1.6Lモデルにもアイサイトが設定されました。

初代インプレッサG4の価格帯は30万〜140万円となっています。

中古車のグレイスはここで探せ!

中古車のグレイスはここで探せ!

では、中古車グレイスをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetのグレイスの掲載件数は218件、価格帯は60万~280万円となっています(※)。
※2021年7月30日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のグレイス掲載台数は207件、価格帯は60万~280万円となっています(※)。
※2021年7月30日時点の情報です。

落ち着いた雰囲気のセダンを楽しみたい人におすすめ!

コンパクトなのに室内は広く、しかも燃費のいいハイブリッドを中心に選べるグレイス。残念ながら日本ではセダンがあまり盛り上がっていないため、中古車の流通量はやや少なめ。でも小さくて高級感があるモデルに乗りたい。落ち着いた雰囲気の車が好きという人にはぜひとも積極的に探してもらいたいモデルです。先進安全装備はマイナーチェンジ後に搭載されたので、絶対に搭載車が欲しい人は迷わず後期型でグレード名に“ホンダセンシング”と書かれたものを探してください。

よくある質問

Q1:中古車のグレイス、どれを買うべき?

A:相場が安く同じ予算で上級グレードより走行距離が少ないものが探しやすい前期モデルのハイブリッドLX。

Q2:中古車のグレイスを買うときに気を付けたいポイントは?

A:まずは先進安全装備であるホンダセンシングが必要かを要検討。低価格帯は距離を走ったものが多いので内装の状態をチェック。

Q3:中古車のグレイスはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のグレイスに乗ることができます。

※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。

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