1957年に登場し、スポーティな走りを楽しめる国産セダンとして、長い歴史と高い人気を誇る日産スカイライン。2006年に登場した先代モデルは新世代プラットフォームを採用し、3.7L、3.5L、2.5LV6エンジンを搭載しています。そして、2015年に登場した現行モデルは、初めて3.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載。その後6代目モデル以来となる2L直列4気筒ターボエンジンを搭載しました。2019年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに、高速道路でのハンズフリードライブを可能とした高度な運転支援システム「プロパイロット2.0」をハイブリッド車に設定。また2Lターボエンジンは3LV6ツインターボエンジンに変更され、最高出力405psを発生する400Rという走りにこだわったモデルが設定されています。
人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のスカイラインなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事のPOINT
- 一番推したい中古車の日産「スカイライン」は現行モデルの350GTハイブリッド2WD車
- スポーティセダンを手に入れるなら400Rが狙い目
中古車のスカイライン、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2019年式までの350GTハイブリッドを200万円で買う!
現在、日産スカイラインの中古車の流通台数は約830台。そのうち2013年に登場した現行モデルが約410台、そして2006年に登場した旧型が約260台で、半数以上が現行モデルとなっています。現行型スカイラインの中古車の平均価格は約224万円、価格帯は約83万~約743万円と、すでに100万円を切るクルマが登場しています。現行型スカイラインは2019年マイナーチェンジを行っています。このマイナーチェンジを境に中古車を前期型、後期型と分けると平均価格は前期型が約234万円、後期型は約465万円と倍近くなっています。もちろん年式が新しいということもありますが、前期型の値落ち幅が大きいということでしょう。これを受けて、もし自分がスカイラインの中古車を購入するとすれば、割安感の高い前期型の350GTハイブリッドを狙います。
2019年9月のマイナーチェンジ前の350GTハイブリッド系の中古車は約190台流通していて、価格帯は約88万〜約400万円。そのうち200万円以下の中古車は約85台も流通しています。前期モデルはプロパイロット2.0こそ装着していませんが、当時としては最先端の運転支援システムが装着されており、現在でも全く不満はありません。また3.5 Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムは優れた加速性能と燃費性能を両立しています。まさにインテリジェントスポーツセダンにふさわしいパフォーマンスです。
もし国産セダンの中で最高峰の走行性能を味わいたいのであれば、2019年のマイナーチェンジ時に登場した400Rがオススメです。搭載する3L V型6気筒ツインターボエンジンは最高出力405psを発生。同じようなスペックを実現したモデルを他のメーカーで探すと1000万円近いプライスが付いています。その400Rの中古車は約28台流通していて価格帯は約440万〜約743万円。500万円以下でも手に入れられるようになっています。パフォーマンスを考えるとバーゲンプライスと言えます。
ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のスカイライン
お手頃価格でスポーティな走りを楽しめる現行型スカイラインが欲しいというのであれば、前期型に設定されていた最高出力211psを発生する2L直列4気筒ターボを搭載した200GT-tがオススメです。フロントノーズが軽いので、ハイブリッド車に比べるとシャープなハンドリングが味わえます。運転支援システムも装着されていますので、満足度は高いでしょう。注目は何と言っても価格で約90万〜約329万円。144台の流通台数のうち、約64台が200万円以下。150万円以下でも約16台流通しています。新車時価格400万円以上のモデルがこの価格で手に入るのは見逃せません。
スカイラインのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧
12代目の先代スカイラインセダンは2006年~2014年に販売されました。先代スカイラインセダンのコンセプトは、「魅惑・洗練・高性能」。これを実現させるために、新世代のFR-Lプラットフォームを採用しました。高剛性・低振動ボディは、車体全体のねじり剛性、車体のフロント部分の横曲げ剛性、さらには車体リア横曲げ剛性を、重量を増さずに向上。また高度な解析技術によって、サスペンションの振動特性や取り付け部位と車体の振動特性をコントロールし、路面からの入力に対して振動しにくい車両を実現しています。さらに新開発のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション、マルチリンク式リアサスペンションは、アルミ高強度材の採用、各ブッシュ構造の見直しにより、高剛性と軽量化を両立。横剛性とキャンバー剛性が向上したことで、思った通りにクルマが動く「応答性」と高い「スタビリティ」を実現しています。
外観デザインは、躍動感あふれるスポーティさを表現するためロー&ワイドなプロポーションとしています。そして、4隅に配置した大径タイヤと、後輪に重心のかかった踏ん張り感があるスタンスによって、走りの良さとFR車らしさを表現しています。
インテリアは、ダブルウェーブの流れを基調とするインスト上面の流れと、縦基調で優雅に流れるセンタークラスターのコンビネーションで、高品質で快適な空間を表現。囲まれ感のあるスポーティな運転席周りと、スムーズな流れに囲まれて居心地の良い助手席空間との調和を図っています。
搭載するエンジンは、FR車用に新開発された3.5L V型6気筒と2.5L V型6気筒の2種類。組み合わされるトランスミッションは、新型エンジンを操る楽しさをよりダイレクトに感じられるアダプティブシフトコントロールによる制御に、更にスポーティな走りを選択できるDSモードを新設定した5速ATを採用しています。駆動方式はFRを中心に2.5L車に4WDを用意しています。グレード構成は3.5L車がタイプSP、タイプP、タイプSの3モデル。2.5L車はタイプP、タイプV、250GTが2WD、4WDにそれぞれ用意され、合計9グレードとなっています。
2007年11月の特別仕様車を設定した際に、新グレード「250GTタイプS」を追加。350GT タイプ Sと同様に、18インチアルミホイール、パドルシフトなどを装備し、スポーティな走りを追求したモデルです。また、オプション設定の見直し、および仕様変更などを行っています。
2008年12月に一部改良を行い3.5Lエンジンは3.7L V型6気筒エンジンに変更されました。このエンジンには最先端のエンジン技術であるVVELを採用。ハイレスポンス、高出力、低燃費、クリーンな排出ガスを実現しています。また組み合わされるトランスミッションも新開発マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATを採用し、走行性能と燃費の向上を図っています。同時にインテリアの本アルミフィニッシャー色味変更やインテリジェントエアコンシステム標準装備、アクティブAFS標準装備などの仕様変更も行われています。
2010年1月にスカイラインセダンはマイナーチェンジを行います。新デザインのフロントグリルやバンパー、ヘッドランプ、アルミホイール等を採用することでスタイリングをよりシャープで精悍にしました。さらにスポーツグレードであるタイプSPとタイプSには、ワイド感と低重心感を演出する専用エクステリアを設定し、よりアグレッシブなスポーティ感を表現しています。また2.5Lエンジンの2WD車に7速オートマチックトランスミッションを採用することで、伸びやかで途切れのない加速と燃費の向上を実現しました。
インテリアは、オートマチック車のセンターコンソールフィニッシャーをボリューム感のある新しいデザインに変更し、センターアームレストもコンソールと一体感のある形状に変更するなど、質感をさらに向上させています。また地デジチューナーを内蔵し、iPod2等とのUSB接続を可能とするなどエンターテインメント機能を充実させたHDD方式の「カーウイングスナビゲーションシステム」を採用。他にも「インテリジェントエアコン」に新型プラズマクラスターイオンを採用し、内外気自動切換え機能を向上させるなど、より快適な室内空間を実現しました。今回のマイナーチェンジに合わせてグレード体系を一部見直し、お買い得なAパッケージを新たに設定しました。
13代目となる現行型スカイラインセダンは2013年11月に登場しました(先代モデルは2014年末まで販売が継続)。現行型スカイラインは、シリーズ初となるハイブリッドシステムを搭載しました。
外観デザインは、先代モデルに対して、全高を10mm下げ、全幅を50mm広げたロー&ワイドのプロポーションとなりました。FRらしい躍動感と前傾姿勢を強調したスポーティなサイドビュー、存在感に満ちた印象的なリアビューなど、今にも動き出しそうな勢いと上質感を感じます。
インテリアは、運転席と助手席それぞれを心地よく包む、ダブルウェーブのインストルメントパネルをはじめ、先進的でスマートな操作感と視覚情報を提供するツインディスプレイクラスターデザイン。そして漆の塗りと拭きを繰り返すことで生まれる「拭き漆」から発想を得た上質感を演出する本木目フィニッシャーと戦国武将の甲冑が持つ立体感のある表情をモチーフにした本アルミフィニッシャーなどにより、スポーティなドライビングへの高揚感と洗練された心地よさを融合させています。
搭載するパワートレインは、システム最高出力364psを発生する3.5L V6エンジンと日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」を搭載。圧倒的な加速力とJC08モード燃費で18.4km/Lという優れた燃費性能を発揮します。トランスミッションは全車7速ATを採用し、駆動方式は2WDと4WDを用意。また、ステアリングの動きを電気信号に置き換えてタイヤを操舵する世界初のステアリングシステム「ダイレクトアダブティブステアリング」や70km/h以上での高速走行時に車線(白線)に対する車両の向きをカメラが検知し、タイヤの角度と操舵反力を微調整する世界初の技術「アクティブレーンコントロール」など最新の電子デバイスを搭載し、意のままの走りと高い直進安定性を実現しています。
安全装備は2台前の車両の車間、相対速度を検知し、自車の減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を促す「PFCW(前方衝突予測警報)」をはじめ、車線変更時に隣の車線の車両を検知して接触事故のリスクを低減する「BSW(後側方車両検知警報)」と日産初となる「BSI(後側方衝突防止支援システム)」、後退時に接近する車両を検知して衝突のリスクを低減する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」など多彩な運転支援システムを搭載しています。グレード構成は価格順にタイプSP、タイプP、スタンダードの合計6グレードとなっています。
2014年5月には2L直列4気筒ターボエンジン搭載車を追加。このターボチャージャー付ガソリンエンジンは、排気量をダウンサイズし燃費性能の向上を図りながら、クラストップレベルの動力性能、最高出力211psを実現。排気量を抑えながら、ノンターボ2.5Lエンジンに匹敵する力強さと加速性能を発揮します。信号待ちからの発進、ワインディングでのコーナーからの立ち上がり、高速道路の合流時には、優れた加速性能を体感できます。様々な燃費向上技術により、JC08モード燃費で、13.6km/Lを実現しています。
同年11月には、2Lターボエンジンを搭載した200GT-tに、「ダイレクトアダプティブステアリング&アクティブレーンコントロール」をオプション設定としました。
2015年12月にスカイラインは一部改良を行い、上級グレードタイプ P、タイプSPに「ビジョンサポートパッケージ」を標準装備し、安全性能を高めました。
2016年3月に行った一部改良では、最先端の安全装備である「全方位運転支援システム」を標準化し、安全性を向上させています。
2016年11月の一部改良では、国産車初となる「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」をオプションで設定しました。左右のリアドアに新規でツイーターを設定し16スピーカーとしました。更に、フロントドアのツイーターを刷新するとともに、フロントドアのスピーカーグリルをより薄く、洗練されたデザインにし、また、音響特性がよいメタル素材を採用し、上質で豊かな音響空間を実現しています。
2017年12月に現行型スカイラインはマイナーチェンジを行いました。外観はフロントグリルを大型化し存在感を高めています。タイプSPは立体的な形状のバンパーで、よりアグレッシブなスポーティさを表現。タイプPや350GTハイブリッドは水平を基調とする洗練されたバンパーデザインとしています。
インテリアは、ステアリンググリップを太くし握り心地を向上させ、ホーンパッドを小型化、マットクロームによる剛性感のあるスポークでスポーティさを表現しています。インストルメントパネルにはステッチを追加し、精巧なパターンのステアリングステッチとともに、よりプレミアムでクラフトマンシップを感じさせる空間を演出。さらにアナログメーターのリング照明をグレーに変更し、センタークラスターのツインディスプレーとの色調を統一しました。
2019年7月に、スカイラインは再びマイナーチェンジを行います。外観デザインは、日産ブランドの象徴である「Vモーショングリル」を採用し、「スカイライン」のスポーティネスを凝縮したフロントフェイスを採用。
そして、リアは「スカイライン」のアイコンである「丸目4灯リヤコンビネーションランプ」を採用し、均一に光るLEDランプにより、先進的でありながらも後続車に一目で「スカイライン」とわかるデザインとしました。インテリアは、プレミアムスポーツセダンとしての機能性と質感をさらに向上させています。
搭載するエンジンも2L直列4気筒ターボから3L V型6気筒ツインターボへと変更され、最高出力405psを発生する400Rというスポーツグレードを設定しました。
そして高速道路の複数車線をナビゲーションシステムと連動して設定したルートを走行し、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフが可能となる世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」をハイブリッド車に標準装備しました。さらに、次世代の専用車載通信ユニットによる多彩なサービスの提供もはじまりました。
2020年9月には一部改良を行い、2色の新しいボディカラー「スレートグレー」と「ディープオーシャンブルー」を追加。そして内装色には新色の「グレー」と「ホワイト」を採用しました。また、「400R」は、ドアウエストモールディングにブラックの加飾を施しています。
こちらもおすすめ!スカイラインの中古車をタイプ別に選ぶなら
●とにかくコスパ重視なら「 現行型の2Lターボ搭載車」中古市場の相場約90万〜約329万円
現行型スカイラインでコスパを重視するのであれば、2019年のマイナーチェンジ前まで設定していた2Lターボエンジン搭載車がオススメです。200万円以下で購入できる中古車が多いだけでなく、エンジン排気量が2Lなので税金面でもメリットがあります。
● 燃費が気になるなら「現行モデルマイナーチェンジ前のハイブリッド車」 中古市場の相場約88万〜約400万円
現行型スカイラインの購入を検討していて、燃費性能を重視する人は350GTハイブリッドがベストです。プロパイロット2.0を装着する前の2019年のマイナーチェンジ前のモデルならば、100万円以下でも手に入れることができます。いくらセダンが不人気とはいえ、優れた燃費性能と高い安全性能を備えた現行型スカイラインがこの値段はバーゲンプライスです。
●国産セダン最高峰のスポーツ性能を楽しみたいなら「現行型400R」 中古市場の相場約317万~約489万円
国産スポーティセダンの代名詞、スカイライン。そのスポーティな走りを十二分に味わいたいというのであれば、最高出力405psを発生する3L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載した400Rがオススメです。様々な電子デバイスによって、405psというハイパワーを思うように操れるのが魅力。同じスペックのクルマを探すと1000万円近いので、これほどバリューの高いモデルは他にないかもしれません。
中古車のスカイラインならではのチェックポイントはココ
スカイラインのハイブリッド車は走行距離をチェック
現行型スカイライン中でとくに低価格なハイブリッド車は走行距離が延びているケースが多いです。しかし、これはむしろポジティブに捉えた方が良いでしょう。年式がまだ新しいのに走行距離が延びているということは、高速道路の利用率が高いことを示しています。高速道路のクルージングは街中のストップ&ゴーよりもクルマへの負担が少ないため、走行距離が延びていてもコンディションが良いこともあります。さらにメンテナンスがしっかりと行われていることがわかれば、むしろお買い得です。
ドレスアップ車の場合は純正部品があるかどうか
自動車メーカーのディーラーは改造に対して、非常にシビアです。大径のアルミホイールを装着していたり、ローダウンサスペンションなどのカスタマイズをしていたりするクルマはメンテナンスなどの入庫を断られることもあります。もし純正部品以外のアルミホイールなどが装着されている場合は、一応純正品があるかどうか確認したほうがいいでしょう。
きちんと整備を受けたクルマかどうかをチェック
中古車のコンディションは前オーナーの使い方に左右されます。エンジン車の場合は、走行距離が少ないほうが良コンディションと言われますが、バッテリーを搭載しているハイブリッド車の場合は事情が異なります。年式の割に走行距離が少ないと、バッテリーが弱っている可能性もあるので、コンディションが良いとは言いきれません。また走行距離が延びていても、ディーラーなどでしっかりとメンテナンスを行っている履歴が整備記録簿に残っていれば、安心して購入することができます。したがってスカイラインのハイブリッドの中古車を購入する際には、必ず、整備記録簿でこれまでの履歴を確認してください。もし、この整備記録簿がないというのであれば、購入は避けた方がいいでしょう。
スカイラインの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!
残念ながら2019年に生産終了したミドルセダン「トヨタマークX」
スカイラインの最大のライバルは同じボディサイズ、駆動方式のトヨタマークXです。しかし、マークXは2019年12月をもって生産終了となっています。搭載しているエンジンは2.5Lと3.5LのV型6気筒エンジンです。限定車で3.5LV6エンジンに6速MTを組み合わせたスポーティモデルを設定するなどスカイラインをライバル視していたことがよくわかります。80〜90年代にはハイパワーなターボエンジンにMTを組み合わせるなどスポーティセダンをスカイラインとともに盛り上げました。
スカイランに負けない歴史のある「トヨタクラウン」
スカイラインのライバルとして、取り上げるのはトヨタクラウンです。現行型のクラウンは2018年に登場しました。以前はロイヤル、アスリート、マジェスタというキャラクターの異なる3モデルを用意していましたが、TNGAを採用したモデルでは1モデルに集約されています。搭載されているパワートレインは2Lターボをはじめ、2.5Lエンジン+モーター、そして3.5Lエンジン+モーターの2種類のハイブリッドシステムです。グレードではRSという専用チューンを施したサスペンションを採用したスポーティモデルを用意しています。高い走行&安全性能は日本を代表するセダンに相応しいポテンシャルです。
ボディサイズは小さいが国産セダン随一の走行性能が魅力「レクサスIS」
後輪駆動を採用した国産セダンが衰退していることを示しているのが、日産のほかにはトヨタしか造っていないことです。スカイラインのライバルとしてピックアップしたのはレクサスISです。2013年に登場した現行モデルは2020年11月にフルモデルチェンジに匹敵するマイナーチェンジを実施。ボディの骨格部分から変更され国産セダンの中でもトップレベルの走行性能を手に入れています。搭載するパワートレインは2Lターボ、3.5L V6そして2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムの3種類。中でも専用のシャシーチューンを施したFスポーツのシャープな走りはスカイラインと互角の高い走行性能を実現しています。
中古車のスカイラインを賢く探すのなら
では、中古車スカイラインをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。
カーセンサーnet
カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。
また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。
カーセンサーnetのスカイラインの掲載件数は707件、価格帯は18万~743万円となっています(※)。
※2003年以降のモデル、いずれも2021年7月31日時点の情報です。
グーネット中古車
先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。
グーネット中古車のスカイライン掲載台数は880件、価格帯は15万~743万円となっています(※)。
※2003年以降のモデル。いずれも2021年7月31日時点の情報です。
走行距離が延びている中古車が多いため、ハイブリッド車に割安感あり
一般的には人気の条件を外すことでコストパフォーマンスの高いクルマを見つけることができます。SUVやミニバンのように人気のボディタイプは車種ごとの人気も中古車相場に反映されます。しかしセダンのようにボディタイプ自体が不人気だとどの車種も値落ち幅は大きくなります。現行型スカイラインでは、走行距離が延びている中古車が多いこともありハイブリッド車の値落ち幅が大きく割安感が出ています。最新の運転支援システムも搭載されていますし、まさに新車時に高額で手が届かなかったクルマを割安な価格で手に入れる中古車の醍醐味が味わえます。
よくある質問
Q1:中古車のスカイライン、どれを買うべき?
A:現行型スカイラインでは流通台数が豊富なハイブリッド車が狙い目です。すでに100万円を切るクルマも流通していますが、静粛性の高さ、充実した運転支援システム、そして高い走行性能をすべて備えたスカイラインがこの価格で手に入るのであればオススメです。
Q2:中古車のスカイラインを買うときに気を付けたいポイントは?
A:ハンズオフでのドライブが高速道路で行える高度な運転支援システム、プロパイロット2.0は2019年に行われたマイナーチェンジ以降のハイブリッド車にしか搭載されていません。3Lターボ車は前期型と同じ運転支援システムとなっています。その点は覚えておいた方がいいかもしれません。ハンズオフはできませんが、現在でもトップレベルの性能と言えます。
Q3:中古車のスカイラインはどこで手に入れればいい?
A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のスカイラインに乗ることができます。
※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。