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中古車のトヨタ「プレミオ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のトヨタ「プレミオ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のトヨタ「プレミオ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

2021年3月で販売終了となってしまった、トヨタの5ナンバーサイズセダンの「プレミオ」。トヨタらしい上質感と乗り心地の良さがウリのモデルです。そんなプレミオの中古車を探している方に、おすすめモデルと選び方の注意点をお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のトヨタ「プレミオ」は2016年マイナーチェンジモデルの後期型 2016〜2020年式
  •  「冬場はスタッドレスを履く」という方は、2014年一部改良モデル以降の4WDがおすすめ

中古車プレミオ、おすすめモデルはズバリこれ。2016年マイナーチェンジモデルの後期型 2016〜2020年式

中古車プレミオ、おすすめモデルはズバリこれ。2016年マイナーチェンジモデルの後期型 2016〜2020年式

トヨタ「プレミオ」は、5ナンバーサイズの4ドアセダンとして、2001年12月にデビュー。「コロナ プレミオ」の後継車でした。ちなみに、コロナ プレミオは1957年にデビューした「コロナ」の第11代目。プレミオの系譜は今から50年以上前にさかのぼる、歴史あるものとなっています。

最終モデルは2007年6月にフルモデルチェンジが実施された2代目。その後、現在まで2度のマイナーチェンジが実施され、そのうち2016年6月に行われたものはビッグマイナーチェンジとなっています。

プレミオの中古車を日常の足として使うなら、年式的に2代目最終モデルから選びたい。最終モデルのエンジンは、1.5L・1.8L・2.0Lガソリン、トランスミッションは全モデルCVT、駆動方式は2WD(前輪駆動)で、1.8L車には4WDが設定されています。

こんなプレミオの中古車をお探しの方に、おすすめしたいモデルは、2016年6月ビッグマイナーチェンジ後の後期型、年式では2016〜2020年式となります。3タイプあるエンジンはカーライフスタイルに合わせて選びたいところですが、悩むのなら、走りと低燃費を両立した1.8Lがおすすめ。1.5Lでも十分ですので、これをイチオシにしてもいいのですが、ラグジュアリー路線のプレミオですから、走りに余裕があったほうが、車の雰囲気にはマッチします。

プレミオのグレード構成は、排気量ごとに「F(1.5L)」「X(1.8L)」「G(2.0L)」と分かれており、それぞれのグレードに装備を充実させた「Lパッケージ」と「EXパッケージ」を設定した3グレード構成(GはLパッケージ未設定)となっています。なお、各グレード間の価格差が20万円程度と、やや開きが大きく、主に快適装備と内装素材の違いが明確になっています。ベースグレードでも不自由はしませんが、ちょっと心細く、EXパッケージはちょっと高い感じがしますので、ベストチョイスは「Lパッケージ」となりますが、中古車市場価格は、グレード間の価格差が開いていたり、そうでなかったりと多種多様です。探すなら、LパッケージとEXパッケージで絞ってみると、お目当てのタマが見つかりやすいでしょう。

なお、先進技術装備、先進予防安全装備はプレミオは基本設計が古い分、ほかのモデルよりも負けてしまっています。2016年のビッグマイナーチェンジで、安全装備の充実化が図られましたが、それでもライバルに比較すると、アドバンテージを感じてしまいます。

2016年ビックマイナーチェンジ後の後期型、2016〜2020年式の中古車価格帯は、100万〜250万円(2021年6月26日時点)となっています。

★ほかにも!おすすめな中古車プレミオ

「冬場はスタッドレスタイヤを履く」「とにかく購入価格を抑えたい」といった方へのおすすめモデルをピックアップしてお伝えします。

その前に、プレミオの歴史を年表形式でまとめましたので、ぜひご覧ください。プレミオの深い歴史を垣間見ることができます。

プレミオの歴史

1957年 トヨタ「コロナ」初代デビュー。4ドアセダンを主軸に、3ドア・バンの商用車が派生モデルとして設定された。

1992年 「コロナ」10代目へフルモデルチェンジ。「コロナ」のみの車種名は10代目が最後となる。

1996年 11代目へフルモデルチェンジ。車名は「コロナ プレミオ」とサブネームが付くものに変更された。コロナとしての歴史は、この世代で幕を下ろす。

2001年12月25日 初代「プレミオ」発売開始。姉妹車は「アリオン」。プレミオはラグジュアリー路線、アリオンはスポーティー路線という棲み分け。ボディタイプは5ナンバーサイズの4ドアセダンのみを設定。エンジンは、1.5L・1.8L・2.0Lの直列4気筒ガソリンをラインナップ、トランスミッションはCVT(無段変速機)ないしは4速ATをグレード別に設定、マニュアル車は未設定というパワートレイン構成だった。なお、1.8L車は4WD/4速ATが設定された。車両価格は、162万〜216万円で販売。

プレミオの歴史1

初代プレミオ

2002年10月22日 新グレード「スタンダードパッケージ」を追加。装備を簡略化し、ボディカラーをホワイトとシルバーの2色のみとした、文字どおりスタンダードなグレードとなった。スタンダードパッケージは、1.5L・1.8L(2WD・4WDの両方)車に設定、車両価格は152万〜187万円で販売。

2004年12月20日 マイナーチェンジを実施。エクステリアデザインを部分変更、インテリアはカラーリングの小変更が行われ、快適装備の追加など、質感の向上が図られた。車両価格は160万〜233万円で販売。

プレミオの歴史2

マイナーチェンジ後

2007年6月4日 2代目へフルモデルチェンジ。先代に引き続き、4ドアセダンのみのラインナップ。エンジンは、フルモデルチェンジ当時は先代からのキャリーオーバーの1.5Lガソリン、新設計1.8Lガソリン、2.0Lは遅れて2007年冬に登場するとアナウンスされた。また、2代目からトランスミッションは全車CVTとなった。先代に設定されていたベーシックグレードは廃止され、車両価格は175万〜247万円で販売された。

プレミオの歴史3

2代目プレミオ

2008年1月8日 2.0L車を追加。新設計エンジンを搭載。車両価格は223万〜242万円で販売された。

2010年4月20日 マイナーチェンジ。エクステリアデザインを小変更、新デザインの15インチアルミホイールを採用。インテリアではシート表皮の色と柄が変更されるなどの質感向上が図られた。車両価格はエントリーグレードが値下げされ、170万〜242万円で販売された。

プレミオの歴史4

マイナーチェンジ後

2014年9月29日 一部改良。1.5L車にアイドリングストップ機能を追加し燃費を改善、また全車に、横滑りが発生したときなどにエンジン出力とブレーキを自動制御し車両安定性を確保する「S-VSC」と、坂道発進時のずり下がりを軽減する「ヒルスタートアシストコントロール」を標準装備。4WD車は、走行状態に合わせて必要なときに瞬時に後輪へ駆動力を分配する「電子制御式アクティブトルクコントロール4WD」に変更された。

2016年6月4日 マイナーチェンジ。フロントフェイスのデザインが大きく変わり、インテリアデザインも変更するなど、ビッグマイナーチェンジとなった。衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティーセンスC」や「インテリジェントクリアランスソナー」などが標準装備され、予防安全装備が充実した。車両価格は、191万〜271万円で販売された。

プレミオの歴史5

マイナーチェンジ後

2021年3月31日 販売終了。後継車のアナウンスはない。

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「冬場はスタッドレスタイヤに履き替えるよ!」という方なら 2014年一部改良モデル以上の4WD 中古車市場の相場100万〜215万円

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※画像は2WD。外観上の違いは特にありません。

「冬場はスタッドレスタイヤに履き替える」といった積雪地帯にお住まいの方や、ウィンタースポーツを趣味とされている方には、2014年9月に実施された一部改良モデル以降をおすすめします。この一部改良では、4WD車に電子制御式アクティブトルクコントロール4WDが新たに採用され、走行状態に合わせてリアルタイムに後輪に駆動力を分配する方式となりました。これにより、乾燥路では効率の良い2WD(前輪駆動)走行がメインとなり、滑りやすい路面などでは自動的に4WDに切り替わる、高効率と走行性能が両立された4WDとなりました(4WD車は、1.8Lガソリン車のみに設定されます)。

また、この一部改良で4WDを含む全車に、走行中の横滑り発生時にエンジン出力とブレーキを自動制御して車両の安定性を向上させる「S-VSC」と、坂道発進時のずり下がりを軽減する「ヒルスタートアシストコントロール」が装備されるようになりました。

2014年一部改良後の4WDの中古車価格帯は、100万〜215万円(2021年6月26日時点)となっています。

購入価格をおさえたいなら 2007〜2014年式の前期型 中古車市場の相場26万〜100万円

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車プレミオ2

「とにかく購入価格を抑えたい」という価格重視の方には、2代目前期型、2007〜2014年式(2014年一部改良前までのモデル)をおすすめします。このモデルの中古車価格帯は、26万〜100万円(2021年6月26日時点)と買いやすい金額になっています。

プレミオは、2014年9月実施の一部改良から、段階的に先進安全技術が採用されていきます。このため、2014年式の一部改良前後で中古車価格に、比較的わかりやすい価格差が発生しています。年式的にも2014年以前は古い低年式となるため、手が届きやすい金額となっています。

しかし、状態の悪いタマが散見されるため、買うのならば保証がしっかりとついたものにしましょう。

 

プレミオならではのチェックポイント

プレミオは2001年式から中古車市場に流通し、状態の悪いタマも散見されています。プレミオを中古車で買うときには、保証がしっかりと付いたものを選ぶようにしましょう。

保証の適用範囲や、期間、走行距離が満足いく条件になっているかどうかは、特にしっかりとチェックを。保証がない車や、あっても期間が短い車は、故障リスクを抱えた車と判断して問題ありません。

あとは、内装の汚れ、傷みのチェックをしっかりとしましょう。特にシート表皮の汚れ、傷みは購入後の精神衛生上にも影響する部分です。

比べて検討!プレミオのライバル車種

トヨタ「アリオン」

トヨタ「アリオン」

最終モデル

プレミオの姉妹車。細かいデザインが違う程度です。アリオンもプレミオと同じタイミングで生産終了しています。
2021年6月26日時点の中古車価格帯は13万〜228万円、平均価格は約96万円、流通台数は250台ほどとなっています。

日産「シルフィ」

日産「シルフィ」

最終モデル

こちらもすでに販売終了の5ナンバーセダン「シルフィ」。前身はブルーバード、プレミオの前身コロナとは宿命のライバルで、当時のTVCMでもやりあっていた記憶があります。
2021年6月26日時点の中古車価格帯は25万〜180万円、平均価格は約84万円、流通台数は230台ほどとなっています。

中古車プレミオはここで探せ!

では、中古車プレミオをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月26日時点、グーネットでは、プレミオの掲載件数は287件、価格帯は20万~268万円、平均価格は約114万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」を創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月26日時点、カーセンサーでは、プレミオの掲載件数は274件、価格帯は25万~268万円、平均価格は約105万円となっています。

 

中古車で狙い目となる最終モデルは2007〜2020年式となる息の長いモデル

2007年にフルモデルチェンジして2代目となり、約14年という長い期間販売されたプレミオ。日本ではセダンの人気がすっかり衰え、天下のクラウンも現行モデルで終了するという状況。

プレミオを中古車で買うなら、安全装備が充実した2016年ビッグマイナーチェンジモデルをおすすめします。ただ、安全装備が充実したといっても、他の基本設計が新しいモデルに比べると引けをとっています。

プレミオはトヨタブランドの稀少な5ナンバーセダンとなってしまったことから、人気薄なモデルでありながら中古車市場価格が地味に高い印象を受けます。お目当てのタマが見つかりにくいことも多々あるでしょう。根気よく探してください。

 

よくある質問

Q1:中古車のプレミオ、どれを買うべき?

A:最もおすすめするのは、2016年にビッグマイナーチェンジしたモデルです。このモデルから、安全装備が今の基準からすれば、そこそこのレベルに追いついた感じです。それでも、基本設計の新しい他のモデルに比べると、遅れている感が否めません。ただ、今や稀少なトヨタブランドの5ナンバーセダンで、乗り心地や適度な豪華さはさすがです。

Q2:中古車プレミオを買うときに気を付けたいポイントは?

A:プレミオは年式が古いタマがたくさんあります。このため、中古車で買うときには、保証がしっかりと付いているかどうかをチェックしてください。保証される期間と走行距離などの諸条件も細かくチェックしましょう。保証が付いていないタマや、付いていても期間と走行距離が短いタマは、故障リスクが高いと考えて差し支えありません。

Q3:中古車プレミオはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車プレミオに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月26日時点のものです。

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