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中古車のトヨタ「プリウスα」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のトヨタ「プリウスα」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のトヨタ「プリウスα」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

トヨタ「プリウスα」は、2011年〜2021年3月までの期間に販売された、2列5人乗り・3列シート7人乗りのステーションワゴン。車名のとおりのハイブリッドカー、プリウスの派生モデルです。プリウスαの中古車をお探しの方に、おすすめモデルから選び方の注意点までまとめてお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のトヨタ「プリウスα」は2017年11月一部改良モデル
  •  スポーティーモデル「GR SPORT」もおすすめ

中古車プリウスα、おすすめモデルはズバリこれ。2017年11月一部改良モデル

中古車プリウスα、おすすめモデルはズバリこれ。2017年11月一部改良モデル

プリウスαの中古車は、2011〜2021年式の1世代のみとなります。中古車選びでターニングポイントとなるのは、2014年11月に実施されたマイナーチェンジと、2017年11月に実施された一部改良。2014年式は前期型と後期型に分かれるターニングポイントとなり、フロントフェイスやインテリアが変わっています。また、このマイナーチェンジと2017年11月の一部改良では、先進予防安全技術の追加採用、機能向上が図られています。

このことから、最も安全性能が高い2017年11月一部改良モデルをおすすめモデルとしてピックアップしました。この中古車価格帯は、95万〜365万円となっています。

プリウスαは、デビュー当時は人気が高かったのですが、その後は右肩下がり。本家プリウスがフルモデルチェンジしても、プリウスαはモデルチェンジされないなど、ちょっと不遇な印象も受けますが、そもそも日本はステーションワゴンの人気が低いという状況も影響があったのかもしれません。また、トヨタのステーションワゴンに、カローラ ツーリングがあり、プリウスαの5人乗り車のユーザーの受け皿となったこと、7人乗り車では、ノア/ヴォクシー/エスクァイアのミニバンが受け皿となって、マーケティング的にプリウスαの立ち位置が中途半端になったのかもしれません。

しかし、ステーションワゴンで3列シート7人乗りが欲しい方はマイノリティながら一定数いることは間違いありません。プリウスαが販売終了後は、新車で買うなら渋々ノア/ヴォクシー/エスクァイアを買うことになるのでしょうか。駐車場の車高制限があったら、5人乗りのカローラ ツーリングを選ぶのでしょうか。

そんな状況ですので、新車販売はイマイチだったプリウスαは、中古車市場では人気があり、状態が良く装備が充実したタマは結構強気な価格設定をしてきています。プリウスαの選び方のポイントについては、本記事中盤の「プリウスαならではのチェックポイント」の項で解説します。

★ほかにも!魅力的な中古車プリウスα

スポーツモデルや2列シート5人乗り車、3列シート7人乗り車の紹介と、プリウスα誕生から販売終了までの歴史をご覧ください。

プリウスαの歴史

2011年5月13日 新型「プリウスα」デビュー

2011年5月13日 新型「プリウスα」デビュー

3代目プリウスと同じプラットフォーム(シャシーなどの車の基本構造物)を採用し、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りのハイブリッド・ステーションワゴンとして登場、同日発売開始となった。3列シート車はトヨタのハイブリッド車では初となるリチウムイオン電池を採用、エンジンもプリウスと同じ1.8Lガソリン(最高出力99PS・最大トルク142N・m)+モーター(最高出力82PS・最大トルク207N・m)を搭載、駆動方式は2WD(前輪駆動)のみの組み合わせ。ボディサイズは全長4,615mm・全幅1,775mm・全高1,575mmと大きめのサイズで広々とした室内空間と、トヨタ初採用となる樹脂パノラマルーフを設定、快適さも追求。CD値0.29という空力性能にも優れたボディで燃費にも貢献、26.2km/L(JC08モード燃費)を達成した。車両価格は、235万〜331万円で販売された。

2012年10月22日 新グレード追加

3列シート7人乗り車に新グレード「S」「S“ツーリングセレクション”」「G“ツーリングセレクション”」を追加設定。「G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ」は廃止となった。追加されたグレードの車両価格は、270万〜320万円で販売された。

2014年11月17日 マイナーチェンジ

2014年11月17日 マイナーチェンジ

エクステリアの一部変更、インテリアカラーや素材の変更を実施。フロントフェイスではヘッドライトやバンパー、グリルが変更され、リアではコンビネーションランプに赤色インナーレンズを採用するなど、全体的な質感向上が図られた。先進技術も投入、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)、オートマチックハイビーム、ブレーキ制御付きのレーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティブレーキ(衝突回避支援自動ブレーキ)などが採用され、安全性能が強化された。車両価格は、248万〜338万円で販売された。

2017年11月21日 一部改良・「GR SPORT」追加

2017年11月21日 一部改良・「GR SPORT」追加

GR SPORT

全車に「トヨタセーフティセンスP」を標準装備し安全性能を向上。新しいボディカラー2色(ダークレッドマイカメタリック、スティールブロンドメタリック)を追加した。また、トヨタのモータースポーツを担う「GAZOO Racing Company」が手掛けた「GR SPORT」を追加発売した。GR SPORTは2列シート5人乗り車と3列シート7人乗り車の両方を設定、価格は5人乗りが335万円、7人乗りが356万円で販売された。

2021年3月 販売終了

公式ホームページのラインナップから、プリウスαが削除された。

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●スポーティーさを求めるなら 「GR SPORT」 中古車市場の相場210万〜365万円

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2017年11月に追加された「GR SPORT」は、トヨタのモータースポーツを担う「GAZOO Racing Company」が手を加えたモデルです。迫力あるスポーティーなフロントグリルやバンパー、エアロパーツの数々は標準モデルと明確な差別化が図られています。しかし、見掛け倒しではなく、ブレースを追加してボディ剛性を強化し走りの味付けもしっかりとスポーティーなものへ変化させています。ファミリーカーでありながら、気軽にスポーティーなドライビングを楽しめるモデルとなっています。

●2列シート5人乗りなら 中古車市場の相場32万〜365万円

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G“ツーリングセレクション”5人乗り車

「普通のプリウスではちょっとボディサイズが小さい」「広い荷室のステーションワゴンがいい」といった方は、2列シート5人乗り車をおすすめします。中古車市場では、3列シート7人乗り車のほうが人気が少し高いようで、価格は2列シート5人乗り車のほうが安めの傾向があります。

●3列シート7人乗りなら 中古車市場の相場48万〜365万円

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S“ツーリングセレクション”7人乗り車

「6人、7人乗車の頻度は少ないが、5人乗りでは足りない」「ミニバンは車高が高すぎ」といった方によく選ばれているプリウスαの3列シート7人乗り車。プリウスαの販売終了後は、5人乗りはカローラ ツーリングへ、7人乗りはノア/ヴォクシーに統合の形をとるようですが、ステーションワゴンタイプの3列シート7人乗りのラインナップがトヨタから消えてしまいました。マーケット全体からすると需要は少ない部類になるかもしれませんが、一定の需要があるはずです。また、トヨタ以外の国産車ステーションワゴンで3列シート車は、ホンダ ジェイド(2020年7月販売終了)ぐらいしかありません(ジェイドは6人乗り)。プリウスαが唯一の存在だったため、状態の良いものを買うなら今のうちかもしれませんね。

プリウスαならではのチェックポイント

保証付きはマストで。

プリウスαの中古車を探すときに注意したいのは「保証」です。保証がしっかりと付いている車は、状態が良く故障リスクが少ない安心して乗れる車となります。プリウスαの中古車登録台数の約9割が、なんらかの保証が付いています(2021年6月28日時点)。しかし、中には、保証期間が数ヶ月といった短いものが散見されています。このようなタマは、故障リスクを抱えた車と考えて問題ないでしょう。安心できるのは、12ヵ月保証、走行距離無制限です。また、保証内容、諸条件は納得できるものかどうか、しっかり確認し把握、理解した上で買うようにしましょう。

悩ましいグレード選びのコツ

プリウスαは、エントリーグレードから最上級グレードまでの差が大きく、新車車両価格にして70万〜80万円の開きがあります。これにメーカーオプションを加えていくと、中古車市場ではカオス状態、上級グレードより下位グレードのほうが同じ年式、同じ走行距離でも高いことがあります。これは、ボディカラーや内外装の状態をはじめとした、買取りないし下取り時の査定によって逆転現象が起こるのが原因ですが、中古車選びでは悩ましい限りです。

そこで、中古車を探すときには、あらかじめ特定のグレードに絞り込んで探すのではなく、予算を主軸に絞り込み、そこから欲しい装備が付いたタマをピックアップしていくほうが効率的でしょう。

参考として、プリウスαのグレード構成は、ベースグレードから上級グレードの順で「S Lセレクション」→「S」→「S “ツーリングセレクション”」→「G」→「G “ツーリングセレクション”」となっています。

メーカーオプションで大きなものは、樹脂製の「パノラマルーフ」と、先進予防安全技術系装備となります。

比べて検討!プリウスαのライバル車種

ホンダ「ジェイド」

ホンダ「ジェイド」

プリウスαの運命とともにするかのように2020年7月で販売終了となった、ジェイド。ハイブリッドモデルもあり、3列シートを設定したステーションワゴン。ただし、こちらは6人乗りです。
2021年6月28日時点の中古車価格帯は76万〜279万円、平均価格は約165万円、流通台数は250台ほどとなっています。

中古車プリウスαはここで探せ!

では、中古車プリウスαをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月28日時点、グーネットでは、プリウスαの掲載件数は2,705件、価格帯は32万~365万円、平均価格は約116万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月28日時点、カーセンサーでは、プリウスαの掲載件数は2,575件、価格帯は32万~365万円、平均価格は約105万円となっています。

絶滅種となってしまった3列シート7人乗り車を設定するプリウスα

そもそも国産ステーションワゴンがマイノリティで、その中でも3列シートを備えた7人乗り車はさらに稀少、プリウスαのほかは、ホンダ ジェイド(2020年7月販売終了)ぐらいしかありません。ことに、ハイブリッドで定評のあるプリウスのステーションワゴンですから、生き残ってほしかったという人は少なくありません。

新車販売では、デビュー当時は勢いがあったものの、その後は右肩下がりで、本家プリウスがフルモデルチェンジするも、プリウスαは新型にならずといった受難のモデルの感すらありますが、稀少な3列シート7人乗り車のプリウスαは中古車市場では人気です。逆に、2列シート5人乗り車は比較すれば安めの傾向ですが、一定の需要があるハイブリッド・ステーションワゴンということで、なかなかお買い得といえるタマに出会わない状況です。

よくある質問

Q1:中古車のプリウスα、どれを買うべき?

A:プリウスαは1世代しかなく、さほど選択肢が広くありませんので「これを買うべき!」とイチオシするモデルが特にありません。安全性能を重視するなら、2017年一部改良モデルとなりますが、用途と好みに応じて選んでいただければ問題ないでしょう。詳しくは本記事冒頭をご覧ください。

Q2:中古車プリウスαを買うときに気を付けたいポイントは?

A:プリウスα車種固有のチェックポイントは今のところ特にありません。どの車種にもいえることですが、保証がしっかりと付いている車を選べば、購入後の故障や修理の心配は少なくなります。詳しくは「プリウスαならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車プリウスαはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車プリウスαに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月28日時点のものです。

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