広くてラグジュアリーな室内空間を実現した国産フラッグシップミニバンの中で、その豪華さに負けない質の高い走行性能を実現しているのが日産エルグランドです。高級ミニバンの先駆けともいえる人気車種だけに中古車の流通量は現在も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のエルグランドなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事のPOINT
- 一番推したい中古車の日産「エルグランド」は2014年式以降の250ハイウェイスター
- 少しでも安く高品質のエルグランドを手に入れるなら3.5Lエンジン搭載車
中古車のエルグランドおすすめモデルはズバリこれ。自分なら2014年式以降の「250ハイウェイスター」を200万円で買う!!
現在、日産エルグランドの中古車の流通台数は約1,660台となっています。そのうち、2010年に登場した現行モデルが約1,300台、そして2002年に登場した旧型が約300台で、約78%が現行モデルとなっています。現行モデルでもすでに販売開始から11年も経過しているロングセラーなので、エルグランドの中古車は現行型を中心に探したほうがいいでしょう。
現行型エルグランドの中古車の平均価格は約185万円、価格帯は約45万~約499万円です。現行型エルグランドは2014年1月にマイナーチェンジを行っています。このマイナーチェンジを境に前期型、後期型と分けると前期型の流通台数は約595台で、価格帯は約45万〜約319万円。後期型の流通台数は約700台で、価格帯は約85万〜約499万円となっています。そのうち、2020年10月の2度目のマイナーチェンジ後の中古車は約25台で、価格帯は約307万〜460万円です。
現行型エルグランドは250XGとハイウェイスターの2タイプ用意されていますが、中古車の流通台数が圧倒的に多いのはハイウェイスターなのでこのグレードを中心に探すのがいいでしょう。もし、自分がハイウェイスターの中古車を購入するのであれば、大きなフロントグリルを採用した2014年式以降の250ハイウェイスターです。3.5Lエンジンは使用燃料がハイオクガソリンですし、税金も高額になるからです。
2.5Lエンジンを搭載したハイウェイスターでもさまざまなグレードがありますが、250ハイウェイスターと250ハイウェイスターアーバンクロムに絞っても、約98台あります。そして価格帯は約105万〜約285万円。予算を200万円以下に絞っても約68台がヒットします。売れ筋の250ハイウェイスターが200万円で手に入るのですから、これがイチオシです。
現行型エルグランドを割安に手に入れたいというのであれば、3.5Lエンジン搭載車が狙い目です。エルグランドに限らず、税金の高い大排気量車は中古車では敬遠される傾向です。しかもエルグランドの場合、3.5Lエンジンの使用燃料はハイオクガソリンですから、余計に中古車としては相場が下がる要素を抱えています。350ハイウェイスター、350ハイウェイスターアーバンクロム、350ハイウェイスタージェットブラックアーバンクロムの3モデルで2WD、4WDの合計6モデルに絞って検索すると、流通台数は約122台。価格帯は約60万〜約478万円。2014年のマイナーチェンジ以降のモデルでも約86万円から購入可能となっています。元々新車時価格が高いため、3.5Lエンジン搭載車のほうがバリュー感は高くなります。
ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のエルグランド
もっと予算があるという人には、日産のワークスブランドである、オーテックが手がけたカスタマイズカー「ライダー」を選ぶといいでしょう。フロントグリルにはメッキを使用した大きなグリルを採用し、圧倒的な存在感を誇ります。標準車のエルグランドに乗る人でもライダーは憧れのクルマ。わざわざ乗り換える人もいるほどです。2.5L、3.5L両エンジンが設定されているライダーですが、現在中古車の流通台数は約59台。価格帯は約128万〜約439万円となっています。相変わらず人気が高いため、値落ち幅が小さくなっています。
エルグランドのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧
2代目となる先代エルグランドは2002年~2010年の約8年間販売されました。『「夢」と「くつろぎ」と「感動」を提供できる最高級ミニバン』を商品コンセプトに、ゆとりの室内空間、スタイリング、走行性能などに、より磨きをかけるとともに、最先端の情報技術などお客様の利便性をさらに向上させる装備を充実させています。先代モデルよりフラットで低いフロアを実現。ルーフ幅を拡大するとともに、アクセルペダルからバックドアまでの実質的な室内長、室内幅、室内高、シート間数値のすべてを拡大し、よりいっそうのゆとりある空間を実現しています。
2代目エルグランドの外観デザインは、「CONFIDENCE(みなぎる自信)&NEWNESS(明快でクールなデザインテイスト)」をキーワードに圧倒的な存在感を表現しました。特にスポーティーグレードのハイウェイスターは、−10mmのローダウンにより、安定感のあるフォルムが特長です。
一方のインテリアは、「LUXURY(くつろぎのあるもてなし感)& PRACTICAL(上質で使いやすい機能)」がキーワードです。セカンドシートのスライド量を拡大し、スライドポジションを多段化することでゆとりある居住性を確保しました。さらにサードシートの跳ね上げるポジションを後方に追加することで、サードシート跳ね上げ時のセカンドシートの十分な居住性を実現しています。
搭載するエンジンは、最高出力240psを発生する3.5LV型6気筒DOHCエンジンの1種類で、組み合わされるトランスミッションは5速ATとなります。駆動方式は後輪駆動のFRと4WD車は電子制御トルクスプリット4WDシステム「オールモード4×4」を採用。この4WDシステムは、後輪駆動(FR)をベースとしながら、路面状況や走行状況に応じて前後輪のトルクを電子制御コントロールすることによって、前輪:後輪で0:100~50:50のあいだで無段階に最適制御し、オンロードからオフロードまでのさまざまな状況において安定した走りを実現しています。
グレード構成は標準モデルが価格順にXL、X、VG、Vの4グレード。そしてスポーティーなハイウェイスターの合計5グレードです。乗車定員はXLのみが7人乗りで、そのほかは8人乗り。ボディタイプは基本的には両側スライドドアを採用した5ドア車ですが、VGには4ドア車も用意されていました。
2003年8月に一部改良を行い、ハイウェイスターの内外装を変更しました。外観ではフロントグリルのフルメッキ化、アルミロードホイールのクロームカラーコート化、フォグランプ周りを車体と同色としています。インテリアでは、ステアリングのブラック化、スウェード調クロス部分のシート地をジャガード織物に変更しブラック化、シフトノブの本革部分のブラック化、インストルメントパネルセンター部の操作パネルを内装色に合わせてダークグレー化しています。
2004年8月にエルグランドはマイナーチェンジを行います。変更点は外観では、フロントグリル、ヘッドランプ、フロント/リアバンパー、リアコンビランプ等の形状を変更し、高級ミニバンのトップブランドにふさわしい風格と力強さをさらに表現しました。
インテリアは、木目調パネルの採用、照明リング付きファインビジョンメーター、スイッチ類のメッキ処理等により高級感を高めています。また、フロントシートのドライビングポジション改善、セカンドシートにオットマンを採用するなどファーストクラスのような室内空間を実現しています。さらに、前席アクティブヘッドレストの全車標準装備、アクティブAFS、インテリジェントブレーキアシスト、緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルトなどを設定し、安全性も向上しています。搭載する3.5Lエンジンの走行性能はそのままに、燃費性能を改善しました。
2004年12月に一部改良を行い、エルグランドに合わせてエンジンやトランスミッションの特性をチューニングした2.5L V型6気筒エンジン搭載車を追加しました。また、3.5Lエンジン搭載車を含むエルグランド全車に、臨場感あふれるDVDオーディオ&ビデオの再生が可能な5.1chサラウンド・カーシアターシステムをオプション設定しています。
2006年12月の特別仕様車発売時にグレード体系の見直しを行い、VGグレードを廃止。また、木目調加飾の採用などにより内装の質感向上を図っています(Vグレードを除く)。さらにインテリジェントキーやオートスライドドアなどの人気装備を追加して利便性を向上させつつ、割安な価格設定としました。
2007年10月に一部改良を行い、「ハイウェイスター」のフロントグリルのセンターにボディ色を配し、2段構造とすることで、さらなる力強さと洗練さを表現するとともに、インテリアでは、メーター文字盤のデザインと照明色の変更、木目調加飾のグロス(光沢)化(ナビゲーションシステム装着車)、メッキ加飾面積の拡大など、よりいっそうの高級感と品質感の向上を図っています。
インテリアは、運転席ディスプレイに自車両を上方から俯瞰したような映像を表示することにより、前後左右の方向感覚が把握しやすくなり、よりスムーズに駐車することが可能になる、「アラウンドビューモニター」を世界で初めて搭載しました。さらに、高速大容量30GBハードディスクを搭載したカーウイングスナビゲーションシステム(HDD方式)を採用、タッチパネル操作を可能とし、使い勝手を大幅に向上させるとともに、ミュージックボックスやDVDオーディオ&ビデオ再生機能などに対応した充実のエンターテインメント機能やブルートゥースオーディオ機能なども搭載しています。
2009年10月の特別仕様車発売時に、250Vにフロントフォグランプを標準装備したほか、250V、350X、350XLのヘッドランプインナーレンズの色味を変更するなど、全グレードの仕様装備の見直しも行いました。
2010年8月、エルグランドはフルモデルチェンジを行い、3代目となる現行モデルが登場しました。現行型エルグランドは、日産の最高級ミニバン用として最適にチューニングを施した低重心の新プラットフォームを採用し、乗用車のような安定感のある乗り心地と大人7人がゆったりと座れる快適性を両立しています。さらに、駆動方式が従来のFRから前輪駆動のFFに変更されました。フロント・リアサスペンションともに、アルミ製リンクを採用し、バネ下荷重を軽量化。リアには優れた操縦安定性と乗り心地を実現するマルチリンクサスペンションを採用しているのがポイントです。
外観デザインは、ヘッドランプからグリルへとつながる厚みのある上下二段式フロントマスクとヘッドランプユニット。そしてロー&ワイドなプロポーションで安定感を感じさせるショルダーの張ったボディなどにより”ダイナミック&ラグジュアリー”な 存在感を強調しています。
インテリアは、機能性と高級感を両立させたセンターからサイドへ流れるグラデーション木目調パネルを一面に配した上質なインストルメントパネル、そして乗り込むたびに高揚感を感じさせるブルーのリング照明を採用したモダンで先進的なメーターパネルと包まれ感のあるコックピットにより、高揚感と快適性を追求した上質な室内空間となっています。
快適装備として、助手席シートと2列目シートの3席で同時に使えるトリプルオットマンを採用。シート一体型の大型オットマンとシートクッション全体で身体を支持して体圧を分散し、長時間ドライブ時の快適性を向上。特に7人乗りの2列目シートには、クッション一体型オットマン、シートバック中折れ機能、3層構造パッドを同時採用したコンフォタブルキャプテンシートを装備。人間工学的に優れたこれらの機能により、乗員の血流を妨げず、長時間ドライブ時の快適性が持続します。なお、トリプルオットマンと中折れ機能付き2列目シートを同時採用しています。
搭載するエンジンは、最高出力280psを発生する3.5L V型6気筒エンジンと最高出力170psを発生する2.5L 直列4気筒エンジンの2種類。どちらもエルグランド用にチューニングされ、力強い加速を実現しています。組み合わされるミッションは、エクストロニックCVT-M6を採用。ドライバーのアクセル制御や運転状況、走行環境を検知しながら最適な変速制御を行うアダプティブシフトコントロールを採用し、優れた走行性能と燃費性能を両立しています。
グレード構成は2.5L車が250ハイウェイスターと250XG。そして3.5L車は350ハイウェイスタープレミアムと350ハイウェイスターの合計4グレードとなっています。
2011年11月に一部改良を行い、「移動物検知」機能などを追加し、先進技術によりさらに使いやすくなった新型アラウンドビューモニターを搭載しました。移動物検知機能は、車両周囲に歩行者や買い物カートなどの移動物を検知すると、モニター画面表示と音でドライバーに通知、駐車スペースから発進する際などの安心感を高めています。さらに、要望の多かったリモコンオートバックドアを350 ハイウェイスターに標準装備とし、2.5リッター車にもメーカーオプションとして設定としました。
2012年11月の一部改良では、「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を採用しました。この機能はアラウンドビューモニターの4台のカメラと超音波ソナーを使い、駐車操作などの低速走行時、運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏みこんでしまった場合などに、クルマが誤操作を検知して、壁などに衝突する事故のリスクを軽減するというものです。また、3.5L車はエンジン制御の改良により燃費を向上させています。
2014年1月に現行型エルグランドはビッグマイナーチェンジを行いました。まず、外観では250XGを除く全グレードで、ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーのデザインを一新。フロントグリルは大型化し、全周をクロームメッキで囲むことで押し出し感と高級感を高めたほか、シグネチャーLEDポジションランプを配して目ヂカラを強調した新デザインのヘッドランプと組み合わせることにより、圧倒的な存在感と高級感を実現しています。さらに、ヘッドランプにはクラス初のLEDヘッドランプを採用し、夜間および雨天時の視認性を高めています。
インテリアはハイウェイスター プレミアムに、カラードクロームを配した深みのある専用グラデーションブラックメープルフィニッシャーを採用。さらに手の込んだアンバーアクセントスペシャルステッチを施したダイヤ型キルティングのブラックメタリックレザー(本革)と組み合わせ、特別感と高級感を演出する「グランドブラックインテリア」を新設定しました。
新グレードとして250ハイウェイスター プレミアムを追加し、2.5L車でも上級インテリア選択を可能に。そして、最大のポイントはラゲッジスペース。3列目シートに前方向240mmのスライド機能を追加することで、3列目シートに人が座っていても後部ラゲッジ長を拡大することを可能とし、使い勝手を向上させています。これによりゴルフバッグ6個が積載できるほか、A型ベビーカー、段ボール箱やビールケースなど、さまざまな物を大量に積むことができるようになりました。また、後部のラゲッジボードの高さを床面に合わせて下げることで、ラゲッジボードの追加操作をせずに積載スペースを拡大しています。快適装備のクルーズコントロールを全車に標準装備するなど運転支援装備も充実しました。
2016年4月に一部改良を行い、250ハイウェイスタープレミアムに人気の装備である運転席側ワンタッチオートスライドドアおよびリモコンオートバックドアを標準装備とするとともに、「250 ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」にリモコンオートバックドアを標準装備し、利便性を向上させました。
2018年2月にエルグランドは一部改良を行い、先進安全装備を全グレードに充実させました。「LDW(車線逸脱警報)」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」「進入禁止標識検知」のほか、緊急時のブレーキをアシストする「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、先行車や対向車のライトや周囲の明るさを検知し、ヘッドライトを自動的に上向きと下向きに切り替える「ハイビームアシスト」を標準装備しました。また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突の防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」については、前方の歩行者に対しても察知して作動するように、機能向上を図っています。さらに、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの運転負荷を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」を「250XG」グレード以外に標準装備しました。
2020年10月、現行型エルグランドは2度目のマイナーチェンジを行いました。外観は、繊細な作り込みで力強さに磨きをかけたフロントグリルを採用。感性を刺激する精悍な漆黒の「ブラッククローム」と高級感のあるエレガントな「サテンクローム」を用意しました。
インテリアでは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて水平基調に仕立てることでワイドな広がり感を演出しています。中央にはピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイを配し、先進感とプレミアム感のあるインテリアに仕上げています。また、先進感のあるコックピットに合わせたプレミアムシートは、連続したキルティングパターンへと変更し、高級かつモダンな雰囲気が漂っています。
安全装備も全方向から運転をサポートする360°セーフティアシストを全車標準装備するなど充実させています。従来の装備に加えて新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備しました。さらに、標識検知機能は進入禁止標識検知機能に加え、最高車速標識検知機能と一時停止標識検知機能を追加しています。
こちらもおすすめ!エルグランドの中古車をタイプ別に選ぶなら
●とにかく見た目と価格のバランスを考えるなら「 2014年式以降の250ハイウェイスター」中古市場の相場約105万〜約285万円
フラッグシップミニバンのトレンドは、大きなフロントグリルを採用した外観デザインです。現行型エルグランドだと、2014年式以降が該当します。ランニングコストを考えると2.5Lエンジンを搭載した250ハイウェイスターがイチオシのグレードです。流通台数も多く、しかも価格帯は約105万〜約285万円と200万円以下でも手に入ります。もう少し予算があるというのであれば、本革シートを標準装備した250ハイウェイスタープレミアムまで手を広げてみるといいでしょう。
● コストパフォーマンスを求めるなら「350ハイウェイスター」 中古市場の相場は約60万〜約478万円
新車では、排気量が大きなエンジンを搭載したほうが、装備も充実して高額になります。しかし中古車になると、税金面や燃費などのランニングコストの高さにより敬遠されて、排気量の小さなグレードと価格の逆転現象が起こります。現行型エルグランドは2.5Lと3.5Lエンジンを設定していますが、新車時価格からの下落率は圧倒的に3.5Lエンジンのほうが大きめです。したがってエルグランドの中古車でコストパフォーマンスを求めるのであれば350ハイウェイスターを狙うと価値が高くなります。
●圧倒的な存在感の豪華さを求めるならばカスタマイズカーの「ライダー」 中古市場の相場約128万〜約439万円
先程、「ほかにもある魅力的なグレード」で取り上げたカスタマイズカーの「ライダー」。現在では生産終了となり、その代わりにAUTECHというカスタマイズモデルが設定されています。生産終了となったことで、エルグランドライダーは中古車しか手に入らなくなってしまっています。もしかすると、今後中古車の値落ちがさらに鈍くなる可能性もあります。それほど人気が高いのがライダーなのです。
中古車のエルグランドならではのチェックポイントはココ
現行型でも年式によって大きな違いのある安全装備
現行型エルグランドは一部改良やマイナーチェンジを重ねて、進化してきました。運転支援システムが充実してきたのは2018年式以降ですので、現行型エルグランドの大半は最新モデルと比べると物足りないですし、年式によってかなり差があります。購入時に確認したいところです。
ミニバンのエルグランドは内装をチェック
ファミリーカーとしても人気の高いエルグランド。外観以上にインテリアをチェックしましょう。特にお子さんやペットが乗ることが多いセカンドシートやラゲッジルームなどの汚れなどを見て、前オーナーがどのように使用していたのかを確認したいです。また、さまざまな装備がしっかりと作動するかどうかも確認しましょう。便利な両側電動スライドドアが動かない、なんてことになると大きな出費が伴います。
整備履歴がコンディションに直結
中古車のコンディションは前オーナーの使い方に左右されます。特にエルグランドは純粋なファミリーカーとはいえない側面を持つクルマです。一般的には走行距離が少ないほうが良コンディションといわれます。しかし、走行距離が伸びていても、ディーラーなどでしっかりとメンテナンスを行っている履歴が整備記録簿に残っていれば、安心して購入することができます。したがってエルグランドの中古車を購入する際には、必ず、整備記録簿でこれまでの履歴を確認してください。もし、この整備記録簿がないというのであれば、購入は避けたほうがいいでしょう。
エルグランドの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!
販売開始から6年が経過しても新車販売台数が好調な「トヨタアルファード」
エルグランドの最大のライバルは、現在でも新車販売台数が好調なアルファードです。アルファードが登場する前までは、エルグランドがフラッグシップミニバンでNo.1でした。しかしアルファードの登場によって王座から陥落してしまいました。現在でもその図式は変わっていません。アルファードがキングオブミニバンとなった理由として、ガソリン車に加えて、ハイブリッド車をラインナップしていることも大きな要因でしょう。
押し出し感の強いアルファードの兄弟車「トヨタヴェルファイア」
アルファードの兄弟車であるヴェルファイアもエルグランドのライバル車です。2021年4月の一部改良で、2.5Lガソリンエンジンを搭載した「ゴールデンアイズII」の1グレードになってしまいましたが、もともとエルグランドの押し出し感に対抗して登場したモデルがヴェルファイアです。走行性能を向上させるために車高を下げたエルグランドと比べると、大きなボディは圧倒的な存在感を誇ります。この押し出し感の強さと圧倒的な存在感。そしてハイブリッド車をラインナップしていることなどが理由でアルファード同様にヴェルファイアはエルグランドに差をつけたといえます。
シリーズ初のスライドドアを採用した「ホンダオデッセイ」
現行型ホンダオデッセイは2013年10月に販売開始されました。上級モデルのエリシオンとのモデル統合によってオデッセイはシリーズ初のリアに両側スライドドアを採用しました。これまでのオデッセイはセダンなどと同じヒンジ式のドアを採用し、都市部に多く存在する立体駐車場に対応した優れたパッケージが特徴でしたが、エリシオンとの統合によってこれまでのオデッセイの特徴がスポイルされ、やや中途半端なモデルとなってしまいました。低重心を活かした走行性能はエルグランドと互角ですが、室内の広さや豪華さでは歯が立ちません。2020年にはマイナーチェンジを行い、押し出し感のあるフロントマスクへと変更されていますが、全高がアルファードよりも低いためにやや存在感に欠けています。搭載されているパワートレインは2.4Lガソリンエンジンと2Lガソリンエンジンと駆動・発電を行う2つのモーターを組み合わせたe:HEV(イーエイチイブイ)と呼ばれるハイブリッドシステムを搭載しています。
中古車のエルグランドを賢く探すのなら
では、中古車のエルグランドをどこでどのように探したら良いでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。
カーセンサーnet
カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。
また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。
カーセンサーnetのエルグランドの掲載件数は1,709件、価格帯は1万~499万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月31日時点の情報です。
グーネット中古車
先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。
グーネット中古車のエルグランド掲載台数は1,689件、価格帯は1万~499万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月31日時点の情報です。
現行型エルグランドは売れ筋の2.5Lエンジンを搭載したハイウェイスター狙いで正解
一般的には人気の条件を外すことでコストパフォーマンスの高い中古車を見つけることができます。しかしエルグランドの属する国産フラッグシップミニバンには、トヨタアルファード/ヴェルファイアという強力なライバルがいます。この強力なライバルの影響で、エルグランドは人気薄となり、人気グレードの250ハイウェイスターであっても、割安な中古車相場となっています。流通台数も多く比較して選べるメリットも大きいので、現行型エルグランドは250ハイウェイスターを中心に探すのが良いでしょう。
よくある質問
Q1:中古車のエルグランド、どれを買うべき?
A:現行モデルが登場して、すでに11年が経過しています。旧型モデルとなるとコンディション面で不安材料が多くなります。そういった点から、エルグランドの中古車は現行モデルを中心に考えたほうがいいでしょう。すでに100万円以下の中古車も流通しています。
Q2:中古車のエルグランドを買うときに気を付けたいポイントは?
A:現行型エルグランドも約11年とモデルライフが長くなっています。全グレードに充実した運転支援システムが装着されたのは2018年のこと。流通している中古車は年式、グレードによって運転支援システムにかなりの差がありますので、この点は購入時に注意したいところです。
Q3:中古車のエルグランドはどこで手に入れればいい?
A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用すると良いでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要のない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のエルグランドに乗ることができます。
※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。