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中古車の日産「モコ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の日産「モコ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の日産「モコ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

スズキからのOEM供給を受け、日産ブランドで販売された軽トールワゴンが日産「モコ」。スズキMRワゴンとともに人気の高いモデルとなり、現在でも多くの中古車が流通しています。そのため自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変。この記事では中古車のモコなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車の日産「モコ」は2014年式X
  • 燃費が良くなった2013年のマイナーチェンジ後のモデルがおすすめ

中古車のモコ、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2014年式X」を40万円で買う!!

中古車のモコ、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2014年式X」を40万円で買う‼-1

中古車市場でモコは初代、2代目、3代目があり、現実的な選択肢は2代目と3代目になります。2代目は相場が10万〜60万円、3代目は相場が10万〜110万円となっています。その中から筆者が選ぶとしたら3代目のマイナーチェンジ後のモデル、2014年式のXになります。

3代目モコはデビュー直後にアイドリングストップ機構を搭載したグレードが追加されました。

そして2013年10月のマイナーチェンジの直前、7月に全グレードでアイドリングストップが標準装備されています。これにより、当時の軽トールワゴンでナンバーワンの燃費を達成しました。

これはスズキが展開したエネチャージ、エコクールの効果もあります。エネチャージは減速時のエネルギーで電気を作り、小型のリチウムイオンバッテリーに蓄電。この電気を電装品に使うことで発電機を回すためのガソリン消費を抑える機構です。エコクールはアイドリングストップ中に蓄冷剤を通した風を送風することで、エアコンを動かすためにエンジンがかかるのを抑える機構です。

マイナーチェンジ後のモコにも当然これらの機構が備わります。

中古車のモコ、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2014年式X」を40万円で買う‼ -2

2013年のマイナーチェンジの目玉は高級感を高めたドルチェというグレードが設定されたこと。フロントのデザインが標準モデルと大きく異なるので、ここはどちらが好みかという話になります。

筆者はベーシックなスタイルのほうが好み。標準モデルにはSとXが用意されており、チルト機構付きの本革ステアリング、サイドターンランプ付きの電動格納ミラー、そしてコーナリング中の車体を安定させるのに役立つスタビライザーが備わるXを選びたいと思います。

3代目モコもデビューから時間が経っているため、マイナーチェンジ後の中古車もお手頃な相場に。40万円付近で走行7万km前後の中古車が簡単に見つかります。日々の買い物などで使うセカンドカーを探しているなら、この価格帯はかなり魅力的でしょう。

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車モコ

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車モコ

イチオシモデルとして紹介した3代目後期型のX以外にも、モコはさまざまな視点で魅力的な中古車を探すことができます。高級感のあるスタイルが好きなら3代目のマイナーチェンジで追加されたドルチェを。フロントライトが大きな2代目のデザインが好きなら最終型ではなく2代目に的を絞って探すのもありです。モコの中古車は明るい色のものが多いので、選ぶのが楽しくなりますよ。

モコのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

1990年代〜2000年代初頭までの日産にとって、大きな課題の一つとなっていたのが軽自動車をラインナップに加えることでした。

たとえば免許を取り立てのユーザーが日産車に乗る父親と一緒にディーラーにやってきて「初めての車として軽自動車が欲しい」と言われたり、「セカンドカーとして奥様用の軽自動車を買いたい」と言われたりした時に、提示できるモデルがなかったのです。

もちろん日産には歴史がある大人気コンパクトカーのマーチがラインナップにありました。ただ、軽自動車が欲しいと思っている人はたとえ1Lのコンパクトカーでも税金や保険などの維持費の面で小型車(登録車)を選ぶのは抵抗感が大きかったのです。

そこで日産は軽自動車メーカーのスズキからOEM供給を受ける形で軽自動車をラインナップに加えます。それが2002年4月に登場したモコです。

それまでOEM供給の軽自動車というとブランドのバッジだけを取り替えるケースがほとんどでしたが、初代モコは当時の日産のアイデンティティだったウインググリルが採用されるなど、日産車らしさが盛り込まれたモデルになりました。

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2006年2月に登場した2代目モコも、グリル周りに日産車としてのアイデンティティが盛り込まれました。

室内はスペース効率に優れた軽トールワゴンならではの広々とした空間に。助手席座面の下には大きな収納も設定されました。

大きなメーターとインパネシフトはドライバーの運転のしやすさを考えた機構。インパネ上部には後部座席までエアコンの風を回すアッパーベントが備わりました。前席はベンチシートになっているので、運転席と助手席間で簡単に移動できます。

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2009年6月のマイナーチェンジでは、エントリーモデルとなるSを除く全グレードにオートライトを装備。また、このタイミングでオーテックジャパンが手がけたエアロスタイルもラインナップに加わります。

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2011年2月、モコは3代目へと進化。このモデルは「上質で心地よい私のための新しい空間」をコンセプトに開発され、エクステリアは丸四角い愛らしい雰囲気に。ライト周りのイメージはベースとなったMRワゴンとは大きく変わっています。

インテリアはインパネの広範囲にピアノブラック調のフィニッシャーを採用して高級感を演出。メーターには文字盤や針自体が光るファインビジョンメーターが採用されました。

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このモデルでプラットフォームやエンジンを一新。ロングホイールベース設計を活かしてこれまで以上に広い室内空間が与えられました。室内長は2代目より180mmも長くなっています。

新型エンジンは排気可変バルブタイミング機構、上級グレードには吸気側にも可変バルブタイミング機構が採用されたことで力強い加速感と優れた燃費性能を両立しています。トランスミッションは副変速機付きのCVTを採用。とくに低速域での力強さを体感できるようになりました。

2011年6月にはアイドリングストップ機構を搭載したXアイドリングストップを新設定。アイドリングストップ搭載グレードは2012年5月にSアイドリングストップを追加設定。そして2013年7月にはすべてのグレードに標準装備となったことでグレード名から“アイドリングストップ”の名称が消えます。

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2013年10月にはマイナーチェンジを実施。このタイミングで標準モデル以外に、ライトやグリルデザインを変更してプレミアム感を演出したドルチェが新設定されます。ドルチェのヘッドライトはバイキセノンライトが採用されました。

ドルチェの上級グレードであるドルチェGにはターボエンジンを搭載したことで、高速道路や急な坂道でも力強く走ることができるようになりました。

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ドルチェシリーズのインテリアはアイボリーとマルーンの2トーンカラー仕上げで、大人の女性でも満足できるエレガントなイメージになっています。

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●大人の雰囲気を楽しみたい人に「3代目後期モデルのドルチェX」 中古車の相場30万〜110万円

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メッキを大胆にあしらったフロントグリルがエレガントな雰囲気を醸し出すドルチェ。ドルチェにはノンターボのXとターボのGが用意されていて、圧倒的に流通量が多いのはXになります。

モコは愛らしいデザインからポップな色使いのものが多くなりますが、大人のイメージが漂うドルチェにはパールやブラックが似合います。中古車もこの2色とパープルが多くなっているので、予算や走行距離などの車両状態を見ながらお気に入りの1台を探してみてください。

●標準モデルのデザインが好き。でもパワフルに走りたい人に「3代目前期モデルのG」 中古車の相場20万〜70万円

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3代目モコは前期モデルの標準車にもターボエンジン搭載グレードが設定されていました。ドルチェだとちょっとデザインが派手すぎる、落ち着いた雰囲気のものが欲しいけれど実用面を考えるとターボ付きがいい、という人はぜひGを選んでください。

中古車は60台弱流通しているため、そこまで探すのに苦労はしないはず。車両本体価格50万円付近なら走行距離5万km前後の中古車が見つけやすくなっています。

●2代目の大きなライトが好きな人に「2代目後期モデルショコラティエ」 中古車の相場10万〜50万円

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2代目モコは初代のワンモーションフォルムのイメージを残しながらも、大きなライトと箱型ボディで愛らしいイメージを強調した独特のスタイルをしています。3代目とは大きく違う雰囲気なので、少し古いけれど2代目の方が好きな人は積極的に探してみてください。

おすすめはそれぞれのグレードに設定されたショコラティエ。インテリアに落ち着いた雰囲気のカラーリングを施したモデルになります。特別感のあるインテリアのモデルなら、長く大切に乗ることができるはずですよ。

 

中古車のモコならではのチェックポイントはココ

中古車のモコならではのチェックポイントはココ

外観の小キズの状態や下回りを確認

車のキャラクター的にモコは免許を取ったばかりでまだ運転に不慣れな人が乗っていたケースも考えられます。そのためどうしてもボディの四隅や下回りなどを擦ってしまっていることも。

新車と違い、公道を実際に走っていた中古車には、ボディのどこかにキズがついているケースは少なくありません。価格もキズがあることを前提にしたものになっています。ただ、せっかく車を買うのだからキレイな状態で乗りたいという人も多いはず。その場合は商談時に納車までに修理が可能か、費用はいくらかかるかなどを相談してみましょう。

タッチパネル式オーディオの動作をしっかり確認

3代目モコは上級グレードにインパネと一体デザインになったタッチパネル式の4.3インチのカラーディスプレイ付きCD一体AM/FMラジオがオプション設定されました。これはボタンではなく画面でスマホのようにさまざまな機能を操作でき、ポータブルオーディオとの連携もできる多機能なデバイスです。

一般的なディーラーオプションのオーディオやナビと違い簡単に交換できるものではないため、購入時は一通りの機能を操作してみましょう。オーディオの動作チェックは聴き慣れた音楽で試すのが一番。最近ではCDを流す機会は少ないと思いますが、壊れていないかチェックするためにお気に入りのCDを持参して確認することをおすすめします。

MRワゴンも一緒に探すと条件に合うものが見つけやすくなる

モコはスズキのMRワゴンが日産にOEM供給されたモデルです。ライトとグリル周りのデザインが少し異なりますが、基本性能は同じ。

「絶対にモコのデザインじゃないといや!」という人はモコに的を絞って中古車を探すべきですが、そうではないならMRワゴンも含めて探してみると、条件に合う中古車がいっそう探しやすくなるはずです。

モコの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

四角いボディで室内は広々!「ダイハツムーヴコンテ」

四角いボディで室内は広々!「ダイハツムーヴコンテ」

軽トールワゴンの大ヒットモデルであるムーヴをベースに、スクエアなコンテナ型ボディが与えられたムーヴコンテ。車内も外観に合わせたスクエアなデザインに。シートはフランス人デザイナーが手がけたソファのようなデザインになっています。

切り立ったサイドガラスにより軽自動車の限られたスペースを最大限有効活用しているので、室内は広々!タイプは標準モデルとカスタムが用意されているので、どちらが好みかじっくり考えて選んでください。

中古車は1800台ほど流通していて、価格帯は10万〜110万円となっています。

往年の名車をオマージュしたプレミアムな軽自動車「初代ホンダN-ONE」

往年の名車をオマージュしたプレミアムな軽自動車「初代ホンダN-ONE」

N-BOXを筆頭にホンダの屋台骨を支える存在になった軽自動車のNシリーズ。2012年11月にデビューしたN-ONEは、往年の名車であるN360をモチーフにしたデザインがキュートな軽自動車です。

大人4人がリラックスできるスペースを確保するとともに、軽自動車のイメージを変える上質な雰囲気満載のインテリアが採用されたN-ONEプレミアムも設定されました。

初代N-ONEは2000台ほどの中古車が流通していて、価格帯は10万〜170万円となっています。

使いやすさにこだわったセミトールワゴン「2代目三菱eKワゴン」

使いやすさにこだわったセミトールワゴン「2代目三菱eKワゴン」

全高を一般的なトールワゴンよりも少し低い1600mm弱に設定したセミトールワゴンと呼ばれるモデル。スクエアな箱型ボディは見切りがよく、運転に不慣れな人も自信をもってステアリングを握れるような作りになっています。

助手席側の後席ドアは一般的なヒンジ式ドアのほか、スライドドアを採用したものも用意されました。日産にはオッティという名でOEM供給されました。

中古車は700台ほど流通していて、価格帯は10万〜60万円となっています。

中古車のモコはここで探せ!

中古車のモコはここで探せ!

では、中古車モコをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetの2代目・3代目モコの掲載件数は3,080件、価格帯は10万~110万円となっています(※)。

※2021年7月22時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車の2代目・3代目モコ掲載台数は3,348件、価格帯は10万~110万円となっています(※)。

※2021年7月22日時点の情報です。

 

日産らしい個性が盛り込まれた軽トールワゴン

スズキからOEM供給を受けたモデルですが、モコにはデザイン面で日産らしい個性が盛り込まれています。軽トールワゴンならではの利便性も詰まっているので、予算を抑えた車選びを考えている人もきっと満足度は高いはず。

2代目はデビューからかなり時間が経っているので、購入を考えている人は店頭で車の状態をしっかり確認して選ぶようにしてください。

 

よくある質問

Q1:中古車のモコ、どれを買うべき?

A:3代目後期モデル、標準仕様のXがおすすめです。

Q2:中古車のモコを買うときに気を付けたいポイントは?

A:運転に不慣れな人が乗っていたケースも考えられるので、エクステリアや下回りのキズなどをしっかり確認しましょう。

Q3:中古車のモコはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のモコに乗ることができます。

※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。

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