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中古車のスズキ「エスクード」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスズキ「エスクード」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスズキ「エスクード」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

スズキのSUV「エスクード」は、かわいそうに日本では地味な存在です。実は、エスクードは世界戦略車。欧州では定評を得ています。乗り味も欧州車的で、国産車にはない魅力があります。また、電子制御四輪駆動「オールグリップ」を採用した走行性能の高いモデルでもあります。SUVを中古車で買いたい方には、ぜひチェックしていただきたい車種です。そんなエスクードのおすすめモデルや、選び方の注意点などをお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のスズキ「エスクード」は2018年一部改良以降の現行モデル
  •  現行モデル1.6Lガソリンではお買い得感あるタマが見つかる

中古車エスクード、おすすめモデルはズバリこれ。2018年一部改良以降の現行モデル

中古車エスクード、おすすめモデルはズバリこれ。2018年一部改良以降の現行モデル

1988年に初代モデルがデビュー、2015年に4代目にフルモデルチェンジされて現在に至る「エスクード」。現行モデルは、全長4,175mmのコンパクトSUVとなりました。日本国内での販売台数はいまひとつですが、欧州ではそこそこ売れている実力派。現行モデルのエスクードに試乗した自動車評論家の多くは、その実力の高さを評価しています。その背景に、エスクードは世界戦略車の位置付けで、日本国内での販売より、欧州をはじめとした海外での販売に力を入れていることがあります。

日本国内で不人気車となってしまいますが、欧州で認められた実力派。中古車で買うには穴的なモデルとなるでしょう。四輪制御システム「オールグリップ」を採用するなど、走行性能はピカイチ。欧州車の味付けをした乗り味も国産車にない魅力です。また、全長が4mちょっととコンパクトなボディサイズですが、堂々とした体躯で実際のサイズ以上に見栄えがするデザインとなっています。これも、欧州市場を意識して開発されたエスクードの利点です。

そんなエスクード、中古車で買うなら、2018年に一部改良を受けた現行モデルをおすすめします。この一部改良では、先進予防安全システム「スズキ セーフティサポート」の機能が強化され安全性能が向上しています。また、年式的にも中古車で買っても安心して乗ることができます。さらに、エンジンは2017年7月に追加された、新しい1.4Lのダウンサイジングターボを搭載しており、走りの質と燃費が向上しているのもおすすめポイントです。

エスクードの現行モデルは、モノグレード(グレードが分かれていない1タイプ)で販売、2018年一部改良モデル以降のエスクードの中古車価格帯は、140万〜275万円となっています。

 

★ほかにも!魅力的な中古車エスクード

現行モデルの1.6Lガソリンモデルもご紹介。その前に、バブル期で大ヒットを飛ばした初代エスクードから現在に至るまでの変遷をご覧ください。

エスクードの歴史

初代(1988〜1997年)

エスクード初代(1988〜1997年)

バブル景気真っ只中の1988年にデビュー。当時は「SUV」ということばはなく「クロスカントリー車(略して『クロカン』)」や「RV車(『レクリエーショナル・ビークル』の頭文字)」などと呼ばれたカテゴリーの車です。そのころは、四輪駆動車というと車高が高く大きなタイヤを履いた、いかついオフロード車ばかり。そんな中に、颯爽とあらわれたエスクードは、オフロードからオンロードまでマルチにこなせる走行性能と、都会的なデザインをまとい、一躍大人気になりました。デビュー当時は3ドアのみでしたが、後にロングボディ化した5ドア「エスクード ノマド」が登場。こちらも大ヒットとなりました。

2代目(1997〜2005年)「グランドエスクード」

エスクード2代目(1997〜2005年)「グランドエスクード」

1997年11月にフルモデルチェンジ。初代の基本的なコンセプトを引き継いだ正常進化版でしたが、販売は初代ほど伸びませんでした。このころから「SUV」ということばが使われはじめ、各社から続々と新型車が投入されていき、エスクード人気が押されてしまった格好となりました。

3代目(2005〜2017年)

エスクード3代目(2005〜2017年)

2005年5月にフルモデルチェンジ。2代目までに採用されていたラダーフレーム(はしご状のフレーム)構造から、フロアパンにラダーフレームを溶接した「ラダーフレーム一体型モノコック構造」になり、リアサスペンションはマルチリンク式の独立懸架を採用、駆動方式はパートタイム4WDからフルタイム4WDとなるなど、大幅な変更が加えられました。しかし、これも日本市場ではパッとしない販売状況でしたが、海外では「Grand Vitara(グランド ヴィターラ)」の名称で販売された世界戦略車で、そこそこの実績を残しています。

4代目(2015年〜現在)

エスクード4代目(2015年〜現在)

2015年10月に国内販売が開始され、現在に至ります。デビュー当時は、1.6Lガソリンエンジンが搭載されていましたが、2017年7月にダウンサイジングターボの1.4Lが投入され、その1年後に1.6Lがひっそりと姿を消しています。2018年12月には一部仕様変更を実施、予防安全技術「スズキ セーフティサポート」の機能が強化されました。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車エスクード

● 2015〜2017年式・1.6Lモデル 中古市場の相場132万〜193万円

エスクード4代目(2015年〜現在)

こちらは最新の予防安全技術「スズキ セーフティサポート」が搭載される前のモデルとなりますが、冒頭で紹介した1.4Lダウンサイジングターボモデルよりも、お買い得感あるタマが見つかりました。

エスクードならではのチェックポイント

中古車選びに際し、エスクード固有の注意点は今のところありません。エスクードに限らずいえる、中古車選びの基本に沿って選んでいきましょう。その中でも、特に注意したい3つの点をお伝えします。

1. 過走行車は避ける。逆に走行距離が少なすぎる車も避ける。

平均年間走行距離が10,000kmを超えると「過走行車」ないしは「多走行車」と呼ばれ、購入後の故障リスクが高く、状態がよくない危険性があります。内外装の見た目はきれいでも、足回りやトランスミッション、エンジンなど目に見えない可動部分が劣化しているかもしれません。

逆に、平均年間走行距離が3,000kmを下回ると、ほとんど乗られていないか、ごく短い距離を繰り返し運転された車となります。このような使われ方も車に負担をかけてしまいます。車は人間と同じく動いてこそです。健康な人間が強制的に寝かしつけられたまま迎えた末路を想像してみてください。車にも同じようなことがいえます。エンジンやトランスミッション、サスペンションなどの可動部分は、動かし方が足りないと不具合の原因となってしまいます。

ちなみに、自家用の乗用車の平均年間走行距離は、約8,000kmとされています。これらのことから、中古車選びでおすすめする走行距離の範囲は、4,000〜8,000kmが目安となります。

今の年から車の年式を引いた経過年数(これは単純計算です。下取りに出してから中古車販売店で売られるまでのリードタイムまではわかりませんので、あくまで目安です)を走行距離で割ると、推定平均年間走行距離となります。中古車選びのときの参考にしてください。

2.保証はあったほうがいい

中古車でもメーカー保証の範囲に入っていることがあります。また、メーカー保証の対象外でも、中古車販売店が保証を付けていることがあります。いずれの場合も故障したときの修理代などが不要になりますので、保証はあるに越したことはありません。逆に、保証が付いていない車は、中古車販売店が故障のリスクが高く、保証が付けられなかった、と解釈することができます。

3. 整備記録簿がない車は避ける

中古車情報サイトの各車の詳細情報には「記録簿」などと書かれた項目があります。これは、点検などの整備記録をつけたものです。前オーナーが定期点検をさぼったかどうかは、記録簿を見たらわかるようになっています。記録簿がない車は、大切に乗られていない危険性があるため、購入は避けたほうが無難です。

また、メーカー保証はきちんと記載された整備記録簿があることが条件となっていることが普通です。メーカー保証範囲内の車を買ったとしても、しっかり記載された記録簿がなかったら、修理などの費用負担をしなければならなくなってしまう可能性があります。

なお、記録簿がなくても、中古車販売店の保証がついているタマもあります。いずれにせよ、整備記録簿と保証はしっかりと確認をしましょう。

 

比べて検討!エスクードのライバル車種

三菱「RVR」

三菱「RVR」

現行モデル

こちらも日本では地味な存在になってしまったコンパクトSUV。実力あるモデルという点も含めて、国内市場ではエスクードと同じような運命をたどっています。RVRも良い子なので、ぜひ比較検討してみてください。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は28万〜242万円、平均価格は約123万円、流通台数は210台ほどとなっています。

日産「キックス」

日産「キックス」

キックスもエスクードと同じ世界戦略車。こちらは発電専用のエンジンを搭載し電気モーターの力で走るハイブリッド「e-POWER」のコンパクトSUVです。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は206万〜320万円、平均価格は約259万円、流通台数は600台ほどとなっています。

ダイハツ「ロッキー」

ダイハツ「ロッキー」

1.0Lガソリンエンジンを搭載した人気コンパクトSUV。トヨタ「ライズ」へOEM提供をしているモデルです。赤のボディーカラー「コンパーノレッド」はロッキーだけの仕様です。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は90万〜268万円、平均価格は約190万円、流通台数は750台ほどとなっています。

トヨタ「ライズ」

トヨタ「ライズ」

前項で紹介したライズのトヨタ版。一時期は新車販売台数トップを記録したヒットモデル。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は139万〜314万円、平均価格は約198万円、流通台数は750台ほどとなっています。

マツダ「CX-3」

マツダ「CX-3」

「魂動デザイン」が映えるマツダのコンパクトSUV。こちらはコンパクトSUVでは唯一となる、1.5Lディーゼルエンジンもラインナップ。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は80万〜318万円、平均価格は約165万円、流通台数は1,100台ほどとなっています。

ホンダ「ヴェゼル」

ホンダ「ヴェゼル」

2021年4月にフルモデルチェンジしたばかりのヴェゼル。先代ならじきに中古車価格がこなれてくるでしょう。人気のコンパクトSUV。ハイブリッドのほうがタマ数が多いモデルです。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は69万〜327万円、平均価格は約180万円、流通台数は3,500台ほどとなっています。

中古車エスクードはここで探せ!

では、中古車エスクードをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月22日時点、グーネットでは、エスクードの掲載件数は278件、価格帯は30万~271万円、平均価格は約157万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネットと同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月22日時点、カーセンサーでは、エスクードの掲載件数は269件、価格帯は132万~275万円、平均価格は約199万円となっています。

 

みんなが乗っているSUVじゃいやだ、という方におすすめしたい1台

おすすめしたいのは、2015年にフルモデルチェンジした現行モデル、後発となった1.4Lダウンサイジングターボエンジンに、先進予防安全装備「スズキ セーフティサポート」を搭載した2018年式以降のモデルです。欧州では定評を得ており、乗り味も欧州車的で、国産車にはない魅力があります。また、電子制御四輪駆動システム「オールグリップ」を採用し、滑りやすい路面の走行安定性に優れます。さらに、全長約4.1mというコンパクトなボディながら、ボディの小ささを感じさせない堂々としたフォルムも魅力的。このあたりも欧州市場に狙いを定めて開発された背景を感じます。国内では販売台数が伸び悩んでいるモデルですので「みんなが乗っているSUVじゃいやだ」という方におすすめしたい1台です。中古車市場価格の人気モデルと比べたら買いやすいのも魅力です。

 

よくある質問

Q1:中古車のエスクード、どれを買うべき?

A:おすすめは、2015年にフルモデルチェンジした現行4代目。その中でも2018年に一部改良を受け、先進予防安全装備「スズキ セーフティサポート」の機能が強化された現行モデルを特におすすめします。なお、現行モデルのグレードは1つのみとなります。

Q2:中古車エスクードを買うときに気を付けたいポイントは?

A:前項「Q1」でおすすめした現行モデルを買うなら、中古車選びの基礎さえ踏まえておけば特に注意したい点はありません。ただ、2015年式以前の3代目、2代目などは走行距離が長いものや、経年劣化が目立つものが多くなりますので注意が必要です。エスクードに限ったことではありませんが、保証がつかないタマを買うときには、購入後の修理代を覚悟しなければなりません。詳しくは「エスクードならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車エスクードはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車エスクードに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月22日時点のものです。

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