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中古車のトヨタ「アイシス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のトヨタ「アイシス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のトヨタ「アイシス」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

コンパクトな5ナンバーサイズに助手席側のスライドドアにピラーを内蔵することで、助手席ドアとスライドドアを開けると大開口のスペースが出現するトヨタのミニバン「アイシス」。人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなか大変です。この記事では中古車のアイシスなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のトヨタ「アイシス」は2014年式プラタナVセレクション
  • 基本安全装備が充実した年式を選びたい

中古車のアイシス、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2014年式2.0プラタナVセレクション」を80万円で買う!!

2014年式2.0プラタナVセレクション

2004年9月から2017年12月まで生産されたアイシス。13年にわたって生産されただけに生産終了から4年近く経過する現在でも多くの中古車が流通しています。その中から筆者が選ぶのは2014年式のプラタナVセレクションです。

後述する「アイシスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧」でもまとめますが、アイシスは2012年6月の一部改良で2列目中央席に3点式シートベルトが装着されました。さらに2013年10月には車両安定制御システム(VSC)とトラクションコントロールが全グレード標準装備となりました。

先進装備ではありませんが、安全に関わるこれらの基本装備はぜひとも欲しいところです。

グレードは大きく分類すると標準モデルとエアロ系グレードのプラタナに分かれます。プラタナは2009年9月以降のモデルで、ヘッドライト内がブラック化され、クールな雰囲気になりました。

基本安全装備が充実したモデルを狙いつつ、スタイルにもこだわる。この考えから2014年式のプラタナVセレクションをチョイスしました。

この年式ならまだ自動車税や自動車重量税の重課対象ではないこと、そして最終型に近い方がさまざまな部分が熟成されていることもこの年式を選んだ理由になります。

ちなみにアイシスには1.8Lと2Lエンジンをラインナップしています。パワー的には大きな差はありませんが、排気量による価格差はほぼなくなっているので、少しでもパワーに余裕がある2Lを選ぼうと思います。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のアイシス

一押しモデルとして紹介した2014年式2.0プラタナVセレクション以外にも、アイシスはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。発売から時間が経っているので、価格にこだわるなら総額30万円前後で中古車を探すことができますし、1.8Lモデルをチョイスするのもアリ。エアロパーツがついていないベーシックグレードもシンプルなデザインでおすすめです。

アイシスのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ミニバンが空前のブームとなり、各社が新たな価値を盛り込んだミニバンを投入する中でアイシスは誕生。当時、全高を抑えた5ナンバーミニバンはホンダストリームやトヨタウィッシュなど、後部座席が一般的なヒンジ式のドアになったステーションワゴンライクなモデルが人気でした。

そんな中、2004年9月に登場したアイシスはスライドドアを採用。しかもこのスライドドアに世間が驚くような“仕掛け”を施していました。

それはBピラーを助手席側のスライドドアに内蔵し、助手席ドアと一緒に開けると1890mmという信じられないほどの大開口部を実現したのです。

パノラマオープンドアと名付けられたこのスライドドアは前年にデビューした2代目ラウムに続く採用でした。

助手席にはワンタッチで座面ごと前方に跳ね上げられる機能を搭載。これにより2列目前足元を広げたり、大きな荷物を載せることが可能に。助手席の背もたれだけを前に倒せばテーブルとして使うこともできます。

搭載エンジンは最高出力114kW(155ps)、最大トルク192N・m(19.6kg-m)を発揮する2Lエンジンと、最高出力97kW(132ps)、最大トルク170N・m(17.3kg-m)を発揮する1.8Lエンジンを用意。2LエンジンはCVT、1.8Lエンジンは4速ATが組み合わされます。

エアログレードである2LのプラタナのCVTは7速スポーツシーケンシャルシフトマチックになります。

2007年5月にはマイナーチェンジを実施。エクステリアでは前後のバンパー、グリル、ヘッドライトなどのデザインを変更。2L車、1.8L車ともにエントリーグレードのL系を除くモデルにプロジェクター式ディスチャージヘッドライトが搭載されました。

インテリアはメーターやステアリングホイールのデザインが変わり、シートやドアトリムの表皮が変更され質感がアップ。7速スポーツシーケンシャルシフトマチックが搭載される2Lのプラタナ系はこのタイミングでパドルシフトを装備しました。

最上級グレードとなる2LのプラタナUセレクションには、運転席側のパワースライドドア、プラズマクラスターなどが備えられています。

2009年9月の一部改良では、2L、1.8Lともに新世代エンジン動弁機構「バルブマチック」を搭載したエンジンを新たに採用。優れた環境性能と高い動力性能を両立しました。そしてこのタイミングで1.8LのトランスミッションがCVTに変更されています。

装備面では全グレードにスマートエントリー&スタートシステム(スマートキー)、盗難防止システム、車速感応式オートドアロック、チルト&テレスコピックステアリングなどが搭載されました。

エクステリアではプラタナとプラタナUセレクションヘッドライト内をブラックメタリックにしてシャープで上質な雰囲気が高められました。

2014年式2.0プラタナVセレクション

2012年6月の一部改良ではエンジンに改良が加えられ、燃費性能が向上。そしてこのタイミングでセカンドシート中央席に3点式シートベルトが備わります。あわせてGとプラタナVセレクションのフロントガラスにスーパーUVカットガラスが装着されました。

アイシスの内装

2013年10月には車両安定制御システム(VSC)とトラクションコントロールが全グレード標準装備に。内装はシートにブルーのアクセントを織り込み、センターパネルやドアトリム加飾をブルーのカーボン調にしています。

こちらもおすすめ!タイプ別にアイシスの中古車を選ぶなら

●シンプルなものに長く乗りたいなら「 2013年式G」 中古市場の相場60万〜90万円

アイシス_2013年式G

アイシスには最終型でもトヨタの先進安全装備であるToyota Safety Senseが搭載されません。必然的に先進安全装備はなくてもいいという人が選ぶことになりますが、それでも基本的な安全装備は備わっているものを選びたいところ。

ミニバンであるアイシスには多人数乗車をする機会も多いはず。そのため2列目中央に人が座るときのことも考え3点式シートベルトはぜひ欲しいところです。

そして長く乗るつもりならエアロ系のプラタナよりもシンプルなデザインのGのほうが飽きずに乗れるでしょう。

モデル末期のアイシスは流通台数がかなり少なめで、この年式のGの流通量は10台ほど。それでもアイシスが欲しい人ならこだわって探す価値はあります。

●低価格にこだわって探すなら「 2010年式プラタナ」 中古市場の相場20万〜40万円

低予算で買える5ナンバーミニバンを探していてアイシスに辿り着いた人も多いはず。費用を抑えて車を買う場合、目安としたいのは諸費用を含んだ総額を50万円以内で収めること。

アイシスだとこの条件なら2010年式までが探しやすくなります。

2009年9月の一部改良で全車CVTになっているので、1.8L車の燃費が向上しているのもポイントです。

この年式で流通量が多いのはプラタナや特別仕様車であるプラタナリミテッド。エアロ付きなのでスタイルにこだわりたい人にもおすすめです。

●人とは違ったアイシスを探すなら「 2012年式プラタナVセレクションホワイトパッケージ」 中古市場の相場40万〜100万円

アイシス_2012年式プラタナVセレクションホワイトパッケージ

アイシスに限らず、人とは仕様が異なるモデルを探したい時に注目なのが特別仕様車。アイシスも内外装のデザインに手が加えられた特別仕様車がいくつか存在します。

その中で比較的探しやすいのが2011年12月に発売されたプラタナVセレクションホワイトインテリアパッケージです。

ステアリングスイッチベース、センターパネル、ドアトリムに専用ホワイトパール加飾が施され、ホワイトのダブルステッチがついたブラック合成皮革シートを装着。前後のバンパー下がブラックアウトされたことで、上品な雰囲気が漂います。

 

中古車のアイシスならではのチェックポイントはココ

車内の状態は要チェック

とくに低予算でアイシスを買おうと思った人は、場合によっては15年以上前のものがターゲットになってくるケースも出てきます。ファミリーで使われた可能性が高いミニバンでこれだけ年式が落ちてくると、車内にかなりの使用感が出ているものも多くなります。

汚れやキズなどはどの程度あるか、購入時にルームクリーニングでどこまで対応してくれるかなどは店頭でしっかり確認してください。

汚れとともに車内のにおいにも気を配る

インテリアのヤレ具合とともに中古車で使用感を感じる部分として挙げられるのがにおい。においはシートや天井などの内張のほか、エアコンをつけた時にも発生します。

多くの中古車では店頭に並ぶ際、あるいは契約から納車までの間にルームクリーニングが行われます。でも店頭でにおいが気になった時は、それが除去可能なものか、除去はしてもらえるのかを販売店に確認してください。

中古車を確認する際はエアコンをつけてみるのを忘れずに。

スライドドアは両側ともしっかり動作確認を

アイシスは一般的なスライドドアとは違い、助手席側のドアにセンターピラーが内蔵されています。そのため通常のスライドドアより重量はかなり重くなっています。

店頭では左右のドアで開き方に違いがないか、電動スライドドアの開閉スピードが妙に遅くないかなどをチェックしてみましょう。

アイシスの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

5ナンバーサイズで背が低めのミニバンを考えているなら「日産ラフェスタ」

日産ラフェスタ

パノラマオープンドアのような、助手席側のピラーをドアに内蔵したミニバンはアイシス以外にありません。そのため、ライバルモデルを探すなら一般的なドア形状のミニバンになります。

日産が2012年5月まで生産していたラフェスタは、5ナンバーサイズで全高を抑えめにした街中で扱いやすいミニバンです。

外観はベーシックなものとエアロで高級感を高めたハイウェイスターの2種類。2009年11月以降のモデルはインテリアの質感が高められています。

生産終了から9年以上たっていることもあり、探すならなるべく高年式のものがおすすめ。2009年11月以降のモデルも総額50万円以内で探すことが可能です。

比較的高年式のものを低予算で探すなら「初代ホンダフリード」

初代ホンダフリード

アイシスよりも一回り小さな全長に3列シートを搭載した初代フリードは、2001年12月にデビューしたモビリオの流れを汲むモデルです。

特徴は、コンパクトボディながらホイールベースを長く取った設計であるのに加えて、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによりコンパクトでも3列目まで大人がしっかり座れるようになっています。

2011年9月までの前期型ならほとんどの中古車が総額50万円以内で手に入ります。後期型もある程度年式が古くなっているので総額100万円以内でも余裕で買うことができます。

一回り大きい車で余裕を持って乗るなら「最終型マツダプレマシー」

最終型マツダプレマシー

マツダのプレマシーは全幅が1700mmを超える3ナンバーサイズのミニバン。2017年12月に生産終了となるまでに3世代登場しました。

現在では3世代目の最終型でも前期型(2012年12月まで)なら予算50万円でも多くの中古車から選ぶことが可能です。

2013年1月以降の後期型にはスカイアクティブ技術を盛り込んだエンジンとATを搭載したグレードも設定されています。

2列目席には普段はキャプテンシートのように使い、必要な時だけバスの補助席のように中央席を設置できる機能も搭載。広めの車内でゆったり移動したい人におすすめです。

中古車のアイシスはここで探せ!

では、中古車アイシスをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetのアイシスの掲載件数は740件、価格帯は10万~160万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月13日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のシエンタ掲載台数は793件、価格帯は10万~170万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月13日時点の情報です。

 

デビューから時間が経っているので、前期型を買う場合は状態確認を忘れずに

スライドドアにピラーを内蔵して1890mmという大開口部を実現したアイシス。2017年12月までの生産モデルで現在は発売されていませんが、この形状は唯一無二の存在なので、便利そうと思ったらぜひ中古車で探してみてください。

デビューが2004年9月なので多くの中古車は予算50万円以内で探すことが可能。ただ、ある程度年式を経た古いモデルなので、状態をしっかり確認して納得した上で購入してください。

新しいものが欲しい人は、流通台数が少なめですがモデル末期のものを探してみましょう。

 

よくある質問

Q1:中古車のアイシス、どれを買うべき?

A:基本安全性能が高められた2014年式2.0プラタナVセレクション

Q2:中古車のアイシスを買うときに気を付けたいポイントは?

A:低年式のものを買う際は車内の状態、におい、スライドドアの作動状態などを要確認

Q3:中古車のアイシスはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のアイシスに乗ることができます。

※記事の内容は2021年7月13日時点の情報で制作しています。

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