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中古車の日産「NV350 キャラバン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の日産「NV350 キャラバン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の日産「NV350 キャラバン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

日産の商用ワンボックス・バン「NV350 キャラバン」。耐久性と使い勝手に優れるベーシックなモデルから、プライベートでも使える魅力的なモデルまで多彩なラインナップが特徴です。そんなNV350 キャラバンの中古車をお探しの方に、おすすめモデルと選び方の注意点をお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車の日産「NV350 キャラバン」は「マルチベッド」
  •  プライベートユースが楽しくなる特別仕様車が狙い目

中古車NV350 キャラバン、おすすめモデルはズバリこれ。「マルチベッド」

NV350 キャラバン マルチベッド

「NV350 キャラバン」の車名は、2012年のフルモデルチェンジ時に改名されたもので、それまでは単に「キャラバン」の車名で販売されていました。キャラバンの初代デビューは1973年という長い歴史をもつ商用ワンボックスです。

キャラバンの最大のライバルは、トヨタ ハイエース。ハイエースと比較してキャラバンは、プライベートユースに寄り添った特別仕様車が多く誕生しているのが特徴的です。そんなキャラバンの特別仕様車で筆者的イチオシは「マルチベッド」。その名のとおり、マルチなベッドを車室内に装備させたモデルです。

「NV350 キャラバン マルチベッド」は、ベッドモードのときは、床面より高く上げられたベッド面で、荷物や道具を入れる部分を十分に確保し、ベッドをたたんで両サイドに座椅子へ切り替えて、中央にテーブルをセットすると、テレワークも可能な空間に様変わりします。また、ベッドは完全に収納することもでき、荷室を最大限に使うことができる、まさに「マルチ」な仕様です。これは、プライベートからビジネスシーンまで「マルチ」に使えます。

キャンピングカーが欲しいけど、普段の足としては使えない、かといって2台持ちは厳しいといった方にもおすすめです。

マルチベッドは、日産車の架装を担う、AUTECH(オーテック)が企画、販売するモデルで、現行モデルはマイナーチェンジ後の「プレミアムGX アーバンクロム」グレードにマルチベッドを特別架装したものです。中古車市場では現時点流通がないようですが、しばらく待てば出てくることでしょう。

★ほかにもこんなに!魅力的な中古車NV350 キャラバン

NV350 キャラバンは、ビジネスユースを前提としたベーシックなモデルだけでなく、パーソナルユースにも使えるバンを多数ラインナップしています。その中から、おすすめモデルをピックアップしました。

そのおすすめモデルの紹介の前に、NV350 キャラバンの歴史をご覧ください。

NV350 キャラバンの歴史

「NV350 キャラバン」の車名は、2012年6月に「キャラバン」がフルモデルチェンジしたときに改名されたものです。それでは、初代キャラバンから現行モデルまでを順番に見ていきましょう。

初代(1973〜1980年)

NV350 キャラバン初代(1973〜1980年)

1973年に初代「キャラバン」がデビュー。すでにデビューしていた、トヨタ ハイエースとは異なり、キャラバンはやや長いホイールベースと短いリアオーバーハングの設計とし、次世代以降にも受け継がれていきます。初代キャラバンの開発時点で、ライバルのハイエースを強く意識していたことは明白でした。

2代目(1980〜1986年)

NV350 キャラバン2代目(1980〜1986年)

初代のキープコンセプトでフルモデルチェンジ。姉妹車に「ホーミー」が販売されていました。

3代目(1986〜2001年)

2代目の正常進化版でフルモデルチェンジ。商用バンのほか「コーチ」の名称でワゴンもラインナップした。1997年には「キャラバン エルグランド」がデビュー、現在のエルグランドの初代となった。

4代目(2001〜2012年)

NV350 キャラバン4代目(2001〜2012年)

フロント部のクラッシャブルゾーンの確保のため、少しノーズが突き出たデザインとなりました。

5代目・現行モデル「NV350 キャラバン」(2012年〜現在)

5代目・現行モデル「NV350 キャラバン」(2012年〜現在)

2012年フルモデルチェンジ時(前期型)

11年ぶりのフルモデルチェンジ。日産のアイデンティティとなるVモーショングリルが採用されました。NV350 キャラバンの開発の裏側に、最大のライバルであるトヨタ ハイエースを打倒するようにという上層部の叱咤激励があったそうです。

5代目・現行モデル「NV350 キャラバン」(2012年〜現在)_2

2017年マイナーチェンジ時

2017年7月にマイナーチェンジが行われ、フロントグリルが大型化するなど内外装の変更が施されました。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車NV350 キャラバン

● プライベートユースが楽しくなる「プレミアムGX BLACK GEAR」中古市場の相場360万〜450万円

プレミアム GX ブラックギア

2020年11月に登場した特別仕様車「プレミアム GX ブラックギア」は専用色「ステルスグレー」をはじめとする3色展開に加え、ブラックアウトしたフロントグリル、専用のアルミホイールなどでエクステリアを固め、インテリアもブラックで統一するなど質感高く仕上げています。まだ発売されたばかりですので、中古車市場でのタマ数は少ないですが、未使用車がちらほら出ています。趣味に使うなら最適な1台です。

● コスパ重視なら「ライダー」 中古市場の相場90万〜310万円

ライダー

フロントグリルなどをスポーティーなエクステリアデザインで飾った「ライダー」は日産らしいカスタムが加えられています。中古車価格もこなれてきているので、コストパフォーマンスが良いモデルになってきました。装備も充実しているのでおすすめです。

● 道具として使うなら「DX」 2017年式以降 中古市場の相場89万〜300万円

DX

余計な装飾は必要ない、道具として使いたい、という方には、ベースグレードの「DX」がおすすめです。簡略化された装備で「これぞ商用バン」のグレードです。新車価格が他のグレードより安い分、中古車価格も安くなりますが、前オーナーが酷使しているタマもありますので、走行距離や内外装の状態には十分注意して探しましょう。

NV350 キャラバンならではのチェックポイント

NV350 キャラバンは、耐久性に優れた基本設計をしていますが、商用車という性格上、酷使されやすい車種です。前オーナーがどのような使い方をしていたかは、普通は知ることは難しいでしょう。

例えば、同じ走行距離でも、重たい荷物を満載した走り方ばかりした車と、そうでない車では、消耗や傷みの度合いは大きく変わってきます。単純に走行距離だけでは、判断しづらいのが中古車です。

見た目での判断では、荷室のフロアやサイドパネル、トリムなどの擦れ、傷をチェックしてみてください。荷室の使われ方がわかります。こすれや傷が多いと、重たいものを積載した走行が多かった可能性があります。しかし、ダンボールに入れたりするなど保護された状態で重たいものを積むことも多いので、一概に傷やこすれがないから安心、ということにはなりません。

そこで、重要なポイントとなるのが、保証です。

中古車でも、新車のメーカー保証が継承される場合があります。通常のメーカー保証、延長保証を含めて、保証が使える車になっているかどうかは必ず確認しましょう。なお、メーカー保証が使えなくても、中古車販売店の保証が付いているタマはたくさんあります。いずれにせよ、保証の内容はしっかりと確認しましょう。

どうしても、保証が付いた車を選ぶことができない場合も含めて、年式と走行距離の関係から、買った後の故障などのリスクが少ない車を探すことができます。

今の年から年式を引いた経過年数で、走行距離を割れば、平均年間走行距離が推定できます(下取りに出されてから中古車販売店で売りに出されるまでなどの期間が不明のため、あくまで推定となります)。

この平均年間走行距離が、4,000〜8,000kmのあいだがおすすめとなります。

平均年間走行距離が、10,000kmを超した中古車は「過走行車」ないしは「多走行車」などと呼ばれ、価値が下がる要因となります。過走行車は、車の消耗の度合いが大きく、故障リスクが高まり、パーツの交換などの必要性が高くなります。大抵の過走行車には、保証が付いていません。「現状渡し」などと呼ばれる、中古車販売店は売った後の責任はまったく持ちませんよ、という売買契約条件となります。

逆に、走行距離が短すぎる車も、傷んでいる危険性があります。ほとんど駐車場で眠っていた車は要注意です。車も人と同じで、動いていないと調子が悪くなります。エンジンやトランスミッション、サスペンションなど動くようにできている部分が、長時間動かなくなると、部品同士が固着するなどスムーズな走行に支障をきたす恐れがあり、故障リスクも高まります。

また、ごく短い距離を繰り返し走ることしかしていないという状況も、車にとっては大きな負担となります。エンジンのみならず、トランスミッションなど、車の可動部分はある程度の距離を走行しないと温まりません。車の設計は、一定の温度に上昇したこと(一定距離を走行した状態)を前提としているため、車が温まる前に止めてしまうことを繰り返すと、調子が悪くなる要因となります。

年間走行距離が3,000km未満の車は、ほとんど乗られていない車となります。毎日、買い物だけでもそこそこの距離を走っていれば、年間4,000kmほどは走行するのが普通です。

なお、この、中古車で選びたい走行距離の目安は、NV350 キャラバンだけに限らず、ほかの車種にも共通して同じことがいえます。

比べて検討!NV350 キャラバンのライバル車種

トヨタ「ハイエース」

トヨタ「ハイエース」

現行モデル

NV350 キャラバンの真っ向勝負となるライバル車。商用ワンボックスバンではハイエースのほうが人気は高いため、中古車価格も高めの傾向です。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は28万〜923万円、平均価格は約258万円、流通台数は4,200台ほどとなっています。

マツダ「ボンゴブローニィ」

マツダ「ボンゴブローニィ」

現行モデル

ボンゴブローニィの現行モデルは、トヨタ ハイエースのOEM供給を受けたモデル。違いはエンブレムぐらいしかありません。グレード構成が異なり、ボンゴブローニィのほうがシンプルなラインナップとなりますが、NV350 キャラバンの中古車を探すなら、比較検討に入れてみてください。
2021年6月22日時点の中古車価格帯は40万〜319万円、平均価格は約98万円、流通台数は25台ほどとなっています。

中古車NV350 キャラバンはここで探せ!

では、中古車NV350 キャラバンをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年6月22日時点、グーネットでは、NV350 キャラバンの掲載件数は1,000件、価格帯は60万~726万円、平均価格は約196万円となっていますとなっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」に創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年6月22日時点、カーセンサーでは、NV350 キャラバンの掲載件数は999件、価格帯は60万~726万円、平均価格は約186万円となっています。

 

ビジネスユースからプライベートユースまで幅広くカバーするモデルラインナップ

NV350 キャラバンは、簡素化された装備でビジネスユースに最適なグレード「DX」から、プライベートユースでも十分に使える上質なデザインをまとった「プレミアムGX アーバンクロム」まで多彩なラインナップを展開しています。

中古車市場では一部の上級グレード、特別仕様車のタマ数が少ないですが、相対的にはライバル車のトヨタ ハイエースより価格が安い傾向です。

よくある質問

Q1:中古車のNV350 キャラバン、どれを買うべき?

A:NV350 キャラバンは、ビジネスユースからプライベートユースまで幅広いラインナップを展開しています。それぞれの用途やカーライフに応じたモデルを選ぶことをおすすめします。ビジネスユースなど、装備の充実さより実用性、購入コストを優先させたい場合は、ベースグレードの「DX」、プライベートユースなら、商用車に見えないエクステリアデザインの「ライダー」や「プレミアムGX アーバンクロム」などの上級グレードがおすすめです。なお、NV350 キャラバンは、2012年式からと長いモデルスパンとなっていますので、経年劣化等を考慮して、2017年式以降のマイナーチェンジ後のモデルから探されると安心です。

Q2:中古車NV350 キャラバンを買うときに気を付けたいポイントは?

A:前項「Q1」でお答えしたとおり、NV350 キャラバンは2012年からの発売と、最も古い年式では今から9年ほど前の車となります。酷使されている可能性が高い商用バンですので、耐久性の優れるキャラバンでも、古い年式や走行距離が多いものは避け、保証がしっかりと付いた車を探されることをおすすめします。さらに詳しくは、前述の「NV350 キャラバンならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車NV350 キャラバンはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車NV350 キャラバンに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年6月22日時点のものです。

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