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中古車の三菱「eKカスタム」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の三菱「eKカスタム」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の三菱「eKカスタム」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

2013年に三菱と日産の合弁会社「NMKV」が企画開発を行い誕生した軽トールワゴン、eKカスタム。この中古車が気になっている方へ、おすすめモデルや選び方の注意点などをまとめてお伝えします。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車の三菱「eKカスタム」は、2018年5月一部改良モデルの「e-Assist」
  •  比較的新しいモデルで、基本性能も高く全モデル狙い目

中古車eKカスタム、おすすめモデルはズバリこれ。2018年5月一部改良モデルの「e-Assist」

中古車eKカスタム、おすすめモデルはズバリこれ。2018年5月一部改良モデルの「e-Assist」

eKカスタムは、2013年6月にデビューし、2019年2月まで販売されました。この間、一部改良は4回、マイナーチェンジが1回行われています。このうち、中古車選びでターニングポイントとなるのは、安全性能が強化された、2015年10月22日のマイナーチェンジ、2017年10月6日の一部改良、2018年5月28日の一部改良となります。

マイナーチェンジ以降は、eKカスタムに限らず、自動車産業全体で先進安全技術が急速に進化したときでもあり、“最新こそ最良”の状況となりました。筆者的なおすすめは、eKカスタムの中でも最も先進安全装備が充実し、安全性能が高い、2018年5月一部改良モデルとしました。このモデルの中古車相場価格は、75万〜128万円、流通台数は約40台となっています。

ただ、マイナーチェンジ前のモデルをおすすめしないわけではありません。安全性能は見劣りしますが、基本性能は高いモデルです。

★ほかにも!お買い得で魅力的な中古車eKカスタム

この項では、eKカスタム誕生から販売終了までの歴史と、パワートレインタイプ別の中古車相場価格と流通台数をまとめてお伝えします。

eKカスタムの歴史

2013年6月6日「eKカスタム」発売

2013年6月6日「eKカスタム」発売

三菱自動車と日産自動車の合弁会社「NMKV」が企画・開発した軽トールワゴンとしてデビュー。なお、NMKV初の市販車となり、企画・開発の主体は三菱自動車側が行った。eKカスタムと同時に、eKワゴンも同時発売。eKワゴンとしては、この発売が2度目のフルモデルチェンジで3代目となるが、eKカスタムは初代となる。

▽エクステリア

フロントエンド中央の三菱のエンブレム、スリーダイヤを基点にヘッドランプからフロントフェンダーへと続くラインと、ボディサイドに「トリプルアローズライン」と呼ばれるダイナミックな3本のキャラクターライン、流れるようなルーフラインが特徴的。伸びやかで躍動感ある印象のエクステリアに。また、トリプルアローズラインが、フロントバンパーからL字型のリアコンビネーションランプまで伸ばされ、スピード感を表現。さらに、ボディ下部には、ハイライトのアクセントを付けたラインを配して、安定感を表現した。

eKカスタムでは、フロントに大型のクロムメッキグリルとディスチャージランプを組み込んだヘッドライトとなり、eKワゴンとの大きな違いとなっている。また、大型のバンパーやサイドエアダム、リアスポイラーにより、全体的に存在感と力強さ、安定感が強調され、eKワゴンより高級感が演出された。

▽インテリア

車室内は開放的で、やわらかな形状のトリムに包まれたインテリアを特徴としている。インパネは、ピアノブラック調のセンターパネルとして上質感を演出。また、軽自動車初となる先進的な印象を与えて操作性が良いタッチパネル式オートエアコンを採用した。フロントシートは、シート生地に縦柄のスエード調ファブリックを採用し、高級感を演出しながらホールド性を重視して長時間の運転でも疲れにくい構造とし、リアシートは、ソファのような座り心地に設計されて、快適な居住空間を実現した。さらに、運転席側にアンダートレイ、助手席側に上下グローブボックス、オープントレイ、シートアンダートレイなど数多くの収納を設けて利便性を高めた。インテリアカラーはブラックで、スポーティーでプレミアムなイメージをもたせた。

▽パワートレイン

三菱製の新世代MIVECエンジンが搭載され、トランスミッションは三菱自動車の軽自動車では初となる、副変速機付きのCVTが組み合わせられた。また、インタークーラー付きターボエンジンも設定され、駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WDがラインナップした。燃費は、自然吸気(ノンターボ)の2WDが26.8km/L、4WDが22.6km/L、ターボ車の2WDが21.4km/L、4WDが21.0km/L(いずれもJC08モード燃費で、2016年6月21日に三菱自動車が国土交通省へ再提出した届け出数値)。

▽グレード・価格

ノンターボ車は、ベースグレードの「M」と上級グレードの「G」、ターボ車は「T」のみ、「M」を除く全グレードにそれぞれ2WDと4WDが設定されて(Mは2WDのみ)、3グレード・5タイプのラインナップで構成された。車両価格は、127万〜155万円。

2014年6月24日 一部改良

2WD車に、減速時の運動エネルギーで発電してバッテリーに蓄え、各種電装品に供給する「アシストバッテリー」を採用、クラストップの低燃費30.0km/Lを達成した。また、CVTの仕様の最適化や、エンジンの吸気ダクト形状を改良し、動力性能の向上が図られた(2WD車のみ)。車両価格は、130万〜159万円となった。

2014年12月4日 安全性能を強化した新グレードを追加発売

前方車両への追突の回避ないしは衝突被害を軽減する、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と、誤発進抑制機能を採用した先進予防安全技術「e-Assist(イーアシスト)」を搭載したグレードを追加設定した(グレード名は各グレード名の後ろに「e-Assist」が付加される)。また、e-Assist搭載車には、滑りやすい路面での車輪のスリップや、急ハンドルなどによる車両の不安定な動きを感知すると、自動的にブレーキをかけるとともにエンジン出力を自動制御する「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」も搭載した。車両価格は、108万〜186万円となった。

2015年10月22日 マイナーチェンジ

2015年10月22日 マイナーチェンジ

フロントフェイスなどのデザインを変更し、インテリアでは質感向上と快適装備の追加などが行われた。「G e-Assist」と「T e-Assist」に、オートマチックハイビームとオートライトコントロール、バードアイビュー機能付きマルチアラウンドモニターを追加して、グレード名称を「Safety Package(セーフティーパッケージ)」に改称した。車両価格は、135万〜171万円で販売された。

2016年4月20日 三菱自動車に燃費偽装問題が発覚

同日、eKカスタムを含むeKシリーズ全モデルが製造、販売中止となった。同年7月4日から注文受け付けが再開された。

2017年1月26日 一部改良

ボディカラーを追加し全6色のラインナップとし、ターボ車「T Safety Package」にクルーズコントロールを追加した。車両価格は、129万〜166万円となった。

2017年10月6日 一部改良

アクティブスタビリティコントロール(ASC)、フロントスタビライザー、ヒルスタートアシスト、ブレーキアシストを全車標準装備化した。車両価格は、137万〜166万円となった。

2017年12月21日 特別仕様車「ACTIVE GEAR(アクティブ ギア)」発売

2017年12月21日 特別仕様車「ACTIVE GEAR(アクティブ ギア)」発売

ターボ車の「T Safety Package」をベースに、オレンジ色をアクセントカラーに採用し、アウトドア用品のギア感を表現した特別仕様車「ACTIVE GEAR」を発売。車両価格は、2WDが166万円、4WDが177万円で販売された。

2018年5月28日 一部改良

「e-Assist」は従来モデルのレーザーレーダーから単眼カメラに変更され、衝突被害軽減ブレーキシステムは、前方の歩行者の検知が可能となった。また、誤発進抑制機能に軽自動車初となる歩行者対応(前進時)を追加、さらに、車線逸脱警報システムや、オートマチックハイビームを採用、安全性能を向上させた。これにより、「サポカーSワイド」または「サポカーSベーシック+」に該当した。

2019年2月 販売終了

直接的な後継車は存在しないが、同年3月にフルモデルチェンジし4代目となった、eKワゴンの派生モデルでSUVルックの「eKクロス」が発売されている。

こちらもおすすめ! <パワートレイン別>中古車eKカスタム

エンジン駆動方式中古車価格流通台数
自然吸気2WD19万~116万円約180台
4WD33万~115万円約40台
ターボ2WD24万~129万円約150台
4WD49万~128万円約30台

※2021年7月25日時点

eKカスタムならではのチェックポイント

eKカスタムは、2013年のデビューと比較的新しいモデルで、車種固有のチェックポイントは特にありませんが、中古車選びのときには「保証」がしっかりと付いているかどうかを確認しましょう。このアドバイスは、eKカスタムに限ったものではありませんが、保証が付いていないものや、保証が付いていても保証期間が数ヵ月、保証走行距離が数千キロでは、購入後の故障リスクや、部品交換リスクが高いと考えましょう。安心できるのは、目安として保証期間が1年以上、保証走行距離が無制限のものです。

比べて検討!eKカスタムのライバル車種

日産「デイズ」

日産「デイズ」

eKカスタムと同世代のデイズ ハイウェイスター

ライバル車というより、一卵性双生児の双子車(三菱と日産の合弁会社、NMKVが企画・開発した)。「ハイウェイスター」グレードが、eKカスタムに該当する姉妹車となります。
2021年7月24日時点の中古車価格帯は8万〜190万円、平均価格は約94万円、流通台数は6,500台ほどとなっています。

スズキ「ワゴンR スティングレー」

スズキ「ワゴンR スティングレー」

2013年当時のワゴンR スティングレー

スズキの軽トールワゴン、ワゴンRの“カスタム”版がこのスティングレー。
2021年7月24日時点の中古車価格帯は0.1万〜234万円、平均価格は約66万円、流通台数は3,500台ほどとなっています。

中古車eKカスタムはここで探せ!

では、中古車eKカスタムをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年7月24日時点、グーネットでは、eKカスタムの掲載件数は481件、価格帯は19万~143万円、平均価格は約72万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年7月24日時点、カーセンサーでは、eKカスタムの掲載件数は383件、価格帯は5万~124万円、平均価格は約5万円となっています。

中古車で軽を買うなら、eKカスタムは無難な選択

eKカスタムのデビューは2013年。比較的新しいモデルで中古車価格もこなれてきています。基本性能がしっかりとしており、後期型では先進安全装備が充実していますので、中古車で買うには無難な選択となるでしょう。ただ、ほかの軽トールワゴンに比べると、タマ数が少ないので、お目当てが見つかりにくいのが難点です。

よくある質問

Q1:中古車のeKカスタム、どれを買うべき?

A:eKカスタムは1世代のみで販売終了となった、中古車市場では選択肢が少ないモデルです。「これを買うべき」とおすすめするモデルは特にありません。自分のカーライフや、好みにあったグレードやパワートレインを選んで問題はないでしょう。

Q2:中古車eKカスタムを買うときに気を付けたいポイントは?

A:eKカスタムは比較的新しいモデルですので、特に気を付けたいポイントはありませんが、保証がしっかりと付いているものが安心です。目安として、1年以上の保証期間、走行距離無制限の保証が付いていると安心です。保証期間・走行距離が短いものは、購入後の修理代発生リスクが高いと思って差し支えありません。

Q3:中古車eKカスタムはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車eKカスタムに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年7月24日時点のものです。

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