車は安い買い物ではないため、車種を決める際にはライバル車と比較して検討したり、さまざまなタイプを見比べたりなど、熟考して自身に合ったモデルを選ぶ方がほとんどでしょう。その半面、車種を選んだ後のグレードの選択に関しては特にこだわりを持たず、価格のみで決めるという方も少なくないようです。
しかし、車はグレードによって大きく仕様が異なる場合もあるため、価格だけでなくどのような装備があるのかをよく確認してグレードを選ばなければ、欲しい装備が搭載されておらず不満を感じたり、後悔したりすることになりかねません。
ここでは、日産「NV200バネットワゴン」のグレード構成や装備内容をわかりやすくご紹介します。
この記事のPOINT
- NV200バネットワゴンのグレードは「16X-2R」と「16X-3R」の2種類
- 「16X-2R」は5人乗り2列シート車、「16X-3R」は7人乗り3列シート車
- 乗車定員以外のグレードによる装備内容の差はほとんどない
NV200バネットワゴンのグレード構成
グレード選びは、まずグレード構成を把握することから始まります。NV200バネットワゴンはパワートレインが1.6L直列4気筒ガソリンエンジン+エクストロニックCVTの1種類のみということもあり、非常にシンプルなグレード構成です。
NV200バネットワゴンに用意されているグレードは「16X-2R」と「16X-3R」の2種類。駆動方式は両グレードともに2WDのみの設定です。
なお、NV200バネットワゴンの内装については別記事で詳しくご紹介します。
NV200バネットワゴンの装備内容
ここからは、NV200バネットワゴンの装備内容を見ていきましょう。NV200バネットワゴンには「16X-2R」と「16X-3R」の2種類のグレードがありますが、この2つのグレードの違いは乗車定員で、「16X-2R」は5人乗り2列シート車、「16X-3R」は7人乗り3列シート車です。
3列目シートの有無以外の装備内容の差は、ほとんどありません。
〈グレード別比較表〉
グレード | 16X-2R | 16X-3R |
---|---|---|
乗車定員 | 5名 | 7名 |
エンジン | 1.6Lガソリンエンジン | |
駆動方式 | 2WD | |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 13.6km/L | |
全長(mm) | 4,400 | |
全幅(mm) | 1,695 | |
全高(mm) | 1,850 | |
最小回転半径(m) | 5.2 | |
車両本体価格 | 233万2,000円 | 249万8,100円 |
エクステリア
NV200バネットワゴンは商用車ベースであることに加え、2009年の登場以降一度もフルモデルチェンジを受けていないことから、近年の流行に乗ったスタイリッシュさを感じさせるエクステリアデザインではありませんが、いつの時代も変わらないオーソドックスな魅力を感じさせるスタイルを持つモデルです。
メッキフロントグリルやカラードドアハンドル、カラードドアバンパーなどを搭載し、商用のバンとは差をつけています。
ヘッドランプはマニュアルレベライザー付きのハロゲンを採用。近年の主流になりつつある省電力でより遠くまで明るく照らし出すLEDヘッドランプはオプションの設定もありません。フォグランプは標準装備されます。
選択できるボディカラーはホワイトパール、ブリリアントシルバー、スーパーブラック、インペリアルアンバーの4色です。
快適装備
快適装備は必要最低限のものに絞られ、実用性に徹している印象です。エアコンはクリーンフィルター付きのマニュアルエアコンで、フルオートエアコンは装備されません。なお、3列シート車の「16X-3R」にはリアクーラーが追加されます。
キーシステムは、キー操作不要でドアの解錠や施錠が可能なインテリジェントキーを採用しています。エンジンイモビライザーも追加されるので安心です。
このほか、「16X-3R」にのみCD一体AM/FMラジオ(デジタル時計表示、4スピーカー)が標準装備されますが、レス仕様の選択も可能です。できるだけ安く「16X-3R」に乗りたいのであれば、レス仕様を選ぶのもひとつの方法でしょう。
安全装備
NV200バネットワゴンは商用車ベースであることも影響してか、長年先進安全技術の搭載はありませんでした。しかし、今では衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術は車になくてはならないものになり、ライバルとなるモデルも充実した先進安全技術を搭載しているケースがほとんどです。
そういった時代の流れを反映し、2020年1月の仕様向上において、先進安全装備が追加されました。
現在、NV200バネットワゴンには衝突被害軽減ブレーキである「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「ハイビームアシスト」、「LDW(車線逸脱警報)」、「標識検知機能」が標準装備されており、全車が「サポカー」に該当します。
なお、バンでは先進安全装備のレスパッケージの設定がありますが、乗用のワゴンではレスパッケージは選択できません。
NV200バネットワゴンのグレードは、2列シートか、3列シートかで選ぼう
NV200バネットワゴンのグレードは2種類ありますが、2列シート車と3列シート車、ということ以外はほとんど装備内容に差がありません。
パワートレインは1種類、駆動方式も2WDのみ、選択できるオプションも変わりないので、NV200バネットワゴンのグレードを選ぶ際には乗車定員やシートアレンジのしやすさなどがポイントとなるでしょう。
大人数を乗せる機会が多い方は3列シート車、キャンプなどのアウトドアや車中泊を楽しみたい方、日頃から荷物をたくさん積む方は2列シート車がおすすめです。
どのようなカーライフを思い描いているかによって、選ぶ車は変わります。車種の特徴やグレードの違いをよく確認して、理想の1台を手に入れましょう。
よくある質問
Q1:NV200バネットワゴンのグレード構成は?
A:NV200バネットワゴンのグレードは「16X-2R」「16X-3R」の2種類。なお、NV200バネットワゴンのパワートレインは1.6L直列4気筒ガソリンエンジン+エクストロニックCVTの1種類で、駆動方式も2WDのみのため、グレード選びは二者択一になります。
Q2:NV200バネットワゴンのグレードごとの違いは?
A:「16X-2R」は5人乗り2列シート車、「16X-3R」は7人乗り3列シート車です。「16X-3R」にはリアクーラー、CD一体AM/FMラジオ(デジタル時計表示、4スピーカー)が搭載されますが、そのほかの装備内容の差はほとんどありません。
Q3:NV200バネットワゴンにはどんな快適装備がある?
A:NV200バネットワゴンは商用車ベースということもあり、快適装備については必要最小限のものにとどめている印象です。近年の新型車に搭載されるようなおもてなし機能はほぼありません。エアコンはクリーンフィルター付きのマニュアルエアコンです。キーシステムはキー操作なしでドアのロックやアンロックができるインテリジェントキーを採用しています。
Q4:NV200バネットワゴンのグレード選びのポイントは?
A:NV200バネットワゴンは、乗車定員や3列目シートの有無がグレード選びのポイントといえます。大人数を乗せる機会が多い方は3列シートの「16X-3R」、車でキャンプなどのアウトドアを楽しみたい方、荷物が多い方は2列シートの「16X-2R」がおすすめです。
※この記事は2024年1月時点の情報で制作しています