安全運転はすべてのドライバーに課せられた義務ですが、思いがけない外的要因やヒューマンエラーの可能性はゼロではありません。事故の確率をできるだけ減らし、万が一の事故の危険が迫った際に衝突の回避や衝突被害の軽減をサポートしてくれる先進安全技術は今や車になくてはならないものといえるでしょう。
ここでは、フレアの安全性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- フレアには全車に先進安全技術が標準装備されている
- 全車が「サポカーSワイド」に該当
- 「HYBRID XT」は「全方位モニター用カメラパッケージ」が標準装備
フレアの安全性能の特徴
今の車には、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術はなくてはならないものといえます。2017年3月に登場した現行型のフレアは、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた検知システムを採用し、衝突被害軽軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報などの先進安全技術を搭載するなど、先代モデルよりも安全性能を強化して登場しました。
2020年1月の商品改良では後退時にも衝突被害軽減ブレーキが作動するようにするなど、後方を中心として安全性能がさらに向上。さらに、2022年9月には衝突被害軽減ブレーキがステレオカメラ方式の性能が高いものにグレードアップ。さらに高速道路で運転を支援する機能も採用されました。
なお、フレアは全車が「サポカーSワイド」に該当する安全性能を有しています。
フレアの先進安全技術
ここからは、フレアにはどんな先進安全技術が搭載されているのかを見ていきましょう。
デュアルカメラブレーキサポート
出典:マツダ「フレア」安全性能
システムが自車の前方にいる車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断すると音と表示でドライバーに注意喚起します。
その状態でブレーキ操作があった場合はブレーキ踏力をアシストして制動力を高めます。それでもなお衝突のおそれが高まった場合にはブレーキ制御を行って衝突回避、または衝突被害の軽減に貢献する機能です。
後退時ブレーキサポート
出典:マツダ「フレア」安全性能
リアバンパーに設置された4つのセンサーが車両後方にあるガラスや壁などの障害物を検知し、車両との距離を計測します。
距離に応じてブザー音を変化させてドライバーに障害物の接近を知らせてくれることに加え、障害物との衝突の危険が高まるとブレーキ制御を行い後退時の衝突事故の回避や衝突被害の軽減をサポートする機能です。
誤発進抑制機能(前方・後方)
出典:マツダ「フレア」安全性能
進行方向に壁などの障害物を検知している状態でアクセルペダルが強く踏み込まれると、一時的にエンジン出力を自動制御することで急加速や急発進・急な後退を抑制する機能です。
車線逸脱警報機能
約60km/h以上で走行中に左右の区画線をシステムが検知し、進路を予測します。車両が予測した進路から外れ、車線からはみ出す危険があるとシステムが判断すると警告音や表示でドライバーに危険を知らせ、回避操作を促す機能です。
ふらつき警報機能
走行中に左右の区画線を認識し、自車の正常な走行パターンを計測します。車両が予測値を外れて蛇行するなどシステムが「ふらついている」と判断した場合には音や表示で警告を発し、注意喚起する機能です。
約60km/h以上で走行中に作動します。
先行車発進お知らせ機能
ブレーキペダルを踏んで停止している際、先行車が発進して約4m以上離れても自車が発進しない場合には音や表示によってドライバーに先行車の発進を知らせ、出遅れ防止に貢献する機能です。
ハイビームアシスト機能
出典:マツダ「フレア」安全性能
夜間にヘッドランプを点灯して走行している際、対向車や先行車、周囲の明るさを検知して状況に応じてハイビームとロービームを自動で切り替えることでドライバーの手間を軽減し、安全運転に貢献する機能です。
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)
ステレオカメラが先行車との距離を測定し、適切な車間距離を維持するようにシステムが加減速をサポートし、停止まで追従します。停止と発進を繰り返す渋滞時や高速道路でのロングドライブ時のドライバーの疲労を軽減し、安全運転に貢献します。
車線逸脱抑制機能
左右の区画線を検知し、車両が車線からはみ出す危険が高いとシステムが判断した場合に逸脱を回避する方向へステアリング操作を支援し、逸脱回避をサポートする機能です。
「HYBRID XT」に標準装備される「全方位モニター用カメラパッケージ」
フレアでは、ターボエンジンを搭載する「HYBRID XT」には、「全方位モニター用カメラパッケージ」が標準装備されます。全方位モニターカメラ用パッケージには、以下の内容が含まれます。
全方位モニター用カメラ
出典:マツダ「フレア」安全性能
フロントとサイド左右、バックと4つのカメラの映像を合成して車両を真上から見下ろしたような映像を映し出すことで、ドライバーから見えにくい位置の安全確認をサポートします。
また、助手席側サイドの映像や前方・後方ワイド映像など、さまざまなアングルで視点を切り替えて表示することも可能。縦列駐車や見通しの悪い路地から大通りに進入する際など、さまざまなシーンで役立つでしょう。
見通しの悪い場所で車両の左右から接近する歩行者などを検知してドライバーに警告する「左右確認サポート機能」も搭載しています。
ヘッドアップディスプレイ
出典:マツダ「フレア」安全性能
車速やシフト位置など、運転に必要な情報を運転席前のダッシュボード上に表示することでドライバーの視点移動や焦点の調節の頻度を減らし、安全運転に貢献する機能です。
なお、「全方位モニター用カメラパッケージ」は「HYBRID XG」「HYBRID XS」でもオプションで追加が可能です。
フレアは「サポカーSワイド」に該当
フレアは経済産業省や国土交通省が普及を啓発している先進安全技術を搭載した車「セーフティ・サポートカー(通称サポカー)」の中でも最上位の区分である「サポカーSワイド」に該当します。
ステアリング操作を伴う機能や高速走路でのドライバーの運転負荷を減らす運転支援機能などもあり、日常的に使用する車として求められる安全性能は備えているといえるでしょう。
よくある質問
Q1:フレアには先進安全技術は標準装備されているの?
A:はい、フレアには全車に先進安全技術が標準装備されており、全車が「サポカーSワイド」に該当する安全性を有しています。
Q2:フレアに搭載される先進安全技術にはどのようなものがあるの?
A:車両と歩行者の検知が可能な「デュアルカメラブレーキサポート」、ペダル操作ミス時の急加速を防止する「誤発進抑制機能(前方・後方)」、高速走行時に加減速をシステムがサポートする「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」などの機能が搭載されています。
Q3:「全方位モニター用カメラパッケージ」って?
A:フロント、サイド左右、バックの4つのカメラの映像を合成して車両を真上から見下ろしたような映像を表示することで、ドライバーから見えにくい部分の安全確認をサポートする機能です。「全方位モニター用カメラパッケージ」には全方位モニター用カメラのほか、ヘッドアップディスプレイも含まれています。
※この記事は2023年3月時点の情報で制作しています