車の内装デザインや収納は、使いやすさや過ごしやすさなどを左右する重要な役割を占める部分です。それだけに、好みのインテリアであるか、また使い勝手はどうかなどを必ず確認しておくようにしましょう。
ここでは、トヨタ「ランドクルーザープラド」の内装や収納についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 先進性や上質さを感じさせる内装デザイン
- 「TX」を除くグレードには本革シートを標準装備
- 全車に「ディスプレイオーディオ+T-Connectナビキット&プラド・スーパーライブサウンドシステム」の追加が可能
ランドクルーザープラドの室内空間の特徴は?
ランドクルーザープラドは70年の伝統を誇る日本を代表する本格オフローダー、ランドクルーザーの持つ高い悪路走破性とオンロードでの走行安定性を両立させたモデルで、1984年にランドクルーザーワゴンとして登場してから30年以上にわたって多くのファンに愛され続けています。
1990年の2代目モデルから「ランドクルーザープラド」の名を冠するようになり、現行モデルは2009年に登場した4代目です。
現行型ランドクルーザープラドの内装は、2017年に行われたマイナーチェンジによりインパネ周りを中心に先進性を増し、金属調加飾を施すなど上質感を持たせた仕上がりが特徴です。また3列目シートの足元を低床化し、乗員すべてがくつろげるように配慮されています。
また、2020年8月の改良時に9インチディスプレイオーディオを採用し、パッケージオプション「ディスプレイオーディオ+T-Connectナビキット&プラド・スーパーライブサウンドシステム」として全車に設定しました。スマートフォンと連携し、音楽アプリや地図アプリなどを車で使用できることに加え、ハンズフリー通話なども可能です。
なお、ディスプレイオーディオを追加した際は車載通信機(DCM)もセットで搭載されるので、スマートフォンから車の駐車位置を確認したり、車検や法定点検の情報などのお知らせを販売店から受け取ったりできるコネクティッドサービスの利用が可能です。
ランドクルーザープラドの内装
ここからは、ランドクルーザープラドのグレード別の内装を見ていきましょう。
シンプルさが光る「TX」
基本グレードにあたる「TX」グレードでは、シート素材はカジュアルでお手入れの楽なファブリックシートが使用されています。オーナメントパネルやインサイドドアハンドルなどもブラックでまとめられすっきりとした仕上がりです。
インテリアカラーは、全グレードにおいてブラックとニュートラルベージュの2色から選択が可能。ブラックは落ち着きを感じさせながらもシックな雰囲気を、ニュートラルベージュは明るさとやわらかい雰囲気を室内にもたらします。
なお、「TX」以外のグレードではどのボディカラーを選択してもブラックもしくはニュートラルベージュの内装が選べますが、エントリーグレードである「TX」に限り、「ブラック」と「アティチュードブラックマイカ」を選択した場合、内装カラーはブラックのみとなり、ニュートラルベージュは選択できません。
本革シートが標準装備となる「TX“Lパッケージ”」/特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」
「TX“Lパッケージ”」では、シート素材に本革が使用されることに加え、ステアリングホイールやシフトノブ&パーキングブレーキレバーも本革巻きになり、インテリアの質感がアップします。
オーナメントパネルは木目調に金属調加飾が施されたものになり、レジスターにも金属調加飾が使用されインパネ周りを華やかに彩ります。インサイドドアハンドルもシルバー塗装のものになり、メタルの輝きがラグジュアリーな室内空間を作り出しています。
なお、オーナメントパネルはインテリアカラーによってカラーが異なり、ブラック内装の場合はダークブラウンの木目調、ニュートラルベージュの場合はライトブラウンの木目調です。
また、運転席8ウェイ、助手席4ウェイのパワーシートになるほか、快適温熱シート+シートベンチレーション機能も備わります。インテリアの質感、快適性ともにワンランク上の高級モデルであることを認識させてくれる仕上がりといえるでしょう。
2022年8月にラインナップに追加された「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」は、マットブラック塗装のアルミホイールやラジエーターグリル&グリルインナーバー、バックドアガーニッシュなどをまとい、精悍でありながら気品のあるたたずまいが魅力の特別仕様車です。
インテリアにおいては、ベースモデルである「TX“Lパッケージ」と変わりありません。カラーもブラックのみではなく、ニュートラルベージュも選択できます。
木目調加工がステアリングホイールにもプラスされる「TZ-G」
KDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)や走行環境に合わせて5種類のドライブモードが選択できる「ドライブモードセレクト」など、走行性能を高める機能が多数搭載される最上位グレードの「TZ-G」のインテリアの内容は、ほぼ「TX“Lパッケージ”」に準じます。
異なる点は木目調加工がオーナメントパネルに加えてステアリングホイールにもあしらわれる点とセンタークラスターパネル、インサイドドアハンドルクリップに金属調ヘアライン加飾が施される点でしょう。
細部にこだわり、さりげなく「TX“Lパッケージ”」との差を感じさせるようになっています。
ランドクルーザープラドの座席周りの収納
身の回りの荷物などが収納できるスペースが十分かどうかも、居住性の良さを左右するポイントです。
ランドクルーザープラドには、プッシュ式のセンターアッパー小物入れやセンターロア小物入れ(グレード別設定)、オーバーヘッドコンソール、センターコンソールトレイ、運転席・助手席シートバックポケットなどの収納が備わっています。
書類入れとして定番のグローブボックスはキーロック+照明付きなので、プライバシーをしっかりと守ってくれることに加え、車内が暗くても収納物を探しやすいのがうれしいポイント。また、スライド機能付き大型フロントアームレスト&大型センターコンソールボックスには、エアコン送風機能が搭載されています。
ランドクルーザープラドの荷室の収納&座席アレンジ
ランドクルーザープラドでは、3列目シートを収納すると床面がほぼフラットになり、9.5インチのゴルフバッグを4つ収納できる広々とした荷室が出現します。段差がないので荷物が収納しやすいほか、アウトドアで出番の多いクーラーボックスなどの収納も安心です。
3列目シートの格納は、エントリーグレードの「TX」(7人乗り)は手動ですが、それ以外のグレードの7人乗りモデルでは電動なのでリアドア側・バックドア側どちらからでもスイッチを押すだけで、自動で格納・復帰します。そのため、慣れていない方や力の弱い方でも簡単に荷室を拡大することができます。
2列目シートを前倒しすれば大きな荷物も収納可能。2列目シートは6:4分割可倒式なので、乗車人数や荷物の形状・量に合わせてフレキシブルに座席アレンジができるのも魅力です。
実用的で収納力も兼ね備えたランドクルーザープラド
本格オフローダー譲りの悪路走破性とオンロードでの快適性を兼ね備えたランドクルーザープラドは、その特性からキャンプなどのアウトドアシーンでの活躍が想定されます。
キャンプやマリンスポーツなどは大型の荷物があったり、荷物の量も多くなったりしがちですが、ランドクルーザープラドは十分に対応できる収納力があるといえるでしょう。
内装の質感や収納の充実度は車の居心地の良さに大きく影響します。愛車と長く充実したカーライフを送るためには、エクステリアや燃費性能、走行性能だけではなくしっかりと内装や収納もチェックするようにしてください。
よくある質問
Q1:ランドクルーザープラドの室内空間の特徴は?
A:現行型のランドクルーザープラドは、一般的に狭くなりがちな3列目シートの足元を低床化し、足元空間にゆとりを持たせることでどこに座っても乗員すべてがくつろげるように配慮されています。また、インパネ周りに金属調加飾をあしらうなど、先進性や上質さを感じさせる室内空間が魅力です。
Q2:ランドクルーザープラドの内装は?
A:ランドクルーザープラドでは、特別仕様車を含み全グレードにニュートラルベージュとブラックの2色の内装カラーの設定があります。また、エントリーグレード「TX」を除くグレードでは、本革シートが標準装備です。
Q3:ランドクルーザープラドの荷室や座席アレンジは?
A:ランドクルーザープラドは、3列目シートを格納すると広々とした荷室空間が出現します。9.5インチのゴルフバッグであれば4つ収納可能です。また床面はほぼフラットになるため、クーラーボックスなどの荷物が収納しやすいのも特筆すべきポイントでしょう。
※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています