車の内装は車の快適性に関わる重要な部分です。インテリアの色使いや素材の質感、収納の使いやすさなどはドライバー以外の乗員にも大きく影響する部分のため、細かい部分までしっかりとチェックしておきましょう。
ここでは、ホンダ「オデッセイ」の内装についてわかりやすくご紹介します。
この記事のPOINT
- 全グレードの2列目シートに4ウェイパワーシートを採用
- 「e:HEV ABSOLUTE」を除くグレードは本革シートが標準装備
- 上位グレードには「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」を搭載
オデッセイの室内空間の特徴
オデッセイは従来7名モデルと8名モデルがありましたが、2023年12月の改良でガソリン車が廃止され、ハイブリッドモデルのみになり、乗車定員も7名のみになりました。
オデッセイは超低床プラットフォームを採用し、安定した快適な乗り心地を実現しているのが特徴のミニバンといえます。この超低床プラットフォームは走りの良さを実現するのはもちろん、広々とした余裕のある室内空間の確保にも貢献しています。
また、2023年12月の改良では全グレードの2列目に4ウェイパワーシートを採用、さらに折りたたみ式のセンターテーブルやミニテーブル付きのアームレスト、足元にスマートフォンなどの充電ができるUSBチャージャー(Type-C)を備えるなど、快適性を大幅に向上させました。
オデッセイの内装
ここからは、オデッセイの内装を見ていきましょう。
「e:HEV ABSOLUTE」
ベースグレードの「e:HEV ABSOLUTE」では、プライムスムースとファブリックを使用したコンビシートが標準装備です。シート表皮のメイン部分には撥水性に加え、撥油性を備えた「FABTECT」を採用しているのも特筆すべきポイントでしょう。
「FABTECT」はシート表皮に施したフッ素樹脂加工の表面張力によって水や油をはじき、シートに汚れやにおいが染み込みにくいため、小さな子供のいるファミリーにはうれしい機能でしょう。
インテリアはブラックでまとめ落ち着きを演出し、ピラーや天井にはホワイトを使用して明るさや開放感を演出。「走るラウンジ」のコンセプトどおり、ただの移動空間にとどまらない居心地の良さを追求しています。
やわらかいブラウンの木目調パネルがインパネやフロントドアパネルに使用され、温かみを感じさせるインテリアが魅力的です。
「e:HEV ABSOLUTE・EX」
上位グレードの「e:HEV ABSOLUTE・EX」になると、本革シートが備わります。加飾パネルは「e:HEV ABSOLUTE」と変わりありません。
シートの質感が変わることで、室内にラグジュアリーな雰囲気がプラスされます。
「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」
「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」は、フロントグリルやバンパー、アルミホイールなどにブラックを効果的にあしらって精悍な雰囲気を持たせている最上位グレードです。
インテリアにおいては、ブラックの本革シートに黒木目調のパネルになり、落ち着いたシックな印象になります。
オデッセイの座席周りの収納
シート素材やインテリアの質感と同様に、収納も居心地の良さに大きく関係する部分です。ここでは、オデッセイの座席周りの収納について見ていきます。
インパネアッパーボックス
2020年11月のマイナーチェンジでは、収納にも手が加えられ、インパネアッパーボックスが追加されました。リッド付きで収納物が見えず、車内をすっきりと保ってくれます。
運転席ドリンクホルダー(収納式)
運転席のドリンクホルダーも、2020年11月のマイナーチェンジのタイミングで追加されました。ドライバーが手に取りやすい位置にあることに加え、使用しないときは収納しておけるので邪魔にならないのも評価できるポイントです。
センターコンソールリフトアップトレー(ドリンクホルダー付き)(e:HEV ABSOLUTEに標準装備)
「e:HEV ABSOLUTE」では、運転席と助手席のウォークスルーを考慮した引き出し式のコンソールトレーが装備されています。引き出した状態にすると運転席や助手席から手が届きやすい位置までリフトアップされ、使いやすさにも配慮されているのがポイント。ドリンクホルダーが2個付属します。
室内確認用ミラー付きサングラスボックス
フロントシートの頭上にはサングラスが収納できるサイズのオーバーヘッドコンソールがあります。2列目や3列目シートの様子を確認できるミラーが標準装備されているので、後部座席の子供の様子なども振り返らずに確認することが可能です。
グローブボックス
助手席前の定番収納、グローブボックスは大きめサイズで車検証や自賠責保険証などの書類関係に加えて薄型のティッシュボックスも収納できるサイズになっています。
フロントドアポケット/ボトルホルダー
左右のフロントドアにはペットボトルが保管できるボトルホルダーと、小型のポーチなどが収納できるポケットがあります。
運転席・助手席シートバックポケット
運転席・助手席の両方のシートバックにシートバックポケットが装備されました。雑誌や新聞、観光ガイドやタブレット端末、スマートフォンなどを収納しておくといいでしょう。
スライドドアボトルホルダー/3列目シート用ドリンクホルダー
左右のスライドドア、3列目シートの左右にはボトルホルダーのみが装備され、ポケットはありません。
2列目シートセンターテーブル(折りたたみ式、ドリンクホルダー付き)
2列目シートの折りたたみ式センターテーブルはゆとりのあるサイズ感で、カップホルダーもあるのでくつろいでドライブが楽しめるでしょう。
オデッセイの荷室や座席アレンジ
オデッセイの荷室は開口部が広い上、低床設計なので荷物の出し入れがしやすいのが特徴です。上位グレードにはスマートキーを携帯してリアバンパーの下に足をかざすだけでテールゲートが開閉する「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」が搭載されます。
3列目シートを立てたままでも日常的な買い物などには十分な容量が確保されています。
3列目シートは軽い力で出し入れでき、床下に収納することが可能です。収納すればかなりの容量の荷室が確保でき、2列目シートのシートバックを倒すとさらに大きな荷物も収納可能です。
また、3列目シートを格納して2列目シートを後ろにスライドすると、ゆったりとファーストクラスのような感覚でくつろげます。
多彩なシートアレンジと使い勝手の良い荷室が魅力のオデッセイ
満足のいくカーライフを送るためには、エクステリアや燃費性能とともにこうした車の内装も確認しておくことが大切です。
オデッセイの荷室は座席のアレンジ次第で容量を自在に調節できるうえ、開口部が大きいので荷物の積み降ろしがしやすく使い勝手の良さは抜群です。快適性を高めてくれる機能も多数採用し、くつろいでドライブが楽しめるモデルといえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:オデッセイに本革シートの設定はある?
A:はい、あります。オデッセイではベースグレードの 「e:HEV ABSOLUTE」を除き、本革シートが標準装備です。
Q2:オデッセイの荷室や座席アレンジは?
A:オデッセイの荷室は3列目シートを立てたままでも日常的な買い物には十分な容量の荷室を確保していることに加え、3列目シートは床下に格納できるのも特徴です。3列目シートを格納し、2列目シートを後ろにスライドするとファーストクラスのような解放感の中でくつろげます。
※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています