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中古⾞のトヨタ「ランドクルーザー」モデル別相場と正しい買い⽅徹底解剖

中古⾞のトヨタ「ランドクルーザー」モデル別相場と正しい買い⽅徹底解剖
中古⾞のトヨタ「ランドクルーザー」モデル別相場と正しい買い⽅徹底解剖

キング・オブ・4WDと称され、世界中で愛用されるトヨタ「ランドクルーザー」。人気車種だけに中古車の流通量も多く、自分に合った1台を選ぶのはなかなかたいへんです。この記事では中古車のランドクルーザーなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車のトヨタ「ランドクルーザー」は2012年式ZX
  • 低年式の現行型はグレードによる価格差が少ない。それなら上級グレード狙いで。

中古車のランドクルーザー、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2012年式ZX」を450万円で買う!

中古車のランドクルーザー、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2012年式ZX」を450万円で買う!

現行型ランドクルーザーはランドクルーザー200、旧型はランドクルーザー100と呼ばれます。現行型は相場が260万~1000万円、旧型は相場が110万~530万円です。筆者がランドクルーザーを中古車で選ぶとすれば、現行型上級グレードのZXになります。

ランドクルーザーは元々人気が高くて中古車がなかなか値落ちしないことで有名。さらに古いモデルがブームになって相場が急上昇。それに釣られて現行型や旧型の相場も上昇。さらに海外からのニーズもあるため輸出の需要もあり、必然的に台数が少なくなって相場が上がるという状態です。

2021年6月には次世代モデルとなるランドクルーザー300が公開され、これにより現行型のほうがいいと思った人の駆け込み需要も発生して、またもや相場が上がっています。

今、現行型ランドクルーザーの中古車はデビューから13年以上経過したものでも、まだ新車の半額にすらなっていない状況なのです。しかもこのくらい年数が経つと、グレードによる価格差が少なくなります。それなら思い切って上級グレードを探すのが得策と考えました。

プレミアムSUVであるランドクルーザーは流通している中古車の半数がZX。しかも2011年12月のマイナーチェンジでオフロードの走破性を高めるマルチテレインセレクトが5人乗りのGXを除くすべてのグレードで標準装備に。これは絶対欲しいところ!

450万円だとかなり距離を走ったものしか見つかりません。でも、タフなランドクルーザーなら整備さえきちんとしていれば問題ないでしょう。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のランドクルーザー

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イチオシモデルとして紹介した200系ZX以外にも、ランドクルーザーはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。中古車選びのひとつのポイントが、発表されたばかりの新型ランドクルーザー300系をどうとらえるか。「いつか300系にも乗りたい」と思うなら今はなるべく費用を抑えて100系や200系を手に入れるという考え方ができますし、「ランクルはV6エンジンになった300系よりV8エンジンの200系のほうが好み」と感じるなら、高くてもコンディションのいい高年式車を手に入れて長く大切に乗ることをおすすめします。

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧

1951年に軍用モデルとして開発されたトヨタジープBJ型をルーツに持つランドクルーザー。ただ、ジープという名称は商標の問題で使用できず、ランドクルーザーという名称がつけられました。

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧

その後、ランドクルーザーは20系、40系と進化。そして1967年に40系から分離する形でステーションワゴン系と呼ばれる55系ランドクルーザーが登場。これが現在のランクルのルーツになります。

40系はヘビーデューティ系として70系に。さらに70系から分離する形でライトデューティと呼ばれる系譜が誕生。これはランドクルーザープラドとして現在も進化を続けています。

ランドクルーザーの開発コンセプトは「どこへでも行き、生きて帰ってこられる車」。日本で暮らしていると大袈裟に聞こえますが、ランドクルーザーは砂漠や荒野など道なき場所へ向かう車として世界中で愛用されています。途中で車が壊れることは死を意味するような場所にも安心して行くことができる。その圧倒的な信頼感こそがランドクルーザー最大の性能といえるでしょう。

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧2

堅牢性に加えラグジュアリー性能も高められてきたステーションワゴン系は、1998年1月に登場したランドクルーザー100でその性格がいっそう顕著になります。

エクステリアは都会的なイメージを強調したデザインになり、インテリアはウッドや本革が惜しみなく使われて高級感豊かな仕様に。エンジンは4.7L V8ガソリンと4.2L ディーゼルターボを用意。7人乗りのワゴンと、5人乗りのバンが用意されました。

また車高調整機能やサスペンションの減衰力を16段階で調整できる機能など、さまざまな電子制御が導入されています。

2002年にはATが5速になるとともに、近赤外線を利用して夜間の視界を補助するナイトビューをオプション設定。また、レクサスでも採用されていたマークレビンソンのプレミアムサウンドシステムもオプション設定されました。そして2005年4月のマイナーチェンジではライトやグリル周りの意匠を変更。ヘッドライトにはマニュアル式の光軸調整用レベリング機構が搭載されました。

2007年9月、ランドクルーザーは200系へとフルモデルチェンジ。このタイミングでラダーフレーム構造を継承しながらプラットフォームや足回りが一新されました。

走行面では岩石路や急坂路など微妙な速度調整が必要な場所でエンジンとブレーキを自動制御して超低速を維持する世界初のクロールコントロールを標準装備。走行状況に応じて前後スタビライザーを最適制御する日本初のキネティックダイナミックサスペンションシステムを上級グレードに装備しました。

2011年12月のマイナーチェンジでは、砂地や岩石路など走行環境に応じてスイッチ操作でトラクションやブレーキの制御を切り替えてオフロードの走破性を高めるマルチテレインセレクトをワゴンモデルに搭載。クロールコントロールは速度が5段階で調整可能になり、ターンアシスト機能も備わりました。

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧3

2013年1月の一部改良ではヘッドライトがディスチャージヘッドライトに代わりました。

そして2015年8月のマイナーチェンジでフロントフェイスを刷新。グリルとライトに連続したグリルフレームが配置され、押し出し感の強い顔つきになっています。

このタイミングで先進安全装備のToyota Safety Sense Pを搭載。また、車両周囲の安全を確認できるマルチテレインモニターも装備されました。この機能には車両下やタイヤ位置の確認も可能なアンダーフロアビュー、車両の傾きを直感的に確認できるフロントビュー回転表示も備わります。

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧4

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧5

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧6

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧7

ランドクルーザーのモデルチェンジ、マイナーチェンジ⼀覧8

2017年7月には、ドアミラーにオート格納機能が追加されました。

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200系を長く乗るつもりなら「2018年式ZX」 中古市場の相場720万〜820万円

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200系のデザインが好きだったり、300系を見て「やっぱり現行型のほうがいい」と感じたら、長く乗るつもりで最終型を手に入れることをおすすめします。

前述したように200系は価格が上昇していて、この年式の相場だけ見ると新車価格より高くなっています。ただ、中身を見るとモデリスタのエアロがついていたり、オプション価格が80万円近くするトヨタプレミアムサウンドシステムがついているものも。そのようなものが見つかれば、それなりにお得度はあります。

少しでも予算を抑えて200系を買うなら「2010年式AX Gセレクション」 中古市場の相場290万〜370万円

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少しでも安く200系ランドクルーザーを買いたいと思ったら、上級グレードであるZXの1つ下に位置するAX Gセレクションに注目。

流通台数はかなり少ないですが、キネティックダイナミックサスペンションが備わり、前席がパワーシートになります。

200系のエンジンはデビュー時には4.7Lでしたが、2009年4月に、新開発された4.6Lエンジンに変更されています。可能なら新しくなったエンジンを搭載しているモデルを探したいところ。古いエンジンはタイミングベルトだったものが新エンジンでは耐久性に勝るタイミングチェーンになっています。

特に長く乗るつもりで、距離を走っている中古車を選ぶ際はタイミングチェーンのほうがいいでしょう。

100系のデザインが好きなら「 2002年式VXリミテッド」 中古市場の相場200万〜350万円

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200系よりも100系のデザインが好みなら、ワゴンのVXリミテッドやVXリミテッドGセレクションがおすすめ。

2002年8月以降のモデルはATが5速に変更されているので、高速道路などを快適に走れます。ただ、100系の最終型は200系の初期モデルと中古車相場があまり変わりません。どちらを選ぶかはじっくり考えて決めてください。

中古車のランドクルーザーならではのチェックポイントはココ

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100系および低年式の200系は毎年の自動車税が重加算され、一層高額に

排気量が4.7L、あるいは4.6Lあるランドクルーザーの自動車税(種別割)は年間88,000円。そして車齢が13年を超えると101,200円に。また、車両重量が2tを超えているので車検時に41,000円の自動車重量税が必要に。そして13年を超えると57,000円になります。

これらは税金なので節約することができません。毎年続くと金銭的なダメージがボディブローのように効いてくる可能性も。購入時は年間維持費をシミュレーションすることをおすすめします。

購入時はタイミングベルトの交換状況を要確認

100系、および200系の初期モデルに搭載された4.7Lエンジンにはタイミングベルトが使われています。ゴム製のベルトは定期的に交換しないと走行中に切れてエンジンに致命的なダメージを与える可能性があります。

低年式のランドクルーザーは距離を走っているものが多いので、購入時に最後に交換されたのはいつか、次にいつ交換するべきかを確認してください。

排気量が4.6Lになってからはタイミングチェーンに変わったので交換は不要です。

ディーゼル車は規制対象

100系のバンに搭載されるのは4.2Lディーゼルターボ。このエンジンはNOx・PM法(ディーゼル規制)の対象になります。

対象地域だとそのままでは登録できず、もしどうしても登録したいなら適合させるための改良を施した上でガス検査をする必要があります。

これを行うには高額な費用(一般的に100万円前後といわれています)と時間がかかります。ディーゼル車はそれを十分理解した上で買うようにしてください。

ランドクルーザーの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

日本が世界に誇るクロカン四駆に乗りたい方に「三菱パジェロ」

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かつてパリダカールラリーに出場し何度も優勝を果たしたパジェロは、日本向けの生産が2019年9月に惜しまれつつ終了。最終型は2006年10月に登場しました。

シャシーはラダーフレームとモノコックモディを組み合わせた構造で、堅牢さとラグジュアリーさを同居させています。ロングボディはランドクルーザーと同じ7人乗りで、デビュー時はV6 3Lと3.8Lをラインナップ。2008年10月には3.2Lディーゼルターボが追加されました。2012年10月以降は3.8Lが廃止され、3Lガソリンと3.2Lディーゼルの2種類に。

最終型パジェロの中古車は178台流通していて、価格帯は70万〜580万円となっています。

ランクルだとちょっと大きすぎると感じる方に「トヨタランドクルーザープラド」

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ランドクルーザーのライトデューティ系の系統にあるプラド。現行型は2009年9月にデビューしました。オフロードでタフに走れる性能だけでなく、普段使いでの快適性にも配慮して開発されているのが特徴です。

排気量はランクルより小さくなるものの、200系ランドクルーザーにも搭載されるキネティックダイナミックサスペンションシステムやマルチテレインセレクト、マルチテレインモニターなどを搭載。乗車定員はランドクルーザーと同じ7人乗りと5人乗りが用意されます。

現行型ランドクルーザープラドは1,200台弱流通していて、価格帯は180万〜690万円となっています。

ヘビーデューティなものを手に入れたい方に「トヨタランドクルーザー70」

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ヘビーデューティ系として2004年7月まで販売されていたランドクルーザー70。2014年8月に、ヘビー系発売30周年を記念して、ランクル70が1年間限定で復活販売されました。

用意されたのはバンとピックアップの2種類、ミッションはマニュアルのみです。ラグジュアリーモデルではないので快適さとは離れているものの、タフな雰囲気は競合するクロカン4WDとは一線を画しています。

限定モデルだったこともあり中古車は現在プレミア相場に。バンの流通量は30台弱で価格帯は400万〜510万円となっています。

中古車のランドクルーザーはここで探せ!

中古車のランドクルーザーはここで探せ!

では、中古車のランドクルーザーをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証され、保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合った保証をつけることができます。

カーセンサーnetのランドクルーザー200の掲載件数は155件、価格帯は260万~1000万円。ランドクルーザー100の掲載件数は206件、価格帯は110万~530万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月27日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証がつく「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車では現行型ランドクルーザー系は「ランドクルーザー」として掲載。旧型はランドクルーザー100として掲載されています。現行型ランドクルーザーの掲載件数は171件、価格帯は260万~960万円。ランドクルーザー100の掲載件数は244件、価格帯は100万~530万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月27日時点の情報です。

 

まとまったお金は必要だが、ぜひ唯一無二の世界観を味わって!

ランドクルーザーは中古車の人気がとても高いため、かなりの高値で推移しています。中古車を買う際はそれを理解した上で予算に合うものを探す必要があります。また、税金を含めた購入後の維持費もある程度用意しておきましょう。それだけのお金をかけたとしても、ランクルでしか味わえない世界観は格別。唯一無二の存在であるキング・オブ・4WDの乗り味を堪能してください。

 

よくある質問

Q1:中古車のランドクルーザー、どれを買うべき?

A:現行型前期モデルの上級グレードであるZXが狙い目。

Q2:中古車のランドクルーザーを買うときに気を付けたいポイントは?

A:自動車税、自動車重量税が高い上、年式によっては重課になることを理解して中古車を探しましょう。

Q3:中古車のランドクルーザーはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のランドクルーザーに乗ることができます。

※記事の内容は2021年6月27日時点の情報で制作しています。

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