車はグレードによって装備内容が異なるのはもちろん、選択できるボディカラーやオプションにも差がある場合がほとんどです。そのため、グレードを選ぶ際には価格のみで決めるのではなく、装備の違いや自身が追加したいオプションが選べるかどうかまで確認することが大切です。
ここでは、三菱「eKスペース」のグレードについて解説します。
この記事のPOINT
- eKスペースのグレードは「M」「G」の2種類
- 「M」はスライドドアにパワースライド機能が搭載されていない
- eKスペースのおすすめのグレードは「G」
eKスペースのグレード構成
eKスペースのグレードは「M」「G」の2種類で、両グレードに2WD、4WDの設定があります。
現行型のデビュー時にはターボエンジン搭載グレード「T」の設定があり3種類の選択肢が用意されていましたが、2023年5月の改良時にターボエンジンが廃止されたため「T」グレードはラインナップから外れました。
なお、eKスペースの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
eKスペースのグレードごとの特徴
ここからは、eKスペースのグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | M | G |
---|---|---|
パワーユニット | マイルドハイブリッドシステム | |
駆動方式 | 2WD・4WD | |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 20.9(2WD) 19.0(4WD) |
|
全長(mm) | 3,395 | |
全幅(mm) | 1,475 | |
全高(mm) | 1,780(2WD) 1,800(4WD) |
|
最小回転半径(m) | 4.5 |
シンプルな装備とすることで価格を抑えた「M」
〈グレード「M」の車両本体価格〉
グレード | M | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 154万7,700 円 | 167万9,700 円 |
「M」は、必要最低限のシンプルな装備にすることで価格を抑えたエントリーグレードです。左右のスライドドアにはハンズフリーオートスライドドアではなく、手動で開閉するタイプです。
eKスペースのような全高を高くとることで広い室内空間を確保した軽スーパーハイトワゴンは、スライドドアを組み合わせて使い勝手を向上させているのが特徴です。
軽スーパーハイトワゴンならではの室内の広さを活かして便利に使用するには運転席側、助手席側のどちらか片方だけでも自動でスライドドアが開閉するパワースライド機能が欲しいところといえるでしょう。
また、エアコンはダイヤル式のマニュアルエアコン、キーシステムには近年の主流であるスマートキーではなくキー操作の必要なキーレスエントリーシステムとなっており、今時の軽自動車に期待したい快適装備はほとんどありません。
ただ、その分価格は抑えているため、できるだけ安くeKスペースに乗りたい方にとってはお買い得なグレードであるともいえます。
なお、eKスペースには全車に6スピーカー、TVアンテナ、GPSアンテナがセットになった「ナビ取付けパッケージ」が標準装備されていますが、「M」では「ナビ取付けパッケージ」のレス仕様の選択も可能です。
レス仕様を選択した場合はTVアンテナとGPSアンテナ、充電用USBポート、助手席のシートバックポケットと一部のステアリングスイッチが省かれ、スピーカーは2スピーカーになります。
よりお手頃な価格でeKスペースに乗りたいのであれば、ひとつの選択肢となるのではないでしょうか。
バランスのとれた装備内容の「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
グレード | G | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 166万1,000 円 | 179万3,000 円 |
「G」は、快適装備を追加することで使い勝手を向上させた上位グレードです。
「G」では助手席側のスライドドアがハンズフリーオートスライドドアになります。ハンズフリーオートスライドドアはキーレスオペレーションキーを携帯している状態で足をスライドドアの下に差し出してから戻すだけでドアのロックを解除し、自動で開閉してくれます。
子供を抱っこしたり、両手が荷物でふさがっていたりしても乗り降りが楽になり利便性が飛躍的に高まるので、小さな子供のいるファミリーであれば欲しい機能ではないでしょうか。なお、「G」ではオプションで運転席側にもハンズフリーオートスライドドアを選択することも可能です。
また、スライドドアを半ドア状態まで閉めると後は自動で全閉してくれるイージークローザーは「M」では助手席側のみの搭載であるのに対し、「G」以上のグレードには運転席側にも標準装備されます。
そのほか、タッチパネル式のフルオートエアコン、キーレスオペレーションキーを身につけていればキー操作なしでドアロックやアンロックができるキーレスオペレーションシステム、スイッチ操作でエンジンを始動するエンジンスイッチなど、今時の車であれば欲しい装備が採用されています。
さらにフロントウィンドシールドやフロントドアのガラスにはIRカット/99%UVカットガラスが採用されているほかにも、室内の空気を循環させて前席と後席の温度差をやわらげる「リヤサーキュレーター(プラズマクラスター付き)」、リヤロールサンシェードなど、快適装備も充実。バランスの取れた装備内容で、日常的に使用するのに不便を感じることはないでしょう。
パッケージオプションの追加が可能
「G」では、運転支援機能「マイパイロット」が含まれる「先進快適パッケージ」や、視界をサポートする機能がセットになった「先進安全パッケージ」といったパッケージオプションの追加が可能になります。
特に注目なのは「マイパイロット」。「マイパイロット」は高速道路において、加減速とステアリングの操作をシステムが支援することでドライバーの運転負荷を軽減してくれる機能です。
eKスペースの目玉装備のひとつでもあり、高速道路を使用してのロングドライブの機会が多い方にはメリットの多い機能です。
eKスペースのおすすめグレードは「G」
スーパーハイトワゴンならではの室内の広さを最大限に活かして快適に使用したいのであれば、やはり片側だけでもいいのでハンズフリーオートスライドドアは欲しいところ。助手席側のハンズフリーオートスライドドアを標準装備し、さらに快適装備も充実する「G」が使いやすくおすすめのグレードといえるでしょう。「マイパイロット」が追加できるのもメリットです。
よくある質問
Q1:eKスペースのグレード構成は?
A:eKスペースのグレードは「M」「G」の2種類で、駆動方式は両グレードとも2WD、4WDの両方から選択できます。なお、現行型のデビュー時はターボエンジンを搭載する「T」グレードがありましたが、2023年5月の改良でターボエンジンが廃止されたため、「T」は現在ラインナップから外れています。
Q2:eKスペースのグレードごとの違いは?
A:「M」にはスライドドアにハンズフリーオートスライド機能が搭載されず、オプションでの追加もできません。上位グレードの「G」では助手席側のハンズフリーオートスライドドアが標準装備になることに加え、キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチなどの快適装備が充実します。また、運転支援機能「マイパイロット」などを含むパッケージオプションの追加が可能です。
Q3:eKスペースのおすすめグレードは?
A:助手席側のハンズフリーオートスライドドアが標準装備され、快適にドライブが楽しめる装備が充実する「G」がおすすめです。高速道路を走行する機会が多い方は「マイパイロット」を追加するのもいいでしょう。
※この記事は2023年7月1日時点の情報で制作しています