一般的に、車には複数のグレードが設定されています。車種を決めた後はグレードを選ぶわけですが、そのグレード選びを面倒に感じる方は少なくないといいます。しかし、グレードはカーライフの満足度を決める重要な車選びのポイント。それぞれのグレードの装備内容をきちんと確認して自身が欲しい装備を過不足なく搭載しているグレードを選ばないと、後悔することになりかねません。
ここでは、ホンダ「CR-V」のグレードについて紹介します。
この記事のPOINT
- CR-Vのグレードは3種類
- 7人乗りが選択できるのはガソリン車のみ
- CR-Vのおすすめグレードは「EX」
CR-Vのグレード構成
5代目モデルとなる現行型のCR-Vには、1.5L 直列4気筒ターボエンジンと、2.0L直列4気筒エンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」の2種類のパワートレインの設定があります。
用意されているグレードは価格の低いものから順に「EX」「EX・Masterpiece」「EX・BLACK EDITION」の3種類で、パワートレインによるグレードの違いはありません。なお、いずれのパワートレイン、グレードにおいても2WDと4WDの選択が可能です。
また、ガソリン車では全グレードで5人乗りと7人乗りの設定がありますが、「e:HEV」は5人乗りの設定のみとなっているため、7人乗りが欲しい場合のパワートレインの選択肢はガソリン車のみになります。
CR-Vのグレードごとの特徴
ここからは、CR-Vのグレードごとの特徴を見ていきましょう。
基本となるグレードの「EX」
CR-Vは、どのグレードにも「EX」の名がついていることからもわかるように、全グレードがこの「EX」グレードを基本としており、機能性や快適性にそれほど大きな差はありません。上級グレードには、一般的にオプションとして設定されることの多い装備を標準装備し、個性を持たせています。
そのため、「EX」はCR-Vの中で最も価格の低いグレードではありますが、充実した装備を有しています。なお、ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」は全車に標準装備されています。
先進性を感じさせるシーケンシャルターンシグナルランプを採用
CR-Vには、近年主流となりつつある省電力でより遠くまで明るく照らし出すLEDヘッドランプが採用されています。夜間視認性が向上しているのはもちろん、フロントフェイスに先進的な雰囲気をもたらし、SUVらしいタフなスタイリングの中にもスマートさを感じさせる洗練されたスタイルを演出しています。
2020年6月のマイナーチェンジでは、SUVユーザーから要望が多かったという、内側から外側へ流れるように点灯するシーケンシャルターンシグナルランプを採用しました。
アルミホイールは全グレードで18インチの同じサイズを採用していますが、それぞれカラーやデザインが異なります。「EX」では画像左側のブラック切削、「EX・Masterpiece」は画像中央のグレー切削、「EX・BLACK EDITION」は画像右側のブラッククリア塗装です。
快適装備も充実
運転席と助手席で別々に温度調整ができる左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー(プラズマクラスター技術搭載)、車内のいやなにおいやアレルゲンとなる花粉、PM2.5などを除去するアレルフリー高性能脱臭フィルターを搭載。
後席の足元を温めるリアヒーターダクトはもちろん、後席用のリアエアコンアウトレットを装備し、暑い時期でも素早く快適な温度になるように配慮されているため、いつでも、どの席に座っても快適にドライブが楽しめるのではないでしょうか。
スマートキーを身につけていればスイッチ操作でドアロックの解錠やエンジンスタートができるHondaスマートキーシステム&パワースイッチなど、今時の車に期待したい快適装備は一通りあるといえるでしょう。後席には、スマートフォンなどの急速充電に対応した充電用USBジャックも2つ備わっています。
「リンクアップフリー」に対応したHondaインターナビを標準装備
専用通信機器を使用し、多彩な情報が利用できるリンクアップフリー機能を搭載したHondaの純正ナビゲーションシステムも標準装備されています。タッチパネル式なのでスマートフォン感覚で使用でき、使い勝手が良いのも魅力です。
電動サンルーフを搭載する上級グレード「EX・Masterpiece」
上級グレードの「EX・Masterpiece」は、開放感が魅力の電動サンルーフが標準装備になるグレードです。
室内に開放感をもたらす「電動パノラミックサンルーフ」
「EX・Masterpiece」にはスイッチ操作で天井部分がスライドする電動パノラミックサンルーフが標準装備されるのが、最も大きな魅力といえるでしょう。こうしたサンルーフは上級グレードであってもオプション設定になっている車種がほとんどなので、サンルーフが好きな方にとってはかなりうれしいのではないでしょうか。
なお、CR-Vの電動パノラミックサンルーフのガラス部は電動で開閉でき、チルトアップ機構も搭載されています。
荷物の出し入れが楽になる「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」
現行型のCR-Vは、国内のホンダ車として初めて「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」を採用したモデルでもあります。ハンズフリーアクセスパワーテールゲートはリアバンパー下に足をかざすだけでテールゲートの開閉ができることに加え、開閉途中の一時停止機能や、開く高さを任意の位置に設定できる機能もあります。
5人乗りモデルでは1列目に加えて2列目の左右席にもシートヒーターが搭載され、寒い時期の快適性が増しているのもうれしいポイントです。
さらに、上質な本革シートと専用インテリアが装備されます。なお、内装については別記事で詳しく解説します。
2020年6月に追加された最上級グレード「EX・BLACK EDITION」
「EX・BLACK EDITION」は、内外装の随所にブラックを効かせることでSUVらしいタフさや力強さを強調した最上級グレードです。2020年6月のマイナーチェンジのタイミングで追加されました。
フロントグリルやガーニッシュ類はダーククロームメッキ、ドアミラーは鈍く輝くクリスタルブラック・パール、ブラッククリア塗装の18インチアルミホイールなど、さまざまな専用加飾をあしらい、SUVらしいタフさとスタイリッシュさを融合させています。
内外装のデザインに関する部分以外の装備は、「EX・Masterpiece」と変わりありません。
CR-Vのおすすめグレードは「EX」
CR-Vはベースグレードの「EX」であっても普段使いには申し分のない充実した装備内容となっています。電動サンルーフなどの贅沢装備が必要ないのであれば、コストパフォーマンスが良い「EX」がおすすめといえるでしょう。
CR-Vはオプションの設定が多くなく、通常はオプションになるようなものを上級グレードに標準装備しているのが特徴です。欲しい装備がどのグレードに搭載されているのかをしっかりと確認して、自身に合ったグレードのCR-Vを選んでください。
よくある質問
Q1:CR-Vのグレード構成は?
A:CR-Vのグレード構成は価格の低いものから順に「EX」「EX・Masterpiece」「EX・BLACK EDITION」の3種類です。なお、CR-Vには1.5L 直列4気筒ターボエンジンと、2.0L直列4気筒エンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」の2種類のパワートレインの設定がありますが、パワートレインによるグレードの違いはありません。
Q2:7人乗りが選べるのは?
A:7人が乗れる3列シートを備えているのはガソリン車のみで、「e:HEV」には設定がありません。なお、ガソリン車にはグレード・駆動方式を問わず5人乗りと7人乗りが用意されています。
Q3:CR-Vのグレードごとの違いは?
A:CR-Vはどのグレードも「EX」がベースになっているため、快適装備や実用性に関する装備にあまり差はなく、全体的に充実した内容になっています。
中間グレードの「EX・Masterpiece」では電動パノラミックサンルーフやハンズフリーアクセスパワーテールゲートを追加。「EX・BLACK EDITION」は内外装の随所にブラックをあしらい、SUVらしいタフさとスタイリッシュさを融合させたスタイルを持つ最上級グレードです。
Q4:CR-Vのおすすめグレードは?
A:装備内容と価格のバランスから見ると、「EX」がCR-Vのおすすめグレードといえるでしょう。
※記事の内容は2021年8月時点の情報で執筆しています。