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中古車のスバル「ジャスティ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のスバル「ジャスティ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のスバル「ジャスティ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

スバルのコンパクト・トールワゴン「ジャスティ」。小回りが効いて運転しやすく、室内も広いファミリーユースに最適な1台。選択肢が少ないモデルですが、選び方のポイントとなるおすすめモデルを紹介します。

※本記事では、2016年から発売となったトールワゴンのジャスティについて記述しています。1984〜1994年に販売されていたコンパクトカーのジャスティの中古車情報については触れていません。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車のスバル「ジャスティ」は2020年一部改良モデル
  •  エンジンパワーに余裕が欲しいならターボモデル。今は中古でしか買えない。

中古車ジャスティ、おすすめモデルはズバリこれ。2020年一部改良モデル

中古車ジャスティ、おすすめモデルはズバリこれ。2020年一部改良モデル

トールワゴンのジャスティは、2016年にデビューして以来、フルモデルチェンジは実施されていません。マイナーチェンジと一部改良がそれぞれ一度実施され、おもに先進安全技術「スマートアシスト」の強化が中心となり、外観上の変更は小さな範囲にとどまっています。また、エンジンは1.0Lのガソリンとターボの2種類のみでグレード構成も至ってシンプルなため、中古車を探す上では年式と走行距離以外の選択肢の幅がとても狭くなっています。

そんなジャスティですが、1つおすすめモデルを挙げるなら、2020年9月の一部改良モデル。先進安全技術「スマートアシストIII」の最新版が搭載され、ステレオカメラをリニューアルし、衝突回避警報・衝突回避ブレーキの性能を向上、ACC(アダプティブクルーズコントロール:アクセルとブレーキを自動制御し前走車と車間距離を一定に保つ運転支援機能)は全車速対応に進化、さらに車線逸脱警報、ふらつき警報を追加しています。

なお、2020年一部改良モデルで、エンジンは自然吸気(ノンターボ)の1グレードのみのラインナップになり、グレード名が消滅しましたが、駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WDの両方が設定されています。

ただ、ジャスティそのものの中古車流通台数が少なく(新車販売台数が少ない)、このおすすめモデルの中古車は数台の状況(2021年5月27日時点)、中古車相場価格は170〜180万円となっていました。中古車検索サイトで調べるときには、2020年式に一部改良前と後のモデルが混在していますので注意してください。スバルブランドにこだわりがなければ、OEM関係にあるダイハツ トール、トヨタ ルーミー、タンクからも探してみましょう。

先進安全技術は「最新こそ最良」。どうせ乗るなら、安心安全なモデルを選びたいところですが、まだ出たばかりで中古車価格がこなれていないのが玉にキズ。予算が合わなければ、2020年一部改良前の標準モデル、自然吸気エンジンのものを探しましょう。グレードは上級の「G」を選択すれば間違いないですが、グレード設定数が少ないため、グレードで選ぶというより、中古車情報の装備品の有無で探したほうが楽。まだ、フルモデルチェンジが実施されていない、比較的新しいモデルですので、走行距離と内外装の程度に注意するなど、中古車選びの基本に沿って探してみてください。

 

★ほかにも!魅力的な中古車ジャスティ

シンプルなグレード構成で選択肢が少ないジャスティ。今は販売終了となってしまったターボエンジンモデルもおすすめ。このモデルとジャスティのこれまでの歴史をまとめてお伝えします。

ジャスティの歴史

現在販売されているジャスティは、ダイハツ トール のOEMで、車名だけの世代で言えば2代目になります。初代は1984年にデビューしたリッターカー(排気量1Lのコンパクトカー)で、当時の軽自動車レックスをベースにボディを拡大したモデルでした。1987年には、量産車世界初のCVT(無段変速機。今の国産小型車、軽自動車のATの主流)を採用するなど、スバルの技術が光るモデルでした。ちなみに、今もスバル車のATはすべてCVTとなっています。

初代ジャスティは、1994年12月に販売終了となります。その後、2007年2月にスバルはダイハツとOEM契約を結び、同年9月に欧州で、ダイハツのリッターカー「ブーン」のOEM供給を受け、欧州市場でジャスティの車名で販売開始することを発表しました。

2016年11月9日に、新型コンパクトトールワゴンとしてジャスティを同年11月21日から発売することを発表。このジャスティは、ダイハツ「トール」のOEM供給を受けたモデルで、トヨタにもOEM供給され、同じタイミングでトヨタ「ルーミー」と「タンク」の2モデルの姉妹車を発表します。ダイハツ トールがOEM供給元となる3スバル、4モデルの展開となる珍しいケースとなりました。なお、ルーミーとタンクは、当時のトヨタ販売ディーラーチャネル別に設定されたもので、2020年からのトヨタ全ディーラー全車種取扱化に伴い、タンクは販売終了、ルーミーのみとなりました。

コンパクトトールワゴンのジャスティのエンジンは、直列3気筒1.0L自然吸気(ノンターボ)とターボの2タイプをラインナップ、駆動方式は2WD(前輪駆動)と4
WDを設定、トランスミッションは全車AT(CVT:無段変速機)となっています。また、全車に先進予防安全技術「スマートアシストII」を搭載、衝突被害軽減ボディを採用し安全性能を高めています。

また「ジャスティ カスタム」の名称の、フロントデザインに高級感をもたせ、押し出しの強い迫力ある顔つきに仕立てたモデルもラインナップしています。

2018年11月にマイナーチェンジを実施、スマートアシストはIIからIIIへバージョンアップ、ステレオカメラの採用により安全機能が強化されました。また、フロントグリルにソナーセンサーを追加し、駐車時や狭い路地を走行するときに障害物の接近をブザー音とメーター内のディスプレイに警告表示してドライバーに注意を促す機能も追加されました。

2020年9月に一部改良、内外装の一部変更とスマートアシストIIIの仕様向上などが実施されました。アダプティブクルーズコントロール(アクセルとブレーキを自動制御し前走車と車間距離を一定に保つ運転支援機能)は全車速に対応、ステレオカメラは刷新され、衝突警告機能・衝突回避支援ブレーキの性能が向上、車線逸脱警報、ふらつき警報も追加されました。

なお、この一部改良時に、ターボエンジンモデルがラインナップから外れ、自然吸気エンジンのみの1グレードに整理されました。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車ジャスティ

● 走りに余裕が欲しいなら ターボモデル 中古市場の相場100〜200万円

 走りに余裕が欲しいなら ターボモデル 中古市場の相場100〜200万円

2018年マイナーチェンジ後のターボモデル「RS」

ジャスティのエンジンは直列3気筒1.0Lガソリンで、自然吸気(ノンターボ)の最高出力は69PSとなっています。加速の良さにこだわりがなければ、これでも十分ですが、筆者が乗った感じではちょっと物足りない印象です。「アクセルは床まで踏むことはないよ」という方には、低燃費で扱いやすいエンジンですので、ちょうどいいでしょう。走りの良さを求めるなら、ターボエンジンにしましょう、最高出力は98PS。ノンターボと比べて約30PSの違いがあります。車重が軽いジャスティでは、この差が大きく出ます。

なお、ターボモデルは、2020年の一部改良でラインナップから消滅しましたので、2016〜2020年式の範囲内のみが中古車市場に流通します。また、グレードは1つのみの設定となっていますが、駆動方式は2WDと4WDがラインナップされています。

2021年5月27日時点ですが、ジャスティ ターボモデルの中古車流通台数は少なく、10台を切り、価格帯は100〜200万円でした。スバルのエンブレムにこだわらないよ、と言うなら、OEM関係にあるダイハツ トール、トヨタ ルーミー、タンクからも探してみましょう。

● 迫力あるフロントデザインの「カスタム」中古市場の相場100〜200万円

迫力あるフロントデザインの「カスタム」中古市場の相場100〜200万円

2016〜2018年式の前期型ジャスティ カスタム

標準モデルとは異なる迫力あるフロントデザインのカスタム。コンパクト・トールワゴンでありながら、十分な存在感を放っています。カスタムも2020年の一部改良時にラインナップから消滅していますので、中古車市場に流通する年式は2016〜2020年のもののみとなります。また、カスタムには自然吸気(ノンターボ)とターボの両方が設定され、ノンターボには4WDも設定されます。

 

ジャスティならではのチェックポイント

ダイハツ トールのOEMのジャスティであれば、最も古い年式でも2016年となり比較的新しいモデルですので、ジャスティ中古車特有の注意点は特にありません。ただ、先進安全技術にこだわるなら、2度のバージョンアップが行われていますので、最新版となる2020年一部改良モデル一択となります。

ジャスティに限ったことではありませんが、過走行車と年式に見合わず走行距離が少ないタマは手を出さないほうが無難です。過走行車とは、日本自動車査定協会が基準を定めたもので、1年あたりの走行距離にして10,000kmを超えた車のことをいいます。

年式に見合わず走行距離が少ない車とは、1年あたりの走行距離が3,000km未満が目安となります。これは、ほとんど乗られず駐車場で眠っていた車になります。車は機械ですから、動かさないと調子が悪くなります。エンジンやトランスミッション、サスペンションといった可動するところなど、目に見えない箇所にトラブルが潜んでいる可能性があります。

中古車情報の年式から、経過年数を逆算して出し、走行距離からその年数を割った単純計算で、年4,000〜8,000kmに相当するタマが狙い目となります。ちなみに、今現在の一般的な乗用車の年間平均走行距離は約6,000kmとなっています。

比べて検討!ジャスティのライバル車種

スズキ「ソリオ」「ソリオ バンディット」

スズキ「ソリオ」「ソリオ バンディット」

ソリオ 標準モデル(2020年フルモデルチェンジ後の現行モデル)

元祖コンパクト・トールワゴン。2015年にフルモデルチェンジした3代目からはマイルドハイブリッドもラインナップ。排気量はジャスティより少し大きくソリオは1.2Lに。2020年にフルモデルチェンジした新型は高評価。ソリオ バンディットは、ジャスティ カスタムと同じような上級路線の顔つきが異なるモデル。

2021年5月27日時点の中古車価格帯は2〜240万円、平均価格は約100万円、流通台数は3,200台ほどとなっています。

三菱「デリカ D:2」

三菱「デリカ D:2」

現行モデル

ソリオのOEM版。見た目はエンブレムが異なるくらいの差しかありません。エンジンは全車マイルドハイブリッドで、ソリオに設定されているガソリンエンジンがないというラインナップの違いはあるものの、基本同じです。

2021年5月27日時点の中古車価格帯は93〜210万円、平均価格は約93万円、流通台数は700台ほどとなっています。

ダイハツ「トール」

ダイハツ「トール」

トール 標準モデル(2020年マイナーチェンジ後の現行モデル)

ジャスティのOEM元。グレード構成はトールのほうが豊富ですが、見た目はエンブレム以外同じです。トールにも「トール カスタム」を設定。
2021年5月27日時点の中古車価格帯は63万〜250万円、平均価格は約154万円、流通台数は1,400台ほどとなっています。

トヨタ「ルーミー」

トヨタ「ルーミー」

ルーミー カスタム 現行モデル

トールのトヨタ版。トールとの違いはエンブレムぐらいしかありません。
2021年5月27日時点の中古車価格帯は48〜260万円、平均価格は約140万円、流通台数は1,800台ほどとなっています。

トヨタ「タンク」

トヨタ「タンク」

トールのトヨタ版はルーミーと同じ。タンクはトヨペット店、ネッツ店販売モデルでしたが、トヨタディーラー全車種取扱への移行に合わせて、モデル整理されタンクは販売終了となっています。
2021年5月27日時点の中古車価格帯は58〜200万円、平均価格は約135万円、流通台数は1,900台ほどとなっています。

中古車ジャスティはここで探せ!

では、中古車ジャスティをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年5月27日時点、グーネットでは、ジャスティの掲載件数は79件、価格帯は72~198万円、平均価格は約182万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からジャスティが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとジャスティを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年5月27日時点、カーセンサーでは、ジャスティの掲載件数は61件、価格帯は80~200万円、平均価格は約127万円となっています。

 

安全性能を求めるなら「最新こそ最良」。走り重視なら販売終了のターボモデルを

2016年デビューのジャスティは、マイナーチェンジと一部改良がそれぞれ1度ずつ実施され、その度に先進安全技術「スマートアシストIII」の機能が強化されています。このため、安全性能を求めるなら「最新こそ最良」となり、2020年一部改良モデルがおすすめモデルとなります。このモデルは標準モデル、自然吸気エンジンのみの設定となります。

なお、この一部改良モデル販売開始と同時に、それまでのラインナップにあったターボエンジンモデルと、カスタムがなくなりました。走り重視のターボと迫力あるフロントデザインが欲しいなら2016〜2020年式のもののみとなります。スバルのエンブレムにこだわりがなければ、OEM関係にあるダイハツ トール、トヨタ ルーミー、タンクからも探してみてください。

 

よくある質問

Q1:中古車のジャスティ、どれを買うべき?

A:安全性能を重視するなら、2020年一部改良モデル、走りを重視するなら、2016〜2020年式のターボエンジンモデル、高級感と存在感を併せ持つ迫力のフロントマスクが欲しいなら、同じく2016〜2020年式のカスタムをおすすめします。

Q2:中古車ジャスティを買うときに気を付けたいポイントは?

A:トールワゴンのジャスティは比較的新しいモデルですので、特に気をつけたいポイントはありませんが、前述「ジャスティならではのチェックポイント」でお伝えした、どの車種の中古車でも共通となる過走行車、年式に見合わず走行距離の短い車に気をつけてください。

Q3:中古車ジャスティはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車ジャスティに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年5月27日時点のものです。

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