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中古車の三菱「eKスペース」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の三菱「eKスペース」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の三菱「eKスペース」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

三菱の軽スーパーハイトワゴン「eKスペース」。後席スライドドアを備え、車高が高く使い勝手が抜群の軽自動車。筆者イチオシモデルと、コスパの良いモデルをピックアップしてお伝えします。

※「eKクロス スペース」は別車種扱いとなり当記事では触れていません。

この記事のPOINT

  •  一番推したい中古車の三菱「eKスペース」は2020年式以降の2代目ノンターボ「G」グレード
  •  価格重視なら、2014〜2020年式の初代、ノンターボのグレード「G」

中古車eKスペース、おすすめモデルはズバリこれ。2020年式以降の2代目ノンターボ「G」グレード

中古車eKスペース、おすすめモデルはズバリこれ。2020年式以降の2代目ノンターボ「G」グレード

eKスペースは、2013〜2020年式の初代と、2020年式以降の2代目の2世代にわたって販売されています。エンジンは自然吸気(ノンターボ)とターボを設定しています。グレード構成はシンプルですが、その中で最もおすすめしたいのが、2代目の標準モデル、自然吸気エンジンのグレード「M」です。

自動車の進化はとどまるところを知らず、モデルチェンジするたびに良くなります。特に軽自動車は「最新こそ最良」です。eKスペースも「最新こそ最良」。先進安全技術「e-Assist(イーアシスト)」の機能は強化され、安全性能は向上しています。また、燃費はよくなり、走りと乗り心地の良さも向上しています。ひと昔前の軽自動車なら、自然吸気(ノンターボ)では物足りない感じがしたものですが、最新の軽自動車の自然吸気エンジンはしっかりと走ってくれます。

2代目eKスペースは、全車ハイブリッドエンジンが搭載されました。電気モーターの最高出力は2.7PS、最大トルクは40N・mとスペックだけ見るとわずかな印象がありますが、実際に運転するとそんなことはなく、停止状態からの加速はスームズ。また、発進と停止を繰り返す街中の走行では、実燃費が良くなるメリットもあります。

もちろん、排気量が660ccと小さい軽自動車ですから、ターボが付いていたほうが走りに余裕は生まれます。例えば、ノンターボとターボの2モデルを試乗するとき、ターボを先に乗って後からノンターボに乗ると、ターボのほうがいいな、となってしまいますが、ノンターボから乗れば、これでも十分となることでしょう。

グレードは、上級となる「G」をおすすめしています。ベーシックグレードの「M」でも不自由することはない装備がありますが、中古車で買うなら、価格に大差はありませんので、上級グレードを選ばれることをおすすめします。

なお、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール:前走車との車間距離を一定に追従走行する機能で、ドライバーはアクセルとブレーキ操作が不要となる運転支援機能)とLKA(車線維持支援機能:一定の条件下でハンドル操作を制御、ドライバーはハンドルを握っているだけで車線を維持して走行できる)を備えた「マイパイロット」はオプションとなります。高速道路の走行が多い方、ロングドライブが多い方にはおすすめのオプションです。中古車選びのときにチェックしてみてください。なお、マイパイロットは、日産の先進運転支援システム「プロパイロット」と同じです。

 

★こちらもおすすめ!お買い得で魅力的な中古車eKスペース

eKスペースは、2014年から初代の発売がスタート、2019年にフルモデルチェンジされた比較的新しいモデルです。eKスペース誕生から今日に至るまでの歴史のハイライトと、お買い得なモデルを紹介します。

eKスペースの歴史

2013年から始まるeKスペースの歴史を年表形式にまとめます。

2013年10月 三菱の軽自動車でスーパーハイトワゴンの新型「eKスペース」に決定したことを発表。「eKスペース」は、日産と三菱の合弁会社「NMKV」が企画、開発となるが、実質的には三菱がeKスペースの開発の主体となった。日産では「デイズ ルークス」の車名で販売された。

2014年2月 「eKスペース」発売。フロントデザインなどが異なり、上質感を演出した「eKスペース カスタム」も同時に発売。「eK」とは「Excellent K-car(いい軽)を創ろう」の語呂から。ちなみにeKシリーズの第1弾は、2001年デビューの「eKワゴン」。グレード構成は、標準モデル、カスタムともに2グレードを設定、また、それぞれに2WDと4WDを設定。ターボエンジン搭載車はカスタムのみに設定された。

2016年12月 マイナーチェンジ。フロントデザインの大幅変更を実施、後席の空気を循環させるサーキュレーターに「ナノイー」を追加するなど快適性を向上。また、標準モデルにターボエンジンが追加された。さらに、標準モデルとカスタムの両方に先進安全技術「e-Assist(イーアシスト)」とマルチアラウンドモニター(車を真上から見るような映像をカーナビ画面に映し、駐車時などの障害物を確認できるようにしたもの)を標準装備した「G セーフティ パッケージ(ガソリンモデル)」「T セーフティ パッケージ(ターボモデル)」を新たに追加した。

2020年3月 フルモデルチェンジ。eKスペースは2代目へ。全車ハイブリッドエンジンを採用した。2代目も「NMKV」が企画を担当するが、開発の主体は日産となった。日産が販売するモデル名は初代の「デイズ ルークス」から単に「ルークス」へと車名を変更した。なお、初代に設定されていたデザイン違いの「eKスペース カスタム」は廃止となり代わりに「eKクロス スペース」と別モデルになった。

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● 価格重視なら 2014〜2020年式の初代・ノンターボ「G」グレード 中古市場の相場25〜133万円

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価格重視なら、2014〜2020年式の初代の自然吸気(ノンターボ)モデルをおすすめします。中古車価格は安いもので20万円台からありますが、車両価格(支払総額ではない)50万円以下のタマは、過走行車(後述の「eKスペースならではのチェックポイント」の項で解説しています)がチラホラありますので注意してください。

グレードは上級グレードとなる「G」で。他のグレードでも大きな装備差はありませんが、快適装備が多いほうを選んだほうが吉。グレードの違いによる価格差がはっきりしていない(同じ年式、同じ走行距離などの同条件で、グレードが低い「E」のほうが車両価格が高かったり、またはその逆といったことが発生するなどしています)ことも、上級グレード「G」をおすすめする理由です。なお、Gには「G セーフティパッケージ」と呼ばれる先進安全技術を装備した特別仕様車があります。ただ、2代目に比べると機能面は優れませんので、安全性能を重視するなら、2代目を選びましょう。

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2代目eKスペースのターボエンジンの最高出力は、軽自動車自主規制の上限64PS、最大トルクは100N・m、これに最高出力2.7PS、最大トルク40N・mのモーターがアシストする、軽自動車最強クラスのスペックとなります。実際の走りも軽自動車とは思えない加速をします。高速道路の追い越しも自然吸気エンジンモデルに比べるととても楽です。走りを重視するなら、2代目のターボを選びましょう。なお、グレードは「Tグレード」の1つだけとなっています。

 

eKスペースならではのチェックポイント

2014〜2020年式の初代eKスペースを探される方は「過走行車」と「年式に見合わず少ない走行距離」に注意してください。2代目は2020年以降の年式で新しいモデルですので、今のところeKスペース特有の注意点はありません。

過走行車に注意

過走行車とは、1年あたりの走行距離が10,000kmを超えた車のことをいいます。これは、日本自動車査定協会が定めた基準です。なお、中古車情報欄に「過走行車」の明示がないことがありますので注意しましょう。

過走行車かどうかの計算方法は、中古車情報欄の走行距離を、年式から現在の年を引いた経過年数で割ったものとなります。前のオーナーが下取りに出してから、中古車検索サイトに掲載される期間が長かったり、なかなか売れずに月日が経過したものもありますが、かんたんに確認できないので、この計算式を目安にしてください。

過走行車でも、部品交換されるなどメンテナンスが行き届いたものがありますが、軽自動車は普通車に比べると消耗が激しい傾向にありますので、極力避けましょう。

年式に見合わず少ない走行距離

逆に、走行距離が少なすぎる中古車も注意してください。年数3,000kmの走行距離以下は、ほとんど乗られていない中古車になります。年式が古い割に、走行距離が短く、車両価格が安いとお買い得モデルのように見えますが、車は機械モノですので、動かしていない期間がながいと、目に見えないところが傷んでいる可能性があります。健康な人間を強制的に寝たきりにさせるのと似て、車は適度に走らせていないと、エンジンやトランスミッションなどの機関や、サスペンションなどの可動部分の調子が悪くなります。

走行距離が少なすぎるかどうかの目安は、経過年数✕3,000km以下となります。年3,000km以下では、ほとんど駐車場で眠った車になります。1回数kmの短い距離だけを毎日乗っていたケースも年3,000km以下の走行距離となることがありますが、このような使い方も車に負荷がかかってしまいます。適度に走らないと車の健康状態の維持は難しいものです。

 

比べて検討!eKスペースのライバル車種

日産「ルークス」

日産「ルークス」

2020年にeKスペースが2代目になったのとほぼ同時期にフルモデルチェンジした日産「ルークス」。eKスペースとルークスは一卵性双生児ですので、三菱ブランドにこだわりがなければ、ルークスからも探しましょう。なお、中古車検索サイトでは先代の「デイズ ルークス」が混在していますので注意してください。車名に「デイズ」が付かない「ルークス」が、2代目eKスペースの双子車となります。
2021年5月26日時点の中古車価格帯は85〜235万円、流通台数は1800台ほどとなっています。

日産「デイズ ルークス」

日産「デイズ ルークス」

価格重視でおすすめしたeKスペースの初代の一卵性双生児が「デイズ ルークス」となります。前述同様に三菱ブランドにこだわりがなければ、こちらも選択肢に入れてください。また、中古車検索で新しい「ルークス」が混在していますので、注意してください。
2021年5月26日時点の中古車価格帯は20〜180万円、流通台数は4800台ほどとなっています。

三菱「eKクロス」

三菱「eKクロス」

eKスペースと同じフロントマスク、三菱の共通デザイン「ダイナミックシールド」を採用した「eKクロス」。eKスペースと同じエンジン、トランスミッション、プラットフォーム(ボディの主要構造部分)となる兄弟車ですが、eKクロスはヒンジドアのトールワゴンとなり、車高はeKスペースより低くなります。車重はeKクロスのほうが軽いため、乗り心地と走りの感覚は軽快になります。逆に言えば、eKスペースのほうが重厚感ある乗り心地になります。車両価格はeKクロスのほうが安くなりますので、車高の高いスライドドア採用車にこだわりがなければ、こちらも選択肢に入れてみてください。

2021年5月26日時点の中古車価格帯は80〜185万円、流通台数は600台ほどとなっています。

中古車eKスペースはここで探せ!

では、中古車eKスペースをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年5月26日時点、グーネットでは、eKスペースの掲載件数は650件、価格帯は25~189万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からeKスペースが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとeKスペースを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年5月26日時点、カーセンサーでは、eKスペースの掲載件数は1042件、価格帯は25~190万円となっています。

 

イチオシは2代目(2020年式以降)自然吸気「G」グレード、価格重視なら初代の自然吸気「G」グレード

2代目からeKスペースは、ハイブリッドエンジンを搭載しました。自然吸気(ノンターボ)でも十分に走ります。快適装備が充実した上級グレードとなる「G」がおすすめです。走りにこだわりたいなら、2代目のターボモデルを選びましょう(グレードは「T」のみのラインナップ)。価格を重視するなら、初代の自然吸気モデルで。タマ数が多く中古車価格もこなれてきているので、グレードは上級の「G」で探しましょう。なお、2初代は「eKスペースならではのチェックポイント」の項で記述した、走行距離は要チェックです。

 

よくある質問

Q1:中古車のeKスペース、どれを買うべき?

A:イチオシは2020年式以降の2代目、自然吸気(ノンターボ)エンジンの「M」グレード。走りにこだわるなら、2代目のターボモデル「T」グレードにしましょう。価格重視なら、初代の自然吸気モデルで。ただし走行距離には注意してください。

Q2:中古車eKスペースを買うときに気を付けたいポイントは?

A:2代目は新しいモデルですので、特に注意したいポイントは今のところありませんが、初代で探す場合、過走行車と年式に見合わず走行距離が短い車に注意してください。詳しくは「eKスペースならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車eKスペースはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車eKスペースに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年5月26日時点のものです。

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