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「ホンダ ヴェゼル」がマイナーチェンジ、ベストセラーSUVはどう変わった?

「ホンダ ヴェゼル」がマイナーチェンジ、ベストセラーSUVはどう変わった?
「ホンダ ヴェゼル」がマイナーチェンジ、ベストセラーSUVはどう変わった?

コンパクトSUVの先駆者としてヒットモデルとなったホンダヴェゼルが初のマイナーチェンジを行なった。フィット譲りの室内空間の広さと、クーペとSUVを融合させたスタイリング、ハイブリッドの好燃費などが人気の理由だが、ライバルトヨタC-HRの快進撃を止めるべく、さらなるアップーデートが施された。

コンパクトSUVの先駆者が初のマイナーチェンジ

2013年12月に登場したホンダヴェゼルは「新時代のスペシャリティカー」を目指して、外観はSUVの力強さとクーペのあでやかさ、インテリアはクーペのパーソナル感とミニバンの快適性を融合させたコンパクトSUVです。ヴェゼルはジャンルの枠を超えた価値を高次元で融合させたクルマとして販売開始以降、2018年1月現在で累計販売台数が31.1万台を記録するヒットモデルとなっています。そのヴェゼルが商品力をさらに磨きをかけるためにマイナーチェンジを行いましたので、その内容を紹介しましょう。

コンパクトSUVの先駆者が初のマイナーチェンジ

コンパクトカーの大ヒットモデル・ホンダフィットのコンポーネンツを使用したヴェゼル。全長4340mm(RS系は4330mm)という取り回しの良いボディサイズながら、フィット譲りのセンタータンクレイアウトを採用することで、リアシートを後方に配置、ミニバン並みのひざまわりの余裕を実現しています。

さらに空力や走行性能の観点から全高を1605mmと抑えながら、見晴らしがよく、安心感があり運転のしやすいセダン+100mmというアイポイントを実現するなど優れたパッケージングが魅力です。また、ラゲッジルームは低く広いスクエアなフロアが特徴で、5人乗車時の容量は404Lを確保。分割可倒式のリアシートをダイブダウンさせればマウンテンバイクを2台搭載できるスペースが出現します。

搭載されているパワーユニットは最高出力96kW(131ps)を発生する1.5L直列4気筒DOHC i-VTECエンジン+CVT。そして1.5Lガソリンエンジンとモーター+7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステムであるスポーツハイブリッドi-DCDを搭載。このハイブリッドシステムはシステム合計で2Lガソリンエンジンに匹敵する112kW(152ps)を発生すると同時にJC08モード燃費が21.6〜27.0km/Lを実現。加えて、コンパクトSUVクラスで唯一ハイブリッド車の4WDモデルを設定しているのが特徴です。

好評だった外観はLEDヘッドライトの採用などでより力強く

好評だった外観はLEDヘッドライトの採用などでより力強く

今回2018年2月に行われたマイナーチェンジは6つのポイントがあります。まずは外観デザインの進化です。フロントバンパーやグリルデザインを変更し、さらにインラインタイプのLEDヘッドライトを採用することで、先進性と力強さを表現しています。

ボディカラー

ボディカラーは新色となる「オーロラアメジスト・メタリック」と「シルバーミスト・グリーンメタリック」など3色を追加し、全8色を用意しています。

より上質感を高めたインテリア

より上質感を高めたインテリア

続いて2つ目のポイントはインテリアの質感向上と快適装備の追加です。

フロントシートの形状を刷新し、ステッチを変更することでホールド性と質感を向上

インテリアの質感向上

荷室

シートアレンジ

フロントシートの形状を刷新し、ステッチを変更することでホールド性と質感をさらに向上させました。そしてオーディオはiPhoneやアンドロイドなどのスマートフォンをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などをナビ画面や音声で行えるアップルカープレイやアンドロイドオートに対応させています

さらに改良された走りの良さ

さらに改良された走りの良さ

3つ目のポイントは静粛性と燃費性能の向上です。ボディに制振材を追加し、最適配置することで、走行時の静粛性をさらに向上。そしてエンジン内の高圧燃料ポンプの構造を見直し、走行時に発生するエンジン音を低減させました。またエンジンのカムチェーンの摩擦低減を行うことで、ガソリンエンジン搭載車の燃費が21.2km/L(JC08モード)と向上しました。

ハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドi-DCD」を搭載

4つ目のポイントはハイブリッド車の運転する楽しさを追求した、さらに爽快な走りの実現です。ヴェゼルに搭載されているハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドi-DCD」にきめ細やかなチューニングを施すことで、従来モデルよりスムーズな加速フィールを実現。加えて、ハイブリッド車のブレーキペダルにリンク機構を新採用することで、ブレーキ踏み込み時のペダルの軌跡を最適化し、よりスムーズなブレーキフィールを実現しています。

4WDシステム「リアルタイムAWD」

5つ目のポイントは、4WDモデルの雪上でのコントロール性能の向上です。ヴェゼルはガソリン車だけでなくハイブリッド車にも4WDが用意されている点がライバル・トヨタC-HRとの差別化ポイント。その4WDシステム「リアルタイムAWD」のトルク制御モデルをさらに進化させることで、雪上での旋回や登坂発進時により安心で上質な乗り味を実現させています。

先進安全装備は最新のホンダセンシングに

先進安全装備は最新のホンダセンシングに

そして最後6つ目のポイントは、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全モデルに標準装備し、安全性を向上させたことです。ホンダセンシングはミリ波レーダーと単眼カメラによって車両前方の状況認識とブレーキ、ステアリング制御を協調し、安心快適な運転や事故回避を支援する機能です。

自動ブレーキ、誤発進抑制機能をはじめ、車線の中央に沿った走行をアシストするステアリング制御「LKAS(車線維持支援システム)」や高速道路などでアクセルペダルから足を離しても前走車との車間距離を適切に保つ「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール」など8つの機能を搭載し、ドライバーの負担軽減と快適な運転を提供してくれます。

マイナーチェンジによって内外装のデザインが変更されただけでなく、走行性能や燃費性能。そして安全性能も向上したヴェゼル。車両本体価格はガソリン車が207万5000円〜247万5000円。ハイブリッド車は246万円〜292万6000円とライバル車と比べても安全装備が充実していながらもリーズナブルな価格設定となっています。

■ホンダヴェゼル価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
G・ホンダセンシングFF21.2207万5000円
4WD19.6229万1000円
X・ホンダセンシングFF21.2216万5000円
4WD19.6238万1000円
RS・ホンダセンシングFF20.2247万5000円
ハイブリッド・ホンダセンシングFF27246万円
4WD23.2267万6000円
ハイブリッドX・ホンダセンシングFF26253万9000円
4WD23.2275万5000円
ハイブリッドZ・ホンダセンシングFF23.4271万円
4WD21.6292万6000円
ハイブリッドRS・ホンダセンシングFF25.6281万円

 

※記事の内容は2018年3月時点の情報で執筆しています。

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