車種選びが終わったら、車選びは終了ではありません。実はその後に待っているグレード選びがカーライフの満足度を決めるといっても過言ではないのです。車はグレードによって搭載される装備内容が異なるため、グレードごとの特徴をしっかりとチェックして自分に合ったグレードを選ぶことが重要といえるでしょう。
ここでは、三菱「タウンボックス」のグレードについて解説します。
この記事のPOINT
- タウンボックスのグレードは「G」「Gスペシャル」の2種類
- グレード間の差は運転席側ワンタッチ電動スライドドアと電動オートステップの有無
- おすすめグレードは「Gスペシャル」
タウンボックスのグレード構成
車種によってはグレード数が2桁あるものもあることから、車のグレード選びに苦手意識を持っている方も多いといいますが、タウンボックスについてはそんな心配はいらないでしょう。
タウンボックスのグレードは「G」「Gスペシャル」の2種類と、グレード構成は非常にシンプルです。パワートレインは両グレード共通で、いずれのグレードでも2WD、4WDの選択が可能です。
なお、内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介します。
タウンボックスの装備内容を比較
ここからは、タウンボックスの装備内容を見ていきましょう。タウンボックスには2種類のグレードがありますが、大きな違いは運転席側のワンタッチ電動スライドドアと、電動オートステップの2点です。
〈グレード別比較表〉
グレード | G | Gスペシャル | ||
---|---|---|---|---|
エンジン | 660cc直列3気筒ガソリンターボエンジン | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 13.3 | |||
全長(mm) | 3,395 | |||
全幅(mm) | 1,475 | |||
全高(mm) | 1,910 | |||
最小回転半径(m) | 4.5 | |||
価格 | 177万8,700円 | 190万7,400円 | 186万6,700円 | 199万5,400円 |
エクステリア・視界
フロントメッキグリルにフロント・リアのエアロバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーなど、エアロパーツやメッキパーツをまとい、存在感のあるスタイルがタウンボックスの持ち味です。商用バンがベースのキャブオーバーモデルとはいえ、乗用車らしくしっかりとルックスにもこだわっていることがうかがえます。
足回りには標準仕様で14インチのアルミホイールを搭載。これはうれしいポイントでしょう。足回りがぐっと引き締まります。
ヘッドランプには、ハロゲンよりも明るく前方を照らし出すディスチャージヘッドランプが採用されました。
ボディカラーは3色のみ
選択できるボディカラーは両グレード共通で「ブルーイッシュブラックパール」「シルキーシルバーメタリック」「パールホワイト」「クールカーキパールメタリック」の4色です。近年の軽自動車はピンクやイエローグリーンなどのあざやかなカラーや個性的なカラーをそろえ、豊富なカラーバリエーションを用意している車種も多いため、この点では若干もの足りなく感じる方もいるかもしれません。
なお、「パールホワイト」は有料カラーです。
快適装備
タウンボックスは、快適にドライブを楽しむための装備も充実しています。
タウンボックスでは内部に抗菌処理を施し、さらに花粉やたばこのにおいをやわらげる効果が期待できるエアフィルター付きのフルオートエアコンが標準装備です。空調が届きにくい後席には、足元を温めるリアヒーターも搭載されています。
また、キーレスオペレーションキーを携帯していればスイッチ操作でフロントドア・テールゲートの解錠や施錠、エンジンの始動ができるエンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステムも備わっているため、実用性は十分でしょう。近年の新型車で主流の装備はそろっている印象です。
また、運転席のシートヒーターやType-A、Type-CのUSB電源ソケットもあります。
利便性を高めるワンタッチ電動スライドドア
近年の軽自動車はスーパーハイトワゴンのような全高が高く広い室内空間を持つモデルが多く、その利点を活かすためにスライドドアの搭載が主流になりつつあります。タウンボックスはスーパーハイトワゴンと似た形状をしていてもスーパーハイトワゴンではなくキャブオーバーのワンボックスなのですが、室内や荷室の広さには定評があります。
その室内の広さを活用できるようにスライドドアが採用されているのはもちろんのこと、ベースグレードである「G」にも助手席側にワンタッチ電動スライドドアが標準装備であるのは評価できるポイントでしょう。
ワンタッチ電動スライドドアには、半ドア状態までドアを閉めると、あとは自動で全閉してくれる「スライドドアイージークローザー」が搭載されています。
なお、上級グレードの「Gスペシャル」は、助手席側に加えて運転席側にもワンタッチ電動スライドドアが搭載され、より便利な仕様となっています。
「Gスペシャル」のみに搭載される「電動オートステップ」
上級グレードの「Gスペシャル」のみに搭載される装備として、運転席側のワンタッチ電動スライドドアのほかに「電動オートステップ」があります。これはワンタッチ電動スライドドア開閉に連動し、自動でステップが出現&格納されるもので、より安全に乗り降りができるようにサポートしてくれます。
なお、「電動オートステップ」は助手席側のみに搭載されます。
タウンボックスのおすすめグレードは「Gスペシャル」
タウンボックスは近年の軽自動車に期待したい装備は一通り搭載されていることに加え、ワンタッチ電動スライドドアも搭載しているため利便性は抜群です。タウンボックスはグレード間の価格の差がそれほど大きくないため、コストパフォーマンスの良さからいえば両側にワンタッチ電動スライドドアを搭載し利便性を高めた「Gスペシャル」がおすすめグレードといえるでしょう。
グレードによって異なるポイントを把握し、価格面・装備内容ともに自分に合ったグレードを選んで、満足のいくカーライフを手に入れましょう。
よくある質問
Q1:タウンボックスのグレード構成は?
A:タウンボックスのグレードは「G」「Gスペシャル」の2種類です。パワートレインは両グレード共通、駆動方式は両グレードで2WDと4WDから選択できます。
Q2:タウンボックスのボディカラーの選択肢はグレードによって違う?
A:いいえ、タウンボックスのボディカラーの選択肢は「G」「Gスペシャル」共通で、「ブルーイッシュブラックパール」「シルキーシルバーメタリック」「パールホワイト」「クールカーキパールメタリック」の4色です。このうち「パールホワイト」のみ有料のカラーとなっています。
Q3:タウンボックスのグレードごとの違いは?
A:「G」が助手席側のみワンタッチ電動スライドドアが標準装備であるのに対し、「Gスペシャル」では助手席・運転席の両側にワンタッチ電動スライドドアが装備されます。さらに、「Gスペシャル」には助手席側に電動オートステップが搭載されることがグレード間で大きく異なる部分です。
Q4:タウンボックスのおすすめグレードは?
A:両側にワンタッチ電動スライドドアが搭載される「Gスペシャル」の利便性が高く、コストパフォーマンスも高いのでおすすめです。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています