エクステリアデザインなどの目に見える部分だけではなく、走行性能や安全性能など目に見えない部分も確認しておくことは車選びの基本といえます。中でも燃費性能は維持費の多くを占めることになる燃料費に直接かかわる部分なので、カタログ燃費だけでなく実燃費もあわせてチェックしておきましょう。
ここでは、三菱「タウンボックス」の燃費性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 13.3 --- 4WD 11.3 - ライバル車であるダイハツ「アトレー」の燃費には後れを取っている
- ロングホイールベースながら最小回転半径4.5mを維持し、取り回ししやすい
タウンボックスの燃費の特徴
2015年3月に登場した現行型のタウンボックスは、可変バルブタイミング機構や電子制御スロットルなどを搭載したターボエンジンを採用することで、力強い加速と燃費性能を向上させました。
さらに車体の軽量化、停車時に自動でエンジンを停止させる「オートストップ&ゴー」を全車に標準装備するなどの低燃費技術を採用し、優れた燃費性能を実現しています。
タウンボックスのカタログ燃費
タウンボックスに搭載されるエンジンは、最高出力64psを発揮する660ccの直列3気筒ガソリンターボエンジンの1種類のみです。なお、トランスミッションには近年主流となっているCVTではなく4速ATが組み合わされています。
タウンボックスのWLTCモードカタログ燃費は、駆動方式を問わず13.3km/Lです。
タウンボックスの実燃費
タウンボックスに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、タウンボックスの実燃費(2022年12月26日時点)は、以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|
2WD | --- |
4WD | 11.3 |
カタログ燃費と実燃費のあいだに若干の差が見られますが、実燃費は気温などの外的要因の影響を受けるため、この程度の差が生じるのが一般的です。極端に差があるというわけではないので、許容できる範囲内といえるのではないでしょうか。
タウンボックスとライバル車のカタログ燃費を比較
近年は軽自動車人気が高まっており、各メーカーがさまざまなタイプの軽自動車を登場させていますが、スーパーハイトワゴンやハイトワゴンが多く、タウンボックスのようなキャブオーバー式の軽ワンボックスはそれほど多くありません。
直接のライバルとなるのは4ナンバーの商用モデルではありますが乗用車に近い感覚で使用できるダイハツ「アトレー」、そして兄弟車であるスズキ「エブリイワゴン」でしょう。ここでは、この2車種とタウンボックスのカタログ燃費を比較してみます。
ダイハツ「アトレー」
ダイハツ「アトレー」は、広い室内空間や荷室を活かせるようにあえて4ナンバーサイズとしているモデルで、乗用車と商用車の良さを融合させているのが魅力の1台です。
アトレーのWLTCモードカタログ燃費は、全グレード、駆動方式共通で14.7km/L。タウンボックスより低燃費を実現しています。
スズキ「エブリイワゴン」
スズキ「エブリイワゴン」は、標準ルーフとハイルーフから選択が可能。さらにアクセサリー類の品揃えが豊富にあることも魅力です。
エブリイワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、タウンボックスと同じ13.3km/Lです。タウンボックスはエブリイワゴンのOEM車であり基本コンポーネントは同じであるため、燃費性能にも差はありません。
タウンボックスの走行性能
タウンボックスはロングホイールベースでありながら最小回転半径は4.5mを維持しているため、狭い路地でも運転しやすいことに加え、車庫入れや縦列駐車などもスムーズに行える取り回しの良さが魅力です。
また、4WD車には雪道などの滑りやすい道や悪路でも安定した走りを実現するフルタイム4WDを採用しています。
燃費は車選びの重要ポイント!さまざまな視点からチェックしておこう
ガソリン代は一定ではなく値段が変動するもので、高騰することも少なくありません。車選びの際にはカタログ燃費のほかにも実燃費をチェックしたり、ほかの候補の車と燃費を比較したりするなど、さまざまな視点からチェックして納得のいく燃費性能を持つ1台を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:タウンボックスのカタログ燃費はどのくらい?
A:タウンボックスで採用されているエンジンは最高出力64psを発揮する直列3気筒ガソリンターボエンジンの1種類で、組み合わされるトランスミッションは4ATです。タウンボックスのWLTCモードカタログ燃費は2WD、4WDともに13.3km/Lです。
Q2:タウンボックスのカタログ燃費をライバル車と比較すると?
A:タウンボックスのライバル車としては、ダイハツ「アトレー」や兄弟車にあたるスズキ「エブリイワゴン」が挙げられます。タウンボックスとアトレーの比較ではアトレーに軍配が上がりますが、エブリイワゴンとの比較ではエブリイワゴンはタウンボックスと同じパワートレインを採用していることもあり、同等の燃費性能となっています。
Q3:タウンボックスの走行性能は?
A:タウンボックスはロングホイールベースでありながら最小回転半径4.5mを維持しているため、狭い路地などでも運転がしやすく、小回りが利くので車庫入れや縦列駐車時もスムーズに行えます。また、4WD車には雪道や悪路でも路面状況に応じた安定した走りを実現するフルタイム4WDを採用しています。
※この記事は2022年12月時点の情報で執筆しています。