マイルドハイブリッド車に加えてハイブリッド車もラインナップするなど、環境への配慮や優れた燃費性能が際立つスズキ「ソリオ」。そんなソリオのグレード別のインテリアはどのようになっているのでしょうか。ここではソリオの内装はもちろん、荷室の使い勝手や座席アレンジについてもご紹介します。
ソリオのインテリアの特徴
2015年に登場した現行型のソリオでは、新たに開発されたプラットフォームを採用し、従来よりもさらに広い室内空間を実現しています。室内長は2,515mm、前後乗員間距離は1,080mmとコンパクトカーとしてはかなりゆとりのある広さです。
インパネの張り出しを抑えアイポイントを高く設定することで開放感も高めるなど、居住性が向上。運転席と助手席の間を通り抜けできるセンターウォークスルーを採用し、車内での移動も楽にできるのが特徴です。
ソリオの内装をチェック
ソリオにはガソリン、マイルドハイブリッド、ハイブリッドの3種類のパワートレインがあります。ガソリン車は「G」の1グレードのみ、マイルドハイブリッド車には標準グレードの「HYBRID MX」と上級グレードの「HYBRID MZ」、ハイブリッド車にも標準グレードの「HYBRID SX」と上級グレードの「HYBRID SZ」の2つのグレードがラインナップされています。
ソリオの内装はグレードによって異なる部分がほとんどなく、機能性を重視したシンプルな内装になっています。
シート表皮はお手入れのしやすいファブリックシート表皮でカラーはチャコールグレーを基調にした無地のシンプルなデザインです。インパネはブラックですがピラーや天井色にホワイトが使用され、空間を広く感じさせて開放感を演出しています。
またインパネ全幅にわたるシルバーのアッパーガーニッシュが横の広がりを強調し、より室内空間を広く感じさせます。シンメトリーデザインのセンターメーターもインパネ周りをすっきり見せています。
グレードごとに異なる部分はインパネのアッパーガーニッシュがハイブリッド車では専用のブルーメタリックになること、またインパネセンターガーニッシュがガソリン車の「G」グレードのみブラック、そのほかのグレードではシルバーになることでしょう。
加えてメッキインサイドドアハンドルが「G」グレード以外に装備され、マイルドハイブリッド車の上級グレード「HYBRID MZ」とハイブリッド車の上級グレード「HYBRID SZ」には本革巻きステアリングホイールが追加されます。
ソリオの座席周りの収納の充実度
車の実用面での評価に大きく関わる収納の種類や使いやすさは必ずチェックしておきましょう。
グローブボックス
どの車にも装備されている定番収納スペースのグローブボックスはティッシュボックスが入る大型サイズになっているのが評価できます。
助手席前のインパネトレー
助手席前のインパネトレーも奥行きがあり、よく使うものを置いておくスペースとして便利に使用できそうです。ここでもティッシュボックスが収納できます。
ショッピングフック
助手席側のインパネには2kgの重さに耐えられるショッピングフックが1個設置されています。紙袋などの保管に便利です。
インパネミドルポケット
インパネミドルポケットはスマートフォンや名刺入れ、手帳などの薄いものの収納に最適なスペースです。
アッパーボックス
運転席前には蓋つきのアッパーボックスがあります。運転席周りにはあまり収納がないモデルも多い中、この収納は評価できるポイントでしょう。ボックス内部にビルトインETCの設置も可能です。
運転席側インパネボックス
運転席にはアッパーボックスのほかにも小銭入れなどが収納できるインパネボックスがあります。
シートサイドポケット
「G」以外のグレードには運転席にシートサイドポケットが装備されています。コンパクトサイズの手帳やスマートフォンなどが収納できるサイズです。
ドリンクホルダー
運転席・助手席のエアコン送風口の前にはドリンクホルダーが装備されています。ペットボトルはもちろん、500mlの紙パックにも対応しています。
インパネアンダーボックス
センターにはインパネアンダーボックスがあります。取り外しできるのでダストボックスとしての使用も可能です。
助手席シートアンダーボックス
助手席にはシートアンダーボックスが装備されています。スズキ定番の収納で、助手席の座面を引き上げて使用します。普段あまり使用しない清掃グッズや人に見られたくないものの収納に最適です。ボックスは持ち手がついており、取り外しができるのでさまざまな使い方ができる上、お手入れもしやすいというメリットがあります。
ボトルホルダーとドアポケット
フロントドアにはボトルホルダーとドアポケットがあります。
リヤドアにはポケットがなく、ボトルホルダーのみが装備されます。
後席の左右両方にはドリンクホルダーが2個、ショッピングフックも3個付いたパーソナルテーブルがあります。助手席側のみにテーブルが用意されているモデルはよくありますが、運転席側に用意されているものはそれほど多くないので評価できる点といえるでしょう。「G」グレード以外に標準装備されます。
助手席シートバックポケット
助手席にはシートバックポケットが装備されます。これも「G」グレード以外に標準装備となっています。
豊富な座席アレンジで使用シーンに合わせて荷室を自由に拡大
ソリオは定員乗車でも9.5インチのゴルフバッグが搭載できる荷室サイズになっていますが、後席を倒せば26型の自転車も積める広い荷室が確保できます。
また後席は5:5分割可倒式になっているので助手席側の座席のみ倒すと3人乗車しながらも大きな荷物も積み込めます。さらに後席の助手席側と助手席も倒すと長さのある荷物にも対応。前席のヘッドレストを外し後席とひとつながりのフルフラットにすることもできるので、パーキングなどで横になって休憩することも可能です。
運ぶ荷物の量や大きさ、乗る人数に合わせてフレキシブルな座席アレンジが可能なのもソリオの魅力のひとつといえるでしょう。
また後席はシートの背もたれの肩部分に操作レバーを設置し、荷室側からも簡単にスライドや前倒しができるようになっているのも使い勝手が良いといえるポイントです。
ハイブリッドモデル以外には大容量のサブトランク(床下収納)があり、深さも十分あるので背の高い荷物を積む際にも役立ってくれるでしょう。
実用性重視のインテリアとフレキシブルな座席アレンジが魅力のソリオ
シンプルで実用性を重視したインテリアを備え、広い室内空間を活かしてさまざまな座席アレンジができるソリオは機能性を車に求める方にぴったりのモデルだといえるでしょう。
ソリオでは内装の質感はグレードによってそれほど変化はありませんが、収納に少し差があります。収納は車の使い勝手を大きく左右するので、自分が必要だと感じる装備がついているグレードを選んで快適なカーライフを送ってください。
※記事の内容は2019年6月時点の情報で執筆しています。