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メンテナンス費用や各種税金など車の維持費はさまざまありますが、その中でもかなり大きな割合を占めるのが燃料費でしょう。日常的に車を使用するのであればなおさらです。そのため車選びの際にはカタログ燃費に加えて実燃費もしっかりと確認することが大切です。
ここではスズキ「ソリオ」の燃費についてご紹介します。
ソリオの燃費の特徴とは
ソリオには2種類のハイブリッド車がラインナップされているのが最も大きな特徴です。加速時にエンジンをモーターでアシストするマイルドハイブリッドシステムを搭載したものに加えて、新開発のEV走行が可能なハイブリッドシステムを搭載したものが2016年に加わりました。
元々燃費性能に定評のあったソリオですが、さらに燃費性能の高いハイブリッド車がラインナップに加わり、スズキの環境に配慮しながら便利で楽しい車を実現する「スズキグリーン テクノロジー」を体現するモデルになったといえるでしょう。
ソリオのカタログ燃費
ソリオにはハイブリッド車、マイルドハイブリッド車の他にガソリンエンジン車もあります。マイルドハイブリッド車とガソリン車には2WDと4WD、ハイブリッド車には2WDのみの設定となっています。
組み合わされるトランスミッションも異なり、ハイブリッド車にはMTのようなダイレクト感のある走りをAT感覚で楽しめる5速AGSが、マイルドハイブリッド車とガソリン車にはスムーズな走りを実現するCVT(無段階変速機)が採用されています。
ソリオのJC08モードカタログ燃費は以下の通りです。グレードごとの燃費の差はありません。
・ハイブリッド車
2WD | 32.0km/L |
・マイルドハイブリッド車
2WD | 27.8km/L |
4WD | 23.8km/L |
・ガソリン車
2WD | 24.8km/L |
4WD | 22.0km/L |
ライバル車とのカタログ燃費を比較
ソリオのライバルとして挙げられるモデルとしてはトヨタ「ルーミー」やダイハツ「トール」などがあります。今回はこの2車種とソリオのカタログ燃費を比較してみます。
・トヨタ「ルーミー」
出典:トヨタ「ルーミー」外観
2016年にデビューしたルーミーは広い室内空間と余裕のある走りが自慢のコンパクトトール2BOXカーです。1.0Lガソリンエンジンに加えて1.5Lクラス相当のトルクを発生させる新開発の1.0Lターボエンジンがラインナップされています。
ルーミーのカタログ燃費はNAエンジン車の2WDが24.6km/L、4WDが22.0km/L、ターボエンジン車が2WDのみで21.8km/Lです。
ソリオのガソリン車とほぼ同等の燃費性能です。燃費性能に定評のあるトヨタでもソリオのマイルドハイブリッド車やハイブリッド車の燃費にはやはりかなわない、といったところでしょう。
・ダイハツ「トール」
ルーミーの兄弟車でもあるトールは軽自動車の取り回しのよさを小型車に取り入れ、広い室内空間を実現しました。パワートレインはルーミーと同じものが使用されています。そのためカタログ燃費はルーミーとまったく同じ数値になっていました。
トールはもちろんトヨタ「ルーミー」「タンク」、スバル「ジャスティ」はソリオのライバル車として真っ先に挙げられる存在ですが、これらの車種はすべてダイハツ「トール」がOEM供給された兄弟モデルです。パワートレイン、燃費も4車種すべて同じです。
そのためソリオのライバル筆頭4車種との燃費の比較ではハイブリッド車、マイルドハイブリッド車のラインナップがあるソリオに大きなメリットがあるといえるでしょう。
ソリオの実燃費をチェック
実燃費とは、日常生活で実際に車を使用した時の燃費を指します。
ソリオのカタログ燃費はJC08モードで計測されていますが、JC08モード燃費の場合平坦でまっすぐな道でライトやエアコンなどを使わずに一定の条件下で計測されているので、指標に使われる数値という意味合いが強いものといえます。
しかし、日常生活ではさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との乖離が生まれます。路面の状態や運転の方法によって実燃費は変わりますが、だいたい平均3割程度は実燃費が低くなるといわれているのです。
オーナーの実燃費データを収集しているe燃費のデータを参考にすると、ソリオの実燃費はガソリン車の2WDが15.75km/L、4WDが17.60km/L、マイルドハイブリッド車の2WDが18.41km/L、4WDが16.75km/L、ハイブリッド車では19.14km/Lという数値です。
ハイブリッド車とマイルドハイブリッド車の2WD、ガソリン車の2WDの実燃費とカタログ燃費との差が3割を超えてしまっています。ソリオのカタログ燃費と実燃費の差は平均値より多少大きいですが、実燃費そのものは優秀な数値だといえるでしょう。
スズキ「ソリオ」の乗り心地は?
ハイブリッドの採用により発進時から快適な加速が得られ、スムーズで安定した乗り心地を実現します。さらにハイブリッドシステムならではの静粛性に加え、バンパーやスポイラーの形状を工夫して空気抵抗や風切り音を低減することで静かで快適な車内空間を提供しています。
またあらかじめ設定した速度で定速走行したり先行車に追従走行したりするアダプティブクルーズコントロールを搭載。安全で安定した乗り心地を提供するようサポートします。
圧倒的な燃費性能が魅力的なソリオ
ライバル車との比較でもわかるように、ソリオのハイブリッド車の燃費は圧倒的です。燃費性能の差は燃料費だけではなくエコカー減税などにも関わってくるので、車選びの際にはしっかりと確認するようにしてください。
※記事の内容は2019年6月時点の情報で執筆しています。