ドライブの快適さや居心地の良さを決める内装は、車選びの重要ポイントのひとつです。快適なカーライフを実現する理想の1台を手に入れるためには、インテリアデザインやシートの質感が自分の感性に合っているか、収納の使い勝手に問題はないかなど、よく確認しておくことが大切といえるでしょう。
ここでは、ホンダ「N-ONE」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ホンダのパッケージング技術「センタータンクレイアウト」によって余裕のある室内空間と荷室を確保
- N-ONEはグレードによってインテリアカラーが異なる
- 5:5分割可倒式のリアシートによって荷室の拡大が可能
N-ONEの室内空間の特徴
2020年11月に登場した現行型のN-ONEでは、室内空間の広さに定評のあるホンダ「N-BOX」のプラットフォームと共通の独自技術である「センタータンクレイアウト」を採用しています。
「センタータンクレイアウト」は、機械部分をできるだけ小さくして人のためのスペースを最大に、というホンダの車づくりにおける基本的な思想である「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」から生まれた技術。 一般的に後席の下あたりに収納されるガソリンタンクを前席の下に収めることによって、低床でゆとりのある室内空間を実現します。
また、N-ONEの室内空間はミニマルであることを追求し、必要なものだけを残し、不要なものを省いているのが特徴です。華美に飾り立てないインテリアは今の時代の空気感を良く反映しているといえるでしょう。
インパネは助手席前を大胆にそぎ落とし、さらにメーターの端まで一体感を持たせたことで視覚的な広さや開放感を演出しているのもポイントです。さらにフロントシートには体をしっかりと支える形にこだわったセパレートシートを採用し、ゆったりと座れ、かつドライバーが運転に集中できるように配慮されています。
N-ONEのグレードごとの内装
ここからは、N-ONEのグレードごとの内装を見ていきましょう。
シンプルで明るい「Original」
基本グレードの「Original」は、ブラックとプラチナホワイトを組み合わせたシンプルながらも明るさのあるインテリアとなっています。シート素材にはプライムスムースとトリコットが採用されました。
懐かしさを感じさせるレトロ調のメーターはプラチナホワイトのインパネガーニッシュと同色にすることで一体感を演出。ステアリングホイールにも同色のガーニッシュがあしらわれています。
フロントドアアームレストの表皮には、手触りが良く上質さを感じさせるプライムスムースを使用。基本グレードであっても細部までこだわっている印象です。
上質さが際立つ「Premium」/「Premium Tourer」
ワンランク上の「Premium」「Premium Tourer」では、ブラック×チャコールの落ち着きあるカラーリングが特徴。トーンを抑えた色調にすることで、素材そのものが持つ質感を強調します。
シート素材はプライムスムースとダブルラッセルを組み合わせ、ステアリングホイールやセレクトレバーは本革巻きとすることで上質さを室内にもたらしています。
インパネガーニッシュはブラックウッド調、ステアリングガーニッシュにはシルバーを組み合わせ、エクステリアのイメージそのままの洗練された雰囲気を演出しているのが魅力です。
スポーティーな装いの「RS」
スポーツグレードといえる最上級グレード 「RS」のインテリアは、ブラックとオレンジを組み合わせ、シンプルながらもスポーティーさやアグレッシブさを感じさせる装いとなっています。
「RS」専用の本革巻きのステアリングホイールにはオレンジのステッチをあしらい、ドライバーの気分を盛り上げるスポーティーさを演出。
6MT車にはディンプルレザーを使用した本革巻きシフトノブを採用。
シート素材には滑らかな質感が魅力のラックス スェード®とメッシュジャージーを組み合わせ、ほかのグレードとは一線を画した仕上がりに。
インパネガーニッシュは最上級グレードならではの上質さ、スポーティーさを室内にもたらすブラックヘアライン調を採用しています。
「Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN」
2022年8月の改良のタイミングで追加された「Original 特別仕様車 STYLE+ URBAN」は、都会的で洗練されたデザインが特徴の特別仕様車です。インテリアにおいては ブラック×タンの落ち着いた配色を採用することで大人の感性に寄り添う上質な雰囲気を作り上げています。
インパネガーニッシュはタンウッド調。ほっとするような安らぎとシックな空間を演出します。
N-ONEのポケッテリア
ドライブの快適さに大きく関係するポケッテリアの充実度もチェックしておきましょう。
センターコンソールトレー+ドリンクホルダー
N-ONEでは、前席にセパレートシートを採用し、ドリンクホルダーやトレーなどを設置することで利便性を高めています。センターコンソールに、ドリンクホルダー2個に加えティッシュボックスが収納できるサイズのトレーを設置。運転席からも助手席からも手が届きやすく、便利です。
センターコンソールポケット
前席のシート横に、メガネケースなどの小物が収納できるポケットも装備されています。
センターロアポケット
スマートフォンなどの急速充電に対応したUSBジャックが、前席どちらからも使用しやすい位置にあるのは評価できるポイントでしょう。USBジャックは2個用意されているので、スマートフォンを2台同時に充電することも可能です。
インパネトレー(助手席)
助手席前にはちょっとした小物が収納できるトレーが用意されています。ハンカチやメガネなど、よく手に取るものの収納場所としても適しています。
ドライバーズロアーポケット
ドライバーが使用できるポケッテリアもきちんと確保されています。運転席周りにはあまり収納がない車種も多いので、これはうれしいポイントでしょう。
ドリンクホルダー(運転席)
センターコンソールのドリンクホルダーに加え、運転席にはさらにもうひとつドリンクホルダーが装備されているため、ドリンクの置き場所に困ることはないでしょう。
N-ONEにはこのほかにも、ボトルホルダー付きのフロント・リアドアポケット、助手席シートバックポケットなどの便利なポケッテリアが用意されています。
N-ONEの荷室の収納
N-ONEはセンタータンクレイアウトによって、室内空間だけでなく荷室空間にもゆとりを持たせ、大人4人が乗車した状態でも十分な荷室スペースを確保しています。
さらに 荷室には床下収納も用意されているため、清掃グッズや置き傘など普段あまり使用しないものもすっきりと収納できます。工具類や非常用アイテムなどの保管場所としてもいいでしょう。
後席はレバーを引くだけで簡単に前倒しできるため、大きな荷物も積み込めます。
また、後席は5:5分割可倒式シートを採用しているので、後席に1人が乗った状態でも荷室の拡大が可能です。
鉢植えなど高さのある荷物を載せる場合には後席の座面を跳ね上げることもでき、乗車人数や荷物の大きさに合わせてアレンジできる使い勝手の良さが魅力です。
N-ONEの内装はグレードによって個性が異なるのが特徴
ゆとりのある室内空間に使い勝手が良いポケッテリア、荷物の大きさに応じてアレンジできる荷室など、N-ONEには快適なカーライフを実現させるための工夫が随所に見られます。
インテリアデザインに関してはグレードによってインテリアカラーを変えるなど、グレードごとに個性が大きく異なるため、違いをよくチェックして、自分好みの内装のN-ONEを選びましょう。
よくある質問
Q1:N-ONEの室内空間の特徴は?
A:現行型のN-ONEでは、ガソリンタンクを前席下に収納するホンダの独自技術「センタータンクレイアウト」を採用することで余裕のある快適な室内空間を確保しました。また室内空間は不要な要素を排したミニマルさを追求しているのも特徴です。
Q2:N-ONEの内装の特徴は?
A:N-ONEではグレードごとにインテリアカラーを変え、それぞれ異なる個性を表現しています。「Original」ではブラックとプラチナホワイトを組み合わせたシンプルで明るい内装、「Premium」「Premium Tourer」はブラックとチャコールを使用した上質で洗練された雰囲気、最上級グレードの「RS」ではブラック×オレンジのインテリアカラーを採用し、スポーティーな室内空間としています。
Q3:N-ONEの荷室は十分に荷物が積める?
A:N-ONEはセンタータンクレイアウトの採用により、室内空間だけではなく荷室にも余裕を持たせ、大人4人が乗車しても十分な荷物が積める広さを確保しています。また荷室には床下収納を装備していることに加え、後席には5:5分割可倒式シートを採用しているため、荷物の大きさや量によって荷室を拡大できるのが魅力です。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています