車に関する技術革新のスピードは凄まじいものがあり、今や20年前では考えられなかった技術が一般的なものとして存在しています。事故の危険を予測して衝突事故を回避したり、衝突被害を軽減したりする先進安全技術もそのひとつといえるでしょう。先進安全技術の充実度は今の時代の車選びの規準のひとつともいえます。
ここでは、マツダ「フレアクロスオーバー」の安全性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- フレアクロスオーバーは全車に先進安全技術を標準装備
- 「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」など、運転負荷を減らしてくれる機能も搭載
- フレアクロスオーバーは全車が「サポカーSワイド」の認定を受けている
フレアクロスオーバーの安全性能の特徴
フレアクロスオーバーは2014年1月に販売が開始された初代モデルから全車に先進安全技術を標準装備していたこともあり、安全への意識が高い軽自動車といえます。
2020年2月に登場した現行型においてもより進化させた先進安全技術を全車標準装備としていることはもちろん、経済産業省や国土交通省が普及啓発している先進安全技術を搭載した車「セーフティ・サポートカー(通称サポカー)」の中でも最も装備内容が充実した分類である「サポカーSワイド」の認定を受けているのは特筆すべきポイントでしょう。
フレアクロスオーバーに搭載される先進安全技術
ここからは、フレアクロスオーバーにはどんな先進安全技術が搭載されているのかを見ていきましょう。
デュアルカメラブレーキサポート
システムが先行車や歩行者を検知し、衝突する危険があれば段階を踏んで自動でブレーキを作動させることで衝突の回避、または衝突被害の軽減をサポートする機能です。
対象物との危険を察知した段階で警告を発し、同時に弱いブレーキをかけます。その状態でドライバーがブレーキを踏むとブレーキ踏力をサポートして制動力をアップ。それでも衝突が避けられないと判断した場合は強力な自動ブレーキを作動します。
先代モデルは車両と昼間の歩行者が検知対象でしたが、2020年2月のフルモデルチェンジで夜間歩行者の検知機能が追加されました。
誤発進抑制機能(前進時/後退時)
進行方向に壁などの障害物を検知している状態で、必要以上にアクセルを強く踏み込むと一定時間エンジン出力を自動制御することによってペダル操作ミスによる飛び出しを防ぐ機能です。
後退時ブレーキサポート
リアバンパーに設置したセンサーで後方の障害物を検知して自車との距離を測定し、距離に応じてブレーキ音を変化させることによってドライバーに障害物への接近を知らせます。
障害物と衝突する危険があるとシステムが判断した場合、自動でブレーキを作動させて衝突を防いだり、衝突被害を軽減したりするようにサポートします。
車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能
走行中にシステムが車線を認識し、車線から車両がはみ出す可能性が高いと判断した場合は警告を発するとともに車線中央方向へのステアリング操作をサポートし、ドライバーの回避操作を支援します。ウィンカーを作動させている場合は意図的な逸脱(車線変更)と判断し、車線逸脱抑制機能は起動しないように工夫されています。
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)
先行車との適切な車間距離を維持しながら、システムが加減速をサポートして先行車に追従して走行することでドライバーの運転負荷を減らし、安全運転に寄与する運転支援機能です。先行車がいない場合は、あらかじめ設定した車速内で定速走行を行います。
フレアクロスオーバーは全車速追従機能付きなので、渋滞などで先行車が停止した際には自車も停止し、約2秒間停止を維持します。ストップ&ゴーを繰り返す渋滞時のストレスも軽減してくれるでしょう。
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)は、元々はターボエンジン搭載モデルのみに採用されていましたが、2022年5月の改良時に全車標準装備となりました。
ふらつき警報機能
走行中にシステムが正常な車両の走行パターンを計測します。蛇行するなど、実際の車両の動きが計測値と異なる場合は「ふらつき」と判定し、警告を発してドライバーに注意喚起する機能です。
標識認識機能
走行中にシステムが道路標識を認識し、メーター内に表示して標識の見落としがないようにドライバーにリマインドしてくれる機能です。
一時停止、はみ出し通行禁止、車両進入禁止、最高速度、補助標識(終わり)を認識します。
ハイビームアシスト機能
走行中に先行車や対向車、街灯などを認識し、状況に応じて自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。ドライバーの運転中の作業を減らし、安全運転に貢献します。
先行車発進お知らせ機能
ブレーキペダルを踏んで停車している際、先行車が約4m以上離れても自車が発進しない場合には音や表示でドライバーに先行車の発進を知らせ、信号待ちなどでの出遅れを防ぐ機能です。
以上の先進安全技術は全グレードに標準装備されています。
グレードによってはさらに先進安全技術が充実
ここでは、グレード別設定で採用されている先進安全技術を紹介しましょう。
全方位モニター用カメラ(HYBRID XG、HYBRID XSを除くグレードに標準装備、HYBRID XSにメーカーオプション)
車両の前後左右に設置されたモニター用カメラで車両の周囲の状況をモニタリングし、対応ナビゲーションの画面にさまざまなアングルからの映像を映し出すことでドライバーの安全確認をサポートする機能です。
狭い路地から出る場合など、見通しの悪い場所で車両や人などが接近するとドライバーに知らせる「左右確認サポート機能」も搭載しています。
フレアクロスオーバーで安全・快適なカーライフを楽しもう
「サポカーSワイド」の認定は、誰もが安心して使用できる安全性を持つ車であるひとつの目安といえます。これから車を選ぶのであれば、「サポカーSワイド」の認定を受けているのかどうかは必ずチェックしてください。
フレアクロスオーバーは全車が「サポカーSワイド」に該当し、毎日の生活に使用する車として十分な安全性能を持つモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:フレアクロスオーバーには先進安全技術は全車標準装備されているの?
A:はい、フレアクロスオーバーにはエントリーグレードを含む全車に先進安全技術が標準装備されています。
Q2:フレアクロスオーバーに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?
A:車両に加えて昼夜の歩行者の検知ができる「デュアルカメラブレーキサポート」やペダル操作ミス時の急発進・急加速を防止する「誤発進抑制機能(前進時/後退時)」、車線からはみ出す危険を警告するとともにステアリング操作をサポートする「車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能」、自動でヘッドランプを切り替える「ハイビームアシスト機能」などが搭載されています。
Q3:フレアクロスオーバーはどの「サポカー」に該当するの?
A:フレアクロスオーバーは全車が「サポカーSワイド」の認定を受けています。
※この記事は2023年8月時点の情報で制作しています