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「トヨタカムリWS」世界の大ベストセラーに走りを磨いた新モデル追加

「トヨタカムリWS」世界の大ベストセラーに走りを磨いた新モデル追加
「トヨタカムリWS」世界の大ベストセラーに走りを磨いた新モデル追加

2018年8月、トヨタは昨年登場した4ドアセダン・カムリに走りを磨いた新モデル「カムリWS」を追加した。外観やインテリアにはスポーティな専用デザインを採用、ハイブリッドシステムや足回りも強化され、なかなかのスポーツセダンに仕上がっているようだ。

もう「ただのいいクルマ」とは言わせない

もう「ただのいいクルマ」とは言わせない

トヨタカムリはトヨタの最上級FFセダンとして1982年に登場しました。エンジンを横置きしたFF(前輪駆動)車の優れたパッケージングを活かした、広い室内空間がカムリの特徴です。その広い室内空間は北米市場をはじめ、世界各地で高い評価を獲得。海外生産を含めて、トヨタのグローバルモデルとして、2015年の世界累計販売台数はなんと1800万台超える大ベストセラーモデルとなっています。

2017年登場の新型カムリから走りが変わった

2017年登場の新型カムリから走りが変わった

WSのベースとなった2017年登場の新型カムリ

日本市場では2011年に登場した先代モデルからハイブリッド専用車となったカムリ。現行型カムリはトヨタのクルマ構造改革であるTNGA(Toyota New Global Architecture)の第1弾として2017年7月に登場しました。従来のカムリは広い室内空間という特徴はありましたが、スタイリングや走行性能などは普通で、いいクルマだけど、セールスポイントが少なく、正直に言えば日本ではユーザーが積極的に選ばないクルマの一つでした。

しかし、現行型カムリはTNGAに基づいてクルマの基礎となるプラットフォームをはじめ、パワートレイン、電子系部品などゼロから開発。その結果、従来のカムリとは異なり、エモーショナルで、美しいデザイン、意のままの走り、上質な乗り味を実現させたミドルセダンに生まれ変わったのです。

よりスポーティかつ上質になった外観

よりスポーティかつ上質になった外観

スポーティさを強めた新グレード「WS(Worldwide Sportyの略)」を追加

そのイメージを一新したカムリに2018年8月1日、スポーティさを強めた新グレード「WS(Worldwide Sportyの略)」を追加しました。WSは世界で愛される王道セダンのカムリに大胆かつ上質なスポーティさを採り入れたグレードです。

外観デザイン

“センシュアルスマートコンフィデンス”をデザインコンセプトとして、外観デザインはセダンの実用価値をしっかりと洗練させながら、クーペを思わせる「官能的な動感」を追求しています。現行型カムリのもともとの低重心ワイドボディにスポーティなパーツを装着することで、走りの良さを感じさせるデザインになりました。

専用デザインのフロントグリル&バンパー

専用デザインのリアスポイラー

専用デザインのフロントグリル&バンパー、リアスポイラーはかっこいいだけでなく空力性能の向上も果たしています。

アティチュードブラックマイカ×ダークブルーマイカメタリック

ボディカラー

またボディカラーにも「アティチュードブラックマイカ×ダークブルーマイカメタリック」を含む3種類のツートーンカラーが専用で用意されています。

専用インテリアもスポーティさが際立つ

専用インテリアもスポーティさが際立つ

 

WS内装

一見、本革シートを思わせるWSの内装

レザーパッケージの内装

こちらは正真正銘(?)本革の「レザーパッケージ」の内装

新素材ファブリックのシート

WSに採用された合成皮革と新素材ファブリックのシート

インテリアも「WS」には合成皮革とファブリックのコンビネーションシート、「レザーパッケージ」には本革シートを設定。WSはメインの素材に革のような上質感をあわせもつファブリックを採用し、織柄によってカーボンのようなイメージを演出しています。またサイド素材との切り替えによって立体感を作り出しスポーティさを際立たせています。

エンジンもハイブリッドシステムも強化

エンジンもハイブリッドシステムも強化

走りについてもDポジションでの走行時でもステアリングから手を離すことなく、指先の操作だけで素早いシフトチェンジが行えるパドルシフトを装備。そして搭載されるパワートレインは2.5L直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「THSII」。

これだけ聞くと従来型と同じように思えるかもしれませんが、搭載されているエンジンは最大熱効率41%という高い熱効率・高出力を両立した新開発の「ダイナミックフォースエンジン」を採用。さらに、ハイブリッド用バッテリーに軽量・高出力化された高性能のリチウムイオン電池を採用することで、ハイブリッドシステムの最高出力は155kW(211ps)を発生しています。

一方、気になるJC08モード燃費は28.4km/Lですので、まさに高出力と低燃費を両立したパワートレインと言うことができるでしょう。

もちろんサスペンションも専用品

もちろんサスペンションも専用品

現行型カムリは走りに磨きをかけるため、フロントはマクファーソンストラット式、リアは新開発のダブルウィッシュボーン式を採用しフラットで安定した走りと快適な乗り心地を実現しています。WSはその走りの性能をさらに向上させるためにより応答性の高い操舵フィーリングとフラットな走りを追求したサスペンションチューニングを施しています。さらに、足元にはブラック塗装の18インチのアルミホイールを装着し、足元も引き締まった印象です。

トヨタカムリWS価格表(2018年10月現在)

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
WSFF28.4367万2000円
WS レザーパッケージ434万1600円

 

今度こそ、GTアゲイン?

もともと最初にカムリを名乗ったのはFFモデルの前に存在したセリカカムリでした。「男30、GTアゲイン」というキャッチコピーを掲げたそのスポーツセダンは、ファミリーカーとは一線を画すクルマとしてスマッシュヒットしました。今回のカムリWSは、コレまでの際立った特徴のない「ただのいいクルマ」だったカムリを、昔のようなスポーツセダンとして輝く存在にしてくれるのではないでしょうか。

 

※記事の内容は2018年10月時点の情報で執筆しています。

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