車種選びの次に待っているグレード選び。カタログの細かい項目をひとつずつ確認し、グレードの違いを把握するのは面倒で手間がかかるかもしれません。しかし、たくさんあるグレードから自分にぴったりのグレードを見つけることが楽しいカーライフを手に入れるための第一歩といえるのです。
ここでは、日産「マーチ」のグレードについて、わかりやすく紹介します。
この記事のPOINT
- マーチのグレードは大きく分けて「S」「X Vセレクション」「G」の3タイプ
- エレガントなカスタマイズカー「ボレロ」やスポーティーな「NISMO」など多彩な選択肢がある
- マーチのおすすめグレードは「X Vセレクション」
マーチのグレード構成
マーチのパワートレインは1.2L直列3気筒ガソリンエンジン+CVTの1種類で、グレードは大きく「S」「X Vセレクション」「G」の3種類に分けられ、価格はこの順番に高くなります。
なお、「S」には内装の質を向上させた「S プライムインテリア」、「X Vセレクション」「G」にはホワイトのアクセントカラーを随所にあしらった「パーソナライゼーション」の設定もあります。
加えてエレガントな魅力を持つカスタマイズカー「ボレロ」、スポーティーさを追求した2種類の「NISMO」もあるため、個性豊かなマーチの中から自分に合ったものを選ぶ楽しさも味わえるでしょう。
マーチのグレードごとの特徴
ここからは、マーチのグレードごとの装備内容を見ていましょう。
シンプル装備の「S」/「S プラムインテリア」
11種類の豊富なボディカラー
「S」はマーチの中で最も価格が安いエントリーグレードで、加飾などを使用しないシンプルな装備内容となっています。エントリーグレードでは選べるボディカラーが制限されるケースも少なくありませんが、マーチの自慢である11色の豊富なボディカラー全色から好きなカラーが選択できるのはうれしいポイントでしょう。
人気のナデシコピンクや、2020年7月の一部改良で刷新された新色のプレミアムホライズンオレンジなど、カラフルなカラーももちろん選べます。
先進安全装備は搭載
「S」にも今の時代なくてはならないといえる衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を搭載。価格を抑えているとはいえ、必要な装備はしっかりと採用しています。
内装の質感をアップした「S プラムインテリア」
「S プラムインテリア」はその名のとおり、プラムカラーのインテリアが装備されるグレードです。シルバーフィニッシャーやメッキ加飾が追加され、内装の質感が向上しているため「S」ではシンプルすぎると感じる方にはぴったりでしょう。
また、「S」は一体可倒式のリアシートであるのに対し、「Sプラムインテリア」では6:4分割可倒式シートが標準装備となるという違いもあります。
出典:日産「マーチ」室内
エクステリアにもメッキをプラス
なお、装備内容は「S」をベースにしていますがアウトサイドドアハンドルがメッキになり、フロントバンパーグリルにもメッキ加飾が追加されます。
燃費の良さが魅力の「X Vセレクション」
アイドリングストップを搭載
「X Vセレクション」では、停車時にエンジンを停車させて燃料の消費を抑制するアイドリングストップが搭載され、低燃費を実現しているのがポイントです。「S」の燃費が17.6km/Lであるに対し、「X Vセレクション」は18.6km/Lであるため、長い目で見ると大きな燃料費の差につながるのではないでしょうか。
実用性も向上
携帯キーを身に付けけていればスイッチ操作でドアロックやアンロック、エンジン始動ができるインテリジェントキーやプッシュエンジンスターター、エンジンイモビライザーが標準装備になるなど実用性も向上させており、日常使いに適したグレードといえるでしょう。
内外装の質感が向上する上級グレード「G」
メッキを使用した内外装が上質さを演出
上級グレード「G」では、「X Vセレクション」の装備内容にプラスして「S プラムインテリア」と同じくメッキ加飾をあしらったフロントバンパーロアグリル、アウトサイドドアハンドルを装備するとともにインテリアにも加飾を施し、内外装の上質感を増しているのが特徴です。
さまざまな情報を表示するメーター内ディスプレイを追加
さらに、「G」にはメーター内ディスプレイが搭載され、外気温度や燃費、タイヤアングルなどさまざまな情報を表示してくれる機能が追加されています。
定期点検やオイルの交換時期などを知らせてくれるサービスインターバルや、パーキングブレーキの戻し忘れやキー忘れなどを知らせる機能もあるため、日々のドライブで活躍してくれるでしょう。
「X Vセレクション」と「G」に設定のある「パーソナライゼーション」
「X Vセレクション」と「G」では、「パーソナライゼーション」の選択も可能です。「パーソナライゼーション」ではドアミラーやアウトサイドドアハンドル、フルホイールカバーにホワイトをあしらって個性をプラス。
なお、「パーソナライゼーション」では選択できるボディカラーが限られており、「X Vセレクション パーソナライゼーション」では4色、「G パーソナライゼーション」では3色の設定となっています。
エレガントな装いの「ボレロ」
「ボレロ」は、専用のメッシュデザインのフロントグリルや光輝モール付きのフロントバンパー、専用デザインのアルミホイールなどを装備し、クラシカルでエレガントな雰囲気を持つカスタマイズカーです。
スポーティーさが魅力の「NISMO」/「NISMO S」
「NISMO」「NISMO S」は、標準モデルとは一線を画すスポーティーな魅力を持つグレードです。
「NISMO」
「NISMO」は「X Vセレクション」をベースとして、専用のエアロパーツや専用チューニングが施された足回りを持ち、気軽にスポーティーさを楽しむグレードといえるでしょう。
「NISMO S」
「NISMO S」は「S」をベースとし、専用のブレーキシステムやサスペンションステー、エキゾーストシステム、テールクロスバー、専用チューニングコンピューターなど、メカニズム部分に多数手を加えて走りに磨きをかけたモデルです。
ボディ剛性も強化していることに加え、専用仕様の1.5L直列4気筒ガソリンエンジン、5速マニュアルを搭載しているため走りを存分に楽しみたい方にはうれしいグレードでしょう。
マーチのベストグレードは「X Vセレクション」
マーチは多彩なグレードがそろうため、さまざまなニーズに対応できるのが魅力です。毎日の生活に寄り添う車としてのおすすめグレードは、燃費向上に貢献するアイドリングストップが搭載されることに加え、インテリジェントキーなどの実用性を高める機能が搭載されるコストパフォーマンスの良い「X Vセレクション」といえるでしょう。
個性を演出したいのであれば「パーソナライゼーション」を選択するのもいいかもしれません。お気に入りのマーチを見つけて、充実したカーライフを送りましょう!
よくある質問
Q1:マーチのグレード構成は?
A:マーチのグレードは大きく分けて「S」「X Vセレクション」「G」の3タイプで、「S」には「プラムインテリア」、「X Vセレクション」と「G」には「パーソナライゼーション」の設定もあります。このほかにエレガントさが魅力のカスタマイズカー「ボレロ」、スポーティーな2種類の「NISMO」も用意されており、多彩なグレードがそろいます。
Q2:マーチのグレードの違いは?
A:「S」はシンプルな装備で価格を抑えたグレードです。「X Vセレクション」はアイドリングストップを採用し燃費が向上しているほか、インテリジェントキーなどの実用性を高める装備も搭載されているのが特徴。上級グレードの「G」では、メーター内ディスプレイが追加されています。「ボレロ」はクラシックな装いを持つカスタマイズカー、「NISMO」はスポーツグレードといえるでしょう。
Q3:マーチのおすすめグレードは?
A:マーチはグレードの選択肢が多いので、さまざまなニーズに対応できるのが魅力。日常的に使用する車としておすすめなのは、燃費が良く実用性に関する装備もそろう、コストパフォーマンスの良い「X Vセレクション」でしょう。
※記事の内容は2021年3月時点の情報で執筆しています。