車種を選んだ後に待っているグレード選びをおろそかにしていませんか? 車はグレードによって異なる特徴があるので、適当に選んでしまうと装備内容に不満が残るなど、後悔することになりかねません。カーライフの充実度は、自分に適したグレードを選ぶことができるかどうかにかかっていると言っても過言ではないため、細かい部分まで比較してよく検討することが大切です。
ここでは、トヨタ「ヤリスクロス」のグレードについて、わかりやすく解説します。
この記事のPOINT
- ヤリスクロスのグレードは「X」「G」「Z」「Z“Adventure”」「GR SPORT」
- ハイブリッド車とガソリン車でグレード構成に差はない
- ヤリスクロスのおすすめグレードは「Z」
トヨタ「ヤリスクロス」のグレード構成
ヤリスクロスのグレードは「X」「G」「Z」「Z“Adventure”」、そして走行性能を高めた「GR SPORT」の5種類で、ハイブリッド車とガソリン車でグレード構成に差はありません。
2020年8月のヤリスクロスのデビュー時は「X」の一部装備を省き価格を抑えた廉価グレード「X“Bパッケージ”」の設定がありましたが、2022年7月の改良時に廃止されました。
なお、ヤリスクロスの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
ヤリスクロスのグレードごとの特徴
ここからは、ヤリスクロスのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | X | G | Z/ Z“Adventure” | GR SPORT | |
---|---|---|---|---|---|
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン/ハイブリッドシステム | ||||
駆動方式 | 2WD/4WD(ガソリン車)・E-Four(ハイブリッド車) | 2WD | |||
燃費 (km/L、WLTCモード) | ガソリン2WD:20.2 ガソリン4WD:18.5 ハイブリッド2WD:30.8 E-Four:28.7 | ガソリン2WD:19.8 ガソリン4WD:18.2 ハイブリッド2WD:30.2 E-Four:28.1 | ガソリン2WD:18.8 ガソリン4WD:17.4 ハイブリッド2WD:27.8 E-Four:26.0 | ガソリン車:17.6 ハイブリッド車:25.0 |
|
全長(mm) | 4,180(Z“Adventure”のみ4,200) | 4,185 | |||
全幅(mm) | 1,765 | ||||
全高(mm) | 1,590 | 1,580 | |||
最小回転半径(m) | 5.3 |
エントリーグレードの「X」
〈グレード「X」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | ハイブリッドシステム | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 189万6,000円 | 212万7,000円 | 228万4,000円 | 251万5,000円 |
「X」は、ヤリスクロスの中で最も価格が安いエントリーグレードではありますが、電動パーキングブレーキやブレーキホールド、スマートエントリー&スタートシステム、チルト&テレスコピックステアリングなどが標準装備であり、日常的な使用において物足りなさを感じることはないでしょう。
上位グレードと差がある部分としては、足回りが16インチの樹脂フルキャプ付きのスチールホイールであること、ディスプレイオーディオのディスプレイサイズが小さい点が挙げられます。なお、ヤリスクロスでアルミホイールが標準仕様ではないのはこの「X」のみです。
また、追加できるオプションの選択肢が限られ、駐車支援機能「トヨタチーメイト:アドバンスト パーク」や安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」といった安全性を高める予防安全技術が追加できません。
一方でヤリスクロスの目玉装備のひとつである「運転席ターンチルトシート」は選択可能です。運転席ターンチルトシートはシートが回転しながら傾くことで両足をそろえてスムーズな乗り降りを可能にすることに加え、足腰への負担軽減にも貢献してくれる優れものです。なお、運転席ターンチルトシートが追加できるのは「X」と「G」のみです。
ツートーンカラーが選択できる「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | ハイブリッドシステム | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 202万円 | 225万1,000円 | 239万4,000円 | 262万5,000円 |
「G」では、サイズは16インチで「X」と同じですが、スチールホイールではなくアルミホイールが標準装備となるため、ルックスの上質感が一気にアップします。さらに、オプションで上位グレードに装着される切削光輝タイプの18インチのアルミホイールの選択も可能です。
「X」は選択できるボディカラーがモノトーン8色のみですが、「G」以上のグレード(GR SPORTを除く)ではモノトーン8色に加えてツートーンカラーが選択肢に加わります。ツートーンカラーは5色用意されているため、計13色もの豊富なボディカラーから好みのカラーが選べるのはうれしいポイントといえるでしょう。
充実した装備が魅力の「Z」
〈グレード「Z」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | ハイブリッドシステム | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 223万2,000円 | 246万3,000円 | 260万6,000円 | 283万7,000円 |
「Z」では、フルLEDヘッドランプ+フルLEDリアコンビネーションランプが標準装備になり、夜間の視認性を向上させていることに加えルックスにも先進性をもたらしています。
加えてアッパーラジエーターグリルがピアノブラック加飾をあしらったものになることに加え、インチアップした18インチの切削光輝+センターオーナメント付きアルミホイールが採用されているため、エクステリアの印象もほかのグレードとは一線を画す迫力のある仕上がりとなっているのが特徴です。
また、運転席の6ウェイパワーシートや運転席・助手席のシートヒーター、助手席シートアンダートレイなどの収納が追加され、車内で快適に過ごせる装備が充実。
さらに視認性の良いオプティトロンメーターになることに加え、7インチカラーTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイが備わり、ディスプレイオーディオは8インチディスプレイを備えたものにグレードアップします。
ルックスにこだわる方にぴったりの「Z“Adventure”」
〈グレード「Z“Adventure”」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | ハイブリッドシステム | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
価格 | 233万1,000円 | 256万2,000円 | 270万5,000円 | 293万6,000円 |
「Z“Adventure”」は、「Z」をベースに専用のフロント・リアバンパー、そしてシルバーのルーフレールを装着し、よりアグレッシブな印象のエクステリアデザインが特徴のグレードです。
そのほかの快適装備や内装などについては「Z」と大きな差はありません。
走行性能を高めた「GR SPORT」
〈グレード「GR SPORT」の車両本体価格〉
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | ハイブリッドシステム |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD |
価格 | 236万7,000円 | 275万円 |
専用剛性アップパーツを採用し、電動パワーステアリングをよりスポーティーな特性にチューニングすることにより、軽快な走りと車との一体感を得られる操縦性を実現。さらに加速時、減速時のアクセルレスポンスを向上させるとともに、ドライブシャフトのねじり剛性をアップさせた専用パワートレイン制御&ドライブシャフト(ハイブリッド車のみ)など、走りの質感を高めるための専用セッティングが施されているのが「GR SPORT」です。
専用開発された5ツインスポークで硬質な印象のデザインが特徴の18インチアルミホイール、「G」をモチーフにしたメッシュ形状のグリルなどを採用し、エクステリアもスポーティーで精悍な装いとなっています。
ヤリスクロスのおすすめグレードは「Z」
快適装備が充実し、エクステリアの質感もアップする「Z」がヤリスクロスのおすすすめグレードといえるでしょう。ルックスにこだわるのであれば「Z“Adventure”」、より走りを追求したいのであれば「GR SPORT」も視野に入ってきます。
よくある質問
Q1:ヤリスクロスのグレード構成は?
A:ヤリスクロスには、ガソリン車とハイブリッド車に共通して「X」「G」「Z」「Z“Adventure”」「GR SPORT」の5種類のグレードが設定されています。
Q2:ヤリスクロスのおすすめグレードは?
A:ツートーンカラーが選べることに加え、快適装備が充実し価格と装備のバランスの取れた「G」がヤリスクロスのおすすめグレードです。ルックスにもこだわりたいのであれば「Z“Adventure”」も視野に入ってくるでしょう。
※この記事は2023年12月4日時点の情報で制作しています