クルマ好きにとって年始最大のイベントといえば、東京オートサロンでしょう。2020年に開催された東京オートサロン2020は3日間で過去最高の約33万6000人が来場しました。2021年も1月15〜17日の3日間、千葉の幕張メッセで開催の予定でしたが、コロナウイルス感染症拡大の影響で初のバーチャル開催となりました。今回は本来幕張メッセに展示予定だった自動車メーカー、メーカー系ブランドの出展車を紹介しましょう。
トヨタ系のモデリスタからはMIRAIやヤリスクロスが
まずはトヨタ系のワークスブランドのモデリスタ。モデリスタはトヨタ車を中心としたエアロパーツをはじめとしたカスタマイズパーツを販売しています。
こちらは水素を燃料として電力を発生し走行するFCV(燃料電池車)のMIRAIのエアロパーツ装着車です。スタイリッシュな4ドアセダンのMIRAIにフロントスポイラー、サイドスカート、リアスパッツ&バンパーガーニッシュの4点がセットとなった「モデリスタエアロパーツセット」を装着。スタイリッシュなMIRAIを上質かつスポーティに演出しています。
続いては、2020年の販売開始から大ヒット中のコンパクトSUV、ヤリスクロスです。モデリスタでは「ADVANCE ROBUST STYLE」「ELEGANT ICE STYLE」「SMART EDGE STYLE」の3タイプの提案をしています。中でもADVANCE ROBUST STYLEはフロントスポイラー、サイドスカート、リアスカート、カラードフェンダーのエアロパーツBセットにルーフスポイラー、19インチアルミホイール&タイヤセットを装着し、アグレッシブなスタイルとなっています。
モデリスタはトヨタブランドだけでなく、2020年にビッグマイナーチェンジを行ったレクサスISのエアロパーツも開発しています。
モデリスタとTRDの特設サイトはこちら
多彩な日産はキックスとノートのAUTECHバージョンに注目
日産は「NISSAN CUSTOMIZE 2021」という特設サイトを開設し、オートサロン出展車を紹介しています。今夏発売予定のEVのARIYAやフェアレディZプロトタイプも気になるところですが、まずピックアップしたいのが、2020年に登場したコンパクトSUVのキックスとコンパクトカーのノートのカスタムカー「AUTECH」です。
プレミアムスポーティというスポーティさと高級感を両立させた味付けのカスタマイズを施されたモデルで、オーテックジャパン伝統のクラフトマンシップがデザインやパーツの細部まで息づいているモデルです。
コンセプトカーでは「NV350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPT」と「NOTE PLAY GEAR CONCEPT」です。NV350 CARAVAN OFFICE POD CONCEPTはNV350キャラバンをベースに自由な働き方に合わせて、好きな場所でデスクワークができる「オフィスポッド」を組み合わせた移動オフィス。外観はフロント、リアのオーバーフェンダーやボディグラフィックをあしらい、オンロードもオフロードもこなせるオールラウンダーを表現しています。インテリアは、都会ではオフィスを車内に格納してプライベートで安全な空間、自然の中ではオフィスをバックゲートから引き出して広々とした開放的な空間を演出します。
一方のNOTE PLAY GEAR CONCEPTはコンパクトカーの新型ノートe-POWERをベースにスポーティーで存在感のあるアクセサリーを装備したコンセプトカーです。外観は、スポーティなエアロと17インチアルミホイールに加え存在感のあるルーフボックスを装着。ボディはマットダークグレイメタリックにマットピンクゴールドのアクセントカラーを配しワンランク上のパーソナライゼーションを表現しています。2台とも都会でもアウトドアでも似合うカスタマイズが特徴です。
ホンダからはフィットクロスターとN-VANベースのコンセプトカー
ホンダも「Honda Customize Car Special Site」を開設しています。注目はコンセプトカーの2台でフィットクロスターをベースとした「FIT=FEEL」そしてN-VANをカスタムした「N-VAN=TOOL」です。
クロスオーバーモデルのフィットクロスターのSUVイメージをさらに際立たせて、アーバンなアウトドアスタイルを提案しています。
一方のN-VAN=TOOLは平日はカフェ、そして休日は旅行先での車中泊など、仕事と趣味をシームレスに繋げるトレーラー風カフェという提案をしているモデルです。
その他ではホンダ純正アクセサリーブランドのホンダアクセスが、EVのホンダeと軽自動車のホンダN-ONEそれぞれのレーシングカーを開発中でそのカラーリングの人気投票を行っています。
ダイハツのコペン、ハイゼット、タフトベースのカスタムカーは弾けていた!
そして最後に紹介するのがダイハツです。ダイハツも「DAIHATSU VILLAGE COLORFUL CARNIVAL」という特設サイトを開設しています。個人的にはダイハツが最も弾けた出展車となっていると感じました。まず紹介するのは軽オープンカーのコペンをベースにルーフだけでなく、フロントガラスも省いた「コペンスパイダーver.」です。一見実用性がないように見えますが、走行時の動画を見るとまさに風の匂いを感じるための素敵なクルマです。
続いては、果樹園の屋根切りからインスパイアされたレーシーカスタマイズの軽トラック「ハイゼットトラックスポルツァver.」です。先ほどのコペンスパイダーはスポーツカーの屋根とフロントガラスを簡素化したモデルでしたが、こちらは軽トラックのルーフを取っ払ったモデルです。
そして、2020年に登場したタフトをベースにタフギア化したのが、タフトクロスフィールドver.。リフトアップして悪路走破性を高めて、行動範囲を広げられるモデルへと仕上げられています。
「VIRTUAL AUTO SALON」は2021年11月30日まで開催中!
今回、バーチャルでの開催となった東京オートサロン2021は今年の11月30日までWeb上で毎日楽しむことができます。今回紹介しきれなかった個性豊かなカスマムカーたちもぜひチェックしてみてください。
※記事の内容は2021年2月時点の情報で制作しています。