違いがよくわからないからといって、内容を確認せずに価格のみで車のグレードを決めてしまうのは危険です。車はグレードによって装備内容に差があるので、グレードごとの特徴を把握して自分に適した装備内容のグレードを選ばないと、満足のいくカーライフが送れない可能性もあるのです。
ここでは、日産「シルフィ」のグレードごとの違いについて、わかりやすく紹介します。
この記事のPOINT
- シルフィのグレードは「S」「X」「G」
- 2種類の特別仕様車の設定がある
- シルフィのおすすめグレードは「X」
シルフィのグレード構成
シルフィは1.8L直列4気筒ガソリンエンジン+CVTの1種類のパワートレインしかないため、グレードはそれほど多くはありません。「S」「X」「G」の3種類で、価格はこの順に高額になります。
これらに加えて2種類の特別仕様車「Gルグラン」「Sツーリング」の設定があるため、計5種類から選択が可能です。
シルフィのグレードごとの特徴
ここからは、シルフィのグレードごとの装備内容を見てみましょう。
最も価格の安いベースグレード「S」
装備を必要最小限に抑えたグレード
最も価格の安いベースグレードである「S」には、快適性を高める装備や近年の新型車に期待したい装備などはほとんどないシンプルな内容となっているため、日常使いには少しもの足りなさを感じるかもしれません。社用車として重宝されるグレード、といった印象です。
ヘッドランプはマニュアルレベライザー付きのハロゲンヘッドランプ、マニュアルエアコン、キーシステムはキー操作が必要なリモートコントロールエントリーシステムが採用されています。
アルミホイールは装備されない
「S」グレードでは、足回りはアルミホイールではなく15インチのフルホイールカバーとなっています。セダンならではの質の良さや重厚感を表現するためにはアルミホイールが欲しいところでしょう。
快適装備が充実する「X」
左右独立温度調整機能付きのオートエアコンを標準装備
「X」では、運転席と助手席それぞれに好みの温度を設定することができる左右独立温度調整機能の付いたオートエアコンが装備されます。
後席にも専用のエアコン吹出し口がセンターコンソールに装備されているため、後席であってもエアコンが効きやすいのもうれしいポイントです。
インテリジェントキー&プッシュエンジンスターター
キーを身につけておけばスイッチ操作のみでドアロックやアンロック、トランクルームのアンロックが可能な、近年主流となっているスマートキーシステムのインテリジェントキーが採用されています。エンジンも鍵を差し込む必要がなくスイッチで始動できるプッシュエンジンスターターが装備されているため、車に乗り込んでからエンジンをかけるまでの操作も非常にスムーズです。
視界周りの機能も追加
また、車外の明るさに応じてヘッドライトを自動で点灯・消灯してくれるオートライトシステムが搭載されることに加え、ドアミラーがドアロック連動自動格納機能・サイドターンランプ付きになるなど、視界に関する装備も追加されており、「X」は日常的に使いやすいグレードといえるでしょう。
アルミホイールが装備される上級グレード「G」
インチアップしたアルミホイールを標準装備
上級グレードの「G」では、「S」「X」が15インチのフルホイールカバーであったのに対し、インチアップした16インチのアルミホイールが標準装備に。足回りがぐっと引き締まり、存在感も増しています。
ヘッドランプもグレードアップ
ヘッドランプにはハロゲンよりもより明るく前方を照らし出すキセノンヘッドランプが採用されました。自動で光軸調整してくれるオートレベライザーも付いています。
安全性も向上
さらにこの「G」には、運転席と助手席のサイドエアバッグやカーテンエアバッグが標準装備になり、衝突安全性が向上しているのもポイント。サイドエアバッグやカーテンエアバッグはほかのグレードにはオプションでの設定もないため、安全性の高さが欲しいならこのグレードを選択するといいでしょう。
プレミアム感を高めた特別仕様車「Gルグラン」
「G」をベースにした「Gルグラン」は、プレミアム感や上質感を高めた特別仕様車で、美しい輝きが魅力の専用の16インチ切削光輝アルミホイールを採用しています。
また、室内には専用の本革シートと合皮のドアトリムをあしらい、上質さを高めているのが特徴です。
スポーティーさが魅力の特別仕様車「Sツーリング」
「Sツーリング」は「S」という名を冠してはいますが、中間グレードの「X」をベースとした特別仕様車です。
精悍な印象をもたらすグロスブラックのフロントグリル、専用デザインの前後エアロバンパーやサイドシルプロテクター、リアスポイラーを備え、標準モデルとは一線を画したスポーティーで躍動感のあるスタイルが魅力です。
また、ベースとなる「X」には装備されない16インチアルミホイールやキセノンヘッドランプを装備しているのもうれしいポイントでしょう。
シルフィのおすすめグレードは「X」
「S」は価格が安いのが魅力ではありますが装備はかなり寂しいものがあるので、日常使いには向かない印象です。
インテリジェントキーやプッシュエンジンスターター、左右独立温度調整機能付きのオートエアコンなどが装備される「X」が、実用性が高く使いやすいおすすめグレードといえるでしょう。ルックスにこだわりがあるのであれば「Sツーリング」もいいかもしれません。
どのグレードを選ぶかでその後のカーライフの満足度は変わってくるため、価格だけではなく装備内容もしっかりと確認して最適なグレードを選ぶようにしてください。
よくある質問
Q1:シルフィのグレード構成は?
A:シルフィのグレードは「S」「X」「G」の3種類で、価格はこの順に高くなります。なお、これらに追加して特別仕様車「Gルグラン」「Sツーリング」の2種類の特別仕様車の設定があります。
Q2:シルフィのグレードごとの違いは?
A:シルフィのベースグレードである「S」は今どきの装備がほとんどなく、社用車向きのグレードです。「X」はオートエアコンやインテリジェントキーなど、快適装備が充実。「G」はキセノンヘッドランプやアルミホイールなどが装備され、安全性やルックスの良さにも磨きをかけているのが特徴です。
Q3:シルフィの特別仕様車の特徴って?
A:「Gルグラン」は上級グレード「G」をベースにした特別仕様車で、専用のアルミホイールや本革シートなどを採用してプレミアム感を高めています。「Sツーリング」は「X」をベースに専用デザインのフロントグリルやエアロバンパーなどを装備し、スポーティーな装いを持った特別仕様車です。
Q4:シルフィのおすすめグレードは?
A:快適装備が充実し、使い勝手の良い「X」がシルフィのおすすめグレードです。
※記事の内容は2021年2月時点の情報で執筆しています。