車をどのように使用するのかは人それぞれですが、移動の際もできるだけ快適に過ごせるのに越したことはないでしょう。快適で楽いカーライフを手に入れるには、ドライブの快適さや居住性の良さを左右する車の内装を事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、日産「シルフィ」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- ゆとりあるニールームを確保
- シックで落ち着いたインテリアデザイン
- 荷室は9インチのゴルフバッグが4個積み込める容量を確保
シルフィの室内空間の特徴
2012年12月に登場した2代目にあたる現行型シルフィは、室内パッケージングの最適化などによってワンランク上のLサイズセダンに匹敵するようなゆとりのあるニールームを確保しているのが特徴です。一般的に窮屈に感じやすい後席でも足を組める広さとなっているため、移動中もゆったりとくつろげるでしょう。
それに加え、ショルダールームも従来型より30mm拡大しているので、ロングドライブでの快適さも向上。そのほかにもドアに厚くすることでアームレストにゆとりを持たせ、後席の背もたれのサイド部分の張り出しをフラットにして後席に3名が座ったときの快適性や乗降性を向上させるなど、細かい部分に居住性を高めるさまざまな配慮が見られます。
シルフィのグレードごとの内装
ここからは、シルフィのグレードごとの内装を見ていきましょう。
シックなインテリアの「S」/「X」/「Sツーリング」
シルフィのインテリアは、落ち着きのあるシックさが魅力。メインターゲットがセダンになじみのあるシルバー世代というだけあり、ベースグレードや中間グレードであっても安っぽさを感じさせることなく質の良さを維持しているのが特徴です。
インテリアカラーは、ブラックとベージュのニュアンスを感じさせるフェザーグレーの2色の設定があります。
手触りの良いスエード調素材のシート
「S」「X」には手触りの良さが魅力のスエード調シートを採用。座面に模様をあしらうことでワンランク上の上質さを演出しています。「S」と「X」の内装はほぼ共通で、相違点は「S」がウレタンステアリングホイールであるのに対し、「X」では本革巻きのステアリングホイールが装備される程度です。
なお、エアロパーツを装着し、スポーティーさが魅力の特別仕様車「Sツーリング」の内装は、「X」に準じます。
ワンランク上の上質さを感じさせる「G」
木目調フィニッシャーが上質さを演出
上級グレードの「G」では、コンソールやフロントドアに木目調のフィニッシャーがあしらわれ、「S」や「X」とは一線を画したワンランク上の上質さを持ったインテリアとなっています。
シート素材もスエード調&起毛織物の組み合わせにグレードアップしました。インテリアカラーは「S」「X」と同じくブラックとフェザーグレーの2色から選択が可能です。
クラスを超えたプレミアム感が魅力の特別仕様車「Gルグラン」
本革シートを標準装備
上級グレードの「G」をベースにした「Gルグラン」は、クラスを超えたプレミアム感が魅力の特別仕様車です。
シート素材には贅沢に本革を使用。さらに専用の合皮ドアトリムを採用し、ラグジュアリーな室内でゆったりとくつろげるのが魅力です。なお、「Gルグラン」では、インテリアカラーはブラックのみとなっています。
シルフィの座席周りの収納
車選びの際に確認を忘れがちなのが、座席周りの収納ではないでしょうか。ドライブの際に必要な小物やドリンクの置き場所は快適性を左右するため、しっかりと確認しておきましょう。ここでは、シルフィの座席周りの収納について見ていきます。
フロントカップホルダー
前席のカップホルダーはセンターコンソールに装備されています。シャッター付きのため、小物入れとしても活躍するでしょう。
アームレスト付きセンターコンソールボックス
センターコンソールボックスはそれほど大きなサイズではありませんが、ハンドタオルや小銭入れなど、ドライブに必要なものを収納するのに便利です。アームレスト兼用のリッドを閉めれば収納物が外から見えることもありません。
オーバーヘッドコンソール&マップランプ
車内上部に設置されたオーバーヘッドコンソールは、サングラスやメガネなどを収納しておくのに最適でしょう。マップランプには省電力ながらより明るく照らし出すLEDが使用されています。
2段式グローブボックス(「G」「Gルグラン」に標準装備)
グローブボックスには仕切りがあり、2段式になっています。グローブボックスは車検証や自賠責保険証などの書類入れとして使用することが多いですが、仕切りによって中をすっきりと整理できるので必要な書類をすぐに取り出せるでしょう。
照明が付いているため、夜間など車内が暗くても利用しやすいのも魅力です。
「G」「Gルグラン」以外のグレードには、2段式ではない通常のグローブボックス(照明付き)が装備されています。
リアアームレスト(カップホルダー付き)
後席のアームレストには2個のカップホルダーがあります。後席にもしっかりとドリンクの置き場所が確保されているのはうれしいポイントでしょう。
運転席・助手席シートバックポケット
シルフィには、運転席・助手席ともにシートバックポケットが用意されています。カーナビが一般化した現在、もともと地図を入れるためにあったシートバックポケットは必要ないという声も聞かれますが、タブレットや雑誌などの収納場所としても使用できます。工夫次第で役立つのではないでしょうか。
シルフィの荷室&座席アレンジ
シルフィはセダンながら荷室容量もしっかりと確保しており、9インチサイズのゴルフバッグなら4個収納が可能です。ゴルフや旅行でも安心して荷物が積み込める広さがあるといえるでしょう。
現在ではセダンであっても後席に分割可倒式のシートを採用する車種もありますが、シルフィでは分割可倒式のシートは採用されていないことに加え、後席は可倒式ではないため座席アレンジはできません。
座席アレンジができないため荷室は拡大できませんが、シルフィの後席のアームレストはスルー機構を採用しています。この後席のアームレストのスルー機構を利用して、長さのある荷物を積み込むことができるのは特筆すべきポイントでしょう。
シックなインテリアと大容量の荷室が魅力
シルフィは落ち着きを感じさせるシックなインテリアと、セダンながら大容量の荷室を備えたモデルです。座席アレンジはできませんが、荷室容量は十分なのでシーンを選ばずに活躍してくれるでしょう。セダン愛好家はもちろん、これからセダンに乗ってみたい、という方でも使いやすいのではないでしょうか。
車の内装は車選びの重要ポイントのひとつといえます。忘れずにインテリアデザインや収納の充実度を確認して、納得のいく一台を選んでください。
よくある質問
Q1:シルフィの室内空間の特徴は?
A:シルフィでは室内パッケージングの最適化などによって、ワンランク上のLサイズセダンに匹敵する余裕のあるニール―ムを確保しています。また従来型よりもショルダールームを30mm拡大したり、アームレスト形状にゆとりを持たせたりすることで快適性や居住性を向上させているのが特徴です。
Q2:シルフィのインテリアの特徴は?
A:シルフィは、シックで落ち着いたインテリアを採用しています。インテリアカラーはブラックとフェザーグレーの2色が設定されていますが、特別仕様車「Gルグラン」はブラックのみとなります。また、上級グレードの「G」と「Gルグラン」には木目調のフィニッシャーがあしらわれ、インテリアの質感が向上しています。なお、「Gルグラン」には本革シートが標準装備です。
Q3:シルフィの荷室の特徴は?
A:シルフィは9インチのゴルフバッグが4個積み込める大容量の荷室を備えています。座席アレンジはできませんが、リアアームレストにスルー機構があるため、それを利用して長尺物を積み込むことも可能です。
※記事の内容は2021年2月時点の情報で執筆しています。