車検の依頼先を選ぶにあたって、各業者の料金表を参考にするという方も多いのではないでしょうか。車検の料金表は一見似た項目が並んでいますが、業者によって記載されている項目名や項目数が異なることも多いのです。車検では必ずしも受ける必要がないサービスが含まれている可能性もあるため、料金表の基本的な見方を知ることが大切です。
そこで、車検の料金表の見方や、費用を安く抑えるためのポイントを解説します。併せて、複数の業者を比較する際の見積書の見方も見ていきましょう。
この記事のPOINT
- 車検の料金表は、同じ項目でも業者によって書き方が違うことがある
- 見積りの比較では、業者ごとに違う「車検基本料」に着目する
- 車検費用を安く抑えるには、不要な検査や整備項目を減らす必要がある
車検の料金表の見方
車検の料金表は業者ごとに記載されている項目の種類や数が異なります。そのため、車検で必要な料金項目を踏まえて、料金表を比較する必要があります。
まずは基本的な車検の料金表の見方や、各項目について解説します。
車検の料金表の例
「A社」と「B社」の異なる2パターンの車検業者の料金表を例に見ていきましょう。
同じ車検を受けるといっても、業者によって次のように料金表の表記が異なることがあります。
〈A社の料金表〉
軽自動車 | 小型乗用車 | 中型乗用車 | 大型乗用車 | |
---|---|---|---|---|
車検基本料 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 |
自賠責保険料(法定費用) | 25,070円 | 25,830円 | 25,830円 | 25,830円 |
重量税(法定費用) | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 |
印紙代(法定費用) | 1,400円 | 1,700円 | 1,700円 | 1,800円 |
車検費用合計 | 53,070円 | 63,930円 | 72,130円 | 80,430円 |
〈B社の料金表〉
XLクラス | Lクラス | Mクラス | Sクラス | 軽自動車 | |
---|---|---|---|---|---|
基本料金 | 58,300円 | 52,800円 | 49,500円 | 45,100円 | 40,700円 |
法定費用 | 63,750円 | 55,550円 | 47,350円 | 47,350円 | 28,840円 |
引取手数料 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
納車手数料 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
支払い料金 | 12万4,250円 | 11万550円 | 99,050円 | 94,650円 | 71,740円 |
A社は法定費用の内訳を詳しく記載していますが、B社は「法定費用」でまとめて記載しています。
またB社のように、人によっては不要になる「引取手数料」や「納車手数料」も含めて料金表に記載している業者もあります。
このように、業者によって料金表の項目や内訳は大きく変わってくるため、比較の際には注意が必要です。
料金表の各項目について
車検の料金表の項目の中でも、どの業者にも必ず記載されている「法定費用」と「車検基本料」について、それぞれどのような費用か確認しておきましょう。
・法定費用
法定費用とは、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代のことです。いずれも国や自治体に納める費用で、車種ごとに料金が法律で定められているため、どの車検業者に依頼しても同一の金額となります。
・車検基本料
車検業者によって金額が異なるのが、この車検基本料です。「点検検査整備代」と表記されている料金表もあります。車検基本料には、点検や整備費用のほか、納車手数料や車内清掃費などが含まれていることもあります。
料金表で車検費用を比較する際は、この車検基本料に着目すると検討しやすいでしょう。
車検の料金表を見るときの注意点
車検の料金表を見るときは、料金表の合計金額だけで判断するのではなく、比較している業者同士で、表記の異なる点がないか着目することが大切です。
同じ項目でも業者によって書き方が違うことがある
車検の料金表に書き方の決まりはないため、同じ項目でも、業者によって異なる表現がされている場合があります。そのため、料金表の各項目を見比べて、表記の違いを踏まえて料金を比較することが大切です。
また、車検業者を選ぶにあたっては、わかりやすい料金表を提示している業者を選ぶことをおすすめします。車検費用の内訳が明確で、本来不要な項目を含めない料金表を提示している業者なら、信頼して車検を依頼できるでしょう。
提示価格が税抜になっている場合も
車検費用のうち、車検基本料と部品交換費用には消費税がかかります。法定費用は税金扱いとなるため非課税です。
業者によっては、車検の料金表ではすべて税抜で提示しているところもあるため、税込の支払総額も確認しておくと安心です。
車検費用を抑えたいときの料金表の比較ポイント
料金表をじっくりと比較することで、車検費用を安く抑えられる業者を見つけやすくなります。その際に比較すべき項目についてご紹介します。
業者ごとに異なるのは車検基本料
業者によって異なるのは車検基本料です。車検基本料には点検費用や整備費用、代行手数料などが含まれており、車検業者に対して支払われます。車検の料金表を比較する際は、まずはこの車検基本料に注目して、違いをチェックしてみましょう。
基本料に含まれる部品交換費用は、車の状態によって変化する
車の部品は消耗品のため、車検のときに交換が生じることもあります。部品交換費用も車検基本料に含まれるケースが多いですが、実際の金額は車の状態や交換する部品の種類によって変わってきます。正確な金額を知るためにも、事前に見積りを取っておきましょう。
車検費用を安くするポイント
車検費用を安く抑えるには、料金表を比較する以外にも、複数の業者で見積書を出してもらったり、整備内容を調整したりすることがポイントになります。
複数の車検業者の見積りを比較する
車検を依頼する業者を選ぶ際は、複数の業者から見積りを出してもらい、比較検討することをおすすめします。
業者によっては、車検に通すために必要な検査・整備項目以外の内容も見積りに含めており、その分金額が高くなるケースがあります。いくつかの業者の見積りを見比べて、不要な検査や整備の項目がないか確認することで、車検費用を抑えることが可能になります。
検査や整備項目を減らす
検査や整備の項目数は業者によって違うため、ほかの業者の見積りにはない検査や整備項目があった場合は、内容を確認しましょう。不要な場合は外すことで、車検費用を抑えられます。
部品交換は新品ではなくリビルド品を使用する
リビルド品とは、メーカーの純正品や新品のパーツよりも安く交換できる部品のことです。部品交換の費用も抑えたい場合は、リビルド品の使用が可能かどうかも事前に確認してみることをおすすめします。
見積書を比較するときに確認すべきポイント
複数の業者の見積書を比較する際は、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
過剰整備にならないか
過剰整備は料金がかさむ原因となります。見積書を確認するタイミングで、不要な項目が含まれていないかチェックしておくことが大切です。
また、相談なく勝手に部品を交換して、費用を請求するというケースもあります。そのような事態を避けるためにも、見積りの段階で車検に通るために必要な部品交換を明確にしておきましょう。
消耗品の交換費用が含まれているか
車検に合格するために、ブレーキパッドやエンジンオイルといった消耗品の交換が発生することもあります。業者によっては見積書に消耗品の交換費用を含まない場合もあるため、しっかり確認しましょう。
もし見積書に消耗品の交換費用が記載されていない場合は、いくらかかるのか確認しておくことをおすすめします。
代車費用が含まれているか
代車費用は、業者によって無料のところもあれば、有料のところもあります。代車を利用したい場合は、有料か無料か、有料の場合は見積りに代車費用も含まれているかを確認しておきましょう。
理解できない内容や不要なサービスが含まれていないか
見積書を見て、疑問点や不要だと感じる項目があった場合は、車検を正式に依頼する前に必ず業者に確認を取りましょう。車検後のトラブルや思わぬ出費を防ぐためにも、検査内容や費用について納得の上で依頼することが重要です。
見積りの疑問点などについてわかりやすく説明してくれる業者であれば、信頼して車検を任せることができるでしょう。
カーリースなら車検費用の負担を抑えられる!
より安い車検業者を選ぶためには、料金表や見積りの比較が欠かせません。しかし、車検の料金表をじっくりと確認していくつもの業者を比較したり、複数の業者で見積りを取ったりするのは時間も手間もかかってしまいます。
しかし近年、そのような手間も費用も抑えてカーライフを楽しんでいる方が増えています。その方たちが利用しているのが、車のサブスクリプションと言われるカーリースです。
カーリースは月々の定額料金に車検費用が含まれている!
カーリースでは、月々の定額料金に車検時の法定費用が含まれています。そのため、車検のたびに高額な費用を支払う必要がありません。また、カーリースのカルモくんでは、メンテナンスプランをつけることで、車検基本料や、一部消耗品の交換費用も定額にできて、よりお得になります。
定額カルモくんなら車検にかかる手間と費用を大きく軽減できる!
「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、月額10,000円台から新車に乗れる、業界最安値水準のカーリースです。
車検やメンテナンスは全国30,000店舗以上の提携大手事業者から好きな業者を選べるため、車検業者を探す手間もかかりません。
また、定額カルモくんでは車種によって1ヵ月以内の納車に対応しているため、車検が切れる前に車を用意することも可能です。車検前に定額カルモくんで新車に乗り替えれば、直近の車検が不要になって費用負担が減り、次回の車検も3年後に延ばすことができます。
車検の料金表は複数の業者の違いを踏まえて比較しましょう
車検の料金表や見積書は業者によって表記方法がさまざまで、車検基本料も業者により異なります。複数の業者の車検料金を比較する際は、こうした違いがある点を踏まえて、料金やサービス面で安心して任せられる業者を選ぶことが大切です。それでも10万円前後の費用は必要になります。お得にカーライフを続けるには、カーリースという選択肢を持つことも重要といえるでしょう。
よくある質問
Q1:車検の料金表ってどうやって見るの?
A:車検の料金表の書き方は業者によって違うため、まずはどの項目が何の費用にあたるかをしっかり確認しましょう。その上でほかの業者と比較をして、不要な項目が含まれていないか、税込と税別どちらの表示かといったことをチェックしていきましょう。
Q2:見積書も見方があるの?
A:あります。見積書も料金表同様に、業者によって書き方が異なります。内訳の中に不要な項目がないかチェックするのはもちろん、部品交換費用が含まれているか、代車費用の取扱いはどうなっているかなどを確認し、不明瞭なものがある場合は業者に確認しましょう。
Q3:そもそも車検費用が負担。
A:高い車検費用を少しでも抑えるためにと料金表を見比べたり、複数の見積りをそろえたりするのは大変な労力がかかります。それであれば、車検を受けずにカーリースで新車に乗り替えましょう。定額カルモくんなら、頭金なし、月額10,000円台から新車に乗れます。
※記事の内容は2021年2月の情報で制作しています。