車種を決めた後に待っているグレード選び。車種選びには力を入れてもグレードは価格を見るだけで詳細を確認せずに決めてしまう、そんな方も少なくないといいます。車はグレードによって仕様が異なるため、グレードごとの特徴を確認して選ばないと、満足できるカーライプレミオ送れない危険があるのです。ここでは、プレミオのグレードごとの違いをわかりやすく解説します。
この記事のPOINT
- プレミオのグレードは6種類
- グレードによって快適装備・安全性能に差がある
- おすすめは「1.5F“Lパッケージ”」/「1.8X“Lパッケージ”」
プレミオのグレード構成
プレミオでは1.5Lと1.8Lの2種類の直列4気筒ガソリンエンジンを採用しています。パワートレインによるグレードの差はなく、それぞれに「1.5F」「1.8X」の基本グレードがあり、さらにワンランク上の「1.5F“Lパッケージ」「1.8X”Lパッケージ」、最上級グレードとして「1.5F“EXパッケージ」「1.8X”EXパッケージ」が設定されています。
なお、4WD車が用意されるのは1.8L車だけです。1.8L車には全グレードで4WD車の設定があります。
プレミオのグレードごとの装備内容
ここからは、プレミオのグレードごとの内容を見ていきましょう。
基本グレードにあたる「1.5F」/「1.8X」
重厚なフロントデザイン
現行型のプレミオは2007年6月に登場。販売開始から10年以上が経過したモデルではありますが、2016年6月に実施された2回目のマイナーチェンジではエクステリアデザイン、特にフロントマスクに大きく手が加えられ、現代的な感覚を持つデザインへと進化しました。
横バーを組み合わせたフロントグリルのデザイン、さらにメッキをあしらうことで風格や重厚さを表現。兄弟車であるアリオンと差をつけています。
足回りはスチールホイール
エクステリアの印象を決めるひとつのポイントである足回り。「1.5F」「1.8X」では、アルミホイールではなく樹脂フルキャップ付きのスチールホイールが装備されます。フロントグリルの重厚感を考えるとアルミホイールが望ましいところですが、このグレードではオプションでもアルミホイールの設定はありません。
快適装備の充実度は低い
エアコンはマニュアル式、キーシステムは近年主流になっているキー操作が不要なスマートキーではなくワイヤレスドアロックリモートコントロールとなっており、近年の車に期待したい快適装備はほぼありません。快適装備を最低限にすることで価格を抑えたグレードといえるでしょう。快適装備については追加できるオプションも用意されていません。
先進安全技術は標準装備
衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術は車に欠かせない装備となりつつあります。モデルライフの長いプレミオですが、2016年6月のマイナーチェンジでトヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備しています。
安全性を高めた「1.5F“Lパッケージ”」/「1.8X“Lパッケージ”」
安全装備を追加
「1.5F“Lパッケージ”」「1.8X“Lパッケージ”」以上のグレードでは、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」に加えてペダル踏み間違い時急発進抑制装置に該当する先進安全技術である「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が標準装備になり、より安全性を高めているのが特徴です。
加えて、周囲の明るさを検知してヘッドライトなどを自動で点灯・消灯するコンライトも搭載され、ヘッドライトの点灯忘れや消し忘れを気にしなくていいのもうれしいポイントでしょう。
アルミホイールが選択可能
またこのグレードでは、標準仕様ではスチールホイールが装備されますが、メーカーオプションでアルミホイールに変更することも可能になります。その場合、「1.5F“Lパッケージ”」、「1.8X“Lパッケージ”」の4WD車は15インチですが、「1.8X“Lパッケージ”」の2WD車はインチアップされ16インチのアルミホイールとなります。
快適装備も追加
エアコンは花粉除去付きのオートエアコンになるほか、携帯キーを身につけておけばキー操作なしでドアの解錠や施錠ができ、エンジンもスイッチで始動できるスマートエントリー&スタートシステムが標準装備になるなど、新型車に期待したい装備がそろいます。
充実した装備内容の最上級グレード「1.5F“EXパッケージ」/「1.8X”EXパッケージ」
ヘッドランプが最新のものに
ほかのグレードのヘッドランプがマニュアルレベリング式のハロゲンランプであるのに対し、「1.5F“EXパッケージ」「1.8X”EXパッケージ」では自動で光軸調整してくれるオートレベリング機能付きで、さらに1灯でハイビームとロービームの切り替えが可能な最新式のBi-Beam LEDヘッドランプが標準装備になり、夜間視認性が向上します。
ドライブを快適に楽しめる機能が充実
フロントドアガラスが99%紫外線をカットしてくれるスーパーUVカット機能付きのものになり撥水機能が追加されるほか、リアドア、バックウィンドウのガラスがUVカット機能付きプライバシーガラスになります。
加えて運転席はランバーサポート付きの8ウェイパワーシートになるなど、より快適にドライブが楽しめる機能が追加されており、最上級グレードとしてふさわしい快適装備を備えているのが魅力です。
プレミオのおすすめグレードは「1.5F“Lパッケージ”」/「1.8X“Lパッケージ”」
プレミオの基本グレードは今どきの装備がほとんどなく、社用車としてはいいかもしれませんがプライベートで使用するには少し寂しさを感じるでしょう。
その点、スマートエントリー&スタートシステムやオートエアコンを装備していることに加え安全性も高められており、アルミホイールの選択も可能な「1.5F“Lパッケージ”」「1.8X“Lパッケージ”」が装備内容のバランスが取れており、おすすめできるグレードといえます。
車のグレードはカーライフの質を左右する重要な車選びのポイントです。じっくりと比較検討して、自分に最適な一台を手に入れてください。
よくある質問
Q1:プレミオのグレード構成は?
A:プレミオでは基本グレードの「1.5F」「1.8X」、ワンランク上の「1.5F“Lパッケージ”」「1.8X“Lパッケージ”」、最上級グレード「1.5F“EXパッケージ」「1.8X”EXパッケージ」の計6種類のグレードが設定されています。
Q2:プレミオのグレードはどう選ぶ?
A:プレミオはグレードによって安全性能の充実度、快適装備の充実度が大きく変わります。どの程度までの装備を自分が必要としているのかをはっきりさせて必要な装備が過不足なく搭載されているグレードを選びましょう。なお、プレミオの基本グレードはアルミホイールが選択できないので、アルミホイールがマストなのであれば基本グレードは避けることをおすすめします。
Q3:プレミオのおすすめグレードは?
A:プレミオの基本グレードは今どきの装備がほとんどないので、もの足りなさが否めません。安全装備が追加され、スマートエントリー&スタートシステムやオートエアコンなどが装備される中間グレードの「1.5F“Lパッケージ”」「1.8X“Lパッケージ”」が装備内容のバランスが良く、おすすめできるグレードといえるでしょう。
※記事の内容は2021年1月時点の情報で執筆しています。