日本のみならず、世界中で大人気のトヨタ車。人気の理由は、まずは「圧倒的なまでに高い信頼性」というのがあるわけですが、近年は「クルマ好きにもアピールするモデルが増えてきた」という理由もあります。今回はそんなトヨタ車の中から、販売ランキング上位の人気車種に加え、「ボディタイプ別」のおすすめトヨタ車ベスト3をチョイスしてみます。
この記事のPOINT
- 昨年に引き続き、直近においてもトヨタ車の販売は絶好調
- 2024年1~4月のトヨタ車人気ランキングTOP20を発表
- 専門家おすすめのトヨタ車もボディタイプ別に紹介
トヨタ車の人気ランキングTOP20
2024年1~4月はどんなトヨタ車が売れたのでしょうか?具体的なランキングを見てまいりましょう。なお、複数のボディタイプが存在するカローラシリーズなどは「シリーズ合計の販売台数」を記載しています。また自販連が集計しているデータのなかで50位以内にランクインしている車種のみを集計対象としています。
〈2024年1~4月 トヨタ車販売台数ランキング〉
(上記のうち※印が付いている車種の販売台数と順位は推定です)
人気1位:カローラシリーズ(カローラ、カローラツーリング、カローラスポーツ、カローラクロス、カローラアクシオ、カローラフィールダー、GRカローラ)
日本を代表する実用車ブランドである「カローラ」。昔のカローラは4ドアセダンのみというラインナップでしたが、現在はセダンのほかにステーションワゴンやハッチバック、SUVのカローラも販売されており、「GRカローラ」というかなりスポーティなモデルも人気を集めています。また旧世代のセダンとステーションワゴンも、主に法人向けに継続販売中です。
カローラ(セダン)
サイズ:全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,435mm
価格:2,028,600円~3,338,300円
エンジン:1.5Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:18.1〜29.0km/L(WLTC)
通算12代目のカローラセダンとして2019年9月に登場。パワーユニットは最高出力120psの自然吸気1.5L直3エンジンのほか、同98psの1.8Lガソリンエンジンに同95psモーターを組み合わせたハイブリッドも用意されています。ボディサイズは上記のとおりの扱いやすい水準で、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。2022年10月の一部変更時にガソリン車の車台がヤリスベースのものになりましたが、ハイブリッド車の車台は変更なしです。
カローラ ツーリング(ステーションワゴン)
サイズ:全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mm
価格:2,108,600円~3,388,300円
エンジン:1.5Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:17.8〜29.5km/L(WLTC)
12代目のカローラセダンと同じく2019年9月に発売となった、カローラのステーションワゴン版。基本骨格は「GA-C」という世界共通の新世代プラットフォームですが、日本仕様の車体サイズは海外向けと比べてあえてややコンパクトにしています。パワーユニットはカローラセダンと同じ最高出力120psの自然吸気1.5L直3エンジンまたは1.8Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドで、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」はこちらも全車標準装備です。なおツーリングのガソリン車も2022年10月の一部変更時に車台が変更されています。
カローラ スポーツ(ハッチバック)
サイズ:全長4,375mm×全幅1,790mm×全高1,460mm
価格:2,210,000円~2,978,100円
エンジン:2Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:17.2〜30.0km/L(WLTC)
現行型カローラシリーズのなかではもっとも早い2018年6月に発売された5ドアハッチバック。ボディは低重心でワイドなフォルムで、サスペンションには可変ダインピングシステム「リニアソレノイド式AVS」をトヨタのFF車としては国内初採用。パワーユニットも、カローラセダンやツーリングのガソリン車は最高出力120psの1.5L直3エンジンを搭載しているのに対し、カローラ スポーツのガソリン車は同170psの2L直4を搭載。そのほか、1.8Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドも用意されています。
カローラ クロス(SUV)
サイズ:全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mm
価格:2,184,000円~3,459,000円
エンジン:2Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:16.6〜26.4km/L(WLTC)
2021年9月に追加された、カローラシリーズとしては初のSUV。エクステリアのデザインコンセプトは「アーバン・アクティブ」で、ボディサイズも他のカローラシリーズより若干大柄。全幅はシリーズ唯一の1800mm以上になっています。パワーユニットはカローラ スポーツと同じ最高出力170psの2L直4ガソリンエンジンおよびハイブリッドですが、4WDモデルはハイブリッドのみ。予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は、他のシリーズと同じく全車標準装備です。
カローラ アクシオ(セダン)
サイズ:全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,460mm
価格:1,639,600円~2,205,600円
エンジン:1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:15.6〜27.8km/L(WLTC)
カローラ アクシオは、2012年に発売された1世代前のカローラセダン。通常であれば現行型が登場した時点で終売となるのですが、カローラ アクシオは法人の社用車などとして使う場合に好都合な「5ナンバーサイズ」であるということで、現行型カローラの登場後も新車の販売が続けられています。パワーユニットは1.5L直4ガソリンエンジンのほか、最高出力74psの1.5Lガソリンエンジンに同61psのモーターを組み合わせたハイブリッドもラインナップされています。
カローラ フィールダー(ステーションワゴン)
サイズ:全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,475mm
価格:1,784,400円~2,359,000円
エンジン:1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:15.6〜27.8km/L(WLTC)
カローラ フィールダーは、カローラ アクシオと同世代のステーションワゴン。つまり現在のカローラ ツーリングから見ると1世代前の旧型モデルですが、アクシオと同様に「小ぶりな5ナンバーサイズである」という点に一定の需要があるため、カローラ ツーリングの登場後も継続販売されています。パワーユニットはカローラ アクシオと同じ1.5L直4ガソリンエンジン、または1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドです。
GRカローラ(ハッチバック)
サイズ:全長4,410mm×全幅1,850mm×全高1,480mm
価格:5,25,000円
エンジン:1.6Lガソリンターボ
燃費:12.4km/L(WLTC)
GRカローラは、5ドアハッチバックであるカローラ スポーツの骨格を利用して作られた超スポーティモデル。ボディとトレッドはカローラ スポーツよりも大幅にワイドで、搭載されるエンジンは最高出力304psを発生する1.6L直3インタークーラー付きターボ。トランスミッションもATは用意されておらず、6速MTのみとなっています。そして駆動方式も前後駆動力可変式のスポーツ4WD「GR-FOUR」ということで、何から何まで特別なカローラに仕上がっている一台です。
人気2位:ヤリスシリーズ(ヤリス、ヤリスクロス、GRヤリス)
ヤリスは、先代モデルまでは「ヴィッツ」という車名だったコンパクトカー。2020年2月に現行型が登場した際に、日本仕様の車名もグローバル市場と共通の「ヤリス」に改められました。まずは3ドアハッチバックの「ヤリス」のみが発売されましたが、その後はSUVの「ヤリス クロス」と、超スポーティモデルである「GRヤリス」も追加されています。
ヤリス(コンパクト)
サイズ:全長3,950mm×全幅1,695mm×全高1,495mm
価格:1,501,000円~2,694,000円
エンジン:1Lガソリン、1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:19.0〜36.0km/L(WLTC)
ヤリスはトヨタがグローバルに展開してきたコンパクトカー。国内では「ヴィッツ」の名で親しまれてきましたが、4代目にあたる現行型は、国内での車名も「ヤリス」になりました。
プラットフォームは新開発の「GA-B」というもので、パワーユニットは最高出力120psの1.5L直3ガソリンと、同91psの1.5L直3エンジンに同80psのモーターを組み合わせたハイブリッドのほか、主にレンタカーなどの法人利用を想定した同69psの1L直3も設定されています。ハイブリッド車のWLTCモード燃費は最高で36.0km/Lという驚異的な数値です。
ヤリスクロス(SUV)
サイズ:全長4,180~4,200mm×全幅1,765mm×全高1,590mm
価格:1,907,000円~3,156,000円
エンジン:1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:17.6〜30.8km/L(WLTC)
ヤリスの派生モデルとして2020年8月に登場した、SUVタイプのコンパクトカー。プラットフォームはヤリスと同じ「GA-B」ですが、ボディサイズはヤリスよりもひと回り大きく、最低地上高もSUVらしく170mmとなっています。
パワーユニットは最高出力120psの1.5L直3ガソリンと、同91psの1.5L直3エンジンに同80psのモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類。予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は全グレード標準装備です。
GRヤリス(コンパクト)
サイズ:全長3,995mm×全幅1,805mm×全高1,455mm
価格:3,490,000円~5,330,000円
エンジン:1.6Lガソリンターボ
燃費:10.8〜12.4km/L(WLTC)
GRヤリスは、ヤリスをベースに開発されたスポーツカー。ボディサイズやデザインも通常のヤリスとは大きく異なり、搭載エンジンも最高出力304psという超強力な1.6L直3ターボです。
なお当初は最高出力120psの1.5L直3エンジンにCVTを組み合わせた「RS」というグレードもありましたが、2024年3月のマイナーチェンジ時に廃止されました。また高出力版のトランスミッションは当初6MTのみでしたが、前述のマイナーチェンジ時に高性能な8速ATが追加されています。
人気3位:シエンタ(ミニバン)
サイズ:全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mm
価格:1,995,200円~3,234,600円
エンジン:1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド
燃費:18.3〜28.8km/L(WLTC)
トヨタ「シエンタ」は、その初代モデルは2003年に登場した5ナンバーサイズ(全幅1700mm以下)のコンパクトミニバン。現在は2022年8月に発売となった3代目のシエンタが販売されていて、3列シート/7人乗り仕様のほか、2列シート/5人乗りの仕様もラインナップされています。
パワーユニットは1.5Lガソリンエンジンのほか、トヨタ得意の「THS II」というシステムを使ったハイブリッド車も用意。特に注目したいのは、WLTCモードで28.2~28.8km/Lという抜群の省燃費性能を誇るハイブリッド車です。なお2024年5月に一部改良が実施され、標準装備の内容が向上しています。
人気4位:プリウス(セダン)
サイズ:全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420~1,430mm
価格:2,750,000円~4,600,000円
エンジン:1.8Lハイブリッド、2Lハイブリッド、2Lプラグインハイブリッド
燃費:26.0〜32.6km/L(WLTC)
初代から数えて5代目のプリウスとして2023年1月に登場したハイブリッド車。「ハイブリッド専用の5ドアサルーン」という車の基本構成は従来と同じですが、スタイリングはスポーツカーを思わせるロー&ワイドを強調したものに刷新され、プラットフォームには第2世代の「TNGA」が用いられました。
パワーユニットはハイブリッドとプラグインハイブリッド(自宅で充電できるハイブリッド)の2種類で、ハイブリッドユニットはシステム最高出力140psの1.8L直4エンジン搭載車と、同193psの2L直4エンジン搭載車の2本立て。プラグインハイブリッドのほうは新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」で、システム最高出力は従来型比で約2倍の223psを発生。EVモードでの走行可能距離は87kmです。
人気5位:ハリアー(SUV)
サイズ:全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm
価格:3,128,000円~6,200,000円
エンジン:2Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッド
燃費:15.4〜22.3km/L(WLTC)
2020年6月に発売された通算4代目の人気中型SUV。エクステリアは先代モデルから基本的なイメージを踏襲しつつ、伸びやかなフォルムと抑揚を増したサイドビュー、さらにシャープになったフロントマスクが採用されています。
当初のパワーユニットは2L自然吸気ガソリンエンジンと、2.5Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類でしたが、2022年9月には2.5Lエンジンをベースとするプラグインハイブリッドを追加。こちらのシステム最高出力は306psで、EVモードでの走行可能距離は93km。最大1500W(AC100V)の外部給電システムも標準装備されています。
人気6位:アルファード(ミニバン)
サイズ:全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935mm
価格:5,400,000円~8,720,000円
エンジン:2.5Lガソリン、2.5Lハイブリッド
燃費:10.6〜17.7km/L(WLTC)
2023年6月に発売されたトヨタの高級ミニバン。アルファードとしては3代目のモデルということになります。「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマのもと、従来型から設計を刷新し、新しいプラットフォームを採用。それによりに静粛性や燃費、走りといった基本性能は向上しつつ、高級ミニバンならではの内外装デザイン、ゆとりの室内空間、優れた使い勝手といった高い商品性も獲得することになりました。
パワーユニットは、2.5Lガソリンエンジンをベースとしたハイブリッドと、2.5L自然吸気エンジンの2種類。予防安全装備も非常に充実しており、「プロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)」や、ドライバーのアクセルオフやウインカー操作に応じて減速を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も全車標準装備です。
人気7位:ノア(ミニバン)
サイズ:全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm
価格:2,670,000円~3,890,000円
エンジン:2Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:15.0〜23.4km/L(WLTC)
トヨタノアは、2001年の登場以来3代にわたって人気を博してきたトヨタの5ナンバーサイズミニバン。8年ぶりのモデルチェンジで2022年1月に登場した現行型(4代目)は、車幅が1700mmを超える3ナンバーサイズにはなりましたが、「扱いやすいサイズ感」という基本路線は変わっていません。
プラットフォームは新世代のGA-Cというもので、ミニバンのキモとなるシートは7人乗り仕様と8人乗り仕様の2タイプを用意。パワーユニットは最高出力170psの2L直4ガソリンエンジンのほか、1.8L直4エンジンをベースとする新世代のハイブリッドシステムもラインナップされています。
人気8位:ヴォクシー(ミニバン)
サイズ:全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm
価格:3,090,000円~3,960,000円
エンジン:2Lガソリン、1.8Lハイブリッド
燃費:15.0〜23.4km/L(WLTC)
トヨタノアとは兄弟車の関係となるミニバン。ボディサイズやパワーユニットなどはノアと同じですが、各部のデザインとグレード構成などは異なっています。ノアには計5種類のグレードが用意されていますが、ヴォクシーは、ノアではエアロ系にあたる「S-G」と「S-Z」の2種類のみ。そしてこちらもノアと同様に7人乗り仕様と8人乗り仕様がラインナップされていますが、上級グレードである「S-Z」は7人乗りのみとなっています。
人気9位:クラウンシリーズ(クラウン、クラウン クロスオーバー、クラウンスポーツ)
レクサスを除けば長らく「日本の最上級セダン」というポジションに君臨し、伝統的なサルーンであり続けたトヨタ クラウンですが、現行型世代では大幅なイメージチェンジを実施。斬新なデザインとメカニズムを採用したうえで、セダンのほかにSUVタイプの「クラウン クロスオーバー」と「クラウン スポーツ」もラインナップされることになりました。
クラウン(セダン)
サイズ:全長5,030mm×全幅1,890mm×全高1,475mm
価格:7,300,000円~8,300,000円
エンジン:2.5Lハイブリッド、燃料電池
燃費:18.0km/L(WLTC、2.5Lハイブリッド)
現行型クラウンシリーズの第3弾として2023年11月に発売されたラグジュアリーセダン。外観はセダンのみ採用されたFRプラットフォームを生かした水平基調の伸びやかなプロポーションで、ボディサイズは全長5,030mm×全幅1,890mm×全高1,475mm。パワーユニットは2.5Lエンジンにモーターを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムのほか、水素を使う燃料電池車(FCEV)もラインナップされています。
クラウン クロスオーバー(SUV)
サイズ:全長4,930mm×全幅1,840mm×全高1,540mm
価格:4,400,000円~6,850,000円
エンジン:2.5Lハイブリッド、2.4Lターボハイブリッド
燃費:15.7~22.4km/L(WLTC)
未発売のエステート(ステーションワゴン)を含めて計4種類のバリエーションを持つ現行型クラウンのなかで、もっとも早い2022年9月に発売されたのがこちら。いちおうSUVカテゴリーには入りますが、実質的には「セダンとSUVの融合」といったニュアンスの作りとプロポーションを持つ車です。パワーユニットは一般的な2.5Lハイブリッドのほか、活発な2.4Lターボエンジンにモーターを組み合わせたタイプもラインナップされています。
クラウン スポーツ(SUV)
サイズ:全長4,720mm×全幅1,880mm×全高1,565~1570mm
価格:5,900,000円~7,650,000円
エンジン:2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッド
燃費:20.3~21.3km/L(WLTC)
新型クラウンシリーズの第2弾として2023年10月に登場したSUVタイプのクラウン。「スポーツ」を名乗るにふさわしいスポーティーで躍動的なエクステリアデザインを採用し、張り出したリアフェンダーも大いに特徴的。パワーユニットはクラウンスポーツと共通の2.5Lハイブリッドのほか、2.5Lプラグインハイブリッドも用意。こちらは、カタログ値によればモーターの力だけで90km走ることができます。
人気10位:アクア(コンパクト)
サイズ:全長4,050(4,090)mm×全幅1,695mm×全高1,485mm
価格:2,146,000円~2,837,000円
エンジン:1.5Lハイブリッド
燃費:29.3〜34.6km/L(WLTC)
※カッコ内はGR SPORT
トヨタ アクアは、車内空間の広さと優れた燃費性能を特徴とするコンパクトなハイブリッド専用車。2021年7月に登場した現行型(2代目)は駆動システムとプラットフォームを刷新。駆動用車載電池に世界で初めてバイポーラ型ニッケル水素電池も採用し、アクセル操作に対する応答性や、低速からのスムーズな加速性能などが向上しました。
また電気だけで走行できる速度域を拡大したことで、多くのシーンでエンジンを使わずに走れるようになっています。1.5Lのガソリンエンジンも「ダイナミックフォースエンジン」という新世代のものに刷新され、これらの結果として33.6km/L以上の燃費性能を実現しています(※GR SPORTを除く)。
人気11位:ヴェルファイア(ミニバン)
サイズ:全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,495mm
価格:6,550,000円~8,920,000円
エンジン:1.5Lハイブリッド
燃費:29.3〜34.6km/L(WLTC)
6位にランクインした高級ミニバン「アルファード」の兄弟車。基本的な骨格やおおむねのフォルムはアルファードと同一ですが、ヴェルファイアはよりアグレッシブなニュアンスのデザインを採用しています。また全長と全幅はアルファードと同一なのですが、全高はヴェルファイアのほうが10mm高い1945mmとなっています。
搭載されるパワーユニットのうち、2.5Lハイブリッドはアルファードと同一ですが、ヴェルファイアのガソリンエンジンには最高出力279psの2.4Lターボエンジンを採用。8速ATの搭載などと併せ、アルファード以上にスポーティな走りが堪能できる仕様になっています。
人気12位:RAV4(SUV)
サイズ:全長4,600~4,610mm×全幅1,855~1,866mm×全高1,685~1,690mm
価格:2,938,000円~5,633,000円
エンジン:2Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッド
燃費:15.2〜22.2km/L(WLTC)
RAV4は、トヨタのSUVを代表する存在にふさわしい充実した内容を備える実力派モデル。SUVで重要なラゲッジスペースは、クラストップレベルとなる580Lを確保しています。パワーユニットは2Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッドを基本に、プラグインハイブリッドもラインナップ。
駆動方式は4WDが基本ですが、ガソリン車とハイブリッド車の一部にFFも用意されています。4WDシステムは計3種類。ガソリン車には前後駆動配分50:50の「ダイナミックトルクコントロール4WD」が標準ですが、アドベンチャーおよびG“Zパッケージ”にはより高性能な「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用。ハイブリッド車の4WDには、前後輪のトルク配分を100:0から最大20:80まで変更可能な「E-Four」が採用されています。
人気13位:ライズ(SUV)
サイズ:全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm
価格:1,717,000円~2,338,000円
エンジン:1.2Lガソリン、1Lガソリンターボ、1.2Lハイブリッド
燃費:17.4〜28.0km/L(WLTC)
ライズは、トヨタがダイハツからOEM供給を受けて販売している5ナンバーサイズのコンパクトなSUV。ダイハツ ロッキーとは兄弟車の関係にあたります。全長4mを切るコンパクトなボディでありながら、クラストップレベルの広々とした車内空間を有しており、全車速対応アダプティブクルーズコントロールをはじめとした運転支援システムも充実しています。
パワーユニットは1.2L直3ガソリンエンジンのほか、活発な1L直3ターボを用意。またそのほか、1.2Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドもラインナップされています。
人気14位:ランドクルーザーWシリーズ(ランドクルーザー 300、ランドクルーザー 70、ランドクルーザー 250)
トヨタ ランドクルーザーは、1950年代から長らく作り続けられているトヨタのクロスカントリー車。圧倒的なまでの悪路走破性能と抜群の耐久性により、歴代のランドクルーザーは日本のみならず世界中で愛されてきました。現在は「ランドクルーザー 300」と「ランドクルーザー 70」「ランドクルーザー 250」の3系統が新車として販売されています。
ランドクルーザー 300(SUV)
サイズ:全長4,950~4,985mm×全幅1,980~1,990mm×全高1,925mm
価格:5,100,000円~8,000,000円
エンジン:3.5Lガソリンターボ、3.3Lディーゼルターボ
燃費:7.9~9.7km/L(WLTC)
ランドクルーザー 300は、計3系統あるランドクルーザーシリーズの旗艦モデル。GA-Fという新世代プラットフォームを採用するとともにパワートレインも刷新し、最高出力415psの3.5L V6ツインターボガソリンエンジンと、同309psの3.3L V6ツインターボ ディーゼルエンジンの2種類を設定。トランスミッションはいずれも10速ATで、駆動方式は全車共通で副変速機付きのフルタイム4WD。
通常グレードのほか、ダカールラリーに参戦するドライバーの意見をフィードバックした高性能グレード「GR SPORT」もラインナップされています。
ランドクルーザー 70(SUV)
サイズ:全長4,890mm×全幅1,870mm×全高1,920mm
価格:4,800,000円
エンジン:2.8Lディーゼルターボ
燃費:10.1km/L(WLTC)
ランドクルーザー 70 は、本格的なオフロード設計と強靱なフレーム、高い基本性能、シンプルなパーツ構造などが特徴となるヘビーデューティなオフローダー。1984年に発売されたのち一度は生産終了となりましたが、2014年に期間限定で復活。そして2023年8月、さまざまな進化を加えたうえで改めて発売されました。パワーユニットは最高出力204Pps、最大トルク500N・mの2.8L直4ディーゼルターボで、変速機は6速AT。駆動方式はもちろん悪路に強いパートタイム式4WDです。
ランドクルーザー 250(SUV)
サイズ:全長4,890mm×全幅1,870mm×全高1,920mm
価格:5,200,000円~7,350,000円
エンジン:2.8Lディーゼルターボ
燃費:10.1km/L(WLTC)
こちらは2024年4月18日に発売されたばかりの新型車であるため、同年1~4月の販売台数ランキングには寄与していませんが、ただ今大人気となっている一台です。ランドクルーザー 250は、ランドクルーザーファミリーのなかでも「ライトデューティ」と呼ばれる系統に属するモデルで、旧型は「ランドクルーザー プラド」という車名でした。
プラドが時代とともに高級・豪華路線にシフトしていったのに対し、250は「原点回帰」をキーワードに質実剛健さを追求しています。パワーユニットは2.8Lディーゼルターボと2.7Lガソリンの2種類。駆動システムはローレンジ付きのフルタイム4WDです。
人気15位:ルーミー(コンパクト)
サイズ:全長3,700~3,705mm×全幅1,670mm×全高1,735mm
価格:1,566,500円~2,100,000円
エンジン:1Lガソリン、1Lガソリンターボ
燃費:16.8~18.4km/L(WLTC)
ルーミーは、2016年11月に発売されたハイトワゴンタイプのコンパクトカー。広々とした空間“Living”と余裕の走り“Driving”を掛け合わせた「1LD-CAR(ワンエルディーカー)」をコンセプトとするダイハツ トールの兄弟車であり、トヨタはダイハツからOEM供給を受けて販売しています。コンパクトでありながら広々とした室内空間を持ち、最小回転半径4.6mと取り回しも良い点が特徴で、後部座席にはワンタッチオープン機能付きパワースライドドアを採用。
パワーユニットは最高出力69psの1L直3エンジンのほか、同98psの1L直3ターボエンジンもラインナップされています。2020年9月にはマイナーチェンジを実施し、フロントフェイスのデザインを中心に内外装および各種装備をブラッシュアップ。また全車に標準装備される予防安全機能「スマートアシスト」の内容も向上しました。
人気16位:JPN TAXI
サイズ:全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,750mm
価格:3,367,100円~3,592,600円
エンジン:1.5L LPGハイブリッド
燃費:16.8km/L(WLTC)
こちらは2017年10月に発表されたハイトワゴン型のタクシー用ハイブリッド車。誰もが利用しやすいユニバーサルデザインであるとともに、利用客が一目でタクシーであると認識でき、流行に左右されないロングライフなものを目指してデザインされました。
ボディサイズは大きく見えますがベースは旧型シエンタなので、実際には全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,750mmと5ナンバー枠をキープし、取り回し性能にも配慮されています。パワーユニットはLPG燃料を使用する1.5Lエンジンにモーターを組み合わせたLPGハイブリッドで、システム最高出力は100psです。
人気17位:ハイエース ワゴン(ミニバン)
サイズ:全長4,840~5,380mm×全幅1,880mm×全高2,105~2,285mm
価格:2,946,600円~4,050,200円
エンジン:2.7Lガソリン
燃費:8.1~8.8km/L(WLTC)
トヨタ ハイエースは、1960年代から製造販売が続いているキャブオーバー型(運転席の下にエンジンが配置されている)ワンボックス車。商用車の「ハイエース」と乗用車の「ハイエース ワゴン」があり、17位にランクインしたのは乗用車のほうです。通算5代目となる現行型が登場したのは2004年。
以来、さまざまな改良を続けながら今日まで高く支持され続けています。ボディ長4,840mmの「ロング」と5,380mmの「スーパーロング」に大別され、両者はルーフの高さも異なります。パワーユニットは最高出力160psの2.7L直4ガソリンエンジンで、乗車定員はロングもスーパーロングも10人です。
人気18位:GR86(クーペ)
サイズ:全長4,265mm×全幅1,775mm×全高1,310mm
価格:2,916,000円~3,574,000円
エンジン:2.4Lガソリン
燃費:11.7~12.0km/L(WLTC)
GR86は、2012年に誕生した「トヨタ86」の後継モデルとなるFRレイアウトのスポーツカー。先代同様、スバルと共同で開発されました。パワーユニットは、排気量を従来の2Lから2.4Lに拡大した水平対向4気筒エンジン。そのスペックは最高出力235ps/最大トルク250N・mで、トランスミッションは6速ATと6MT車から選ぶことができます。
2023年9月には一部改良が行われ、6MTモデルにも安全運転支援システム「アイサイト」が標準設定され、ステアリングホイールにはハンズフリースイッチを搭載。また車両安定制御システムの最適化により、コーナリング時の走行安定性と安全性の向上も図られています。
人気19位:ハイエース バン(ワンボックス)
サイズ:全長4,695~4,840mm×全幅1,695~1,880mm×全高1,980~2,205mm
価格:2,439,500円~4,200,600円
エンジン:2Lガソリン、2.7Lガソリン、2.8Lディーゼル
燃費:8.8~11.7km/L(WLTC)
17位にランクインした「ハイエース ワゴン」は乗用車ですが、こちらハイエース バンはいわゆる商用ワンボックス車。ワゴンのほうは3列シートであるのに対し、ハイエース バンは2列シートで、車体の後部は巨大な荷室スペースになっています。
とはいえキャンプや釣りなどのために、あえて乗用車のハイエース ワゴンではなく商用車であるハイエース バンを選択する人も多いというのが実情です。パワーユニットは2Lまたは2.7Lのガソリンエンジンと、2.8Lディーゼルエンジンの3種類。ボディは全長4,695mmのロングと、同5,380mmのスーパーロングに大別されます。
人気20位:ピクシスシリーズ(ピクシス エポック、ピクシス トラック、ピクシス バン)
ピクシスシリーズは、ダイハツが製造し、親会社であるトヨタがOEM供給を受けて販売している軽自動車のシリーズ。経セダンの「ピクシス エポック」と、軽トラックの「ピクシス トラック」、そして軽バンである「ピクシス バン」の3モデルが存在します。
ピクシス エポック(軽セダン)
サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500~1,510mm
価格:860,200円~1,364,000円
エンジン:0.66Lガソリン
燃費:23.2~25.0km/L(WLTC)
こちらは「ダイハツ ミラ イース」のトヨタ版。ダイハツがタイヤメーカーと共同開発した国内最軽量の13インチタイヤの採用や、ブレーキ、サスペンション、ステアリング機構の軽量化、フロントフェンダーやバックドアなどへの樹脂パーツの採用、そして内装部品の合理化などにより軽量化を実現。さらにエンジンのメカニカルロス低減を追求するなどして、良好な燃費性能を実現させています。
ピクシス トラック(軽トラック)
サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm
価格:902,000円~1,342,000円
エンジン:0.66Lガソリン
燃費:15.6~16.5km/L(WLTC)
こちらは「ダイハツ ハイゼット トラック」のOEM供給版。現行型のデビューは2014年といささか古めですが、直近では2021年12月にマイナーチェンジを実施し、新開発のFR車用CVTを採用。燃費と発進加速、静粛性が向上しています。
ピクシス バン(軽バン)
サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,890mm
価格:1,045,000円~1,606,000円
エンジン:0.66Lガソリン、0.66Lガソリンターボ
燃費:14.7~15.6km/L(WLTC)
ピクシス バンは、ダイハツが「ハイゼット カーゴ」として製造販売している軽バンのOEM供給車。こちらは2021年12月にフルモデルチェンジを受けた新しい設計で、荷室などの積載効率や扱いやすさが大幅に向上したとともに、プラットフォームも一新。重い荷物を積載した状態でも優れた操縦安定性と快適な乗り心地が得られるようになり、小型化した新型CVTの採用により燃費と発進加速、静粛性も向上しています。
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専門家がおすすめするトヨタ車
「おすすめ」と一口に言っても、例えば4人家族の送迎やキャンプなどにクルマを使いたい人と、「おもには1人か2人だけで気軽に使いたい」と考えている人では、おすすめとなる車種はまったく異なるのが当然です。そこでここでは「ボディタイプ別」のおすすめトヨタ車ベスト3を考えてみたいと思います。
専門家おすすめトヨタのコンパクトカー
まずはコンパクトカーのおすすめから。
おすすめ1位「ヤリス」
後席や荷室がやや狭めではありますが、もしもそこがさほど問題にならない使い方を想定しているのであれば、ヤリスはかなりおすすめできます。特にハイブリッド車であれば、抜群の少燃費性能と同時に「痛快に走る歓び」のようなものも得られるでしょう。
おすすめ2位「アクア」
ヤリス ハイブリッドと比べれば燃費性能は少しだけ劣りますが、それはヤリス ハイブリッドが異常 なまでに(?)低燃費なだけで、アクアの省燃費性能もかなりのもの。そして後席や荷室はヤリスより広いため、コンパクトカーとしての実用性にも優れています。
おすすめ3位「ルーミー」
「過不足ない」というのが、この車に対するホメ言葉になります。マニアックな味わいみたいなものは薄めなのですが、とにかく取り回し性能が良く、コンパクトなのに車内は広く、そして比較的安価に入手できるという車ですので、「普段使いの小型車」としては大いに優れています。
専門家おすすめトヨタのミニバン
次にミニバンのおすすめをご紹介します。
おすすめ1位「アルファード」
「5ナンバー枠を少し超えるぐらいのサイズ感のミニバンでは完全に手狭だ」と感じる4人家族または5人家族は多いもの。そんなご家族にとって、アルファードはやはり最高に便利です。新型は走行安定性も向上しましたので、家族で遠出する際にも疲れずに運転できます。
おすすめ2位「ヴェルファイア」
おすすめ1位のアルファードとは基本的な部分を同じくする兄弟車ですが、こちらのほうがスポーティな走りが楽しめるセッティングになっています。家族を大切にすると同時に「運転も楽しみたい!」と考えているパパさんまたはママさんには、これがベストです。
おすすめ3位「シエンタ」
アルファードやヴェルファイアほどの大きさは必要ないご家族であれば、中間サイズのノア/ヴォクシーではなく、よりコンパクトな「シエンタ」のほうが小回りが利くため、毎日が快適になりそうです。それでいて車内はかなり広く使えますので、乗車人数が4人以下であれば、ミニバンとしての機能に問題はありません。
専門家おすすめトヨタのSUV
続いてSUVのおすすめをご紹介します。
おすすめ1位「カローラクロス」
こちらも「過不足ない」というホメ言葉がハマるタイプのSUVです。世の中にはもっと高級なSUVや、もっとパワフルなSUVもたくさんありますが、日々の用事や週末のキャンプなどで実用的に使ううえでは、カローラ クロスぐらいのSUVのほうが気楽に使えるものですし、性能や装備もまったく不足はありません。
おすすめ2位「RAV4」
これと類似するサイズ感のSUVである「ハリアー」のほうが人気は高く、もちろんハリアーを選ぶのもOKです。しかしRAV4のほうがデザインに「SUVらしい無骨さ」があるため、今の世の中では映えるはずです。またキャンプに使うのであれば、これのガソリン車の4WDシステムも大いに頼りになります。
おすすめ3位「ランドクルーザー 300」
2~3人で乗るのであればRAV4やハリアーぐらいのサイズでも問題ないのですが、4人以上でキャンプやスノボなどへ行くことを想定しているなら、ランドクルーザー300ぐらいのサイズでないと「荷物を置く場所」に若干困ることになります。多人数での使用を想定している人におすすめです。
専門家おすすめトヨタのハッチバック&セダン&ステーションワゴン
次に、ハッチバック、セダン、ステーションワゴンのおすすめです。
おすすめ1位「プリウス」
先代までのプリウスは乗り味の面でほんの少々の不満も覚えましたが、新型は「運転して気持ちいい車」へと進化しています。また燃費性能は今や圧倒的ではないのですが、斬新なデザインを含めた「最先端感」はいまだトップクラス。気持ちの面でも大いに満足できそうな選択肢です。
おすすめ2位「クラウン セダン」
ふた昔前までのクラウン セダンは、同クラスの欧州車と比べると乗り心地がややソフトすぎるように感じられましたが、新型はクラウンらしい快適な乗り心地は維持しつつ、ドイツ車に勝るとも劣らぬ走行安定性を楽しめる高級セダンに仕上がっています。
おすすめ3位「カローラ ツーリング」
5ナンバーサイズを少し超える寸法にはなりましたが、相変わらず「程よいサイズ」ではあるため街中で邪魔にならず、それでいてやっぱりステーションワゴンですから、長尺物を載せたい際にも非常に便利。そしてハイブリッドであればなかなか活発で、燃費性能も良好です。
専門家おすすめトヨタのスポーツモデル
次に、スポーツモデルのおすすめをご紹介します。
おすすめ1位「GRヤリス」
WRC(世界ラリー選手権)に出場しているGRヤリスとは別物ですが、それでも市販版のGRヤリスは「ほぼそのままの状態でもラリー競技に参戦できてしまう」というクオリティの超スポーツモデル。週末などにスポーツドライビングを堪能したいなら、これ以上の選択肢はそうあるものではありません。
おすすめ2位「GRカローラ」
こちらの美点も上のGRヤリスとほぼ同じです。つまり「ほぼそのままの状態でもモータースポーツに参戦できてしまう」というクオリティの超スポーツモデルであり、スポーツドライビングを堪能したいなら最高に近い選択肢です。GRヤリスにするかこちらにするかは、デザインやサイズ感などの好みで決めればいいでしょう。
おすすめ3位「GR86」
2.4Lエンジンの最高出力は235psですので、3400psを超えることも多い最近の輸入スポーツカーと比べれば「非力」というここともできます。しかし我々はレーサーではないので、これぐらいのパワーじゃないと使いきれませんし、使い切れないハイパワーエンジン車に乗っていても、実はさほど面白くはありません。そういった意味でGR86は「非常に面白い車」です。
トヨタ車が人気の理由
国内では「圧倒的」といえるほど人気が高いトヨタ車ですが、そもそもトヨタの車はなぜ、そんなにも人気なのでしょうか? 現役のトヨタ車オーナー多数からご回答いただいたアンケート*をもとに、「トヨタ車が人気な理由」を考察してみます。
*カルモマガジン編集部がアンケートツール「スプリント」を使って2024年5月に行った調査
とにかく壊れにくい!
現役オーナーがトヨタ車を高く評価している理由はさまざまですが、主に共通しているのは「壊れにくい」「壊れにくいから信頼できる、安心感がある」ということでした。
「世界的に見ても、トヨタ車は壊れにくい車No.1である」的なことは“感覚”としてしばしば言われますが、実際に長年トヨタ車に乗っているオーナーが「壊れにくい」と言うのですから、「トヨタ車=壊れにくい」というのは感覚的な話ではなく、おおむねの事実なのでしょう。趣味として乗る車であれば話は別ですが、やはり実用的に使う車は、壊れないに越したことはありません。
ブランドとしての安心感が強い
アンケートでは、そのほかに「燃費がいい」「車内が広い」「燃費が良い」などの声も多かったのですが、特に目立ったのは「安心感がある」という回答でした。
「安心感がある」というのは、上の「壊れにくい」という事実と若干重複する部分はあるのですが、根本的には「トヨタの車ならこの先も意味不明に壊れることはないだろうし、万一何かあったとしても、トヨタならしっかり対応してくれるに違いない」と、トヨタ車ユーザーは無意識に感じているのでしょう。
これはトヨタという会社が長年にわたって「壊れにくい車を作り、サービス拠点も充実させ、何かあったときも誠意をもって対応する」という行為を真摯に続けてきたからこそ築かれた“ブランド力”にほかなりません。車としての中身が優れているのは当然として、トヨタという看板=ブランドにも、人は安心感を覚えているのです。
よくある質問
Q1:トヨタで一番人気の車は?
A:2024年1~4月の販売台数をベースに考えるなら、今一番人気が高いトヨタ車は「カローラシリーズ」ということになります。とはいえこれはカローラシリーズ合算での販売台数です。ヤリスシリーズも同様なので、モデル単体として見た場合に一番人気があるトヨタ車は「シエンタ」であると推定されます。
Q2:トヨタ車はなぜ人気なのでしょう?
A:まずはとにかく信頼性が高く(=壊れにくく)、省燃費性能に優れるモデルが多く、さらには販売やサービスを行う拠点の数も圧倒的に多いため、日本のどこに住んでいても安心して購入し、乗り続けることができる――というのが、トヨタ車が人気を集めている理由です。
Q3:トヨタ車で一番高い車、一番安い車を教えてください。
A:一番高いトヨタ車は、ショーファーカー(持ち主ではなく運転手さんが運転する車)である「センチュリー」で、その車両本体価格は2500万円です。逆に一番安いトヨタ車は、ダイハツからOEM供給を受けている軽セダン「ピクシス エポック」で、こちらの車両本体価格は86万200円となっています。
※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています