「これまでのコンパクトカーになかった爽快な走りと、使いやすい装備で自在に楽しめるコンパクトカー」をコンセプトに2005年1月に初代ノートは発売されました。2012年9月には2代目モデルにスイッチ、2016年11月に日産の新しい電動パワートレイン「e-POWER」搭載車を追加し、力強くレスポンスの良い加速と優れた静粛性を実現した「電気の走り」によって、2017年から2019年のまでの3年連続で国内コンパクトカー販売台数No.1を獲得する大ヒットモデルとなりました。そして2020年12月、2度目のフルモデルチェンジを行い、3代目となる新型ノートが登場しました。
第二世代に進化した好評のe-POWERを全車搭載
新型ノートのコンセプトは「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」。新設計のプラットフォームを採用すると同時に、大幅に改良された第2世代の「e-POWER」を初搭載するなど、まさに先進コンパクトカーへと進化を果たしています。
新型ノートに搭載されている第2世代の「e-POWER」は、パワートレインのハードウェアとその制御を刷新し、スムースで思い通りの「加速」や、なめらかな「減速」の制御、電動パワートレインならではの「静粛性」などを格段に向上させているのが特徴です。
ずいぶんスマートになった外観スタイル
新型ノートは、「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」をデザインコンセプトとしています。ずいぶんスマートになった外観デザインは、フロントグリルと一体化した薄型のヘッドランプ、新しくなった日産車のアイコンであるVモーションクローム、フロントからリアまで一本の線でつながるキャラクターラインなどが特徴です。
水平に広がる横一文字のシェイプをもつ特徴的なシグネチャーのリアコンビランプも、クリーンかつダイナミックなデザインになっており、コンパクトながらもひときわ際立つ存在感を放っています。
また、フロントグリルには、日本の伝統工芸である組子からインスパイアされたパターンをあしらい、「日本の風景に溶け込むデザイン」も目指しています。
先進的で快適、そして使い勝手の良いインテリア
インテリアは先進的で快適な空間を目標にデザイン。外に向かって広がるようなインストルメントパネルにセンターディスプレイと一体化したメーターを装備、電動化に相応しい先進感と使い易さを兼ね備えた、日産の新たなインテリアデザインの思想を表現しています。
また、小型の電制シフトレバーが乗るブリッジ型のセンターコンソールには、大型の収納スペースやロングリーチのアームレストを設置、革新的なデザインと快適なドライビングを両立しています。
リアシートには、リクライニング機能を備え、ニールーム、ヘッドルームともに、クラストップのゆったりとしたスペースを確保。さらに荷室は広い開口部と荷室幅を確保したことで、ストレスなく荷物を収納することが可能です。
第2世代e-POWERは加速性能と同時に燃費も向上
搭載するパワートレインは先代モデルで爆発的にヒットしたe-POWERのみで、モーターとインバーターを刷新した第2世代のe-POWERを搭載。先代モデルと比べて、出力を6%、トルクを10%向上させることにより、パワフルで気持ちの良い発進加速と、中高速からの追い越しでの力強い加速感を実現しました。
インバーターは第1世代よりも40%小型化、30%軽量化し、エンジンの効率も高めたことで、加速性能と同時に燃費も向上しています。また、システムの制御によるエンジンの作動頻度低減や、車体の遮音性能向上により、コンパクトカーでありながら、1クラス上の静粛性を実現しました。
4WD車のリアモーターは大幅にパワーアップ
駆動方式は2WD(FF)と4WDが設定されていますが、4WD車のリアには、先代モデルの約14倍の駆動力を発生する50kWのモーターを採用。さらに前後独立モーターを緻密かつ瞬時に制御する日産独自の技術により、ドライ路面はもちろん、ウェットやアイスバーン、深い雪道などといったあらゆる路面状況において、力強く安定した快適な走りを実現しています。
また、減速時は4輪の減速力を高精度に制御、車体をフラットに保ったまま安定して減速させることが可能となりました。後輪には回生制御も追加し、エネルギー回収効率も向上。特にコーナリングにおいては、前後の駆動力の配分を自在に変えることが出来るため、滑りやすい路面でも高い性能を発揮します。
プロパイロットもナビリンク付きに進化
新型ノートはナビリンク機能付きのプロパイロットを国内で初搭載しています。この機能は高速道路での同一車線走行時の運転操作をサポートするプロパイロットに、ナビゲーションシステムとの連携機能を加えたもの。制限速度の変化に伴う設定速度の切り替えや、カーブの大きさに応じた減速をシステムが支援し、安心かつ快適なドライブを実現しました。
グレード構成は2WD車が3タイプ、4WD車が2タイプの合計5グレードに加えて、カスタマイズカーのオーテックが2グレード用意されています。車両本体価格は202万9500円~244万5300円となっています。
■日産 ノート価格表
グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費(km/L) | 車両本体価格(円) |
---|---|---|---|
F | 2WD(FF) | 38.2 | 2,054,800 |
S | 2WD(FF) | 34.8 | 2,029,500 |
4WD | 28.2 | 2,288,000 | |
X | 2WD(FF) | 34.8 | 2,186,800 |
4WD | 28.2 | 2,445,300 | |
オーテック | 2WD(FF) | ー | 2,504,700 |
4WD | 2,763,200 |
※記事の内容は2021年1月時点の情報で制作しています。