車の安全性能は、決して無視できない車選びの重要ポイントです。近年ではエアバッグなどの衝突安全から衝突被害軽減ブレーキをはじめとする予防安全へと安全性能の中心は移りつつありますが、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術の充実度は車種によって大きく異なります。そのため車選びの際にはその車がどのような先進安全技術を搭載しているのかを確認するようにしましょう。
ここでは、スズキ「ワゴンR」の安全性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ワゴンRは予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備
- 全車が「サポカーSワイド」の認定条件を満たす先進安全技術を搭載している
- 「HYBRID FX-S」にはオプションで追加できる安全装備もある
ワゴンの安全性能の特徴
2017年2月に登場した現行型のワゴンRはスズキの主力モデルということもあり、安全性能にも力が入っているのが特徴。スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、全車が「サポカー」の中でも最上位の区分である「サポカーSワイド」に適合する安全性能を有しています。
さらに2022年8月の一部改良では、衝突被害軽減ブレーキを夜間の歩行者も検知可能なタイプにグレードアップしたほか、新たに高速道路で加減速をシステムがサポートする運転支援機能などを追加し、安全性をより高めています。
ワゴンRの「スズキ セーフティ サポート」の内容
ここからは、ワゴンRの「スズキ セーフティ サポート」に含まれる内容を見ていきましょう。
デュアルカメラブレーキサポート
システムが前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険性があると判断した場合は警告を発します。その状態でドライバーがブレーキペダルを踏むと、システムがブレーキの制動力を高めてブレーキ操作をアシストします。
さらにシステムが衝突回避は不可能と判断した場合、強いブレーキをかけて衝突事故の回避、衝突時の被害軽減を図ります。自車の速度が約5~100km/hで作動し、夜間歩行者の検知にも対応しています。
誤発進抑制機能(前方・後方)(FX 5MT車を除く)
アクセルとブレーキの踏み間違いなどの操作ミスによる急発進を防ぐ機能です。
停車時、もしくは10km/h以下での徐行時に障害物を検知した状態でアクセルが強く踏まれると、警報を発すると同時にエンジン出力を抑制して急発進や急加速を防止します。
後退時ブレーキサポート(FX 5MT車を除く)
リアバンパーに設置された超音波センサーで車両後方の障害物を検知し、ブザー音の変化によってドライバーに障害物との接近を知らせます。さらに障害物と衝突の危険があるとシステムが判断すると自動でブレーキ制御を行い、衝突の回避、被害軽減をサポートする機能です。
車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能(FXを除く)
路面の左右区画線を検知し、車線を逸脱しそうになると警告を発してドライバーに注意を促します。さらに「HYBRID FX-S」にはシステムが車線から逸脱する危険が迫っていると判断した場合は車線内に車を戻す方向にステアリング操作をサポートしてくれる機能もあります。
ふらつき警報機能
路面の車線を検知し、正常な走行パターンを予測した上で車が蛇行するなどシステムがふらつきと判断した場合、警告を発します。
先行車発進お知らせ機能
ブレーキペダルを踏んで停車している際に、先行車との距離が4m以上開いても停車し続けている場合に警告を発してドライバーに知らせるシステムです。渋滞時や信号待ちでのうっかりミスを防ぎます。
ハイビームアシスト
ハイビームアシストは周囲の明るさを検知して、ハイビーム・ロービームの切り替えを自動で行ってくれる機能です。約30km/h以上で走行中に作動します。
全方位モニター用カメラ
「HYBRID FX-S」にオプション設定のある「全方位モニター付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機装着車」、もしくは「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」を選択すると、車両の前後左右の4つのカメラと対応ナビゲーションとの組み合わせによって車両を真上から見下ろしたような映像のほか、さまざまなアングルの映像を映し出して安全確認をサポートする「全方位モニター」が備わります。
見通しの悪い場所で左右から接近する歩行者などを検知してドライバーに注意喚起する「左右確認サポート機能」や立体的に表示する「3Dビュー」もあり、さまざまなシーンで安全確認をサポートしてくれます。
ヘッドアップディスプレイ
「全方位モニター付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機装着車」、もしくは「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」には、ダッシュボード上に車速やシフト位置、交差点案内表示などのさまざまな情報を表示するヘッドアップディスプレイも含まれています。
ヘッドアップディスプレイはエンジンを始動すると自動で展開。ドライバーの体格に合わせて表示位置を調整することも可能です。
「スズキ セーフティ サポート」を搭載したワゴンRで安全運転を!
ワゴンR の「スズキ セーフティ サポート」は「サポカーSワイド」の認定条件を満たす先進安全技術を備えています。グレードによってはオプションの追加で全方位モニターやヘッドアップディスプレイなど、最新鋭の先進安全技術を追加することも可能なので、今の時代の車に求められる安全性はしっかりと確保されているといえるでしょう。
楽しいカーライフを送るために、車の安全性能はしっかりと確認して車を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:ワゴンRはどの「サポカー」?
A:ワゴンRはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が標準装備であり、全車が「サポカーSワイド」の認定に必要な先進安全技術を搭載しています。
Q2:ワゴンRに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?
A:夜間歩行者の検知が可能な衝突被害軽減ブレーキや後退時にも危険があればブレーキを作動させる機能、車両のふらつきや車線逸脱の危険を警告する機能、ステアリング操作をサポートして車線逸脱回避を図る機能、ハイビームとロービームを自動で切り替える機能などが装備されています。
Q3:オプションで追加できる先進安全技術はある?
A:はい、あります。「HYBRID FX-S」に設定のある「全方位モニター付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機装着車」もしくは「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」を選択すると、死角になるエリアの安全確認をサポートする「全方位モニター」と「ヘッドアップディスプレイ」が備わります。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています