実際に車を使用する上で、ドライバーや同乗者が最も目にしたりふれたりする部分は内装といえます。そのため、快適にドライブを楽しめる車を選ぶには内装チェックが欠かせないといえるでしょう。内装デザインはもちろんのこと、シートアレンジや荷室の収納力も確認すべきポイントです。
ここでは、スズキ「エブリイワゴン」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- エブリイワゴンはキャブワゴンならではの広い室内空間を持つ
- 4人が乗った状態でも最大1,123Lの荷室容量を確保
- 多彩な座席アレンジが可能
エブリイワゴンの室内空間の特徴
2015年2月に登場した現行型のエブリイワゴンは、室内長2,240mm、室内幅1,355mm、室内高1,420mm(ハイルーフ車)を確保しています。室内長・室内幅・室内高すべてにゆとりがあるので、大人4人が余裕をもってゆったりとくつろげる広い室内空間を実現しています。
また、前後乗員間距離も1,080mmを確保しており、後席のニールームにゆとりがあるので後席の乗員も窮屈さを感じることはないでしょう。なお、後席のシートは左右独立してスライドやリクライニングができるので、体格に合わせた姿勢で快適に過ごせます。
エブリイワゴンの内装
ここからは、エブリイワゴンの内装について見ていきましょう。エブリイワゴンには「JPターボ」「PZターボ」「PZターボスペシャル」の3種類のグレードの設定がありますが、内装デザインは全グレード共通しており、グレードによって異なるのはシートカラーのみです。
ベージュを基調とした乗る人を選ばない内装デザイン
エブリイワゴンは、商用車がベースということもあり、機能性を追求したシンプルな内装が特徴。内装カラーは明るいベージュを基調とし、老若男女問わず万人に受け入れられやすい印象の室内空間を作り出しています。
インパネはブラウンとベージュの2色使い
インパネは上段にやわらかいブラウン、下段にベージュを使用しインテリアに変化をつけています。ステアリングホイールやセンターパネルにはつやを抑えたシルバー加飾をあしらい、上質感をプラス。なお、ステアリングホイールにはドライバーの体格に合わせて高さを調節できるチルト機能が搭載されています。
グレードによって異なるのはシートカラーのみ
装備内容を最小限にして価格を抑えたエントリーグレードの「JPターボ」では、シートカラーにブラウンを採用。ドアトリムにもブラウンをあしらい、インテリアに統一感を持たせています。
ワンランク上の「PZターボ」、最上級グレードの「PZターボスペシャル」はベージュのシートです。なお、シート素材は全グレード共通してファブリックで、シート素材のグレードアップオプションは用意されていません。
エブリイワゴンの座席周りの収納
収納の使い勝手も車選びの際に確認しておきたいポイントのひとつです。エブリイワゴンには、どのような収納が用意されているのかを見ていきましょう。
インパネドリンクホルダー
ドリンクホルダーは運転席と助手席にひとつずつ備わっています。インパネ一体型なので安定感は抜群。走行中も安心して使用できるでしょう。
インパネトレー
助手席前のインパネには、小物を置くスペースも確保されています。
センターミドルトレー
ナビの下には、スマートフォンなどあまり厚みのないものが収納できるスペースがあります。インパネシフトと干渉する可能性があるため、運転中に取り出すものは置かないようにするのがいいでしょう。
インパネアッパーポケット(運転席)
メーターの横にはドライバーが使用できる小物入れがあります。手の届きやすい位置にあるので、ガムやミントタブレットなどの置き場所としてもいいのではないでしょうか。
インパネアンダーボックス(センター)
インパネアンダーボックスはそれほど大きなサイズではないので、ダストボックスとして使用するには少し小さく感じるかもしれません。ハンドタオルやウェットティッシュなどの収納場所として活用してみてはいかがでしょうか。
グローブボックス
助手席前の定番収納、グローブボックスももちろん装備されています。車検証などの書類入れとして使用するのであれば十分な大きさでしょう。
オーバーヘッドコンソール(標準ルーフ車)
オーバーヘッドコンソールは、標準ルーフ車に備わっています。メガネやサングラスなどの収納に使用できる一般的なタイプです。
オーバーヘッドシェルフ(ハイルーフ車)
2022年4月の一部改良では、ハイルーフ車にオーバーヘッドシェルフが追加されました。横長で収納力があるので、ブランケットやティッシュボックスなどさまざまなものの保管場所として活躍してくれそうです。
エブリイワゴンには、このほかにも助手席のシートバックポケットやフロントドアポケット&ペットボトルホルダー、リアドアペットボトルホルダーなどの収納があります。
エブリイワゴンの荷室&座席アレンジ
エブリイワゴンは、定員4人が乗車している状態でも最大で1,123L(ハイルーフ車)の荷室容量を確保しています。家族での旅行でも十分対応できるほか、荷物が多くなりがちなキャンプやマリンレジャーなども存分に楽しめるでしょう。
また、荷室にはユーティリティーナットやラゲッジボードステーを標準装備しているため、豊富なアクセサリーを利用してさまざまなカスタマイズも可能です。
さらに、エブリイワゴンは後席に分割可倒式のシートを採用しているため、多彩な座席アレンジができるのも魅力。
後席をすべて格納すると、自転車2台が余裕をもって積み込めます。
後席に1人が座った状態でも荷室の拡大が可能。
助手席のシートバックには前倒し機構が搭載されているため、後席の助手席側を格納し、さらに助手席を倒せば、画像のようにサーフボードなどの長尺物の積載も余裕です。
フルフラットモードにすれば、広々とした空間で車中泊をすることも可能。大柄な男性でも足を伸ばしてゆったりとくつろげます。
純正アクセサリーの2段ベッドセットやリラックスクッションを利用すれば、車中泊もより快適に過ごせるのではないでしょうか。
軽キャブワゴンならではの室内の広さ、積載性は大きな魅力
エブリイワゴンは広い室内空間を持ち、居住性の良さは申し分ありません。荷室の広さも十分にあるので、荷物がたくさん積める軽自動車が欲しい方には最適です。多彩な座席アレンジも可能なので、通勤や買い物などの日常的な使用はもちろん、趣味や旅行でも活躍してくれる頼もしい1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:エブリイワゴンの室内空間の特徴は?
A:現行型のエブリイワゴンは室内長・室内幅・室内高すべてに余裕があり、居住性は抜群です。なお、前後乗員間距離も1,080mmを維持しているので、後席の足元にも余裕があります。
Q2:エブリイワゴンの内装はどんな感じ?
A:エブリイワゴンは商用車ベースということもあり、デザイン性や快適性よりも機能性を優先したシンプルな内装デザインとなっています。内装色は世代を問わず受け入れられやすい明るいベージュを採用。グレードによる内装の違いはシートカラーだけで、エントリーグレードの「JPターボ」ではブラウンのシート、それ以外のグレードではベージュのシートを採用しています。
Q3:エブリイワゴンは荷物がたくさん積める?
A:エブリイワゴンの荷室は定員4人が乗車した状態で最大1,123L(ハイルーフ車)の大容量を確保しているため、家族での旅行やキャンプなどでも十分対応できるでしょう。また、荷室にはユーティリティーナットやラゲッジボードステーを標準装備しており、豊富なアクセサリー類を利用して好みのスタイルにカスタマイズすることも可能です。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています