車選びのポイントのひとつであるグレード選びに頭を悩ませる方は多いといいます。車はグレードによって価格や仕様が異なるため、それぞれのグレードの違いを把握することが大切です。
ここでは、マツダのクロスオーバーSUV「CX-30」のグレードについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- CX-30のパワートレインは3種類あり、それぞれグレード構成が異なる
- マツダ独自のサウンドシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー」を全車に搭載
- CX-30のおすすめグレードは「PROACTIVE Touring Selection」
CX-30のグレード構成
CX-30には「e-SKYACTIV G 2.0」「e-SKYACTIV X」「SKYACTIV-D 1.8」の3種類のパワートレインがあります。
グレードをパワートレインごとにまとめると、
- e-SKYACTIV G 2.0:20S、20S Proactive、20S Proactive Touring Selection
- e-SKYACTIV X:X Smart Edition、X L Package
- SKYACTIV-D 1.8:XD Proactive、XD Proactive Touring Selection
となり、選択肢は豊富にあります。このほかに特別仕様車「Black Tone Edition」がそれぞれのパワートレインに設定されています。
なお、CX-30の内装と安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
CX-30のグレードごとの特徴
ここからは、CX-30のグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | 20S | X | XD |
---|---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV G 2.0 (マイルドハイブリッド) | e-SKYACTIV X (マイルドハイブリッド) | SKYACTIV-D 1.8 |
駆動方式 | 2WD/4WD | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 16.2(2WD:6AT) 17.3(2WD:6MT) 15.5(4WD:6AT) 16.6(4WD:6MT) | 17.4(2WD:6AT) 18.5(2WD:6MT) 16.6(4WD:6AT) 17.8(4WD:6MT) | 19.5(2WD:6AT) 18.7(4WD:6AT) |
全長(mm) | 4,395 | ||
全幅(mm) | 1,795 | ||
全高(mm) | 1,540 | ||
最小回転半径(m) | 5.3 |
※20S、X、XD内で諸元に差はなし
「e-SKYACTIV G 2.0」にのみに設定される「20S」
〈グレード「20S」の車両本体価格〉
グレード | 20S | |
---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV G 2.0(マイルドハイブリッド) | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | |
価格 | 245万8,500円 | 269万5,000円 |
「20S」は「e-SKYACTIV G 2.0」にのみ設定されているグレードで、装備を必要最低限にしぼることで価格を抑えたグレードとなっています。
とはいえ運転席・助手席の独立温度コントロール機能付きのフルオートエアコンやLEDヘッドランプ、「マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー」と呼ばれる独自の音響システムを搭載し、装備はチープさを感じさせる要素はほとんどありません。
車載通信機を搭載し、コネクティッドサービス「マツダコネクト」の利用も可能です。キーシステムが「アドバンストキーレスエントリーシステム」ではなく「電波式キーレスエントリーシステム」であるなど、上位グレードと比較すると省かれている装備もありますが、コストパフォーマンスの良いお買い得グレードといえるでしょう。
安全装備が充実する「PROACTIVE」
〈グレード「PROACTIVE」の車両本体価格〉
グレード | 20S Proactive | XD Proactive | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV G 2.0 (マイルドハイブリッド) | SKYACTIV-D 1.8 | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | |||
価格 | 267万8,500円 | 291万5,000円 | 295万3,500円 | 319万円 |
「PROACTIVE」では、スマートキーである「アドバンストキーレスエントリーシステム」が標準装備になるほか、「20S」では設定のない「交通標識認識システム」や「前側方接近車両検知装置」が標準装備になるなど、安全装備が充実するのが特徴です。
そのほか、被視認性を高める「デイタイム・ランニング・ライト」や後続車のライトなどがまぶしくないように自動で調節してくれる「自動防眩ルームミラーも標準装備」です。
また、キーのスイッチ操作などでリアゲートを自動開閉できる「パワーリフトゲート」を採用。ガレージなどの高さに合わせて開度を調節する機能や挟み込みを防ぐために人や障害物を感知するセンサーも搭載されており、使い勝手は抜群です。
2021年10月に新設された「X Smart Edition」
〈グレード「X Smart Edition」の車両本体価格〉
グレード | X Smart Edition |
---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV X(マイルドハイブリッド) |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 6AT |
価格 | 295万3,500円 |
「e-SKYACTIV X」搭載モデルはエンジンに最新の技術を投入し、燃費性能と走行性能を両立させた新世代エンジン「SKYACTIV X」を採用しています。そのため車両本体価格が高い傾向があるため、このパワートレインをより買いやすい価格帯で提供することを目的に2021年10月の改良時に新設されたグレードです。
それまでは「PROACTIVE」に準じたグレードがこのパワートレイン搭載車のエントリーモデルでしたが、「20S」に準じた装備とすることで300万円を切る価格を実現しました。
豪華な快適装備が魅力の「PROACTIVE Touring Selection」
〈グレード「Proactive Touring Selection」の車両本体価格〉
グレード | 20S Proactive Touring Selection | XD Proactive Touring Selection | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV G 2.0 (マイルドハイブリッド) | SKYACTIV-D 1.8 | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | |||
価格 | 279万9,500円 | 303万6,000円 | 307万4,500円 | 331万1,000円 |
このグレードでは高速道路や自動車専用道路において、追従走行機能とステアリングアシスト機能によって高速道路などでのドライバーの運転負荷を軽減する運転支援機能「クルージング&トラフィック・サポート」が標準装備になります。
加えて運転席の10ウェイパワーシートやドライビングポジションメモリー機能、運転席&助手席のシートヒーター、フロントガラスのIRカット機能など、快適にドライブを楽しむための装備が充実するのがこのグレードの特徴といえるでしょう。
本革シートが魅力的な最上位グレード「X L Package」
〈グレード「X L Package」の車両本体価格〉
グレード | X L Package | |||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV X(マイルドハイブリッド) | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT |
価格 | 367万9,480円 | 391万5,980円 |
最上級グレード「L Package」では本革のシートが標準装備になり、室内の高級感が一気にアップします。そのほかの装備内容はほぼ「PROACTIVE Touring Selection」に準じます。
なお、電動スライドガラスサンルーフの設定があるのはこの「L Package」のみです。
特別仕様車「Black Tone Edition」
〈グレード「Black Tone Edition」の車両本体価格〉
グレード | 20S Black Tone Edition | X Black Tone Edition | XD Black Tone Edition | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パワーユニット | e-SKYACTIV G 2.0 (マイルドハイブリッド) | e-SKYACTIV X (マイルドハイブリッド) | SKYACTIV-D 1.8 | |||||||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | ||||
トランスミッション | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT | 6AT | |
価格 | 272万8,000円 | 286万4,380円 | 296万4,500円 | 310万880円 | 341万円 | 354万6,380円 | 364万6,500円 | 378万2,880円 | 300万3,000円 | 323万9,500円 |
「Black Tone Edition」は、「Proactive」をベースにドアミラーやホイールにブラックをあしらい、精悍な印象とした特別仕様車です。
ベース車の「Proactive」には設定のない「クルージング&トラフィック・サポート」も搭載しています。
CX-30のおすすめグレードは「PROACTIVE Touring Selection」
CX-30は全体的に充実した装備内容を誇るモデルです。2.0Lガソリン車のみに設定されるエントリーグレード「20S」も魅力ですが、ほとんどのオプションを標準装備とし、快適なドライブが楽しめる機能が充実している「PROACTIVE Touring Selection」がCX-30ならではの魅力を堪能できるベストグレードといえるでしょう。
またCX-30は3つのパワートレインをそろえており、パワートレインによって燃費が異なるのはもちろんのこと価格差もかなりあります。その点も考慮に入れて、自身に合ったグレードを選びましょう。
よくある質問
Q1:CX-30のグレード構成は?
A:CX-30は「e-SKYACTIV G 2.0」「e-SKYACTIV X」「SKYACTIV-D 1.8」の3つのパワートレインがあり、グレード構成はそれぞれ異なります。また、全パワートレイン共通の特別仕様車「Black Tone Edition」の設定もあります。
Q2:CX-30のおすすめグレードは?
A:ドライバーの運転負荷を減らす運転支援機能を搭載し、シートヒーターなどの快適装備が充実する「PROACTIVE Touring Selection」がCX-30のおすすめグレードです。
※この記事は2023年5月時点の情報で制作しています