車を実際に使用する際、最もふれることになるのは内装です。そのため、インテリアデザインや収納の使い勝手などは快適なカーライフを手に入れるためには決して無視できないポイントといえるでしょう。
ここでは、ラグジュアリーさが持ち味のトヨタ「ハリアー」の内装はどのようになっているのか紹介します。
この記事のPOINT
- 「馬の鞍」をイメージしたセンターコンソールやレザー調加飾、ウッド調加飾を採用することで上質感を演出
- 上級グレードではインテリアカラーの選択が可能
- 荷室は9.5インチのゴルフバッグが3個積める広さを確保
ハリアーの室内空間の特徴
1997年に初代が登場したハリアーは、今では世界中のメーカーが手掛けている「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを生んだラグジュアリーさが魅力のSUVです。2020年6月に登場した4代目となる現行型でもその伝統は受け継がれ、乗り込んだときに包み込まれるような安心感と居心地の良さを持つ室内空間を実現しています。
インテリアには、レザー調素材や「曲木」をイメージソースとしてウッド調加飾やパイピング加飾を随所に使用することによってハリアーならではの上質感を表現するとともに、インパネから左右のドアトリムにかけてボリュームと広がりを感じさせるデザインとすることで、高級SUVらしい余裕のあるおおらかさや安心感を演出。
また、インテリアの中でも大きな存在感を持つセンターコンソールは「馬の鞍」をイメージし、ボリュームのあるインパネとの組み合わせによって「おおらかなたくましさ」を演出し、ハリアーとしての個性を強調しています。
ハリアーのグレードごとの内装
ここからは、ハリアーのグレードごとの内装を見ていきましょう。
加飾類を省いたシンプルな「S」
インテリアカラーはブラックのみ
エントリーグレードである「S」は、加飾類をほとんど使用せずシンプルなインテリアとなっています。インテリアカラーはブラック1色のみの設定で、シート素材は同色のファブリックです。
イルミネーテッドエントリーシステムが乗員をお迎え
アクセントとしてあしらわれるシートステッチはダークグレー。豪華さはありませんが、エントリーグレードであってもチープさを感じるようなことはありません。高級車ならではのおもてなし機能ともいえるドアロック解除などと連動して室内照明が点灯する「イルミネーテッドエントリーシステム」も搭載し、クリアブルーの照明がドライバーや同乗者をエレガントに迎えてくれます。
インテリアカラーが3色から選択できる「G」/「Z」
ブラック・グレー・ブラウンの3色から選択可能
「G」「Z」グレードでは、ブラックにグレー、ブラウンを加えた3色からインテリアカラーが選択できるようになります。
インテリアカラーによって室内の雰囲気が大きく異なるため、自分の好みのものを選ぶといいでしょう。
ファブリック+合成皮革のコンビシートを採用
加えてシート素材がファブリックと合成皮革を使用したコンビシートになり、一気に車内の上質さがアップ。ただの移動空間ではない居心地の良さを感じさせる室内空間となっています。また、インパネやフロントドアトリムにインテリアカラーに合わせたメタルラッチ加飾付きのパイピングオーナメントが、さらにコンソールカップホルダーやフロントドアスイッチベースにはサテンメッキ加飾が追加されるなど、ラグジュアリーさを感じさせる要素もプラスされているのが特徴です。
運転席のパワーシート機能や助手席のマニュアルシート機能、電動ランバーサポートなども追加され、機能性も向上させています。
「G」はハリアーに期待したい高級感やステイタス感を満たしてくれるグレードといえるでしょう。
本革シートが標準装備となる「“Leather Package”」
「G」「Z」グレードに設定がある「“Leather Package”」では、本革シートが標準装備になります。ハリアーにさらなる高級感を追求する方にはうれしいポイントでしょう。インテリアカラーはブラックとブラウンの2色から選択できます。
快適機能もプラス
さらにフロントシートには、助手席のパワーシート機能やステアリングやシートのポジションメモリー機能、運転席オートスライドアウェイ、フロントシートには快適温熱シートとシートベンチレーション機能が追加されており、車内で快適に過ごせる装備も充実しています。
ハリアーの座席周りの収納
座席周りの収納の使い勝手はドライブの快適さに大きく影響します。ハリアーにはどのような収納が用意されているのかを確認してみましょう。
コンソールカップホルダー(2個)
ハリアーのカップホルダーはセンターコンソールに2個装備されています。運転席からも助手席からも利用しやすく、安定感があるので安心して使用できるでしょう。
オープントレイ
コンソールの前方にはスマートフォンやガムなどの保管場所として利用できるオープントレイがあります。
センターコンソールボックス
コンソールボックスはステッチ付きの合成皮革巻きソフトパッド仕上げとなっており、高級感があるのが魅力です。インナートレイも付属します。
グローブボックス
助手席前のグローブボックスは車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの保管場所としては十分な容量です。
リアセンターアームレスト(カップホルダー2個付き)
リアシートのア―ムレストにはカップホルダーが2個用意されています。後席にもこうしたカップの置き場所が確保されているのはうれしいポイントです。
ドアポケット
フロント・リアの左右のドアにはペットボトルが保管できるドアポケットが装備されています。
ハリアーの座席周りの収納はそう多いわけではありませんが、最低限必要な収納は確保されているといえるでしょう。可能であれば運転席周りにもう少し収納があるとより便利になるのではないかと思われます。
ハリアーの荷室・座席アレンジ
9.5インチのゴルフバッグを3個収納可能
ハリアーの荷室は定員人数が乗車していても9.5インチのゴルフバッグが3個収納できる広さを確保。SUVとしての積載性にもしっかりと配慮されています。さらにスライド式のデッキボックスを装備することで、デッキボード下収納の使い勝手の良さを向上させているのも注目すべきポイントでしょう。
6:4分割可倒式リアシートを標準装備
またリアシートには6:4分割可倒式シートを採用しているため、荷物の大きさや量、乗車人数に合わせて自在に座席アレンジができるのも魅力です。
ハリアーの内装は高級SUVらしい質感の高さが魅力
ハリアーはおおらかなたくましさや居心地の良さを感じさせる、上質な室内空間を持つモデルです。高級SUVであることを実感させてくれるようなイルミネーテッドエントリーシステムなどのおもてなし機能もあり、所有欲を満たしてくれる魅力的なインテリアといえるでしょう。
ハリアーではグレードによって加飾やシート素材、選択できるインテリアカラーに差があるので、よく違いを把握して自分にしっくりとくる内装のハリアーを選んでください。
よくある質問
Q1:ハリアーの室内空間の特徴は?
A:ハリアーは、乗り込んだときに包み込まれるような安心感と居心地の良さを持つ室内空間を実現しています。「馬の鞍」をイメージしたセンターコンソール、ボリューム感と広がりを演出することによって居心地の良さを提供するインパネ、さらに上質さを感じさせるレザー調素材やウッド調加飾を使用することによって、ハリアーならではの高級感やセンスの良さを表現しています。
Q2:ハリアーのグレードごとの内装の違いは?
A:ハリアーでは、グレードによって選択できるインテリアカラーが異なります。エントリーグレード「S」ではブラック1色、「G」「Z」ではブラックとグレー、ブラウンの3色から選択が可能です。また本革シートが標準装備になる「“Leather Package”」では、ブラックとブラウンの2色設定になっています。
Q3:ハリアーの荷室は十分に荷物が積める?
A:ハリアーでは、定員が乗車しても9.5インチのゴルフバッグが3個積める荷室の広さを確保しています。またリアシートには6:4分割可倒式シートを採用しているため、座席アレンジも可能。荷物の大きさや量、乗車人数に合わせて荷室を拡大することができます。
※記事の内容は2020年11月時点の情報で執筆しています。