ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

「トヨタルーミー/ダイハツトール」コンパクトハイトワゴンのヒットモデルが初のマイナーチェンジ

「トヨタルーミー/ダイハツトール」コンパクトハイトワゴンのヒットモデルが初のマイナーチェンジ
「トヨタルーミー/ダイハツトール」コンパクトハイトワゴンのヒットモデルが初のマイナーチェンジ

軽自動車で人気のスーパーハイトワゴンのコンパクトカー版として人気のトヨタルーミーとその姉妹車であるダイハツトールが初のマイナーチェンジ(MC)を受けました。同じく姉妹車だったトヨタタンクは廃止され、ルーミーに一本化されています。隠れたベストセラーのこの両車種、MCの詳細をお届けしましょう。

販売ランキング上位常連の隠れベストセラー

販売ランキング上位常連の隠れベストセラー

新車販売台数ランキングで、昔の音楽番組での演歌のように第1位になることはないものの、常にベスト10付近をキープし、息の長いヒットモデルとなっているのがトヨタルーミー。2020年1~6月のランキングでもしっかりと8位をキープし、9位のプリウスや10位のアルファードといったビッグネームを抑えています。

2016年11月に登場したルーミーは軽自動車で人気のリアにスライドドアを採用したスーパーハイトワゴンの小型車バージョンで、スズキソリオが独占していたコンパクトハイトワゴン市場に投入されたモデル。開発・生産しているのはダイハツでダイハツからはトールという名前で販売されており、OEM先のトヨタではルーミー/タンク、スバルではジャスティという名前で販売されています。

2020年8月の新車販売台数ランキングでも、5617台でルーミーが8位、2792台でタンクが17位、1033台でトールが40位とジャスティを除いてランクイン。この3車種の販売台数を合計すると9442台となり、ライズの9391台を超え第2位となる隠れたヒットモデルなのです(ライズもロッキーという姉妹車がありますが)。この隠れたヒットモデルが2020年9月15日にマイナーチェンジを行いました。

タンクは廃止されルーミーに一本化

今回のマイナーチェンジによってトヨタは従来のルーミー/タンクからルーミーに一本化しています。なお、スバルも9月24日にジャスティのマイナーチェンジを行いました。

今回のマイナーチェンジのポイントは3点。
(1)外観デザインと内装の質感の向上
(2)使い勝手の良さのさらなる向上
(3)進化した先進の「安全・安心」機能の搭載

それでは、各項目をそれぞれ紹介していきましょう。

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった1

ルーミーの標準車。どちらかというとMC前のタンクに似ている

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった2

こちらはダイハツトールの標準車。フロントのエンブレム以外に見分けがつかない

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった3

ルーミーの標準車のリアビュー。トールはエンブレム以外同一なので省略

まずは内外装のデザインの刷新です。テーマは「先進・洗練・進化」。標準車は外観をスポーティな迫力ある顔付きを目指して、フロントバンパーと新意匠のグリルを採用。LEDヘッドランプを採用しました。さらに14インチフルホイールキャップのデザインを変更し、ボディカラーは2色の新色を追加しています。

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった4

ルーミーカスタム。LEDヘッドライトで精悍な印象に

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった5

トールカスタム。同じくエンブレム以外は見分けがつかない。こちらもLEDヘッドライトで精悍な印象に(笑)

LEDヘッドライトの採用で印象が変わった6

ルーミーカスタムのリアビュー。トールはエンブレム以外同一なので省略

一方のカスタム系はワイド感を強め堂々迫力のスタイルを目指して、フロントバンパーとグリルを新デザインに変更。ADB(アクティブドライビングビーム)を採用した新デザインのヘッドランプを採用しています。さらにリアコンビネーションや15インチアルミホイールも新デザインへと変更されています。ボディカラーは4色追加されました。

座り心地を改善したシート、内装のカラートーンも変更で新鮮味が

座り心地を改善したシート、内装のカラートーンも変更で新鮮味が1

座り心地を改善したシート、内装のカラートーンも変更で新鮮味が2

インテリアは、標準車はブラウンの内装色のトーンを変更したのをはじめ、内装色と統一感をもたせたシートカラーに変更されました。そのシートは座り心地とホールド性を向上させています。そしてセンタークラスターパネルが新意匠となりました。

座り心地を改善したシート、内装のカラートーンも変更で新鮮味が3

座り心地を改善したシート、内装のカラートーンも変更で新鮮味が4

一方のカスタム系はアクセントカラーとして使用されているブルーのトーンを変更すると同時にシート表皮の色味(ブラック、青ステッチ)も変更しています。そして標準車と同様にシートの座り心地とホールド性を向上。そしてセンタークラスターパネルが新意匠となっています。

電動パーキングブレーキやUSBソケットの追加など地味にうれしいアップデート

電動パーキングブレーキやUSBソケットの追加など地味にうれしいアップデート

続いては、使い勝手の向上です。日常のドライブの利便性向上として、電動パーキングブレーキを採用しています。シフト操作に連動して、パーキングブレーキが作動し、アクセル操作による解除が可能となり、踏む力の不足や解除忘れをフォローしてくれます。また、ブレーキを踏んで停止した時にブレーキ機能を保持し、アクセルを踏むと自動で解除するオートブレーキホールド機能を搭載しました。

車内の快適性向上として、視認性に優れ、スマホアプリ連携機能などが使用可能な9インチディスプレイオーディオをメーカーオプションで設定。さらにセンタークラスターパネルにUSBソケットの追加が行われ、助手席アッパートレイをティッシュBOXが収納できるサイズに拡大しています。また乗降性の向上のためにドアロックまでの待ち時間を解消するタッチ&ゴーロック機能や、予約しておくと近づくだけでスライドドアが自動で開くウェルカムオープン機能などを追加しています。

先進安全装備は最新タイプに、全車速追従のACCも

先進安全装備は最新タイプに、全車速追従のACCも

最後は安全性の向上です。マイナーチェンジによって予防安全機能である「スマートアシスト」が進化しました。新型のステレオカメラの搭載により、衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能を、夜間の歩行者検知、追従二輪車検知に対応させると同時に検知距離や対応速度の向上を実現しました。

また、ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前後)、路側逸脱警報機能、ふらつき警報、標識認識機能(進入禁止、一時停止、最高速度)、ADB(アダプティブドライビングビーム)、サイドビューランプ、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなどの新機能を追加し、「安全・安心」を強化しています。

エンジンはNAとターボのみで変更なし

エンジンはNAとターボのみで変更なし1

搭載されているエンジンは1L自然吸気エンジンと1Lターボエンジンで変更なく、駆動方式も2WDを中心に自然吸気エンジン車に4WDを用意しています。トールの車両本体価格は155万6500円~204万6000円。スマートアシストは全車に標準装備されていますが、売れ筋はカスタムGです。

エンジンはNAとターボのみで変更なし2

モデル末期でも安定した人気を誇ったルーミーとトールですが、このマイナーチェンジでさらに人気に拍車が掛かりそうです。

■ダイハツ トール価格表

グレード駆動方式WLTCモード燃費(km/L)車両本体価格(円)
X2WD(FF)18.41,556,500
4WD16.81,732,500
G2WD(FF)18.41,743,500
4WD16.81,919,500
Gターボ2WD(FF)16.81,864,500
カスタムG2WD(FF)18.41,914,000
4WD16.82,090,000
カスタムGターボ2WD(FF)16.82,046,000

 

■トヨタルーミー価格表

グレード駆動方式WLTCモード燃費(km/L)車両本体価格(円)
X2WD(FF)18.41,556,500
4WD16.81,732,500
G2WD(FF)18.41,743,500
4WD16.81,919,500
G-T2WD(FF)16.81,864,500
カスタムG2WD(FF)18.41,914,000
4WD16.82,090,000
カスタムG-T2WD(FF)16.82,046,000

 

※記事の内容は2020年9月時点の情報で制作しています。

車種から記事を探す

注目のキーワード
LINEで無料診断してみる

©2024 Nyle Inc.