車検には税金や整備の費用などが含まれるため、まとまった金額が必要になることがあります。車検費用をカード払いにできれば、クレジットカードのポイントを貯められ、家計への負担を減らすことができます。
そこで、車検はカード払いができるのか、カード払いのメリット・デメリットなどについて解説します。カード払いの注意点をしっかり理解して、自分に合った支払い方法を選びましょう。
この記事のPOINT
- 車検業者の中にはカード払いに対応しているところも増えてきている
- 車検基本料はカード払いできても、法定費用は現金払いとする業者が多い
- 車検料をカード払いするためには対応できる業者を探す手間がかかる
まずは車検にかかる費用をチェック
カード払いを検討するには、車検費用について理解しておく必要があります。
車検にかかる費用は大きく分けて、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代などの法定費用と、点検料、整備費用などの車検基本料、そして車の状態により発生する部品交換代金があります。まずは車検にどのような費用がかかるのか、内訳について正しく把握しておくことが大切です。
法定費用
法定費用は、国や保険会社に対して支払う費用です。金額は法律で定められており、どの店舗で車検を受けても値引きされることはありません。法定費用は「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙・証紙代」から構成されています。
・自動車重量税
新規登録時に3年分と、以降車検時に2年分をまとめて支払う税金です。税額は車の重さによって異なり、車両重量が0.5t重くなるごとに増額していきます。
また、新規登録から13年と18年が経過したときや、車の種別によっても税額が異なります。エコカー減税対象車は免税や減税の対象となるので、自身の車が対象になっているかも確認しておきましょう。
・自賠責保険料
交通事故を起こしたときに備えて、被害者を補償するために入る対人保険の保険料です。車の種別や加入期間によって料金が異なりますが、どの保険会社でも一律です。
自賠責保険への加入は車を所有するすべての人に義務付けられており、保険が切れたまま公道を走行した場合は「1年以下の懲役、または50万円以下の罰金」という厳しい罰則が科せられます。
・印紙・証紙代
整備された車両が国で定められている基準に適合しているかを検査するための手数料を、検査登録印紙と審査証紙で納めます。検査登録印紙は国、審査証紙は検査独立行政法人にそれぞれ支払うため、運輸支局などに併設されている窓口で専用の印紙と証紙を購入する必要があります。金額は車の種別や申請方法によって異なります。
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車検基本料
車検基本料は、車検を行う店舗に支払う費用です。基本点検料や整備費用、代行手数料などから構成されており、業者によって金額のばらつきがあります。
〈車検基本料の目安〉
- 正規ディーラー 35,000~100,000円
- 民間の整備工場 20,000~65,000円
- 車検専門店 10,000~30,000円
(2021年11月、定額カルモくん調べ)
また、車検業者の点検により部品の消耗などがあり定められた安全基準を満たさないと判断された場合、部品交換が必要となり、その分の費用が別途かかります。
適正な車検基本料を支払うためにも、事前に見積もりを取って、車検に不要な整備が行われないか、本当に交換が必要な部品なのかを確認しておきましょう。
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車検費用はカード払いができる?
車検には税金や整備、点検費用などのさまざまな費用がかかるため、10万円を超えることも少なくありません。車種や年式によっては30万円を超えることもあるなど、まとまった出費になりやすいため、一括で払えないこともあるでしょう。
そんなとき「車検もクレジットカードで分割払いができないのか」と考えることもあるかもしれませんが、車検費用は原則現金払いになります。ただ、近年はカード払いに対応している車検業者も増えてきているので、車検を受ける業者によってはカード払いが可能になります。その際、次の点に注意が必要です。
法定費用はカード払いができないケースが多い
車検費用のうち、カード払いができるのは車検基本料のみで、法定費用は現金払いとなるケースが大半です。なぜなら、カード払いでは、車検業者が売上げのうち一定の割合を、加盟店手数料としてクレジットカード会社に納めなければならないからです。
車検基本料や部品代は店舗も利益が出る一方、法定費用は国や保険会社に支払われるお金を預かるだけで店舗には利益がなく、手数料の負担がマイナスになってしまいます。こうした事情から、法定費用は現金払いのみとしている店舗が多くあります。
全額カード払いできる車検業者もある
カード払いでは法定費用が払えないケースが多いですが、必ずしもすべての店舗で全額カード払いができないわけではありません。国で推進しているキャッシュレス化の流れもあり、最近では法定費用も含めてカード払いにできる店舗も増加傾向にあります。
法定費用も含めた車検費用の全額をカード払いできる車検業者のほとんどは、正規ディーラーです。日産やホンダ、ダイハツなどの正規ディーラーでは、車検費用の全額をカード払いにできます。
なお、トヨタのみクレジットカードの指定があり、トヨタの系列会社が発行している「TS CUBIC CARD(ティーエスキュービックカード)」でなければ法定費用の支払いができません。ほかのクレジットカードでは、車検基本料のみの対応となるので注意しましょう。
対して、車検専門店や大型カー用品店、ガソリンスタンドなどでカード払いができるところでは、法定費用の支払いはできなかったり、全額払えても手数料がかかったりするなど、カード払いへの対応はさまざまです。法定費用も含めてカード払いにできる店舗は少ないため、全額カード払いに対応しているか、事前に店舗へ問い合わせておくと安心です。
車検費用をカード払いにできる業者の探し方
車検費用をカード払いできる業者を探すにはどのようにすればいいのでしょうか。まず、もし依頼先の目途がついているのであれば、その窓口に電話やメールでカード払いに対応しているか問い合わせてみるのが確実です。
また多くの場合、カード払いが可能な業者はその旨をホームページなどに記載しているので、まずはウェブサイトを確認するといいでしょう。
加えて、車検のポータルサイトに掲載されている業者一覧で、カード払いの可否について表示されている場合もあります。
ただし、いずれの場合もカード払い可能なのが全額なのか法定費用を除いた金額なのかはしっかり確認しましょう。
車検費用をカード払いできる業者の例
ここでは、実際に車検費用をカード払いにできる業者の例を見ていきましょう。
オートバックス
車検費用のうち、整備料金や部品代はカード払いができますが、自賠責保険料は現金のみの扱いです。自動車重量税・法定手数料については店舗によってカード払いの可否が異なるため、依頼したい店舗に問い合わせる必要があります。
イエローハット
法定費用については、現金での前払いが必要です。そのほかの費用は、VISA、Mastercard、JCBなどのクレジットカードで払えます。
コスモ石油
法定費用以外の車検整備費用は各種クレジットカードで支払うことができます。法定費用については店舗によって異なるため、各店舗への問い合わせが必要となります。
車検のコバック
法定費用は現金で支払わなければなりませんが、ほかの車検費用はカード払いができます。
ENEOS
法定費用を除きカード払いができます。また「ENEOSカード」の場合のみ、分割払いやボーナス払いに対応しています。
このように、基本的には法定費用をカード払いにすることはできませんが、店舗によって全額カード払いに対応しているところもあるため、直接問い合わせてみるのが確実でしょう。
車検費用をカード払いするメリット・デメリット
車検費用のカード払いに対応している車検業者も増えていますが、カード払いにはデメリットもあるので、安易にカード払いを選択してしまうのは良くありません。事前にメリットとデメリットを把握して、自分に合った支払い方法を選びましょう。
車検費用をカード払いにするメリット
カード払いの最大のメリットは「後払いができるところ」にあります。車検の時期が迫っているのに手元に現金がない、あるいは手元に残しておきたいという場合に、カード払いなら支払いを先送りできます。ほかにも以下のようなメリットがあります。
カード会社のポイントが貯まる
クレジットカードは、利用金額に応じてポイントが付与されます。車検はまとまった費用になることも多いため、還元率が高いクレジットカードを使えば、多くのポイントが手に入ります。一括払いの場合は分割手数料がかからないため、ポイント分まるまるお得になります。
また、誕生月やカード会社のイベントなどでポイント還元率が高くなる時期に車検のタイミングを合わせることで、通常より多くのポイントを獲得することも可能です。
分割払いにも対応できる
カード払いであれば、手元に現金がなくても車検費用を支払えます。契約しているクレジットカード会社によっては、分割払いやリボ払い、ボーナス払いなども選択できるので、ライフスタイルに合った支払いプランを選べるようになります。
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車検費用をカード払いにするデメリット
カード払いはメリットが多い反面、デメリットもあります。車検費用をカード払いにするデメリットには次のようなものがあります。
カード払いができる店舗を探すための手間と時間がかかる
カード払いに対応していない車検業者も多いため、法定費用も含めて車検を全額カード払いにしようとすると、限られた店舗の中から選ばなければならなくなります。制限された状態では、自分に合った車検業者を探すのに手間と時間がかかる可能性があります。
支払い回数を増やすと分割手数料がかかる
カードの支払い回数を増やすと、回数に応じて分割手数料がかかります。せっかくカード払いでポイントを獲得しても、支払い回数が多いと分割手数料が獲得ポイントを上回る可能性もあるので、なるべく少ない回数で支払うことをおすすめします。
なお、分割払いで支払い回数を24回以上にすると、次回の車検までに支払いが完了しない状態で、新たな車検費用が発生してしまうのでご注意ください。
車検費用のカード払いに対応している店舗は割高な可能性も
車検費用の全額カード払いに対応している車検業者は、「店側の立替費用が高い」「店側が赤字になる可能性がある」などの理由によって、割高となる傾向があります。そのため、すぐにカード払いを決めるのではなく、総額やポイント付与率、支払える金額などを考慮して本当に得なのかをよく検討する必要があります。割高となる理由について、詳しく見ていきましょう。
店側の立替費用が高いため
カード払いでの売上げは、カード会社からすぐに車検業者へと支払われるわけではないので、店側が一時的に立て替えることになります。そのため、立替資金として利益率が高く設定され、車検費用が割高になっていることがあります。
店側が赤字になる可能性があるため
クレジットカードを利用すると、加盟店手数料として、店側は売上げの数%をカード会社に支払わなければなりません。そのため、カード払いは現金で支払われたときよりも利益が少なくなり、本来設定している価格によっては赤字になるケースもあります。赤字を防ぐためにあらかじめ手数料を見越した価格設定をしている場合、車検費用が割高になる可能性が高くなります。
車検費用を抑えるために複数の業者の見積もりを比較しよう
車検費用をできるだけ安く抑えるためには、複数の業者で見積もりを比較することが大切です。インターネットで検索すれば、多くの車検見積もり比較サイトが見つかります。その中で、口コミや料金、クレジットカードの利用可否などを比べて検討するのもおすすめです。
ただ、車検見積もり比較サイトには載っていない車検業者もあるので、気になる業者がある場合は、店舗のホームページを確認したり、直接電話をかけたりして見積もり予約を行いましょう。
交渉次第で見積もりが安くなることも
複数の業者から見積もりをとることで、値引き交渉も可能になります。法定費用は一律で決まっているため値引きされませんが、車検基本料や部品代は安くなる可能性があります。
車検では、予防整備も兼ねて多くの箇所の整備をしてくれる店舗もあれば、車検費用を抑えるために必要最低限の内容で見積もりを出してくれる店舗もあり、特徴は業者によってさまざまです。自分の希望に合った整備内容の見積もりを基にほかの店舗に交渉することで、安くなることがあります。また、部品代を安くするために、中古部品や純正でない部品も使用できないかを尋ねてみるのもいいでしょう。
車検費用を抑えるための労力が見合わないことも
相見積もりをとったり値段交渉をしたりすれば多少車検にかかる費用は安くなるかもしれませんが、その代わりに時間や手間もかかってしまいます。たとえ結果的に車検費用を抑えられたとしても、そのためにかかった労力に見合っていなければあまり意味がありません。
車検の費用を抑えるために調べたり問い合わせたりする際は、金銭面だけでなく総合的なプラスマイナスも考えるようにしましょう。
車検費用を抑える方法で苦心するよりも、車の持ち方を変えてみるという方法もあります。詳しくは次項でご紹介します。
カード払いで車検費用を先送りする必要なし!車の新しい乗り方とは?
10万円前後の車検費用で手元のお金が減るのは不安なものです。また、支払いを先送りするためにカード払いができる業者を探したり、少しでも車検費用を抑えるために調べたり交渉したりするのは、時間も手間もかかってしまいます。
そういった不安や悩みが不要になる車の新しい乗り方として、今、車のサブスクリプションサービスが注目を集めています。車のサブスクは、毎月定額の料金で好きな車に乗れるサービスで、車検費用を月額料金に込みにできるプランを選べば、車検のために費用の準備をする必要がありません。そのため、車検の度に頭を悩ませることもなくなります。
車のサブスクなら、家賃やインターネット料金と同じように毎月決まった金額が銀行口座から引き落とされるだけなので、家計管理も楽にできます。車検費用に関する悩みとは無縁のカーライフになるでしょう。
車の新しい乗り方でおすすめはどこ?
前項で説明した車のサブスクの中でも、特におすすめなのが「おトクにマイカー 定額カルモくん」です。定額カルモくんは、顧客対応満足度98.9%*を誇り、車のサブスクが初めての方も安心して利用できるサービス内容です。その特徴を見ていきましょう。
*2019年12月~2021年6月までの定額カルモくんご契約者様504名を対象としたアンケート
車検費用込みにしても月々10,000円台から利用できる
定額カルモくんは業界最安水準の料金が魅力です。初期費用0円なので、月額料金のみで好きな新車に乗り始められます。例えばダイハツ「ミライース」なら、月々12,490円から乗れます。毎年の自動車税(軽自動車税)種別割だけでなく、車検時にかかる税金・自賠責保険料も支払わなくてよくなるので、大きな出費に悩む必要もありません。
また、メンテナンスプランに加入すると車検費用など維持費の大半を月額料金に含められます。そのため、車検費用をカード払いにできる業者を探したり、できるだけ負担を抑えるために相見積もりをとって値段交渉をしたりしなくていいのです。車検時の大きな出費がないので家計管理も楽になります。なお、ミライースなら車検費用を込みのプランにしても月々14,560円から利用できます。
さらに、残価精算のない契約方式で、契約満了時に高額の差額を請求されることもないので、最後まで安心して乗れる点も魅力です。
車がもらえるから購入と同じように乗り方自由
7年以上の契約で月額500円の「もらえるオプション」をつけると、契約満了時に追加料金不要で車を返却する必要がなくなります。最終的に車をもらえるので、購入したときと同じように、傷などを気にしすぎることなく思う存分マイカーライフを満喫できるでしょう。
「今回は車検の期限が迫っているから乗換えは難しいだろう」と考えている方におすすめなのが、定額カルモくんの「即納新車」や「マッハ納車」のサービスです。「即納新車」なら、最短3週間で自宅に納車されます。「マッハ納車」は高年式かつ低走行距離の中古車が最短3週間で届きます。また、買取業者の紹介があり、不動車や車検切れの車であっても引き取ってもらえるため、自宅にいながらスムーズに乗り換えられます。
車検に間に合わないかもしれないとあきらめる前に、試しに定額カルモくんに相談してみましょう。契約前から電話やLINEで何度でも気軽に問い合わせられるので、細かい疑問や不安も解消できるでしょう。
車検費用をカード払いできないか悩むより、車の新しい乗り方がおすすめ!
車検費用のカード払いができる車検業者も増えています。カード払いを検討するときは、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自身のライフスタイルに合った支払い方法を選びましょう。
車検費用も定額にできる車のサブスクなら、車に関する支出が安定するだけでなく、車検費用の支払いであれこれ悩むことも、手間をとることもありません。
なお、車のサブスクを利用するには審査があります。今すぐ乗り換える予定がなくてもいざというときすぐに乗り換えられるよう、あらかじめ審査を受けて利用可能かどうか確かめておきましょう。定額カルモくんの「お試し審査」なら、オンラインで5分の入力だけで通常翌営業日には結果がわかります。
車やプランの変更は審査後にも可能で、審査に通っても契約にはならないので、気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。
定額カルモくんについてパンフレットをご覧になりたい方は下のボタンからどうぞ。
よくある質問
Q1:車検費用はカード払いができる?
A:ディーラーをはじめ、カード払いに対応している車検業者は年々増えています。ただし、車検基本料しか払えないところ、法定費用も含めた全額で決済できるところなど、対応は業者や店舗によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
Q2:車検費用のカード払いにはどんなメリット・デメリットがある?
A:車検費用のカード払いは、手持ちの現金がなくても費用が支払える、分割払いができる、クレジットカードのポイントが付与されるといったメリットがあります。一方で、カード払いに対応する業者を探すのに時間がかかったり、分割手数料が高くついたりするなどのデメリットが考えられます。
Q3:車検費用のカード払いで気をつけることは?
A:カード払いの場合、車検業者は加盟店手数料として売上げの一定割合をクレジットカード会社へ支払います。その分利益が下がるため、利益のない法定費用はカード払い対象外だったり、車検基本料が手数料を見込んだ高めの金額になっていたりすることがあるので注意が必要です。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています