広さとプロパイロットでミニバン販売台数ナンバー1を死守!
2018年(暦年)に9万9865台の販売台数を記録し、国産ミニバンの中で最も売れたモデルが日産セレナです。そのセレナが2019年8月1日にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに先進の運転支援システムを充実させています。
5代目となる現行モデルは2016年8月に登場。“BIG”、“EASY”、“FUN”をコンセプトにクラスナンバー1の室内長と室内幅を実現した広い室内空間や使い勝手、快適性など運転席から3列目に乗る人まで、楽しく快適な移動ができるように開発されています。さらに、2通りの開き方ができる「デュアルバックドア」などミニバンの求められる基本性能は非常に高い実力を誇っています。
また当時ミニバンで世界初となる同一車線自動運転技術「プロパイロット」を搭載しました。「プロパイロット」は高速道路などの自動車専用道路において、ドライバーが設定した車速(約30〜100km/h)を上限に、先行車両との車間距離と一定に保つように制御する上、車線中央を走行するようにステアリング操作を制御し、ドライバーの負担を軽減するシステムです。高い基本性能に加えて、最新の運転支援システムを搭載し、セレナは多くの人から支持されています。
豪華さと押し出しの強さを増した外観
そんな人気モデルのセレナがマイナーチェンジを行い商品力が向上しています。外観デザインはフロントマスクに日産のデザインアイコンである「ダブルVモーショングリル」を採用し、豪華さと押し出し感をさらに強めています。そして縦長のリアコンビネーションンランプをハイウェイスター専用パーツとしてデザインすることで、より力強くスポーティに進化しています。
「e-POWER」に16インチホイールを設定
また、2018年2月に追加されたエンジンで発電した電力でモーターを駆動させて走行する「e-POWER」には新たに16インチアルミホイール(従来は15インチのみ)を設定。よりダイナミックで存在感のある、そのホイールデザインも注目です。
ボディカラーはセレナの新しい夜明けにふさわしい朝日をイメージした「サンライズオレンジ」と、より精悍でスポーティなイメージの「ダークメタルグレー」の新色2色を追加。4種類の2トーンカラーを含めて全14色となっています。そして2トーンカラーはルーフ色をすべて、ダイヤモンドブラックに統一することにより、スタイリッシュでスポーティに仕上げています。
インテリアでは防水機能を備えて汚れを簡単に拭き取ることができる「防水シート」をオプションとして設定しています。
被害軽減ブレーキが単眼カメラ+ミリ波レーダーにアップデート!
同一車線自動運転技術の「プロパイロット」を搭載し、クラストップの安全性能を誇るセレナですが、今回のマイナーチェンジでさらに安全性能を向上させています。まずは360°の安全を提供する「全方位運転支援システム」を全車標準装備としました。
前方は、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」(被害軽減ブレーキ)に従来の単眼カメラに加えてミリ波レーダーが追加されました。また対向車がいてもハイビームを維持できるハイビームアシストの進化版「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を日産として初めて採用。このシステムはフロントカメラで前方の情報を検知し、先行車や対向車の有無に応じて、両側に12個ずつ配置されたLEDの照射パターンを変化させることにより、常に高い視認性を確保しています。
前だけでなく360°の安全性能を向上
後側方は、走行中に隣接するレーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するように支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」や「BSW(後側方車両検知警報)」などにより、高速道路などのレーンチェンジ時に死角に入った車両をドライバーに知らせてくれます。また後退時には後方を横切ろうとする車両を検知し、注意喚起を行う「RCTA(後退時車両検知警報)」を新設定。駐車場などから後退して発進するときに死角に迫った車などを検知してドライバーに知らせてくれる便利な機能です。
全車が「サポカーSワイド」に
そして「踏み間違い衝突防止アシスト」を全車に標準装備したことで「セーフティサポートカーSワイド」該当車となりました。同時にプロパイロットの機能も進化し、ドライバーのストレスをさらに軽減するため、下り坂での設定速度保持やよりスムーズな減速を可能としたブレーキ操作などが可能となりました。また、ワイパー作動時の機能向上も図っています。
なお今回のマイナーチェンジにあわせて、セレナ「AUTECH」も同様にデザインが一新され、先進安全技術の装備が拡充されています。
見た目の迫力、インテリアの利便性そして安全性能がさらに向上したミニバン販売台数ナンバー1のセレナ。車両本体価格は8人乗りの2Lエンジン搭載車が239万9760円〜319万2480円。7人乗りのe-POWER車が294万3000円〜365万7960円となっています。
グレード | 駆動方式 | JC08モード燃費(km/L) | 車両本体価格 |
---|---|---|---|
X | 2WD(FF) | 17.2 | 252万9360円 |
4WD | 15.8 | 277万3440円 | |
XV | 2WD(FF) | 16.6 | 268万7040円 |
4WD | 15 | 293万1120円 | |
XV(防水シート) | 2WD(FF) | 16.6 | 271万9440円 |
4WD | 15 | 296万3520円 | |
G | 2WD(FF) | 16.6 | 300万5640円 |
4WD | 15 | 329万2920円 | |
ハイウェイスター | 2WD(FF) | 16.6 | 270万8640円 |
4WD | 15.8 | 299万5920円 | |
ハイウェイスターV | 2WD(FF) | 16.6 | 293万2200円 |
4WD | 15 | 319万2480円 | |
ハイウェイスターV(防水シート) | 2WD(FF) | 16.6 | 296万4600円 |
4WD | 15 | 322万4880円 | |
ハイウェイスターG | 2WD(FF) | 16.6 | 316万8720円 |
e-POWER X | 26.2 | 294万3000円 | |
e-POWER XV | 316万7640円 | ||
e-POWER XV(防水シート) | 320万40円 | ||
e-POWER G | 341万640円 | ||
e-POWER ハイウェイスター | 323万3520円 | ||
e-POWER ハイウェイスターV | 343万5480円 | ||
e-POWER ハイウェイスターV(防水シート) | 346万7880円 | ||
e-POWER ハイウェイスターG | 23.4 | 365万7960円 |
※記事の内容は2019年9月時点の情報で執筆しています。