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フィットの安全性能を徹底解説!(2013年~2020年モデル)

フィットの安全性能を徹底解説!
フィットの安全性能を徹底解説!

出典:ホンダ「フィット」デザイン・カラー

車の先進安全性能は各メーカーが競い合うように開発を進めており、新しい機能やレベルアップした機能が次々と登場しています。メーカーごとに異なる特徴を持つのはもちろん、同じメーカーでも車種によって搭載されている安全性能が大きく異なることも少なくないため、どのような安全性能が搭載されているのかしっかりと確認しておくことが大切です。

ここではホンダ「フィット」の安全性能についてご紹介します。

フィットの安全性能の特徴

ホンダにはミリ波レーダーと単眼カメラを使用して先行車や歩行者などを検知し、ブレーキやステアリングなどを制御して安全運転をサポートするシステム「Honda SENSING」があります。

フィットではHonda SENSINGが全車に標準装備されているわけではなく、「HYBRID」「HYBRID・F」「13G・F」の3つのグレードには装備されていません。また「HYBRID・F」「13G・F」ではオプションでの追加が可能ですが、「HYBRID」ではオプション設定もないので注意が必要です。

 

フィットのHonda SENSINGの内容

フィットに装備されるHonda SENSINGには8つの機能が含まれています。ここからHonda SENSINGに含まれるそれぞれの機能をご紹介します。

衝突被害軽減ブレーキ

先行車や対向車、歩行者との衝突回避・被害軽減のためのサポートを段階的に行う機能で、ミリ波レーダーと単眼カメラが歩行者や先行車、対向車を認識し、衝突の危険があると判断するとまずは警告を発します。

対象物との距離がより近づいた場合には弱い自動ブレーキを作動させ、さらに衝突の危険性が高まった場合には強力な自動ブレーキを作動させて衝突回避・被害軽減を支援します。

自車の速度が約5km/h以上になると先行車や歩行者の検知を開始し、自車との速度差が約5km/h以上ある先行車、歩行者に対して衝突の危険があると判断した場合に作動します。また対向車と歩行者に対しては自車の速度が約80 km/h以下で走行中に衝突の危険がある場合に作動します。

先行車や対向車に加えて歩行者の検知にも対応していますが、夜間検知や自転車運転者の検知には対応していません。

誤発進抑制機能

停車時や約10km/h以下での徐行時にミリ波レーダーが近距離にある障害物を検知します。その状態でアクセルペダルを一定以上踏み込んだ場合、パワーシステムの出力を制御して急加速・急発進を抑制するとともに警告音とディスプレイ表示でドライバーに障害物の接近を知らせる機能です。

フィットではこの誤発進抑制機能は後方障害物には対応していません。

歩行者事故低減ステアリング

システムが車線や側路帯の歩行者を認識し、自車が歩行者側の車線に逸脱する可能性があるとシステムが判断した場合は警告音とディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせるとともにステアリング操作の支援を行い、歩行者との衝突を回避するサポート機能です。

歩行者と車両の位置によっては衝突被害軽減ブレーキの作動が優先されることもあります。

路外逸脱抑制機能

単眼カメラが車線を認識し、車両が車線をはみ出しそうになった場合にはディスプレイ表示とステアリングの振動でドライバーに注意喚起するとともにステアリング操作を支援して車線内に戻るようにサポートします。

車線を逸脱する可能性が高く、ステアリングの大きな操作が必要な場合には自動ブレーキの制御も入るようになっています。

LKAS〈車線維持支援システム〉

約65~100km/hで走行時、車両の左右の車線を認識してステアリング操作の支援を行い、車線中央を走るようにアシストするシステムです。

左右の車線に車両が接近するとディスプレイ表示とステリングの振動でドライバーに車線逸脱の危険を知らせます。

ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉

自動車専用道路や高速道路においてシステムが先行車との車間距離を計測して設定された車間距離を維持しながら加減速を自動制御し、ドライバーのアクセル・ブレーキ操作なしで先行車を追従走行するシステムです。先行車がいない場合にはあらかじめ設定した車速で定速走行を行います。

フィットに搭載されているACCは全車速対応式ではないので、約30km/h以下の低速になるとキャンセルされます。

標識認識機能

走行中に道路標識を認識し、適切なタイミングでディスプレイに標識を表示することでドライバーの標識の見落としを防ぎ、ルールを遵守した安全運転をサポートします。

認識できる標識は最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両通行禁止の4種類です。

先行車発進お知らせ機能

渋滞時や信号待ちなどで停車している際、先行車の発進をシステムが検知しても自車が発進しない場合に警告音とディスプレイ表示で発進をドライバーに促す機能です。

約10m以内の先行車を認識し、先行車が3m以上進んでも自車が発進しない場合に作動します。

ホンダ独自のエアバッグにも注目

ホンダ独自のエアバッグにも注目出典:ホンダ「フィット」衝突安全性能

予防安全性に加えて、衝突安全性も確認しておきましょう。ホンダではエアバッグの容量を連続して変化させる独自の「連続容量変化対応」のエアバッグを開発し、フィットにも標準装備しています。

速く膨らむことでステアリングとの距離が近い小柄なドライバーに対応するとともに長く膨らんでステアリングから離れたドライバーも守るように工夫されています。また従来のエアバッグよりも飛び出しを抑えて優しく膨らみ、ドライバーへの衝撃を減らしています。

「HYBRID」「HYBRID・F」「13G・F」以外のグレードにはサイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムを標準装備し、万が一の際の衝突にも配慮しています。

 

先進ライトの装備が待たれるフィット

歩行者事故低減ステアリングなど他メーカーではあまり見ないユニークな機能も装備し充実した内容のHonda SENSINGですが、唯一残念なのはサポカーSワイドに必要な先進ライトが装備されていない点でしょう。そのためフィットのHonda SENSING搭載車はサポカーSベーシック+に該当します。

Honda SENSINGの先進安全性能そのものは優れているので、近い将来先進ライトが装備されサポカーSワイドへの該当が期待されます。

楽しいカーライフは安全の上に成り立つものです。車選びの際には燃費性能や走行性能などに加えて安全性能についてもしっかりと確認しておきましょう。

 

※記事の内容は2019年9月時点の情報で執筆しています。

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