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長期的に考えると、車の維持費の中で最も負担が大きくなるのは燃料費でしょう。排気量やボディサイズが大きいモデルであればなおさらです。そのため、燃費性能は車選びの際に必ず確認しておきたいポイントだといえます。
ここでは、スバル「レガシィB4」の燃費性能について紹介します。
この記事のPOINT
- レガシィB4のJC08モードカタログ燃費は14.8km/L、実燃費は12.8km/L
- ライバル車であるトヨタ「カムリ」に燃費は劣るが、日産「ティアナ」の燃費にはわずかにまさる
- ドライバーが自在に走行モードを選択できる「SI-DRIVE」を搭載
レガシィB4の燃費の特徴
レガシィB4には、スバル自慢の「BOXER」と呼ばれる水平対向エンジンが搭載されています。出力、レスポンスなどスバル車ならではのスポーティーな走りのために必要な性能はもちろん、全性能を磨き上げた「2.5L BOXERエンジン」は、摩擦の低減や軽量化によって上質なエンジンフィールを実現するとともに燃費性能・環境性能や静粛性を向上させています。
加えてフロントバンパー内に設置したシャッターを状況に応じて自動的に開閉し、空気抵抗を減らすとともに効率よく暖気・冷却を行うことで低燃費を実現する「アクティブグリルシャッター」の採用、空気の流れに配慮したボディ形状、アイドリングストップ機構の採用など実燃費向上に貢献する技術を搭載しているのが特徴です。
レガシィB4のカタログ燃費
レガシィB4のパワートレインは2.5L BOXERエンジン+リニアトロニックCVTの1種類、駆動方式は4WDのみとなっています。
レガシィB4のJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 燃費 |
---|---|
B-SPORT | 14.8km/L |
Limited | 14.8km/L |
レガシィB4の実燃費
現在、レガシィB4に乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、レガシィB4の実燃費はグレード共通で12.86km/Lとなっています。
レガシィB4で採用されているJC08モードカタログ燃費とは、平坦でまっすぐな道でライトやエアコンなどを使わずに一定の条件下で計測されているもので、指標に使われるといえる数値です。しかし、日常生活では坂道や未舗装路などさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との差が生まれるのです。
路面の状態や運転の仕方によって実燃費は変わりますが、平均3割程度はカタログ燃費よりも実燃費が低くなるといわれているため、レガシィB4のカタログ燃費と実燃費の差は非常に小さいといえるでしょう。
レガシィB4とライバル車のカタログ燃費を比較
ここでは、トヨタ「カムリ」や日産「ティアナ」とレガシィB4のカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「カムリ」
2017年7月に登場した現行型のカムリは、従来のイメージを一新したスポーティーなエクステリアデザインと優れた燃費性能が魅力のモデルです。
カムリのJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。
駆動方式 | 燃費 |
---|---|
2WD車(全グレード共通) | 28.4km/L |
4WD車(全グレード共通) | 24.6km/L |
現行型のカムリはハイブリッド専用車種であることもあり、カムリの燃費がレガシィB4を大きく上回っています。さすが燃費性能に定評のあるトヨタ、というところでしょう。
日産「ティアナ」
風格のあるエクステリアとリビングのようにくつろげるインテリアなど、プレミアムセダンならではの魅力に加え、「走る楽しさ」も味わえるモデル、それが日産「ティアナ」です。ティアナの駆動方式は2WDのみとなっています。
ティアナのJC08モードカタログ燃費は全グレード共通で14.4km/L。
レガシィB4の燃費と比較すると、わずかながらレガシィB4の燃費がティアナにまさる結果となりました。
レガシィB4の走行性能
レガシィB4では、走行モードを自由に選択できる「SI-DRIVE」が搭載されています。
燃費を優先する「インテリジェントモード」、心地よい加速感が得られる「スポーツモード」、アクセル操作に対する優れたレスポンスと刺激的なまでの加速を実現する「スポーツ・シャープモード」の3種類の走行モードが用意されており、ドライバーの好みに合わせて走行性能が選べるので存分にレガシィB4の走りを楽しめるのではないでしょうか。
また、ショックアブソーバーの減衰特性を状況に合わせて最適な状態に調整する「スタブレックス・ライド」を採用し、コーナリング時の安定性を向上させるとともにプレミアムセダンらしい上質な乗り心地を実現しています。
レガシィB4はカタログ燃費と実燃費の差が少ない
燃費性能をチェックする際にはカタログ燃費だけでなく、実燃費もチェックすることが大切。レガシィB4はカタログ燃費と実燃費の差が非常に小さい点は評価できるポイントです。
スバル車ならではの走行性能の高さを持つフラッグシップセダンであるレガシィB4は、ラグジュアリーさに加えて走る喜びを車に求めている方に最適なモデルだといえるでしょう。
※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。