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エクステリアのデザインや燃費性能の良さ、安全装備の充実度など、車選びの際に何を重視するのかは人それぞれです。走行性能の高いモデルで車を運転すること自体を楽しみたい方も多いことでしょう。しかし、走行性能に特化したモデルで走りを追求するにしても、やはり燃料費などのコストは気になるもの。
ここでは、走行性能に定評のあるホンダ「シビック セダン」の燃費性能について紹介します。
この記事のPOINT
- シビック セダンのJC08モードカタログ燃費は19.4km/L、実燃費は13.7km/L
- ライバル車であるスバル「インプレッサG4」の燃費は上回っているが、マツダ「MAZDA3」とはほぼ同程度
- 軽量高剛性かつ低重心・低慣性を実現したプラットフォームで安定性や静粛性を実現
シビック セダンの燃費の特徴
2017年9月に販売開始された現行型のシビック セダンには、専用チューニングされた1.5L直噴ターボエンジンが搭載されています。
最高出力173ps、最大トルク220Nmを発揮するこのエンジンには熱効率の良い直噴技術、低回転時でも効率よく加給できる吸排気デュアルVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)やアクセル操作に対するレスポンスを向上させる電動ウェイストゲート付きターボチャージャーを採用。ターボでパワーを補ってダウンサイジングすることで、走りと燃費性能の両立を高い次元で追求しています。
新開発されたシャシーは軽量高剛性かつ低重心ボディを実現し、操縦安定性とともに低燃費にも貢献。さらに停車時には自動でエンジンを停止して実燃費向上に貢献するアイドリングストップ機構も搭載しており、シビック セダンは走りを追求すると同時に燃費や環境にも配慮しているのが特徴だといえるでしょう。
シビック セダンのカタログ燃費
シビック セダンのパワートレインは1.5L直噴ターボエンジン+CVTの1種類、駆動方式は2WD、グレードも1種類のみとなっています。
シビック セダンのJC08モードカタログ燃費は、19.4km/Lです。
シビック セダンの実燃費
現在、シビック セダンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、シビック セダンの実燃費は、13.65km/Lとなっています。
JC08モードカタログ燃費とは、平坦な道をライトやエアコンなどの電装品を使用しないなど一定の条件下で計測されているもので、指標に使われるといえる数値です。しかし、日常生活では坂道や未舗装路などさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との差が生まれるのです。
路面の状態や運転の仕方によって実燃費は変わりますが、平均3割程度はカタログ燃費よりも実燃費が低くなるといわれているため、シビック セダンのカタログ燃費と実燃費の差は平均程度であるといえるでしょう。
シビック セダンとライバル車のカタログ燃費を比較
シビック セダンのライバル車としてはスバル「インプレッサG4」やマツダ「MAZDA3」が挙げられます。ここではこの2車種とシビック セダンのカタログ燃費を比較してみましょう。いずれのモデルにも4WD車の設定がありますが、シビック セダンが2WDのみなのでここでは両モデルの2WD車の燃費と比較します。
スバル「インプレッサG4」
スバル「インプレッサG4」はスバルの新世代プラットフォームである「スバル・グローバル・プラットフォーム」を採用し、走行性能や安全性能を飛躍的に進化させたモデルです。
インプレッサG4の2WD車のJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | 燃費 |
---|---|
1.6i-L EyeSight | 17.2km/L |
1.6i-S EyeSight | 16.4km/L |
2.0i-L EyeSight | 17.0km/L |
2.0i-S EyeSight | 16.0km/L |
いずれのグレードでも、シビック セダンの燃費がインプレッサG4を上回っています。
マツダ「MAZDA3」
洗練されたデザインと質感の高さが魅力的なマツダ「MAZDA3」。マツダの新世代車両運動制御技術「スカイアクティブ・ビークル・ダイナミクス」を導入し、マツダの目指す「人馬一体の走り」を実現したモデルです。
MAZDA3の2WD車のWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 燃費 |
---|---|
15S/15S Touring | 16.6km/L |
20S PROACTIVE/20S PROACTIVE Touring Selection/20S L Package | 15.8km/L |
X PROACTIVE/ X PROACTIVE Touring Selection | 17.2km/L |
X L Package | 17.2km/L |
ディーゼル車
グレード | 燃費 |
---|---|
XD PROACTIVE/ XD PROACTIVE Touring Selection/ XD L Package | 20.0km/L |
シビック セダンはJC08モード、MAZDA3はWLTCモードと燃費の計測方法が異なるため一概に比較はできませんが、WLTCモードはJC08モードより1.5~3割程度カタログスペック上は悪くなるとされています。
そのため、シビック セダンとMAZDA3の比較ではディーゼル車はシビック セダンの燃費を大きく上回りますが、ガソリン車ではほぼ同程度の燃費性能であるといえるのではないでしょうか。
シビック セダンの走行性能・乗り心地
シビック セダンのプラットフォームは、ハイテン材の効果的な配置や結合構造の最適化を徹底することで軽量化や高剛性化、低重心化、低慣性化を追求し、優れた空力性能を実現しています。そのため高速走行時などに高い安定性を発揮するほか、振動の少ない静かで快適な乗り心地を手に入れました。
加えて消音機能を持つアルミホイールを採用することで、室内の静粛性にも磨きをかけています。
車を選ぶときには燃費性能を必ずチェックしよう
満足のいくカーライフを送るためには、車にかかるコストを把握しておくことはとても重要です。とりわけ燃料費は維持費の中でも大きなシェアを占めるものなので、車選びの際には自分が重視するポイントとともに燃費性能も確認しておくようにしましょう。
※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。