車の内装は、実際に使用していく上で最も見たりふれたりすることになる部分です。そのため、満足のいくカーライフを送るためには自分の感性にぴったりとくるインテリアデザイン、そして収納などの使い勝手に違和感を持ったり不便を感じたりしないものを選ぶことが大切です。
ここでは、スバル「WRX STI」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- ブラックを基調に、アクセントカラーとしてレッドを使用したスポーティーなインテリア
- 上位グレード「STI Type S」のみレカロシートの選択が可能
- 460Lの大容量の荷室を装備、実用性も十分
WRX STIの内装の特徴
WRX STIは「STI」「STI Type S」の2種類のグレードをラインナップしていますが、インテリアデザインのグレード間の差はありません。
インテリアカラーはシャープなブラックを基調とし、部分的に鮮やかなレッドのアクセントカラーが使用され躍動感を演出しています。スポーティーな印象を強く与えるインテリアだといえるでしょう。インパネ加飾パネルやドアスイッチパネルにはリッチなつやをプラスしたハイグロスブラックを採用することで、高級さも感じさせる仕上がりです。
視認性の良いマルチインフォメーションディスプレイ付きルミネセントメーター
マルチインフォメーションディスプレイ付きルミネセントメーターは、立体感や精悍な雰囲気を持たせたデザインになっているのが特徴。メーター内の表示にもレッドをうまく取り入れてインテリアとの一体感を持たせています。メーターパネルの照明にはホワイトルミネセントを採用し、視認性を高めました。
さまざまな走行情報を表示するセンターエリア
3.5型のカラーディスプレイが装着されたセンターエリアはさまざまな走行情報を表示して、ドライバーの運転をサポートします。また、ウェルカム演出として、エンジンを始動した際にWRX STIのシルエットが映し出される心憎いギミックがあるのもうれしいポイント。
ブースト表示も可能なマルチファンクションディスプレイ
5.9インチ大型カラー液晶のマルチファンクションディスプレイは、燃費情報や先進安全機能の作動状況はもちろん、高機能なブースト表示もあり、さまざまな情報をグラフィカルな表示で直感的に把握できるように工夫されています。
本革ステアリングホイール&本革シフトノブ
ステアリングホイールやシフトノブ、ハンドブレーキレバーには本革があしらわれ、上質感をプラス。本革はルックスの良さはもちろんですが、滑りにくく操作性がアップするというメリットもあります。
レッドオーナメント付きのシフトノブ
加えてシフトノブにはレッドオーナメントとサテンメッキリング付きのハイグロスブラック加飾パネルがあしらわれており、コックピットのアクセントとして存在感を発揮しています。
ウルトラスエードと本革のコンビシート
標準装備されているシートはいずれのグレードでもメイン部分に滑りにくい人工皮革のウルトラスエードと、サイド部分に高級さを感じさせる本革を組み合わせたコンビシート。本革部分にはレッドアクセントやレッドステッチをあしらい、コックピットと一体感のあるデザインとなっています。
鮮やかなレッドカラーシートベルト
シートベルトもレッドカラーに。運転中のドライバーの安全を確保しながらも鮮やかなカラーが気分を盛り上げます。
WRX STIのインテリアはシャープなスポーティーさはもちろんのこと、高級さも感じさせるものであり、細部にまでこだわって作り上げられている印象です。
上位グレード「STI Type S」でのみ選択可能なオプションも魅力
標準のインテリアはグレード間での違いはありませんが、上位グレード「STI Type S」にはこのグレードでのみ選択可能なオプションが用意されています。
レカロフロントシート
「STI Type S」では、高級スポーツシートの代名詞ともいえるレカロのフロントシートの選択が可能です。レカロといえば、F1カーやハイパフォーマンスマシンのシートとして知られており、ステータス性はもちろんのこと、スポーツカーやレーシングカーでも対応できる機能性や安全性が高く評価されています。
スバルとレカロ社が共同開発したこのフロントシートは、WRX STIのために専用設計され、スポーツ性能と快適性、そして安全性を極めたものになっています。
ドライバーの体への負担を軽減
ショルダー部分を広く設計することにより肩や背中、腰をしっかりとサポートし、スポーツ走行時のコーナリングなどでドライバーの体にかかる負担を少なくして安定したドライビングポジションを確保します。
スポーツ走行をする方に最適なのはもちろん、オンロードでの快適な乗り心地も実現。日常的に使用する車としての性能も向上させている点もポイントです。
もちろん、デザイン面においてもWRX STIらしさにこだわって設計されており、より洗練されたスポーティーな室内空間を追求する方にもおすすめです。
電動パワーシート機能もあり
また、このレカロフロントシートには電動パワーシート機能がついているほか、運転席は前後スライドや前チルト、シートリフターやリクライニングなども電動化して利便性を向上させています。
サンルーフ(電動チルト&スライド式)
レカロフロントシートに加えて、サンルーフも「STI Type S」でのみ選択できるオプションとなっています。
開放感のある室内空間を実現してくれるサンルーフですが、サンルーフ装着車は標準車よりも車両重量が10kg増えるので、とことんまでスポーツ性能を極めたい方は注意が必要です。
WRX STIの座席周りの収納
WRX STIは車としての実用性も考慮し、センターコンソールにはスライドカバー付きのカップホルダー、コンソールボックス、さらにリアシートのセンターアームレストにもカップホルダーが用意されているのでドライブの際も安心です。
そのほかにも照明付きのグローブボックスやセンタートレイ、リアの左右のコートフック、フロントシートバックポケットなどがあります。
ミニバンなどのファミリーカーのような充実した収納が用意されている、というわけではありませんが、日常的に車を使用する際に不便を感じない程度の最低限の収納は確保されているといえるでしょう。
WRX STIの荷室をチェック
460Lの大容量の荷室
WRX STIでは、スポーツカーでありながら460L もの大容量の荷室を確保しています。ゴルフバッグが4個、スーツケースも3個余裕をもって収納できるサイズなので、日常的な使用はもちろんレジャーにも十分対応できるでしょう。
荷物の量や大きさに合わせて荷室を拡大することも可能
またリアシートは6:4分割可倒式トランクスルー機構を採用しています。荷物の量や大きさに合わせて荷室を拡大することもできるので便利です。
スポーティーな魅力と実用性を兼ね備えたWRX STI
WRX STIは、その走行性能の高さを表現するスポーティーさあふれるインテリアが魅力。さらに、カップホルダーや大容量の荷室を備え、日常的に使用できる車としての実用性もしっかりと確保しています。
快適で充実したカーライフを送るには、インテリアデザインや収納の使い勝手が自分にしっくりくるか、ということはとても大切です。車選びのポイントのひとつとして、内装も必ずチェックするようにしましょう。
※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。